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聖アンブロジオとローマ皇帝テオドシウスの関係にまつわる有名な話:390年のテサロニケでの暴動を巡って

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アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 聖アンブロジオ(340年-397年)は、イタリアのミラノ(ラテン語で Mediolanum)の司教でした。

 聖アンブロジオは、聖モニカを霊的に指導したり、聖モニカの息子である聖アウグスチヌスの回心に大きな役割を果たしたりしました。

 聖アンブロジオとローマ皇帝の関係にまつわる、有名な話があります。聖アンブロジオが、人間の生命を尊重していたことを示すとともに、カトリック教会の司教は、ローマ皇帝の上に立つということを示すエピソードです。



 ローマ皇帝テオドシウスは、ローマをキリスト教国家にしようとした最初の皇帝です。敬虔な皇帝でした。

 390年にテサロニケで、馬車競争の騎手が同性愛の罪で投獄されました。しかしこの騎手がテサロニケの人気者であったために、投獄に反対する民衆による暴動がおこりました。しかしテサロニケの総督は騎手を釈放することを拒否しました。そこで暴徒らにより総督とその他が何人か殺害され、騎手は逃亡しました。

 皇帝テオドシウスはこの無規律な暴動に怒り、報復を計画しました。皇帝はまずテサロニケで別の馬車競争を開催することを告知しました。しかし民衆が競技場に集まると、競技場のドアは閉じられて皇帝の兵士たちによって観客7000名が殺害されました。

 聖アンブロジオはこのことを悲しみ、テオドシウスに痛悔を促す手紙を書き、テオドシウスが祭壇の前で跪いて赦しを請うまで典礼に与ることを禁止しました。するとテオドシウスはアンブロジオに従順に従ったのです。

 願わくは、日本のカトリック教会の司教様たちが、母親の胎内で殺害されている胎児たちの命を守るために、聖アンブロジオにならう偉大な司教たちとなりますように!

 ところで、東京大司教区の菊池大司教様がマーチフォーライフに次のような励ましのメッセージを送られました。

「神から賜ったいのちが、その始まりから終わりまで、例外なく大切にされる社会が実現することを切に願います。このマーチフォーライフの取組みを息長くつづけながら、教会で協力できる幅を広げていってください。」

 ことしのマーチフォーライフは、2018年7月16日(祝)です

 日本全国からご参加ください。

天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


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