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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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私たちが、悪魔の汚染から逃れ、そして御身天主のみを、純粋な心で、良い心で従う事ができますように

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2020年9月27日(主日)聖霊降臨後第17主日のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父説教(東京)

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、今日このミサの後の感謝の祈りの後に、小さな生まれたばかりの赤ちゃんの洗礼式がある予定です。この赤ちゃんの為に、天国にちゃんと導かれて、良い立派な聖なる一生を送る事ができますように、お祈り下さい。
今日御ミサの時に、私たちは集祷文で、とても美しい祈りを見ました。「私たちが、悪魔の汚染から逃れ、そして御身天主のみを、純粋な心で、良い心で従う事ができますように」と。“Da, quǽsumus, Dómine, pópulo tuo diabólica vitáre contágia : et te solum Deum pura mente sectári.”
そして今日はこのお祈りを、心を込めて唱える事にしましょう。そして真の天主を心から礼拝致しましょう。純粋な心を以って、御身天主のみを礼拝致しましょう。
ところで今日皆さんに知って頂きたいのは、「天主の礼拝」という事に関して、それに反対する罪はたくさんありますが、その内よく見かけるのが「迷信」という罪です。そこで今日は皆さんに「迷信という罪は何か?」という事を知ってもらいたいと思っています。
「天主の礼拝」という事は、目的は3つあります。
1つは、天主を礼拝する事によって、主の栄光をいや増す事、讃美する事です。
第2には、主を礼拝する事によって、主からの正しい真理の教えを、啓示を受け取って、知性を照らす、真理を知る、という事。天主のみが、私たちを真理に導いて下さる事ができるからです。
第3の目的は、私たちが礼拝する事によって、天主からの教えを受けて、行動も体も、頭だけではなく体全体が、善を行なって、掟に従い、主を愛し、そして行動を律して、そして私たちの目に見える世界に、善をもたらすという事です。
天主の栄光、そして、知性を真理で照らし、そして、行動を正しく、そしてこの周りに善を施す。
悪魔はこの「天主の礼拝」に、猿まねをします。これの劣化コピーをします。これのものまねをします。
どうするかというと、それが「迷信」です。真の天主を礼拝する代わりに、誤った事を私たちに信じさせて、そして下らない事をさせます。これが迷信と言われているものです。
では、それにはどういうものがあるかというと、おもに3つあります。
「天主の名誉を、栄光を高める」代わりに、それに反対をするものが、迷信の内の1つです。これは「偶像崇拝」と言われます。偶像崇拝というのは、偽りの神々に礼拝を捧げさせる事です。
ですから考えてもみて下さい。ある王国に、王様がいるにも関わらず、誰かが「あ、別の王様がいる。別の王様に税金を払って、別の王様の為に軍隊を作って、別の王様の法律に従わなければならないよ」と言ったら、その国は全く反逆、反乱罪がいる事になってしまいます。
その反逆を、天主に対する反逆をさせようとするのが「偶像崇拝」です。大体はおどろおどろしい偶像が、恐ろしい形相の偶像が作られます。象の鼻を付けていたり、猿の姿をしたり。
そして第2に、「礼拝によって真理を得る」という事の代わりに、そのものまねをするのが、「占い」です。
占いというのはたくさんあります。非常に危険です。例えば占星術、あるいは手相、人相、あるいは水晶の玉を覗いて、あるいはタロットカードで、あるいはサイコロで、あるい火の形を見て、あるいは鳥がこう鳴いた、あるいはくしゃみの仕方はこうだとか、あるいは「あなたの生まれた土地は何ですか?うん、それは良くないね。あなたの先祖には獣が付いている。」
大体下らない、荒唐無稽の話をして、私たちを迷わせます。そして下らない行為をさせます。「あなたはその試験をやめたほうがいい。」「あなたはそうしない方がいい。」「これはダメだ。」
全く根拠がありませんし、全く虚しい、下らない話です。そういう話がたくさんあります。「方向が悪い。」
全く危険な事です。なぜかというと、その背後に悪魔が潜んでいるからです。そして少なくとも悪魔が潜んでいなかったとしても、それは理性に反しています。それが「占い」です。
そして、「行動を律する、礼拝によって私たちの行動を良くして、正しくして、周りに善を施す」、それの猿まねが、「魔術」です。
魔術を行なって、何か自分の利益を得ようとする事です。非常に危険です。特にこれには悪魔が関わっている場合があります。
皆さんの所に誰かが来て、「さぁ、このペンダント付けてもらえますか。そうすると、金運が回ってくるよ。お金持ちになるよ。」「交通安全」「これをすると出世します。」「試験が受かります。」「これを付けると、病気になりません。」「これを付けると、コロナに勝ちます。」「これを…。」
皆さん、みんなこれは迷信であって、嘘であって、信じないで下さい。
私たちがそのような悪魔からの悪い汚染に浄められて、純粋に、真の天主三位一体、私たちをいつも愛して下さる方を信頼して、その天主にのみ礼拝する事ができるように、お祈り致しましょう。
来たる火曜日29日は、大天使聖ミカエルの日です。「誰が天主に如く者あるぞ!」と、そして悪魔を打ち払いました。
私たちの愛する祖国から、そして世界中から、悪魔の働きが追い払われて、そして本当の天主イエズス・キリストを、愛と真理を以て礼拝する、その喜びがますます広がりますように、お祈り致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。



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