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聖ピオ十世会:日本での聖伝のミサ(トリエント・ミサ)の報告2019年5月19日

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アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様!

 聖母聖月は、聖母からのお恵みの聖なる月です。

 ドモルネ神父様は、大阪で5月12日(主日)から5月17日まで、東京の「聖なる日本の殉教者巡回聖堂」では5月18日、19日、20日の三日間、聖伝のミサを捧げて下さいました!

 さらに愛する兄弟姉妹の皆様のしもべは、大阪の「聖母の汚れなき聖心聖堂」で5月18日、19日、20日の三日間、聖伝のミサを御捧げいたしました。大阪では、聖母聖月の主日ミサの後で、特に5月13日のファチマの聖母の最初の御出現の日を記念して、ファチマの聖母行列を行い、聖母マリア様に大阪と大阪の人々を、日本と日本に住む人々を守って下さるようにお願いいたしました。

また、【大阪】では5月21日から5月27日まで毎日、【東京】では5月26日(主日)にも聖伝のミサがあります。

 天主様の祝福が、愛する兄弟姉妹の皆様の上に豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

写真は2019年 秋田巡礼

【報告】【大阪】
アヴェ・マリア・インマクラータ!

大阪でのミッションありがとうございました。
簡単ですが、ミサの報告をお送り致します。

12日の主日からデモルネ神父様が休暇に日本に来られたので、大阪で12日から17日まで毎日デモルネ神父様が歌ミサを捧げてくださいました。
また、ミサの後には毎晩終課を皆で唱え、木曜日には御聖体降福式をして下さったのも大きなお恵みでした。
デモルネ神父様の御ミサは所作が大変美しく、小野田神父様のミサと似ている印象を受けました。良き先輩をまねていらっしゃるのではないでしょうか?
大阪では聖エリザベトの「主のおん母が私を訪問してくださったのですか!これほどのことが、どうして私にめぐまれたのでしょう!」ということばを真似て、「我が主が私を訪問してくださるとは、どうしてこのようなお恵みが与えられたのでしょう!!」というのが流行っていますが、この度の連日のミサでも全く同じ気持ちを私達は持つことが出来ました。天主様に感謝します!!

休暇に来られていたのに、色々とハードなスケジュールをこなしていただいてしまったのですが、これに懲りずにまた日本へ来て頂きたいと願っています。

土曜日、主日にはデモルネ神父様と入れ替わりに小野田神父様が来て下さり、連日の大きなお恵みに聖母行列を通して感謝を捧げました。
御ミサが終わってすぐに行列に出発したので、御聖体 のイエズス様が一緒にマリア様の行列をして下さっているようで、マリア様がとっても喜んで下さっているように思いました。

日本の為に翻弄してくださる小野田神父様、日本に早く修道院ができて神父様が常駐されることを沢山のミサの中、ミサのノヴェナでお願いしています。

【報告】【大阪】
アヴェ・マリア・インマクラータ!

大阪でのミッションありがとうございました。

キンボル神父様は無事に大阪にご到着されました。
小野田神父様が仰るように、レネー神父様に色々な意味でよく似てらっしゃいますね。・・・ 秋田についてお詳しいことにびっくりしました。
キンボル神父様を日本にお誘い下さって、本当にありがとうございます。


【報告】【東京】
Dear Fr Onoda:

今日5月19日(土)はエチエンヌ・ドモルネ神父の東京での初めてのミサでした。

御説教では、聖母マリアの三つの言葉、「ecce」、「fiat」、「magnificat」に沿って、その一つ一つがいかにして私たちのこの地上での見本となるのか、なぜそれらを真似ることが私たちが天国に行けることに繋がるのが、についてお話ししてくださいました。

今日の東京でのミサの参列者数は下記の通りです。

ミサの参列者数
男: 11人(内、子供1人)
女: 9人(内、子供1人)
計: 20人(内、子供2人)

【報告】【東京】
Dear Fr Onoda:

今日はエチエンヌ・ドモルネ神父の主日のミサ、霊的講話、そして晩課がありました。

ミサの御説教では、旧約の預言者ヨナがとった行動、そのために天主が彼になさったこと、そして彼を船に乗せた水夫たちがとった行動などについて、それらがどのようにイエズスの死と、埋葬、復活の前表であったかを詳しく説明していただきました。

また霊的講話では、現代の教会の危機に関して私たちがどのような考えを持ち、どのような行動をとるべきかについてお話し頂きました。とくに天主がラザロのよみがえりにおいてなさった手順に着目して、私たちもまず自分の信仰を守ること、祈りと犠牲を捧げ続けること、そして決して落胆したり絶望したりせず、また逆に慢心することなく、私たちが具体的にできる信心、信仰を広めるための活動などを続け、栄光を天主に帰すことが大事である、ということを教えていただきました。

最後に復活節の晩課を歌って解散しました。

今日の東京でのミサの参列者数は下記の通りです。

ミサの参列者数
男: 29人(内、子供5人)
女: 27人(内、子供6人)
計: 56人(内、子供11人)

霊的講話の参加者数
男: 13人(内、子供4人)
女: 12人(内、子供3人)
計: 25人(内、子供7人)

晩課の参加者数
男: 6人(内、子供1人)
女: 6人(内、子供1人)
計: 12人(内、子供2人)

【報告】【東京】
アヴェ・マリア・インマクラータ!

ドモルネ神父様のご復活後第五の主日のミサをありがとうございました。

前日には、殉教者・聖ヴェナンツイオのごミサをしていただきました。
土曜日の夕方――聖母の土曜日でもあり――、聖母マリア様の聖性のことをお話してくださいました。

印象に残ったことは、『(天国に行くために大切なことは・・、成聖への道を歩むとは・・・、聖人になるには・・・、)天主様が私たちに働きかけてくださることに同意することであり、私たちの霊魂の中に働いてくださる天主様の働きに同意することだ』ということでした。

自分が聖性に達しようとして何かをすることができるのではないこと、ただ自分の中で働かれている“天主様が私達を聖化してくださろうとすること”に抵抗しないことが大事だと教えていただきました。
抵抗しないだけでよいという、そのことこそ難しいことだと思いました。自分の霊魂の中で行われる天主様からの働きかけがあったから、私はカトリック信仰をいただくことができて、そしてこの聖伝の御ミサに与っていることをあらためて思いました。

けれどここまで来るにはあまりにひどい遠回りをしなければなりませんでした。ようやく本来のカトリック信仰に導いていただいたことは、感謝でしかありません。それはひとえに聖母マリア様の御助けのおかげとも感じられるものでした。やはり同じように聖母によってこちらのごミサに来られるようになった方から、その体験を伺ったばかりです。私たちは何もわからなかったけれど、ただロザリオを通してマリア様に助けていただいたのだと思います。

今回ドモルネ神父様が教えてくださったマリア様の三つの「Ecce ancilla Domini.」「Fiat」「 Magnificat 」という強力な具体的な方法で、これからもいつもマリア様に助けていただけますようにと思いました。

“マリア様の真似をすること”つまり「天主様のなさりたいように、どうぞ私になさってください。」というようにいつも申し上げていこうと思います。続くミサの中でマリア様の真似をする秘訣を実行する恵みを願い求めました。私たちを天国へ導いてくださるためにいつも熱心にご指導してくださいます聖ピオ十世会の司祭様達に感謝申し上げます。

それから、翌日の主日のミサではニネヴェのヨナのお話をしていただきました。旧約聖書のこのヨナのお話は興味深いものでした。

私はイエズス様に対するユダヤ人の態度は、旧約聖書における水夫たちのヨナに対する態度と違うという説明のことが、印象に残りました。もしも、イエズス様が自分たちの救いのために犠牲になってくださることに対してユダヤ人たちがもっと違うふうに対処していたら・・・これが天主様の救いの御業として与えてくださったみ旨であることをしっかりとらえていたら・・・、ユダヤ人たちの救いのことは今と違っているのでは、と思われます。イエズス様は何といってもますユダヤ人の救いのために遣わされた方だから。
(水夫たちは、「主よ、この男の命のために、私達を死なせないでください。罪のないものの血を、私たちのせいにしないでください。罪のないものの血を、私たちのせいにしないでください。主よ、あなたがこう行われたのは、み旨によることだからです。」と天主様に希ったから。)

でも、ユダヤ人は、イエズス様が贖罪の業をなさいますときに、これとは違う態度を取られました。(ユダヤ人は、十字架につけられるイエズス様にひどいことばと態度で侮辱や虐待や怒声を浴びせ、まして自分たちがその血の責任を負うなどと叫んだ。)

どのようなことが起ころうとも、理解が難しい思いがけないことが起ころうとも、み旨のままにおこなわれますようにという、清い心で祈る生活をすることが大切だと感じました。

そして私は自分の罪の悔い改めがどれほど難しいかを感じさせられ、イエズス様の御言葉によってまことの悔い改めがいつもしっかりとできますようにと祈りました。

午後の霊的講話は、たくさんの方が参加されました。
ドモルネ神父様のお話は、とても広い見地から述べられていて、いま自分の置かれている状況を客観的にみる助けとなりました。フランスのジロン・ワキエという方の神学をもとにしているとのことでしたがこの素晴らしい講話をありがとうございました。

ドモルネ神父様は、2つのレベルの戦いについてまず触れられました。一つの戦いは「注意しなさい、死ぬ準備をしなさい。」ということであり、もう一つの戦いは「敵の存在にもかかわらず、私が治める。」ということである、という表現で。

それは、自分たち自身の個人的な信仰を守るためにする私たちが参与している戦いと、信仰をもって地上を天国に向かって歩もうとする人たちを欺くものに対する天主様がなさる悪魔との戦いについてのように思われました。それぞれ、低いレベルでの戦いと高いレベルでの戦いともいえるものであって、私達はいまこの二つの次元での戦いに臨んでいるとの前置きで講話が進められて行きました。

低いレベルの戦いのことでは、私達はイエズス様から伝えられたものを保持しなければならない、モラルはカトリック信仰から出ている、次の世代にカトリック信仰を伝えるために学校をつくらなければならないことなどをお話しくださいました。そして私たちのできる範囲でカトリック信仰を広める務めをすることだ、と。本当の信仰について学ぶ機会を与えられなかった善い人たちがいて、このような知識のない善い人たちに誰かがどうにかして知識を伝えることの大切さなどお話しいただきました。

高いレベルの戦いのことでは、王たる主イエズス・キリストと悪魔の間での戦いがあるが、主イエズスは世界の終りまで私たちと共にいると約束してくださったのだし、地獄の門は教会に勝たなかった、最後の勝利は私たちのものであるとわかっているが、ではそうやってその勝利が起こるのだろうか、と。

講話をお聞きしながらあらためて、この聖ピオ十世会の東京の信徒たちは本当の信仰について学ぶ機会を与えられている恵まれたグループであることを、理解できました。(善い人かどうかは全然別としてですが、恵まれているのだけは本当だと思いました。)

そしてそういう恵まれた者であるというなら、どうしてこんなに少数のグループでしかないのかということの理由を説明していただいたことがとてもよかったです。ドモルネ神父様は、「天主様は小さい信者のグループを使ってその業を始められる」ということを紹介してくださったからです。私達が(人数が)少ないというだけで恐れてはいけないと励ましてくださいました。デオ・グラチアス!

天主様がそのように小さいグループを使われるのは、すべての仕事の栄光は天主様にあるということを示すためだということでした。自分たちの自己満足のためではなく、天主様の栄光のためにこそ働きたいものだとあらためて思いました。

それから、この危機状態にあるカトリック教会の状況が生き返るためには、ラザロの復活を見るのがよいのですと、その見方(解読)を4つのステップに分けて詳しくお話しくださいました。これはとても興味深いお話でした。

ドモルネ神父様は、近代主義に毒されたまま運営されている今の教会の危機に対してこの混乱に引きずられてしまうのを避けるためにどのような見方をすればよいか、低いレベル・高いレベルにおける具体的なことに言及されて、たくさんのことをお話しくださいました。ありがとうございました。

この主日には、新しい方たちもたくさん見えられていて子供たちもたくさん来ていて、聖堂として使わせていただいている会場はいっぱいでした。神父様はごミサの後も告解の秘蹟を授けてくださっておりました。霊的講話の後は、晩課も皆で一緒にいたしました。

ドモルネ神父様はまだ若い方でとても素晴らしい神父様でした。今回は休暇で日本を訪問されているということでしたが、初めての東京でもこのような素晴らしいミッションをありがとうございます。


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