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聖ピオ十世会アジア管区長パトリック・サマーズ神父とのインタビュー

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サマーズ神父とのインタビュー

パトリック・サマーズ神父は、今年の8月に新しいアジア管区長となった。彼は、すでに4年の間ここで管区長を務めたカール・シュテーリン神父と交代している。シュテーリン神父は、以前20年間にわたって管区長として務めを果たしたポーランド・東欧に戻った。
アポストル誌(Apostle Magazine)[聖ピオ十世会アジア管区発行のニュースレター]は、サマーズ神父とインタビューする機会を得た。

アポストル:アジア管区へようこそ。それとも、「お帰りなさい」と申し上げるべきでしょうか。

サマーズ神父:はい、ありがとう。高名なダニエル・クチュール神父様のもと、この巨大な管区ですでに働いていたことがあるというのは、その通りです。インドに3年間駐在していましたが、スリランカやマニラ、シンガポールも訪問したことがあります。


アポストル:この新しい任務を与えられて驚かれましたか。

サマーズ神父:私の人生の中で、言葉を失ってしまったことのある何回かのうちの一つだと思います。私は13年間母国を離れて駐在し、昨年、アイダホ北部にある無原罪の御宿り教会の修道院長として、ついに「自由の国」に戻りました。アメリカでアメリカ人として、まさ快適に過ごしていましたが、総会のときに、もう一度海外に行くようにとの電話を受けました。


アポストル:あなたが去って以来、この12年間でアジア管区に多くの変化があったと思われますか。

サマーズ神父:その質問には、多くのレベルに対応した多くの答えがあると思います。短い答えは、「そうです、聖ピオ十世会の使徒職は発展し、私が去ったときよりも、多くの教会、多くの司祭、多くの召命、多くの信者がいます」です。しかし、私は、その情景の背後にある、あらゆる挑戦、あらゆる好機、あらゆる困難についての相当な厚さの本が書かれ得たであろうと確信しています。


アポストル:あなたはここですでに数カ月間を過ごされ、非常に広範囲にわたって旅行なさっています。あなたの新しい責任についてのそういった面をどのようにして見つけるのでしょうか。

サマーズ神父:可能なあらゆる手段(バス、タクシー、人力車、飛行機、その他)によって私たちが行う旅行は、管区長が司祭たちと管区を見るための最上の方法です。
この管区は多くの意味で、聖ピオ十世会の中でユニークです。管区長が、司祭たちに別々にシンガポールの管区本部に飛行機で来るように頼むよりも、自分が行って実際に司祭たちに会う方がはるかに簡単です。地理的に、ここは多くの場所、多くの文化、多くの民族、多くの時間帯がある管区です。旅行が常に悪いことだとは限りません。座りながら机で公式報告書を読むよりも、「手をよごすこと」によって、仲間の司祭たちとともに働くことによって、使徒職をずっとよく理解できることがしばしばあります。


アポストル:事務の仕事や報告書はお好きではないですか。

サマーズ神父:まともな人なら、誰も事務の仕事が「好き」ではないでしょう。でも、管区の行政管理のためには、事務の仕事は必要かつ有益な道具です。


アポストル:あなたは、前任者が二人しかいない地位に就かれています。そのお二人はダニエル・クチュール神父様とカール・シュテーリン神父様です。クチュール神父様は管区長として18年間過ごされ、シュテーリン神父様は良き4年間を過ごされました。これまでに置かれた方向性を変更しようとお考えですか。

サマーズ神父:そのお二人の高名な司祭の良き仕事の全体を見て、その上ですべてを変更しようと考えることは、最も愚かなことだと私は思います。最初の1年は管区の行政や司祭、修道者、数多くの信者を知るために使います。願わくは来年の夏までには、この広大な管区の強みと弱みをよりよく理解できればと思っています。


アポストル:管区長として、あなたはご自分の中心となる義務は何だと思われますか。

サマーズ神父:われらが親愛なる聖ピオ十世会の規則は明確に、管区長の義務は仲間の司祭たちの才能と熱意をうまく使って、聖ピオ十世会の目的を達成することとしています。またこの規則は、管区長は、霊的な、司牧的な、物質的なレベルにおいて、管区の賢明な行政管理のために総長に責任を負っている、と言っています。


アポストル:あなたは、管区の教会やチャペルについて責任があると言っておられませんが。

サマーズ神父:通常、それはそれぞれの地の修道院長の責任です。私はただ、司祭が私に助けを求めるときや、あるいは司祭が必要なときに相談に応じるために、かかわるだけです。私には、御摂理によって、私の管理下に置かれた司祭たちの世話をするという、また司祭たちが状況に応じた義務を果たすために全力を尽くすことと永遠の大司祭である私たちの主の模範にならうことを確実にするという、明確な義務があります。


アポストル:最後に、読者にお言葉をいただけますか。

サマーズ神父:おそらく、この素晴らしい雑誌の寛大な読者の皆さんは、私たちの仕事のために毎日の祈りをしてくださるでしょう。クチュール神父様とシュテーリン神父様がすでにアジア管区をいとも聖なる童貞のご保護のもとに置かれていますから、私はただ、良き霊魂である皆さんに対して、毎日のロザリオのときに私たちを思い出してくださるようお願いするだけです・・・なぜなら、天主の恩寵は、無原罪の御母を通して確かにやって来るからです。


アポストル:お時間をいただき、ありがとうございました。


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