アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
2020年8月30日、聖霊降臨後第13主日に東京で録画した小野田神父のメッセージをご紹介いたします。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、今日は聖霊降臨後第13主日で、福音では「10人のライ病患者が癒された。そしてきれいになった」という話を、史実を読みました。
そこで私の思った事は2つあります。もちろん、私たちは霊的に癒されて、そしてイエズス様から赦されて、罪の汚れから浄められた、霊的なライ病を持っていた者ですけれど、それが浄められた者です。
ですから、このサマリア人に倣って感謝したいと思いますが、まず第1点は、このサマリア人のした態度が、とても素晴らしいと思うのです。
まず、こう治った事が気付くと、それに感動して、大きな声で、「ああ、治った!わあ、嬉しい!ありがとうございます!」と言って、その道すがら天主様に感謝して讃美しつつ、イエズス様の前の所までやって来ます。
そして何をしたかというと、イエズス様の所に、ラテン語では“cecidit in fáciem ante pedes eius”「顔を地面にくっ付けて、平伏して、そしてイエズス様の足元の御前でそうやった」とあります。
まさにこれこそが、私たちが主イエズス・キリストに対して取るべき態度です。私たちもミサの時に、このような態度を取らなければなりません。私たちが受けた御恵みがあまりにも大きいので、あまりにも巨大な愛を受けているので、そのような愛、恩人の前で、感謝をどうしてもしなければなりません。
その感謝の為には、ただ声を大きな声を出して、「ありがとう!」と言うのみならず、態度でそれを示さなければなりません。そしてその態度は、全世界共通の態度です。日本でも、そしてイスラエルでも、そしてアフリカでも、フィリピンでも、中国でも、それは頭を地面に付けて、そして跪いて、「イエズス様、ありがとうございます」と申し上げる事です。
ですから、古代からカトリック教会ではいつも、御聖体、ミサの時にイエズス様に感謝する為に、私たちは跪いて、イエズス様を礼拝してきました。御聖体拝領する時にも必ず、跪いて、口で拝領してきました。感謝と礼拝の態度だからです。当然の事です。
今日のサマリア人は、私たちにそれを教えています。
第2に思った事は、感謝する人々はあまりにも少ない。
お願いをする時には、イエズス様をもちろん信じて、イエズス様の力を信じて、10人の人たちがお願いしました、「先生、イエズス様、私たちを憐んで下さい」と言ってきました。しかし10人の内で感謝したのは、たった1人。
『キリストに倣いて』においてもあります、「最後の晩餐に行ったのは12人だけれども、しかし十字架の下に行ったのは、ほんの1人しかいなかった。イエズス様と一緒に楽しい事をするなら、お願いをするならば、御恵みをもらう事ならば、皆でやるけれども、でも最後まで行くのは、ほんの少ししかいない」と。
昔から、そして今でもそうだったようです。
そしてイエズス様は、今から400年前にも、聖女マルガリタ・マリア・アラコックに言いました、「この人類の為に、人々の為にこれほど愛する聖心を見よ。この聖心は、人々を愛する為に何も惜しまなかった。すべてを全く空にして与え尽くした。そして自分を燃え尽くして人類を愛した。そしてどれほど人類を、人々を愛しているかという事を見せたかった。そしてそのこれほど愛した聖心は、この私はその御礼に、人類の大部分から、その恩を受けた大部分から、忘恩と、冷淡と、無関心と、冒瀆とだけを受けている。」
つまり誰も、ほとんどの人から感謝もされずに、「ありがとう」とも言われずに、しかも悪い態度で、あたかも敵であるかのように、「あっちへ行け!シッシッ!」と言われて、大恩人がそのように取り扱われているという事を嘆いて、悲しんでいます。
イエズス様が仰るには、聖心が仰るには、「敵からそう受けているのではなくて、私に奉献された霊魂たちから特にそうされているので悲しい。カトリック信者のみならず、聖職者、司祭たちから、修道者たちから、そのような冷たい態度を取られているので悲しい」と、「だから少なくともお前は、私の心の聖心を慰めて欲しい。感謝して欲しい。礼拝して欲しい。償いを捧げて欲しい」と、お願いに来ました。
そしてイエズス様は今でも、それを仰っているに違いありません。
愛する兄弟の皆さん、是非イエズス様をお慰めする為に、イエズス様をお愛しする為に、イエズス様に感謝を申し上げる為に、私たちの当然あるべき態度を示す為に、聖伝のミサに与って下さい。
東京と大阪でミサが毎週捧げられています。どうぞこのミサに与って、跪いて、イエズス様を礼拝して下さい。イエズス様を、跪いて、口で聖体拝領して下さい。そして感謝と愛を見せるようにして下さい。
それのみならず、イエズス様にそうして当然の人たちから受けている冷淡や、冒瀆や、無関心、忘恩、恩知らず等を償う為に、そしてまた私も過去、どれほど冷淡だった事でしょうか。私の過去はどれほど無関心で、どれほどやり方が悪かった事でしょうか。イエズス様の事を感謝しようともせずに、「ありがとう」とも言わずに、また冷たくイエズス様に機械的にお祈りをしたり、「あぁ、義務だから」と言って冷たい態度を取ってきた事がどれほどあるでしょうか。
それを償う為にも是非、愛を込めてラテン語の聖伝のミサにいらして下さい。イエズス様はどれほどそれを見て、慰められる事でしょうか。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
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