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「ワレラノムネ アナタトオナジ」「サンタマリアの御像はどこ?」

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アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

今日は、キリシタン発見(1865年3月17日)で、その8年後に高札がその姿を消した日(1873年3月17日)です。

浦上のキリシタンであるイザベリナ杉本ゆり(1813 - 1893)が、今日、大浦天主堂でプチジャン神父に「ワレラノムネ アナタトオナジ」と話しかけて、キリスト信仰を告白しました。

キリシタン発見のわずか5年前の1856年には「浦上三番崩れ」があり、多くの信者が一斉に検挙され、多数が拷問死を見ていました。信仰の告白には賢明さと勇気と剛毅が必要でした。

産婆であったイザベリナゆり(当時52歳)は、「フランス寺にサンタ・マリアさまがおいでなさる」といううわさを聞き、家族に「フランス寺に行ってパーデレさまに会いたい」と強く願いました。エルサレムの神殿でメシアを待望していた老シメオンの気持ちだったのでしょう。

1865年3月17日金曜日の昼下がり、一大決心をしたイザベリナゆりは、妹のクララてるやその他家族をつれて12人~15人ほどで「フランス寺」に行きました。プチジャン神父が門を開けると、彼らは参観人をよそおって堂内に入ってきました。

プチジャン神父が祭壇にひざまづいて祈っていると、ゆりが近づいて「ワレラノムネ、アナタノムネトオナジ」と言ったのです。

自分たちが浦上から来たことを告げ、すぐに「サンタマリアの御像はどこ?」と尋ねました。

プティジャン神父はマリア像の前に連れていくと彼らは「サンタ・マリアさまだ!サンタ・マリアだ!」と喜びを表しました。



聖母よ、われらの信仰を守り給え!

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

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