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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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イエズス様がこれほど苦しんだのは、私たちを愛し赦す為でした。イエズス様の愛を信じ、憐れみに信頼して下さい。

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2021年4月4日(主日)復活祭のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父説教

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟姉妹の皆様、私たちの主イエズス・キリストの御復活の喜びを申し上げます。

私たちの主は、死者の内から真(まこと)によみがえられました。

イエズス・キリストこそ、真の天主、真の救い主、唯一の贖い主、世紀の勝利者です。

敗北してもう万事休すだ、と思われていたその方が、全ての人から捨てられたような方が、大勝利を収めて、今日、私たちの前に現れます。そしてイエズス様は私たちに、御自分の勝利を与えようとして下さいます。

今日この日に黙想を提案したいのは、隠れていた使徒たちの事です。

10人の使徒たちは、復活の主日にチェナクルムの部屋に、ドアを閉め切って、窓を閉め切って、真っ暗の元に、絶望して、「もうこれで終わりだ。警察が来る」と、ユダヤ人たちを恐れて隠れていました。

復活のその日に、恐れおののいていた弟子たちに、イエズス様は現れて、復活されて、慰めます、「汝らに平和あれ!」と。そして御自分の勝利を御見せになります。

この弟子たちは、イエズス・キリストを裏切りました。弱さの為に、臆病の為に、背信しました。「知らない」と言った者もいました。あれだけ愛を受けて、あれだけの御恵みを受けていながら、逃げていきました。

その彼らに、イエズス様は現れて、何の咎めもなく、何の注意もなく、仰った言葉が、「お前たちに平和あれ!」

イエズス様は、自分を否んだ彼らを非難しようとしません。イエズス様は私たちの弱さを憐れんで下さって、そして仰る事は、「平和あれ。」

イエズス様は、平和と、優しさと、憐れみと、赦しに満ちておられます。

そして21世紀の今日、私たちにも同じ事を仰います。

「お前たちに平和があるように。恐れるな、私は勝利した。私こそ真の天主、真の救い主、唯一の本当の贖い主である。私以外には、私のほかには誰も、どこに行っても、この勝利を得る事はできない。私だけが命を与える事ができる、赦しを与える事ができる。私の元にやって来なさい」と。

そしてイエズス様は、もしも私たちが痛悔の心を持って近寄るなら、誰もイエズス様は叱ったりする事がなく、ただ平和と、赦しだけを与えようと待っておられます。これがイエズス様の聖心の愛であって、憐れみです。

イエズス様がこれほど苦しんだのは、十字架上の屈辱を受けたのは、私たちを愛する為でした。赦す為だけでした。

ですから、イエズス様のその愛を信じて下さい。憐れみに信頼なさって下さい。もしも信頼しなかったとしたら、それこそが、イエズス様の聖心をますます悲しませる事です。裏切る事よりも、悲しませる事です。

ですから復活祭の今日、私たちも、イエズス様の元に参りましょう。

私たちも残念ながら、イエズス様に対して、弱さや、無知や、あるいは世間体や、あるいは恥ずかしさ、「他の人が何て言うだろうか、食事の前に十字架を切ったら、お祈りをしたら、教会に行っていると知られたら、あぁ何と言われるだろうか、カトリックだと分かったら…」等と、思っていたかもしれません。

以前、私たちはイエズス様の事をどれほど悲しい思いをさせてきた事でしょうか。聖ペトロのように、「俺、知らない」と、どれほどうそぶいてきた事でしょうか。

しかし、イエズス様こそ、本当の最終の大勝利者、真の天主、唯一の天主、本当の救い主、私たちを命を懸けて愛される真の天主です。イエズス・キリストこそ、自分のもとに付く者に勝利を与えて下さる方です。私たちに命と、平和と、赦しと、憐れみと、全ての御恵みを与えようと思っています。

私たちも、弟子たちと同じように、イエズス様に近付いて、信頼を持って近付いて、愛と、感謝と、讃美を御捧げ致しましょう。

そしてイエズス様を否むこの世、イエズス様を亡き者にしようとしているこの世が、イエズス様の元に来ますように、お祈りしましょう。

最後に、何らかの理由でイエズス様を裏切ってしまったかのような、あるいはイエズス様を否定してしまったかのような方々が、特に聖伝に戻りますように、お祈り致しましょう。

特に、カトリックの聖伝の信仰があたかも十字架に付けられたかのように、この世から消されてしまったかのように思われていますが、そうではありません。

カトリック教会の2000年の伝統は、必ず復活します。カトリックの信仰、永遠の信仰は復活します。

今現在、教会でその事を教えているのがほんの数えるほどしかなかったとしても、もう一度全世界で、栄光あるカトリック教会の教えと、聖伝と、秘跡、ミサ、全てが復活しなければなりません。私たちの永遠の救霊の為に。天主は変わらないからです。

もしもその聖伝の教え、聖伝の秘跡、聖伝のミサが間違っていたとしたら、教会は2000年間、間違っていた事になります。そのような事はあり得ません。天主が天主である限り、同じ事を、同じ真理が続くからです。真理は変わらないからです。

多くの方が信仰に、聖伝の信仰に戻るように、司教様、司祭、多くの方々が聖伝に戻るように、お祈り致しましょう。

戻った時に、イエズス様は決して「どうして裏切ったのか」等と問う事はありません。聖伝に戻った事を、イエズス様の元に戻った事だけを、ただ御喜びになるはずです。そして「平和があるように」と仰るだけでしょう。その日が来ますように、お祈り致しましょう。

マリア様にお祈り致しましょう。マリア様は決して、イエズス・キリストから離れた事がなく、十字架の元に留まり、そして復活を固く信じていました。

私たちもマリア様と共に、十字架の贖いであるミサ聖祭の元に立ち留まり、そしてこのイエズス・キリストの勝利を、カトリック教会の栄光ある勝利を固く信じて、その為にお祈り致しましょう。マリア様と共に、復活の日を待ち望みましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

Photo Credit

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