アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
2020年11月22日、聖霊降臨後最終の主日に東京で録画した小野田神父のメッセージをご紹介いたします。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟姉妹の皆さん、
昨日からロザリオの十字軍が始まりました。聖ピオ十世会の総長パリャラーニ神父様が、特に「ミサ」と「聖なる召命」が与えられる為に、ロザリオの十字軍を始めました。
特に世界中では、ミサが捧げる事ができない、公のミサを捧げる事ができない、あるいは与る事ができない、という方々がたくさんおられます。たくさん苦しんでいます。そのニュースを見ると本当に胸が痛くなるほどです。
幸い日本ではまだミサが自由に捧げられていますけれども、世界中の方々の為に、そして日本でもミサが自由に捧げられ続ける事ができますように、特にクリスマス、来年の復活祭と、大切なミサがたくさんあります。その為にも皆さんどうぞ、ロザリオの十字軍に参加して下さい。
歴史的な出来事として、こんな出来事があります。
第二次世界大戦の後、枢軸国は罰せられました。ドイツは東西に分けられて、そして一方は共産ソ連が、そして一方は自由諸国が占拠しました。ベルリンも二つになりました。オーストリアも同じ事が起こりました。やはり分断されて、そして首都のあるウィーンも分断されました。
ところで、ドイツとオーストリアの違いをご存知ですか?
オーストリアでは、あるフランシスコ会の神父様が、ペトルス・パヴリチェク Petrus Pavlicek という神父様が、マリアッツェルという有名なマリア様の巡礼地に巡礼に行って、マリア様にお願いしました、「何とかして、この私たちの祖国を助けて下さい!」
すると、インスピレーションを受けて、「ロザリオの十字軍をしよう」という事になりました。「特にファチマのマリア様の意向に従って、ロザリオを唱えよう。罪人の回心の為に、そしてオーストリアの自由の為に、ロザリオをしよう」と呼びかけると、オーストリアの人口の10人に1人が、この「ロザリオをする」と約束しました。それが1947年の話です。
その後、ロザリオを祈った後に、1955年4月、いきなりソ連は、「もうオーストリアから撤退する」と言い出したのです。政治的に、一体、得がどこにあるのか全然分かりません。なぜオーストリアはそうであって、他の国はそうでなかったのか、説明がつきません。
実はドイツでも、あるいは他の国々でも、何とかしてソ連の軛を取り払おうと、解放されようと色々な人間的な努力が試みられました。しかし全く無駄でした。却って圧迫は大きくなるばかりでした。
オーストリアは1955年、遂に10月、ソ連の軍隊が出て行って、そして全く自由になりました。
同じ事が起こったのは、ドイツでは1995年の話でした。40年後の話でした。
この違いは何か?『ロザリオ』でした。皆オーストリアの人々が、その時皆、政府関係者も合わせて祈りました。「ロザリオのマリア様のおかげだ」と。
ですから、愛する兄弟の皆さん、ロザリオのお祈りを致しましょう。ファチマの聖母はこう約束しました、「私たちにとって、ロザリオで解決できない問題は全くない」と。「国際問題であろうが、経済問題であろうが、社会問題であろうが、家族の問題であろうが、修道院の問題であろうが、全てロザリオで解決できる」と。
ですから、このロザリオの十字軍に是非参加して下さい。そしてミサが世界中で自由に捧げられる事ができますように、お祈り下さい。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
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