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【参考資料】トランプ大統領がサインした聖トマス・ベケットの殉教850周年記念日の宣言

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アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様!
トランプ大統領がサインした聖トマス・ベケットの殉教850周年記念日の宣言の日本語訳をご紹介いたします。
Proclamation on 850th Anniversary of the Martyrdom of Saint Thomas Becket聖トマス・ベケットの殉教850周年記念日の宣言
2020年12月28日発表

本日は、1170年12月29日の聖トマス・ベケットの殉教から850周年の記念日です。トマス・ベケットは、政治家、学者、大法官、司祭、大司教、そして宗教の自由の勇敢な擁護者(lion)でした。
大憲章(マグナ・カルタ)が起草される前に、宗教の自由を行使する権利がアメリカの最初の自由として栄光ある憲法に制定される前に,トマスは、「教会は自由と平和を得るでしょう」と自らが述べたようにするために、自らの命を捧げたのです。
ロンドンの地方長官(sheriff)の息子であり,彼を殺させた国王から、かつて「下層生まれの事務官」と評されたトマス・ベケットは、成長してイングランドの教会の指導者になりました。王冠がクラレンドン法を通して天主の家に関することを【国王が教会の裁判権を】侵害しようとしたとき、トマスはその教会の権利を侵害する文書に署名することを拒否しました。激怒した国王ヘンリー二世が王の権威への侮辱だとして彼を脅し、この「貧しくて謙遜な」司祭がなぜ、あえて自分に逆らうのかと質問したとき、ベケット大司教は「天主は国王より上位の最高の支配者です」「私たちは人ではなく天主に従うべきです」と答えました。
トマスは教会を国家に従属させることに同意しなかったため、すべての財産を没収され、国外に逃亡することを余儀なくされました。数年後、教皇の介入の後に、ベケットは帰国を許されましたが、国王の教会の生活への圧迫的な干渉に抵抗し続けました。ついに国王は、トマス・ベケットが宗教的信仰を堅く擁護するのにうんざりして、次のような驚愕の声を上げたと言われています。「このお節介な司祭を取り除いてくれる者は誰もいないのか」。
国王の騎士たちが、それに応えてカンタベリー大聖堂に乗り込み、トマス・ベケットに最後通告をしました。「王の要求を受け入れろ、さもなくば死ぬぞ」と。トマスの返答は、世界中で時代を超えて響いています。この地上での彼の最後の言葉はこうでした。「イエズスの御名と教会を守るために、死を受け入れる準備はできております」。聖なる衣に身を包んだトマスは、自分の教会の壁の内側に立っていたところ【教会内】で切り倒されました。
トマス・ベケットの殉教は、歴史の流れを変えました。それは最終的に、西洋全域の教会に対する国家の権力に、多くの憲法上の制限をもたらしました。イングランドでは、ベケット殺害が、45年後に次のような大憲章の宣言へと至ったのです。「イングランドの教会が自由であり、その諸権利はこれを完全に保持し、その自由は侵害されることがない」。
国王が教会の事件に干渉することを大司教が拒否したとき、トマス・ベケットは教会と国家の交差点に立っていました。この立場は、何世紀にもわたって国家が主導した宗教的弾圧およびヨーロッパ全土での宗教戦争の後、最終的には新世界での宗教の自由の確立へと至りました。トマス・ベケットのような偉大な人物たちがいたからこそ、アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンは600年以上後に、アメリカ合衆国では「すべての人が同じように良心の自由と市民権という特権を持っている」、また「別の階級の人々が本来の自然権の行使を享受したのは、ある階級の人々の勝手な振る舞い(indulgence)によってであるかのように、寛容さが語られることはもはや今はない」と宣言することができたのです。【引用部分はジョージ・ワシントンのニューポートのヘブライ人への手紙から】
トマス・ベケットの死は、宗教的迫害からの自由が単なる贅沢あるいは歴史の偶然などではなく、むしろ私たちの自由に欠かせない要素であることを、すべてのアメリカ人に強力にかつ時代を超えて思い起こさせる役割を果たしています。この自由は私たちのかけがえのない宝物であり、遺産なのです。そしてこの自由は殉教者の血の値で買い取られたのです。
アメリカ人として、私たちは第一に、「暴君への反抗は天主への従順である」という信念、および自由を守ることは命そのものよりも重要であるという信念で一つになっています。もし私たちが自由の国であり続けることになるのなら、政府の役人、知事、官僚、裁判官、議員には、宗教の問題で何が正統であるかを決定したり、宗教の信者に良心に反することを要求したりすることが許されるはずはありません。自分の宗教的信念に従う権利ほど、平和で、繫栄した、徳のある社会にとって基本的な権利はありません。私が2017年7月6日にポーランドのワルシャワのクラシンスキ広場で宣言したように、アメリカの人々、そして世界の人々は今でもこう叫んでいます。「私たちは天主を求めている」と。
本日、私たちはトマス・ベケットの宗教の自由のための勇気ある行動を祝い、敬意を表し、世界中の宗教的迫害に終止符を打つための私たちの呼びかけを再確認します。昨年の国連での歴史的な演説の中で私は、アメリカは、ただ自分の心の中にある信仰に従って生きる自由を求めるすべての国の信者を支持することを明らかにしました。私はまた、世界中の官僚が、罪のない命を守りたいと願う国々の主権を攻撃することは絶対に許されないと述べました。これは、生まれた子も生まれていない子も、すべての子は天主からの聖なる賜物であるというアメリカ合衆国や多くの国々の信念を反映しています。今年の初め私は、アメリカの外交政策の中核をなす次元として宗教の自由を優先させるための行政命令に署名しました。私たちは、アメリカ外交の中心的な柱として宗教の自由を促進し、擁護し、支持するよう、195カ国以上にいるすべての大使、そして1万3000人以上のアメリカの外交官と専門家に指示しました。
私たちは、自らの信仰のために迫害に苦しむ世界中の宗教を信じる人々のために祈ります。私たちは特に、香港のヨゼフ陳枢機卿や成都の王怡牧師のような勇敢で感動的な牧者たちのために祈ります。彼らは、疲れを知らぬ希望の証人なのです。
トマス・ベケットの記憶をたたえるためには、信仰を持つ人々に対する犯罪を止め、良心の囚人たちを解放し、宗教や信仰の自由を制限する法律を廃止し、弱者や自らを守れない人々、抑圧された人々を保護しなければなりません。中世の良心に衝撃を与えた専制政治と殺人が再び起こるのを決して許してはなりません。アメリカが立つ限り、私たちは常に宗教の自由を守り続けます。
宗教のない社会は繁栄することができません。信仰のない国は持ちこたえることができません。なぜなら、正義や善、平和は、天主の恩寵なしに広まり得ないからです。
それゆえに、アメリカ合衆国大統領である私ドナルド・J・トランプは、合衆国憲法および合衆国の法律によって与えられた権限に基づき、2020年12月29日を聖トマス・ベケットの殉教850周年記念日とすることを、ここに宣言します。トマス・ベケットの生涯と遺産を記念して、学校や教会、しかるべき場所で適切な儀式を行って、この日を守るように合衆国の人々を招待します。
以上の証しとして、私は、私たちの主の2020年、アメリカ合衆国の独立245年の12月28日に、ここに署名します。
ドナルド・J・トランプ


Proclamation on 850th Anniversary of the Martyrdom of Saint Thomas Becket | The White HouseToday is the 850th anniversary of the martyrdom of Saint Thomas Becket on December 29, 1170. Thomas Becket was a statesman, a scholar, a chancellor, a prie
Proclamation on 850th Anniversary of the Martyrdom of Saint Thomas Becket | The White House




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