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2018年9月21日(金) 使徒福音史家聖マテオのミサ 「天主からの召出しを喜び、天主に捧げられた者のために殉教した」

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2018年9月21日(金)使徒福音史家聖マテオのミサ
小野田神父説教

聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。

今日は2018年9月21日、福音史家聖マテオのミサをしております。

今日は聖ピオ十世会のシスターを迎えて、歓迎します、嬉しく思います。

今日のミサの直後には、終課の代わりに、聖体降福式を行なう事を提案します。なぜかというと、理由は2つあります。

1つは、ノブスオルドの教会ですけれども、ピッツバーグのアメリカの司教区では、司教様が、「このままでは、アメリカの色々なスキャンダルとか、カトリック教会のこの大きな危機を乗り越える事ができない。そこで、ノブスオルドのカレンダーには無いけれども、しかし昔の通りに、聖伝によれば、四季の斎日を行わなければならない。だから断食と祈りをする日をして、罪の償いをしなければならない」という発表がありました。私たちはそういう発表がなくてもしていますけれども、しかしカトリック教会の今大きな、ノブスオルドの教会では大きな危機を迎えているので、この罪の償いの為にも、私たちは今日の祈りと償い、祈りと断食をもって、今日の四季の斎日の精神で、御聖体降福式を行ないたいと思っています。

もう1つは、つい最近韓国で、韓国の大統領と北朝鮮の指導者(なぜ「北朝鮮の指導者」かと言うと、朝鮮半島では本当の正当な国は、南しかないからです。韓国しかないので、北は傀儡政権です。それなので、正当な政権ではありません。それで、「北の指導者」と申しました)が話し合って、これからは二人で、これから朝鮮半島がどうなるか、という事を決める、そうです。

識者によると「韓国は正当な政権であるにも関わらず、北に飲み込まれてしまう。韓国が無くなってしまうのではないか。」この為に、金日成という今の北の祖父に当たる人は、どうやったら南を飲み込む事ができるか、という事を既に計画を立てていました。その通りに行なわれる危険があります。そこで、その事でカトリック教会が自由に活動する事ができる為にも、共産主義という誤謬が絶滅する為にも、今日の聖体降福式を捧げたいと思っています。

明日は9時から、マリアちゃんという生まれたばかりの赤ちゃん、マルティンさんとヨハンナさんの赤ちゃんの洗礼式があります。

明日のミサの後にはシスターが、聖ピオ十世会のシスター会とはどういうものか、という事を紹介するスライドショーを準備してくれました。これは他では見る事が許されていない、シスターのみが紹介する事ができる、という特別なものなので、ぜひ皆さんいらして下さい。その為にシスターが一生懸命準備してくれました。

最後に、シュテーリン神父様が今回来る事ができなくて、非常に残念に思っておられました。しかし天主様の御旨として、私たちはそれを犠牲としてお捧げ致します。シュテーリン神父様の為に皆さんからの霊的花束をお渡ししたところ、私に直接言葉で、「本当に嬉しく思う」と「皆さんの寛大さに感謝する」と「ぜひ、私の気持ちを伝えて欲しい」と直接仰って下さいました。そこで皆さんに、シュテーリン神父様からの感謝の気持ちをお伝えさせて頂きます。

4年間、神父様の指導に従って、多くの祈りと、マリア様の、インマクラータ、無原罪のマリア様の為に道具となって働いて下さった事を感謝する、という事です。ポーランドに行っても、私たちの為に祈り続けて下さるに違いありません。



“Non enim veni vocare justos, sed peccatores.”

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


シスター、愛する兄弟の皆さん、今日は聖マテオの祝日において、

⑴聖マテオの生涯を少し垣間見て、

⑵聖マテオの生涯から、私たちが何を学ぶ事ができるかを黙想致しましょう。

⑶そして最後に、遷善の決心を立てる事に致しましょう。


⑴聖マテオはユダヤ人でした。本名は「マテオ」、しかしあだ名は、皆からは「レビ」と呼ばれていました。

ユダヤ人にもかかわらず、ローマの手先となって、異教の国々のローマ皇帝の為に、税金をユダヤ人から取り立てていた、つまりある意味では、ユダヤ人にとっては少し汚点のある職業をしていました。その税吏所に、ローマの下で働いていたその所に、イエズス様がやって来る。

イエズス様はその前からも色々な奇跡をして、御自分がメシアである、という事を示していました。マテオもその話を聞いていたに違いありません。その自分の所にやって来て、イエズス様はこう仰るのです、「私に従え。」“Sequere me.”

するとマテオはその場をすぐ立って、呼ばれたら立って、自分の仕事をそのまま置いて、そこにずっと座っていれば、お金も儲かっていたでしょうし、豊かな簡単な生活もできたに違いありません。ローマの特権階級の公務員でした、エリートコースでした、大学も出ていました、お金の計算もよくできました。しかしこれを捨てて、イエズス様に従いました。

マテオは、イエズス様とそしてその弟子と一緒に食卓に着いた時に、ファリザイ人たちからイエズス様が非難されるのを聞きます。彼らはイエズス様を、「彼は、何だ。罪人と一緒に食事をしている。彼の友達は皆、野蛮な奴だ。」

イエズス様は、「私は義人ではなく、罪人を呼ぶ為に来た。罪人を義人にする為に、召し出す為に、呼び出す為に来た」とお話しになります。

マテオはその事を非常に感銘深く覚えていて、最初の福音をヘブライ語で書きます。イエズス様は、イエズス様が憐れみ深い御方である事。罪人の、罪の最も低いどん底にいたような自分をも、使徒として呼んで下さった、栄光ある使徒として呼んで下さった。そのまさに、卑しいと思われる仕事をしたその所にやって来て、呼んで下さった、「私に従え。」

その憐れみと、その御恵みに感動していました。そして「ぜひ、ユダヤ人たちにイエズス様を知ってもらいたい。真のメシアという事を知ってもらいたい」と、最初のイエズス様の福音を書きました。

マテオは、そのユダヤ人たちに宣教するだけでは物足りず、満足せず、エチオピアにも行きました。伝えられたところによると、エチオピアに行って奇跡をも行ないました。エチオピアの王の娘が死んだ時に、死んでしまったその若いお姫様を、マテオはよみがえらせます。そしてエチオピアの王の友達になり、そしてエチオピアで宣教をします。

ところが、そのよみがえらせたお姫様のお父さんの王が亡くなった時に、ヒルタクス(Hirtacus)が、王の位に着きます。そしてその女王として、あるキリスト教の信者を、しかも王族の高貴な娘と結婚したい、とします。ところがこの娘も高貴な、イフィジェニア(phigenia)という名前でしたが、彼女はカトリックであったのみならず、聖マテオの指導に従って、童貞としてイエズス様に身を捧げていました。そこでイフィジニアは王となったヒルタックスに、「私はイエズス様に身を捧げているので、あなたと結婚はできない」と答えました。そしてその「マテオ様も、私の事を支持して下さっている」と言うと、ヒルタクスはこの女性をお姫様にもらいたくて、非常にその自分の熱情に燃えていたので、邪魔者であったマテオを殺害してしまいました。そして聖マテオは、信仰への憎しみに燃えた王によって、殉教を遂げます。

最初聖マテオの体は、エチオピアからサレルモという所に運ばれて、壮大に埋葬されました。


⑵聖マテオの人生は、私たちに何を教えてくれるのでしょうか?

「イエズス様は、私たちを憐れんで下さって、私たちがどのような罪人であったとしても、どのような惨めな者であったとしても、私たちを呼んで下さる」という事です。

しかしイエズス様がこのように私たちを呼んで下さった時には、聖マテオのように、すぐにその罪の、あるいはイエズス様と反対するようなものを全て捨てて、イエズス様に従わなければなりません。

また「イエズス様のその憐れみの深さ」というものを私たちは是非、マテオのように、近い者たちにできれば伝えたいと思います。

⑶聖マテオは、肉体において王のお姫様をよみがえらせた奇跡を行ないました。霊的なよみがえりはもっと簡単にできるはずです。聖マテオの御取り次ぎによって、ぜひ私たちの知り合いが、あるいは罪に死んでいる多くの霊魂たちがよみがえりますように、信仰に立ち返りますように、霊的に生き返りますように、お祈り致しましょう。

最後に、聖マテオは、天主様に捧げられた霊魂の為に命を捨てました。ある、天主に童貞を捧げようとしたお姫様の為に、命を捧げました。おそらく聖マテオは、多くの修道女の、あるいは修道者の、天主に捧げられた霊魂を守る、特別な取り次ぎをして下さるに違いありません。マテオも本当に、もうユダヤ人から見れば、どうでも良いというような身分だったかもしれませんが、使徒として呼ばれました。ですから、「天主から呼ばれる」という事がどれほど素晴らしい事か、という事をよく理解していました。

聖マテオがぜひ、私たちの為に取り次ぎをして、多くの日本の霊魂たちを召し出しの為に取り次いで下さいますように、日本から多くの、あるいは世界から多くの霊魂たちが、イエズス様に捧げられるように、そしてその声をよく聞くように、マテオのように、すぐに「はい」と答える事ができますように、お祈り致しましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

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