2020年12月25日(金)主の御降誕の大祝日(暁のミサ)大阪にて
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父説教
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、私たちの主イエズス・キリストの御降誕のお慶びを申し上げます。
この御聖堂が維持できて、そしてミサができるのも、皆さんの寛大なお心があるからです。イエズス様の御聖堂が、マリア様に捧げられた御聖堂がいつも守られますように、維持できますように、そしてイエズス様にふさわしい礼拝と、讃美と、感謝が捧げられますように、皆さんの寛大なお心と理解を感謝致します。
今日は福音では、とても感動的な、最初のイエズス様の礼拝が行なわれた話が載っています。
招かれたのは、貧しい羊飼いたちでした。何人いたのでしょうか?もしかしたら25人、この私たちの御聖堂に集まった位の少数だったかもしれません。羊をたくさん飼っていました。夜、真夜中、空にはとても美しい光景がありました。天使たちの大群が、このイルミネーションよりも更に美しく、空は天を飾って光輝いているのです。そして歌を歌っていました。
「天のいと高きところには天主に栄光あれ!そして善意の人には平和あれ!」
そしてその内一人の天使が現れて、羊飼いたちに言うのです、「さぁ、お前たちに非常に良い知らせを告げる。私たちの救い主が生まれた。ダヴィドの町に生まれた。行って礼拝せよ。そのしるしは、布にくるまって、そしてまぐさ桶に、飼い葉桶に置かれている。」
そして今日、その後の続きが、今日の福音です。
それを聞いた牧場の羊飼いたちは、このあまりにも美しい天使たちの大群と、そしてその声と歌声を聞いて、そして確信しました、「救い主がまさに生まれたのだ。今晩生まれた。行って礼拝しよう。」
そして彼らは距離を、どのくらいの距離か何キロかを、ベトレヘムまで行きます。そして確かに、まぐさ桶に置かれた赤ちゃんを、マリア様とヨゼフ様と、まぐさ桶に置かれた子供を見ます。
とっても貧しいご様子でした。しかし、天使たちが語ったその通りでした。この羊飼いたちは、沈黙の内に、聖家族に近寄って礼拝します。
「救い主。私たちの為に生まれた救い主。大宮殿ではなくて、この貧しい動物の間に生まれた救い主。暖房も何もなく、寝室もなく、寝台もなく、何か自分たちと同じように野原で野宿をしてるような、この王の王、天の王が、こうやってお生まれになった」と、礼拝します。
イエズス様のその御謙遜、私たちを愛するが為に、この屈辱をもお受けになったこの愛。私たちも一緒に、羊飼いたちと一緒に、礼拝をお捧げ致しましょう。
イエズス様の為には、貧しい宿屋さえも場所がありませんでした。どこの家も。暖かい場所はありませんでした。マリア様とヨゼフ様は、救い主が今お生まれになろうとしている事をよくご存知でした。そのご心痛はいかばかりだったでしょうか。しかし、それを全てお捧げしました。そして天主の御摂理を礼拝していました。
イエズス様は私たちに、御自分の愛がどれほどであるかという事を、沈黙に内にこうやって見せておられます。
もちろんイエズス様は、言葉を話す事ができた真の天主です。天主の御言葉です。しかし、幼く、赤子となって、沈黙の内に、私たちにその行動で、出来事で、どれほど天主は永遠の昔から私たちを愛しているか、私たちに幸せを与えたいのか、そして私たちの苦しみを全て御自分のものとしたいか、という事を表しています。
マリア様とヨゼフ様には雇い人がいませんでした、貧しかったので。そしてそのような余裕はありませんでした。ご自分で全ての仕事をされていました。
しかし例外が、天主でした。天主の御一人子が、ヨゼフ様とマリア様のあたかも奴隷であるかのように、しもべであるかのように、「はい。」「はい。」「はい。」全ての仕事をしました。天主がお掃除をしたり、あるいはゴミを拾ったり、あるいは全く奴隷のようなお使いをしたりしました。
全宇宙が礼拝して、従順に従う天主こそが、奴隷のように、最も貧しい家族のしもべとなっておられました。
イエズス様は沈黙の内に、私たちに、私たちへの愛を叫んでおられます。私たちも羊飼いたちと共に、イエズス様の近くで礼拝致しましょう。そしてマリア様に、そしてヨゼフ様に、「是非イエズス様をお与え下さい。私の胸に抱かせて下さい」とお願い致しましょう。私の為にお生まれになったイエズス様。
そしてもしもイエズス様が今、「寒い」「辛い」と泣いておられるならば、それは罪の為です。イエズス様を罪によって、私たちは、私たちの霊魂から追い出してしまったからです。
この世界は、イエズス様を追い出そうとしているからです。その為に、イエズス様は涙を流されます。
「イエズス様、どうぞ私の心に来て下さい。決してイエズス様を愛するのをやめる事がないように助けて下さい。愛し続けさせて下さい。」
「イエズス様、今まで私の犯した全ての罪を痛悔し、イエズス様、ますますイエズス様の愛を讃美させて下さい。」
マリア様にお祈り致しましょう。マリア様と聖ヨゼフ様の御取り次ぎによりて、私たちもイエズス様のすぐ近くにいる事ができますように。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父説教
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、私たちの主イエズス・キリストの御降誕のお慶びを申し上げます。
この御聖堂が維持できて、そしてミサができるのも、皆さんの寛大なお心があるからです。イエズス様の御聖堂が、マリア様に捧げられた御聖堂がいつも守られますように、維持できますように、そしてイエズス様にふさわしい礼拝と、讃美と、感謝が捧げられますように、皆さんの寛大なお心と理解を感謝致します。
今日は福音では、とても感動的な、最初のイエズス様の礼拝が行なわれた話が載っています。
招かれたのは、貧しい羊飼いたちでした。何人いたのでしょうか?もしかしたら25人、この私たちの御聖堂に集まった位の少数だったかもしれません。羊をたくさん飼っていました。夜、真夜中、空にはとても美しい光景がありました。天使たちの大群が、このイルミネーションよりも更に美しく、空は天を飾って光輝いているのです。そして歌を歌っていました。
「天のいと高きところには天主に栄光あれ!そして善意の人には平和あれ!」
そしてその内一人の天使が現れて、羊飼いたちに言うのです、「さぁ、お前たちに非常に良い知らせを告げる。私たちの救い主が生まれた。ダヴィドの町に生まれた。行って礼拝せよ。そのしるしは、布にくるまって、そしてまぐさ桶に、飼い葉桶に置かれている。」
そして今日、その後の続きが、今日の福音です。
それを聞いた牧場の羊飼いたちは、このあまりにも美しい天使たちの大群と、そしてその声と歌声を聞いて、そして確信しました、「救い主がまさに生まれたのだ。今晩生まれた。行って礼拝しよう。」
そして彼らは距離を、どのくらいの距離か何キロかを、ベトレヘムまで行きます。そして確かに、まぐさ桶に置かれた赤ちゃんを、マリア様とヨゼフ様と、まぐさ桶に置かれた子供を見ます。
とっても貧しいご様子でした。しかし、天使たちが語ったその通りでした。この羊飼いたちは、沈黙の内に、聖家族に近寄って礼拝します。
「救い主。私たちの為に生まれた救い主。大宮殿ではなくて、この貧しい動物の間に生まれた救い主。暖房も何もなく、寝室もなく、寝台もなく、何か自分たちと同じように野原で野宿をしてるような、この王の王、天の王が、こうやってお生まれになった」と、礼拝します。
イエズス様のその御謙遜、私たちを愛するが為に、この屈辱をもお受けになったこの愛。私たちも一緒に、羊飼いたちと一緒に、礼拝をお捧げ致しましょう。
イエズス様の為には、貧しい宿屋さえも場所がありませんでした。どこの家も。暖かい場所はありませんでした。マリア様とヨゼフ様は、救い主が今お生まれになろうとしている事をよくご存知でした。そのご心痛はいかばかりだったでしょうか。しかし、それを全てお捧げしました。そして天主の御摂理を礼拝していました。
イエズス様は私たちに、御自分の愛がどれほどであるかという事を、沈黙に内にこうやって見せておられます。
もちろんイエズス様は、言葉を話す事ができた真の天主です。天主の御言葉です。しかし、幼く、赤子となって、沈黙の内に、私たちにその行動で、出来事で、どれほど天主は永遠の昔から私たちを愛しているか、私たちに幸せを与えたいのか、そして私たちの苦しみを全て御自分のものとしたいか、という事を表しています。
マリア様とヨゼフ様には雇い人がいませんでした、貧しかったので。そしてそのような余裕はありませんでした。ご自分で全ての仕事をされていました。
しかし例外が、天主でした。天主の御一人子が、ヨゼフ様とマリア様のあたかも奴隷であるかのように、しもべであるかのように、「はい。」「はい。」「はい。」全ての仕事をしました。天主がお掃除をしたり、あるいはゴミを拾ったり、あるいは全く奴隷のようなお使いをしたりしました。
全宇宙が礼拝して、従順に従う天主こそが、奴隷のように、最も貧しい家族のしもべとなっておられました。
イエズス様は沈黙の内に、私たちに、私たちへの愛を叫んでおられます。私たちも羊飼いたちと共に、イエズス様の近くで礼拝致しましょう。そしてマリア様に、そしてヨゼフ様に、「是非イエズス様をお与え下さい。私の胸に抱かせて下さい」とお願い致しましょう。私の為にお生まれになったイエズス様。
そしてもしもイエズス様が今、「寒い」「辛い」と泣いておられるならば、それは罪の為です。イエズス様を罪によって、私たちは、私たちの霊魂から追い出してしまったからです。
この世界は、イエズス様を追い出そうとしているからです。その為に、イエズス様は涙を流されます。
「イエズス様、どうぞ私の心に来て下さい。決してイエズス様を愛するのをやめる事がないように助けて下さい。愛し続けさせて下さい。」
「イエズス様、今まで私の犯した全ての罪を痛悔し、イエズス様、ますますイエズス様の愛を讃美させて下さい。」
マリア様にお祈り致しましょう。マリア様と聖ヨゼフ様の御取り次ぎによりて、私たちもイエズス様のすぐ近くにいる事ができますように。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。