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アーサー・テーン「中国共産党とバチカンの協定が更新されるならば、教会の壁を罪のない人々の血で汚すことになる」

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アヴェ・マリア・インマクラータ!
ヴィガノ大司教が言及したアーサー・テーンのパロリン枢機卿への手紙をご紹介いたします。これはすでにイタリアのラ・ヴェリタ紙で公開されました。




East Asia OfficeThe Council on Middle East Relations中東関係評議会 東アジアオフィス
2020年10月16日
イタリア・ローマ、バチカン市国バチカン使徒宮殿国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿

枢機卿猊下
もしバチカンが中国共産党との協定を更新するつもりなら、マイク・ポンペオ米国務長官の言葉を使えば、聖座は「教会の道徳的権威を危険にさらす」ことになるでしょう。
世界中のキリスト教徒の悔しさと恥ずかしさに加えて、中国共産党とバチカンの協定は、教会を、特にこの協定に第一の責任がある教皇フランシスコを歴史上の悪の側に置くことになります。このことは、この最初のイエズス会士の教皇が無知で傲慢であるだけでなく、霊的にも破綻していることが広く知られるのを強めています。教皇の恥ずべきところは、協定の更新について議論するために永遠の都ローマまで旅行をした香港のヨゼフ陳枢機卿に会うことを拒否したことです。同枢機卿は、ほとんど謙遜の心を持っていない男について語っています。
ご存じのように、陳枢機卿の関心事の一つに、香港の新しい司教を任命してその空席を埋めることがあります。彼は、1997年の香港引き渡しで「一国二制度」の原則の下で保証された自由を守るための戦いに最近敗れたばかりの旧英国植民地にある教会が、中国の支持を得ていても地元の信徒の群れの支持を得られない司教に支配されるのではないかと危惧しているのです。
中国共産党とバチカンのこの取引の内容は、これまで一度も外部の目に触れていません。透明性は、北京でもこの教皇職の下でも得意とするところではありません。しかし、この取引は、中国国家に司教の任命に関するかなりの権力を渡しているのです。
このような権力は、1933年7月にバチカンとドイツの新たに成立したナチス政府との間で結ばれた悪名高い「ライヒスコンコルダート」(Reichskonkordat=政教条約)の一部にさえもありませんでした。ピオ十一世の下のバチカン国務長官エウジェニオ・パチェリ枢機卿(後のピオ十二世)によって署名されたこの恥ずべき協定は、今までに教会が全体主義政権との間でこのような失態を犯した最後のものでした。
それから4年足らずの1937年3月、ピオ十一世は、回勅(最高形式の教皇書簡)「ミット・ブレネンデル・ゾルゲ」(Mit Brennender Sorge=深き憂慮に満たされて)の中で立場を変えました。彼は人種理論や人種や国籍を理由にして人を不当に扱うことを非難しました。ヒトラーやナチスに名指しで言及したわけではありませんが、この書簡はドイツの教会にのみ向けられたものでした。
今回、教会には、可能ならまだ抜け出せるチャンスがあります。もしそれができなければ、歴史的な汚名をこうむることになるでしょう。陳枢機卿が言うように、将来のいつか「新中国の立案をするために人々が集まってくる」としたら、そのとき「カトリック教会は歓迎されないかもしれません」。
2018年9月22日に協定が最終決定されたとき、その兆しは悪しきものでした。それ以来、多くのことが悪化しています。私たちオーストラリア人は、南シナ海における、そして台湾に対する中国の攻撃、大学や政治機関への中国の執拗なサイバー攻撃と「ソフトパワー」の侵入、「千人計画」の問題、そして他国を操ろうとする中国の一帯一路計画をよく知っています。
フランシスコは気候変動や市場資本主義を非難していますが、宗教の自由を含む中国の人権記録については、耳が聞こえないかのように沈黙しています。「再教育」は緩和されているという中国の主張にもかかわらず、中国の最西部では、ウイグル族のイスラム教徒の少数派用の380以上の収容所があります。目撃者の証言によると、妊娠中絶と不妊手術が広範囲で強制的に行われています。秘密協定を弁護するバチカンの人々は、協定は以前の教皇聖ヨハネ・パウロ二世とベネディクト十六世の仕事を結実させたものだと主張するのを好んでいます。二人とも中国との関係改善を望んでいました。しかし、二人とも、この協定に必然的に伴う妥協をする準備はなかったのです。
今日、中国全土で共産党当局は、イスラム教徒をこれまでにないほどの監視の対象とし、キリスト教の教会を閉鎖したりブルドーザーで破壊したりし、修道士にマルクス・レーニン主義への忠誠を誓わせ、子どもたちが天主の言葉を聞いたり読んだりすることを禁じ、新約聖書がイエズスは無実の男女を石打ちで殺したと言っていると書き換えています。
習近平の「宗教の中国化」の命令(diktat)の下で、宗教の看板は、破壊されるか、あるいは置き換えられるかしています。童貞マリアの代わりに毛沢東に、イエズスの代わりに習近平に。
これは全く忌まわしいものであり、サタニズムによる心の働きです。
中国共産党とバチカンの協定が教皇フランシスコによって更新されるならば、この悪名は教会の壁を罪のない人々の血で汚すことになるでしょう。
教会は、自らの使命の重要性を理解しているのか、それとも教会自体が両替屋のいる神殿になってしまったのかのどちらかです。イエズスの言葉を借りれば、「『私の家は祈りの家といわれる』と書かれているのに、それを『盗人の巣』にするのか」(マテオ21章13節)です。
心を込めて
アーサー・テーン理事長
【東アジアオフィスは、中東と東アジアの多面的な関係を、経済、政治、安全保障、社会・文化の相互作用とその影響を学術的に分析することで探求しています。これらの問題に関する共同研究を促進し、制度的なパートナーシップを構築することを目指しています。】
アヴェ・マリア・インマクラータ!愛する兄弟姉妹の皆様、私たちの主イエズス・キリストの御降誕のお慶びを申し上げます。2020年12月18日付の元在米教皇大使ヴィガノ大司教の記事の日本語訳を参考情報としてご紹介いたします。愛する兄弟姉妹の皆様ご自身が判断する材料として、カトリック司教の中にはこのような発言をしている方もおられるということをニュース情報を紹介しています。ヴィガノ大司教の発言は、大手マスコミが報道しない内容ですが、今の私たちの生きている時代について知るための一つの材料となると考えています。ファチマの故シスター・ルチアは、私たちは今、黙示録の時代に生きていると言っていました。また同じシスターは生前に「悪魔的な方針の間違いdiabolicaldisorientation」のことを警告していました。法とは、真...ヴィガノ大司教「ファチマの故シスター・ルチアは、私たちは今、黙示録の時代に生きていると言っていました。また同じシスターは生前に「悪魔的な方針の間違いのことを警告していました」


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