2017年11月17日(金)証聖者司教奇跡家聖グレゴリオのミサ
小野田神父 説教
聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。
今日は2017年11月17日、奇跡家聖グレゴリオの祝日を祝っています。
このミサの後に、一緒に終課の祈りを唱えましょう。
明日は10時30分からミサがあります。
12月の予定はレネー神父様の特別のお計らいで、12月の初金・初土はここでミサがあります。そして12月10日の主日、17日の主日、24日の主日、そしてクリスマスにはここでミサがあります、どうぞいらして下さい。その他にもここでレネー神父様がいらっしゃる間、毎日ミサがあります。
「お前たちが祈る時には、何を祈り求めるにしても、すでにそれを受けたと信じよ。そうすればその通りになる。」
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
今日は奇跡家聖グレゴリオのミサを捧げています、祝日です。
ではこの奇跡家聖グレゴリオという人は一体どういう人だったのか?
一体何でそんなに奇跡家と呼ばれているのか?という事を簡単に見て、
この聖グレゴリオの祝日は私たちに一体どんな意味があるのか?
私たちに何を教えているのか?という事を黙想し、
最後に遷善の決心を立てる事に致します。
聖グレゴリオは3世紀の人でした。およそ270年頃、小アジアの黒海の南側のポントス地方のネオチェザリアという所の土地の司教として亡くなりました。信仰の人で、多くの人を信仰にもたらしました。特に聖マクリアという方を信仰に導いて、その子供、あるいは孫からは多くの聖人や司祭、司教様たちが出て、聖人の家族が出た女性もいます。その方も聖グレゴリオから信仰を学びました。あまりにも多くの奇跡をしたので、新約における大奇跡家“タウマトゥルゴス”とあだ名されるようになりました。
聖バジリオという教会博士は、奇跡家聖グレゴリオの事をモーゼにも例えたり、あるいは多くの預言者たちにも例えたり、奇跡を行った人たちにも例えました。確かにモーゼもこの杖を持って死海の海を真っ二つに分けて、イスラエルの民たちを安全に航海を渡らせる、そしてエジプトの軍隊から守る事ができました、信仰によって奇跡を起こしました。預言者たちも雨を降らせたり、あるいは死人を甦らしたり、あるいはその他の多くの秘跡を行いました。使徒たちも、「イエズス・キリストの名によって起きよ」と言って、病人を治した事もあります。聖パウロは死人をも生き返らせた事があります。
一番有名なのはその他にも、聖グレゴリオは預言のたまものを持っていて、その預言によって多くの人を信仰にもたらしました。一番有名なのが、ある時多くの信者さんたちが増えたので、教会をどうしても建てなければならない、そして教会にふさわしい土地があるのだけれども、しかし場所は良いのだけれども、ちょっと土地が狭い。なぜならば一方に山があって、一方は海で、何とかここが良いのだけれども、でも何とか土地が広くならないか、という時に、夜の間ここの所に来て跪いて、イエズス様にお祈りをしました、「主の約束によって、『信仰があれば山さえも動く』と言ったその約束によってお願いします。イエズス様、どうぞこのここに教会を建てる事ができるようにして下さい。」翌日行ってみると、山は動いていて、教会を建てる事ができるようになった。
これも単なる噂ではなく、実際に教父たちが「そのような事があった」という事を何人も記録に残しています。
270年頃、亡くなる前に、「今このネオカイザリアに、まだ信仰を持っていない人は何人くらいいるか数えてほしい。」「あの人とこの人とあの人とあの人…あぁ司教様、17名がまだ信仰を得ていません。」「あぁそうか。私がここに来た時は、信徒の数は17名しかいなかった。その多くの人々が回心したという事を感謝する」という事を言ったそうです。
ある時には、ある信仰の問題について三位一体について、聖グレゴリオはどのように表現すれば良いのかという事を非常に悩んでいた事がありました。その時にお祈りをしたところ、ある二人の方が、一人は女性、一人は男性が現れて、御出現の形で現れて、そしてその二人が対話をしているのを聞きました。そして相互に、名前ではなくて称号で名前を呼び合っていました。
双方呼び合っていて、それによると、女性の方は男性の方に向って、「福音史家」「主の愛された弟子」という称号を使い、その呼び名によってそれが聖ヨハネであるという事が分かりました。そして聖ヨハネはその女性に向かって、「主の御母」「天主の御母」という称号を使って、これがすぐマリア様であるという事が分かりました。この二人の会話によって、三位一体についての問題を聖グレゴリオに、「このように考えれば良い。そしてこのように表現すれば良い」という事を教えられた、と記録に残っています。
ではこのような聖グレゴリオの生涯を少し垣間見て、信仰の男であり、その深い信仰は山をも動かすほどの信仰であった事が分かりますが、その私たちにとって一体それは何を教えているのでしょうか?
聖グレゴリオはこの信仰の深みを、この三位一体の問題でもそうでしたが、実はマリア様から受けていました。もちろんすべてのお恵みはマリア様を通して私たちに来られるのであり、信仰というのは超自然のお恵みであるから、まずこれはマリア様の取り次ぎ無きには得られないからです。おそらく聖グレゴリオも、天主の御母に多くの祈りとお願いをして、信仰をますます深めて下さるようにお願いしたに違いありません。そして何か信仰についてどうしたら良いかという時には、マリア様の助けを求めたに違いありません。ですからこそマリア様がその解決を、聖ヨハネと共に現れて教えて下さったからです。私たちもこの聖グレゴリオの祝日に、ぜひマリア様に信仰のお恵みを、信仰をますます深めて下さるようにお祈り致しましょう。
海を真っ二つに分ける奇跡をしたモーゼでさえも、岩を叩いてそこから水を出す時に、少し疑問に思ってしまった事がありました。その為にモーゼは、約束の地に入る事ができませんでした。
大天使ガブリエルから御告げを受けた司祭、いとも高いヤーウェの司祭であったザカリアは、自分の妻が高齢の妻が身籠もるという事を聞いて、それを信じる事ができませんでした。その為に自分は、罰であるかのように啞となってしまいました。
しかしマリア様は、信仰の方でした。「天主の御言葉に不可能である事はない、決してない」と固く信じていました。マリア様が聖エリザべトを訪問した時に、「主の御言葉を信じた方は何と幸いな方!」とその讃美の言葉を受けたほどでした。マリア様もそれに答えて、「私の霊魂は主を崇め奉る」と、その主の全能を讃えます。
私たちもぜひ、このマリア様のこの信仰に倣う事ができますように、マリア様にお祈りしましょう。マリア様は私たちに特別の手段を与えて下さいました。信仰を深める手段を与えて下さいました、しかも奇跡さえも起こす事ができる手段を与えて下さいました。たとえ山のような問題があったとしても、私たちの個人的な問題であったとしても、家族の問題であったとしても、国際問題であったとしても、経済的な問題であったとしても、修道会の問題であったとしても、ロザリオによって解決できない問題はない。それほどのものを、奇跡を行う、モーゼの杖のようなものを私たちに下さいました、「これを持って祈りなさい。そして私の汚れなき御心に対する信心をしなさい。そうすれば私はその方の霊魂の救いを約束する。その方はもしもそうすれば、その人は天主にとって最も貴重な存在となる。そして天主から愛されて、多くの霊魂を救う事ができる、この世に平和をもたらす事ができる。」
「平和をもたらす人は幸いなるかな。その人は天主の子と言われるだろう」とイエズス様が仰る通りです。マリア様は私たちに、真の天主の子である事をお望みになります。マリア様へのお祈りを通して信仰を深める事によって、それを私たちにお望みになります。
では今日聖グレゴリオの祝日において、私たちも更に信仰を深める事ができますようにお祈り致しましょう、聖母の汚れなき御心を通して、ロザリオを通してお祈り致しましょう。
ぜひその意向の中でお願いしたいのは、皆さんにぜひこの意向を付け加えて下さいとお願いしたいのは、「聖母の汚れなき御心の凱旋が早く実現する事ができるように、教皇様が世界中の司教様と一致して、ロシアをマリア様の汚れなき御心に奉献する事」また「日本から多くの聖なる司祭、修道者たちがたくさん続々と生まれる」という事です。
私たちはもしかしたら、それは難しいように一目見ると思えるかもしれません、「どうしてこのような山を、そのような事ができるだろうか。」しかしマリア様の汚れなき御心を通すならば、ロザリオをするならば、多くの若い人々の心を、主の為に奉献しようと動かす事は、どれほどマリア様にとって簡単にできる事でしょうか。多くの方の霊魂がイエズス様の方にと動かされる、簡単に動かされる事でしょうか。
ぜひこれを、今日は聖グレゴリオの御取り次ぎと、マリア様の汚れなき御心の御取り次ぎを通してお祈り致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
小野田神父 説教
聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。
今日は2017年11月17日、奇跡家聖グレゴリオの祝日を祝っています。
このミサの後に、一緒に終課の祈りを唱えましょう。
明日は10時30分からミサがあります。
12月の予定はレネー神父様の特別のお計らいで、12月の初金・初土はここでミサがあります。そして12月10日の主日、17日の主日、24日の主日、そしてクリスマスにはここでミサがあります、どうぞいらして下さい。その他にもここでレネー神父様がいらっしゃる間、毎日ミサがあります。
「お前たちが祈る時には、何を祈り求めるにしても、すでにそれを受けたと信じよ。そうすればその通りになる。」
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
今日は奇跡家聖グレゴリオのミサを捧げています、祝日です。
ではこの奇跡家聖グレゴリオという人は一体どういう人だったのか?
一体何でそんなに奇跡家と呼ばれているのか?という事を簡単に見て、
この聖グレゴリオの祝日は私たちに一体どんな意味があるのか?
私たちに何を教えているのか?という事を黙想し、
最後に遷善の決心を立てる事に致します。
聖グレゴリオは3世紀の人でした。およそ270年頃、小アジアの黒海の南側のポントス地方のネオチェザリアという所の土地の司教として亡くなりました。信仰の人で、多くの人を信仰にもたらしました。特に聖マクリアという方を信仰に導いて、その子供、あるいは孫からは多くの聖人や司祭、司教様たちが出て、聖人の家族が出た女性もいます。その方も聖グレゴリオから信仰を学びました。あまりにも多くの奇跡をしたので、新約における大奇跡家“タウマトゥルゴス”とあだ名されるようになりました。
聖バジリオという教会博士は、奇跡家聖グレゴリオの事をモーゼにも例えたり、あるいは多くの預言者たちにも例えたり、奇跡を行った人たちにも例えました。確かにモーゼもこの杖を持って死海の海を真っ二つに分けて、イスラエルの民たちを安全に航海を渡らせる、そしてエジプトの軍隊から守る事ができました、信仰によって奇跡を起こしました。預言者たちも雨を降らせたり、あるいは死人を甦らしたり、あるいはその他の多くの秘跡を行いました。使徒たちも、「イエズス・キリストの名によって起きよ」と言って、病人を治した事もあります。聖パウロは死人をも生き返らせた事があります。
一番有名なのはその他にも、聖グレゴリオは預言のたまものを持っていて、その預言によって多くの人を信仰にもたらしました。一番有名なのが、ある時多くの信者さんたちが増えたので、教会をどうしても建てなければならない、そして教会にふさわしい土地があるのだけれども、しかし場所は良いのだけれども、ちょっと土地が狭い。なぜならば一方に山があって、一方は海で、何とかここが良いのだけれども、でも何とか土地が広くならないか、という時に、夜の間ここの所に来て跪いて、イエズス様にお祈りをしました、「主の約束によって、『信仰があれば山さえも動く』と言ったその約束によってお願いします。イエズス様、どうぞこのここに教会を建てる事ができるようにして下さい。」翌日行ってみると、山は動いていて、教会を建てる事ができるようになった。
これも単なる噂ではなく、実際に教父たちが「そのような事があった」という事を何人も記録に残しています。
270年頃、亡くなる前に、「今このネオカイザリアに、まだ信仰を持っていない人は何人くらいいるか数えてほしい。」「あの人とこの人とあの人とあの人…あぁ司教様、17名がまだ信仰を得ていません。」「あぁそうか。私がここに来た時は、信徒の数は17名しかいなかった。その多くの人々が回心したという事を感謝する」という事を言ったそうです。
ある時には、ある信仰の問題について三位一体について、聖グレゴリオはどのように表現すれば良いのかという事を非常に悩んでいた事がありました。その時にお祈りをしたところ、ある二人の方が、一人は女性、一人は男性が現れて、御出現の形で現れて、そしてその二人が対話をしているのを聞きました。そして相互に、名前ではなくて称号で名前を呼び合っていました。
双方呼び合っていて、それによると、女性の方は男性の方に向って、「福音史家」「主の愛された弟子」という称号を使い、その呼び名によってそれが聖ヨハネであるという事が分かりました。そして聖ヨハネはその女性に向かって、「主の御母」「天主の御母」という称号を使って、これがすぐマリア様であるという事が分かりました。この二人の会話によって、三位一体についての問題を聖グレゴリオに、「このように考えれば良い。そしてこのように表現すれば良い」という事を教えられた、と記録に残っています。
ではこのような聖グレゴリオの生涯を少し垣間見て、信仰の男であり、その深い信仰は山をも動かすほどの信仰であった事が分かりますが、その私たちにとって一体それは何を教えているのでしょうか?
聖グレゴリオはこの信仰の深みを、この三位一体の問題でもそうでしたが、実はマリア様から受けていました。もちろんすべてのお恵みはマリア様を通して私たちに来られるのであり、信仰というのは超自然のお恵みであるから、まずこれはマリア様の取り次ぎ無きには得られないからです。おそらく聖グレゴリオも、天主の御母に多くの祈りとお願いをして、信仰をますます深めて下さるようにお願いしたに違いありません。そして何か信仰についてどうしたら良いかという時には、マリア様の助けを求めたに違いありません。ですからこそマリア様がその解決を、聖ヨハネと共に現れて教えて下さったからです。私たちもこの聖グレゴリオの祝日に、ぜひマリア様に信仰のお恵みを、信仰をますます深めて下さるようにお祈り致しましょう。
海を真っ二つに分ける奇跡をしたモーゼでさえも、岩を叩いてそこから水を出す時に、少し疑問に思ってしまった事がありました。その為にモーゼは、約束の地に入る事ができませんでした。
大天使ガブリエルから御告げを受けた司祭、いとも高いヤーウェの司祭であったザカリアは、自分の妻が高齢の妻が身籠もるという事を聞いて、それを信じる事ができませんでした。その為に自分は、罰であるかのように啞となってしまいました。
しかしマリア様は、信仰の方でした。「天主の御言葉に不可能である事はない、決してない」と固く信じていました。マリア様が聖エリザべトを訪問した時に、「主の御言葉を信じた方は何と幸いな方!」とその讃美の言葉を受けたほどでした。マリア様もそれに答えて、「私の霊魂は主を崇め奉る」と、その主の全能を讃えます。
私たちもぜひ、このマリア様のこの信仰に倣う事ができますように、マリア様にお祈りしましょう。マリア様は私たちに特別の手段を与えて下さいました。信仰を深める手段を与えて下さいました、しかも奇跡さえも起こす事ができる手段を与えて下さいました。たとえ山のような問題があったとしても、私たちの個人的な問題であったとしても、家族の問題であったとしても、国際問題であったとしても、経済的な問題であったとしても、修道会の問題であったとしても、ロザリオによって解決できない問題はない。それほどのものを、奇跡を行う、モーゼの杖のようなものを私たちに下さいました、「これを持って祈りなさい。そして私の汚れなき御心に対する信心をしなさい。そうすれば私はその方の霊魂の救いを約束する。その方はもしもそうすれば、その人は天主にとって最も貴重な存在となる。そして天主から愛されて、多くの霊魂を救う事ができる、この世に平和をもたらす事ができる。」
「平和をもたらす人は幸いなるかな。その人は天主の子と言われるだろう」とイエズス様が仰る通りです。マリア様は私たちに、真の天主の子である事をお望みになります。マリア様へのお祈りを通して信仰を深める事によって、それを私たちにお望みになります。
では今日聖グレゴリオの祝日において、私たちも更に信仰を深める事ができますようにお祈り致しましょう、聖母の汚れなき御心を通して、ロザリオを通してお祈り致しましょう。
ぜひその意向の中でお願いしたいのは、皆さんにぜひこの意向を付け加えて下さいとお願いしたいのは、「聖母の汚れなき御心の凱旋が早く実現する事ができるように、教皇様が世界中の司教様と一致して、ロシアをマリア様の汚れなき御心に奉献する事」また「日本から多くの聖なる司祭、修道者たちがたくさん続々と生まれる」という事です。
私たちはもしかしたら、それは難しいように一目見ると思えるかもしれません、「どうしてこのような山を、そのような事ができるだろうか。」しかしマリア様の汚れなき御心を通すならば、ロザリオをするならば、多くの若い人々の心を、主の為に奉献しようと動かす事は、どれほどマリア様にとって簡単にできる事でしょうか。多くの方の霊魂がイエズス様の方にと動かされる、簡単に動かされる事でしょうか。
ぜひこれを、今日は聖グレゴリオの御取り次ぎと、マリア様の汚れなき御心の御取り次ぎを通してお祈り致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。