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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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ヴィガノ大司教「私たち一人一人は、キリストに味方するかキリストに敵対するのかを選択することができる。天主の勝利は最も確実です。茶番劇は必然的に崩壊するでしょう。」

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Viganò: Further Considerations on the Great Reset
ヴィガノ大司教「グレート・リセットに関するさらなる考察」

2021年5月19日

【編集者注】ヴィガノ大司教様がイタリア語でなさった以下の会議講演の英訳を掲載することを許可していただき、大司教様に感謝申し上げます。本来は、元のイタリア語の講演を見るためのリンクを投稿するつもりでしたが、それはユーチューブで検閲されています(以前はこちらにありました)。

大司教様の恐れを知らぬ真実の宣言と、世界中のカトリック教徒に対する司牧的なお気遣いに対して、私たちは皆、感謝する義務があると思っています(編集長ブライアン・マッコール)。
こちらのodyseeでは見ることができます】

「新しいミサを私たちに押し付けようとしたとき、…人々は理解していない、信徒がより多く参加できるように典礼を理解できるようにしなければならない、…という偽りの口実の名の下に、彼らは使徒から伝わったミサを単に俗語に翻訳するだけではなく、…全く別の「新しいミサ」(「新しい通常形式」)を考案し、第二バチカン公会議の新しい教会論を信徒に教え込んだのです。」… 「パンデミックとともに、私たちに対して、隔離、都市封鎖、マスク、外出禁止令、「同時配信ミサ」、遠隔学習、「テレワーク」、復興資金、ワクチン、「ワクチンパスポート」があれば、私たちは非常事態を脱することができるということを少しずつ言われており、この嘘を信じて、私たちは、彼らが二度と戻らない警告した権利や生活様式を放棄したのです。… 「新しい日常」「新しい生活様式」…一歩進むごとに、新たなネジの回転があり、奈落の底に向かってさらに一歩を踏み出すのです。もし私たちがこの集団自殺への競争を止めなければ、決して後戻りすることはできません。この「グレート・リセット」の欺瞞を明らかにすることは、私たちの義務です。」

 

EX PATRE DIABOLO
悪魔を父に持つ
グレート・リセットに関する考察

Vos ex patre Diabolo estis,
et desideria patris vestri vultis facere.

あなたたちは悪魔を父に持ち、
その父の望みを実行したがっている。
ヨハネ8章44節

親愛なるマッシモ・ヴィリオーネ教授がトリアリイ連合(Confederation of the Triarii)の会長として開催なさった会議に、いわゆるリモートで、私をご招待いただき参加させてくださったことに対して、教授に心から感謝いたします。また、このイベントに参加されている著名な方々にも、心からのご挨拶を申し上げます。昨年2月に始まって以来、皆さんの勇気ある証言、啓発的な貢献、そして最も緊急かつ鋭い方法でやむことなく見せていただいたたゆまぬ努力に、深い敬意と感謝の意を表させていただきます。

私は、かつてないこの歴史上の運命の時に、私たちが戦うように召されているこの死闘において、引き下がることなく、武器を置くことがないように、皆さんを励ましたいと思います。「主において力を受け、その力によって自分を強めよ。悪魔の企てに刃向かうために、天主の武具をすべてつけよ。私たちが戦うのは、血肉ではなく、権勢と能力、この世の闇の支配者、天界の悪魔だからである。天主の武具をすべてつけよ。悪の日に抵抗し、すべてを果たしたのちなお立つためである」(エフェゾ6章10-13節)。これからお話しする短い省察は、5月30日に行われるフランチェスコ・ラメンドラ教授主催のベニス・サミットでの私のプレゼンテーションをある程度抜粋したものです。このサミットには、皆さんの中にも参加される方がいらっしゃると思います。【トリアリイ:ローマ帝国の古参の兵士】

*****

スターリンは、1932年に「ホロドモール」の大虐殺で数百万人のウクライナ人を抹殺することを決定すると、食糧の接収、商業の禁止、旅行の禁止、事実を報道する人々の検閲などを行って、飢饉を計画しました。この人道に反する罪があったことは、近年、世界の多くの国々で認められていますが、これは、グレート・リセットの一環として、いわゆる「緊急パンデミック」の際に採用されたやり方とほとんど変わらないやり方で行われました。

当時のウクライナの農民なら、こう尋ねたかもしれません。「スターリンは、店を開くのを禁止したり、旅行を禁止したりする代わりに、なぜ食料を送らないのか。スターリンはみんなを餓死させていることに気づかないのだろうか」と。しかし、共産主義者のプロパガンダに影響されていない観察者なら、彼にこう答えたでしょう。「その理由は、スターリンがウクライナ人を抹殺しようとしていて、その目的のために故意に起こした飢饉を非難しているからだ」と。

この質問をした農民は、パンデミックが発生したときに、なぜ政府は先制的に公衆衛生を損ない、国のパンデミック計画を弱め、効果的な治療法を禁じ、死に至らないとしても有害な治療法を施したのか、と問う今日の多くの人々と同じ過ちを犯したことになります。さらに、政府は、永久都市封鎖、自宅待機命令、違憲の「グリーンパス」【ワクチン証明書】という脅迫手段を使って、市民に、免疫を保証しないばかりか、短期的にも長期的にも深刻な副作用を伴うワクチンの接種を強制し、さらには、より耐性のあるウイルスを拡散させようとしているのです。

主流メディア、政府関係者、ウイルス学者、いわゆる「専門家」が語ることに論理性を見いだすことは事実上不可能ですが、この魅惑的な不合理さは、私たちが見方を変えさえすれば、消え去って、最も冷笑的な合理性に変わるでしょう。つまり、統治者たちが私たちの利益を考えて行動しているという考えを捨てなければなりませんし、もっと一般的に言えば、私たちに語りかけてくる人々が正直で、誠実で、良き原則に動機づけられていると信じることをやめなければなりません。

もちろん、次のように考える方が簡単でしょう。つまり、パンデミックは現実であり、何百万人もの犠牲者を出した死を引き起こすウイルスが存在し、私たちの指導者たちや医師たちは誰も準備できていなかった出来事に直面して行った努力を評価されるべきだとか、あるいは製薬会社が本当に純粋な人道的精神を持ち、経済的な利己心を持たずに、記録的な速さで製造した驚くべきワクチンによって、「見えない敵」は効果的に打ち破られたのだ、と。

また、親戚や友人、同僚の中には、私たちのことを「陰謀論者」と呼んで気が狂ったかのように思ったり、あるいは、ある保守的な知識人が私に対して始めたように、穏便にすれば問題の本質をよりよく理解できるはずの議論の論調を、私たちが人を苛立たせる状況にしていると非難したりする人もいます。そして、もし私たちの友人たちが私たちの小教区の教会に通っていたら、私たちは、彼らが以下のように言うのを聞くでしょう。教皇フランシスコでさえもそのワクチンを推奨している。またこのワクチンについて某教授が、たとえ妊娠中絶の胎児細胞で作られたものであっても道徳的に受け入れられると宣言している。その理由は(同教授は私たちをさとすのです)今日新型コロナウイルスのワクチンを批判する人々は、今まで使われてきた【胎児細胞で作られた】他のワクチンを受け入れているのだから、と。

この嘘は、保守派や伝統派の間でさえも、多くの人々を誘惑しました。私たちも時折、不正な商人たちがこれほどまでに組織化されていること、情報を操作し、政治家を脅迫し、医師を腐敗させ、ビジネスマンを脅して強要することで、何十億もの人々に役に立たない口輪【マスク】を装着させ、ワクチンを確実な死から逃れる唯一の方法だと思わせるのに成功したことは信じがたいと思います。しかし、WHOが2019年に書いたガイドライン(まだ来ていなかった「新型コロナウイルス感染症」に関するもの)を一読するだけで、単一の支持のもとに単一の台本があり、自分に割り当てられた役を忠実に演じる役者と、恥知らずにも現実を歪曲する傭い人のジャーナリストの喝采集団がいることが理解できます。

全体の動きを外から見て、思い浮かぶ要素を特定してみましょう。それは、エリートの犯罪計画がはっきりと見えないこと、皆に受け入れられる理想でその計画を覆い隠す必要があること、他の場合には誰も受け入れないであろう解決策をエリートがすでに計画している緊急事態が発生すること、です。それは、【米同時多発テロの】ツインタワーへの攻撃の直後に起こったような兵器用の資金の増加や管理の強化、サダム・フセインが化学・生物兵器を保有しているという口実によるイラクのエネルギー資源の利用、パンデミックをきっかけとした社会や仕事の変革です。これらの行動の背後には常に言い訳があり、見かけ上の原因があり、本当のことを隠すための偽りの何かがあります。それは嘘、要するに詐欺です。

プロテスタントの偽宗教改革、フランス革命、イタリアのリソルジメント(統一運動)、ロシア革命、二つの世界大戦、産業革命、1968年の革命、ベルリンの壁崩壊など、ここ数世紀の「グレート・リセット」の立役者たちのトレードマークは「嘘」です。そのたびに、皆さんお気づきになると思いますが、それらの革命の見かけ上の理由が実際の理由とはまったく一致していないのです。

同じ陰謀家のエリートによって組織されたこの長期にわたる一連の「グレート・リセット」においては、カトリック教会さえも逃れることができませんでした。それについて考えてみてください。公会議の典礼学者たちは、改革された新しいミサを私たちに押し付けようとしたとき、私たちに何と言ったでしょうか。人々は理解していない、信徒がより多く参加できるように典礼を理解できるようにしなければならない、と言ったのです。そして、その「言い訳」(prophasis)の名の下に、その偽りの口実の名の下に、彼らは使徒から伝わったミサを単に俗語に翻訳するだけではなく、プロテスタントとのエキュメニカルな対話に対する教義上の障害を取り除くために、そのミサの代わりに全く別のミサを考案し、第二バチカン公会議の新しい教会論を信徒に教え込んだのです。

すべての詐欺と同様に、悪魔とそのしもべが仕掛ける詐欺は、決して守られることのない偽りの約束に基づいており、それと引き換えに私たちは、決して元に戻ることのない確かな善を手放すことになります。

エデンの園では、神々のようになるという見込みは、天主との友情を失い、永遠の滅びへとつながりました。主の贖いの犠牲によってのみ、それを償うことができました。

またサタンは、いつものように嘘をついて主をこう誘惑しました。「この権力とこの国々の栄華をみなあなたにやろう。これらは私にまかせられているから、私は自分の望む者にこれをやるのだ。あなたが私の前に礼拝するなら、私はこれをみなあなたにやろう」(ルカ4章6-7節)。しかし、サタンが主に差し出したものは、実際には自分のものではなく、誰にも「やる」ことはできませんでした。特に、すべての人の主であるお方に「やる」ことはできませんでした。悪魔の誘惑は欺瞞に基づいています。「始めから人殺し」「うそつきで、うその父」(ヨハネ8章44節)である者にいったい何を期待できるでしょうか。

パンデミックとともに、私たちに対して、隔離、都市封鎖、マスク、外出禁止令、「同時配信ミサ」、遠隔学習、「テレワーク」、復興資金、ワクチン、「ワクチンパスポート」があれば、私たちは非常事態を脱することができるということを少しずつ言われており、この嘘を信じて、私たちは、彼らが二度と戻らない警告した権利や生活様式を放棄したのです。「何もかもが元通りにはならない」と。

「ニューノーマル」(「新しい日常」「新しい生活様式」)ということがつづけて私たちに提示されることでしょうが、それは私たちが当然だと思っていた自由がはく奪されるのを受け入れるために私たちが譲歩しなければならないこととして提示されるのです。その結果、私たちは、それに従うことの不条理さを理解せずに、妥協することになるのです。また、私たちに理性と尊厳を完全に放棄することを本当に求めるあまりにも不条理な命令を与えて、私たちに命じている人々の要求がどれほど卑猥であることを理解することもなく妥協するしてしまうのです。

一歩進むごとに、新たなネジの回転があり、奈落の底に向かってさらに一歩を踏み出すのです。もし私たちがこの集団自殺への競争を止めなければ、決して後戻りすることはできません。

この「グレート・リセット」の欺瞞を明らかにすることは、私たちの義務です。なぜなら、歴史上、贖いのみわざを無効にし、反キリストの専制政治を確立しようとした他のすべての攻撃にも、同じ欺瞞に起因しているだろうからです。なぜなら、実際には、これこそが、「グレート・リセット」の設計者が目的としているものだからです。新世界秩序(New World Order : Novus Ordo Saeculorum)とは、公会議の「ノブス・オルド」(Novus Ordo)【ミサの新しい式次第】を十分連想させる名称ですが、天主の秩序(cosmos)を転覆させて地獄の無秩序(chaos)を広め、その無秩序によって、文明が恩寵の霊感の下で何千年もかけて苦労して構築してきたすべてのものを転覆させ、変質させ、堕落させ、取り消すものなのです。

私たち一人一人が理解しなければならないのは、今起きていることは不幸な偶然の連続の結果起こったことではなく、むしろ地獄の計画に対応しているということです。つまり、邪悪なる者【悪魔】がこのすべての背後にいるという意味ですが、この計画は何世紀にもわたって単一の目標を追求してきました。それは、創造のみわざを破壊し、贖いを無効にし、地上から善の痕跡をすべて取り消すことなのです。

この目的を達成するために、最終的には、権力を渇望する少数の顔のない専制君主が指揮権を握り、彼らは死と罪の礼拝と、命、聖徳、美への憎悪に身をゆだねるのです。なぜなら、彼らには、天主の偉大さが光を放っており、その天主に対して彼らは未だに地獄の「私は仕えない」(Non serviam)を叫んでいるからです。この呪われたセクトのメンバーは、ビル・ゲイツ、ジョージ・ソロス、クラウス・シュワブだけでなく、何世紀にもわたってキリストの御国を転覆させるために影で陰謀を企ててきた人々、すなわちロスチャイルド家、ロックフェラー家、ウォーバーグ家、そして今日、教会の最高レベルと同盟を結び、教皇や司教たちの道徳的権威を利用して信徒にワクチンを受けるように説得している人々です。

私たちは、嘘が悪魔の象徴であり、悪魔のしもべの特徴的なしるしであり、天主と教会の敵の証明であることを知っています。天主は真理であり、天主の御言葉は真実であり、御言葉ご自身も天主です。真理を語り、屋根から叫び、欺瞞とその創造者たちを明らかにすることは聖なる仕事であり、カトリック教徒はもちろん、ほんの少しでも良識と名誉を保っている人であれば、この義務から身を引くことはできません。

私たち一人一人は、天主に栄光を帰し、御摂理による偉大なるデザインの一部となるために考えられ、望まれ、創造されたのです。主は永遠に、贖いのみわざに参加し、霊魂の救いと善の勝利に協力するために、私たちを召されました。今日、私たち一人一人は、キリストに味方するかキリストに敵対するのか、善の大義のために戦うか不義の徒の共犯者となるかを選択することができます。天主の勝利は最も確実であり、王の中の王の側に立って戦いに参加する選択をした者を待つ報酬も同じです。また、敵【悪魔】に仕える者の敗北も確実であり、彼らの永遠の滅びも同じです。

この茶番劇は崩壊するでしょう。それは必然的に崩壊するでしょう。私たちは皆、新たな熱意をもって、敵が奪った王冠を私たちの王イエズス・キリストに戻すことに全力を尽くしましょう。私は、皆さんの霊魂、家族、地域社会、国、職場、学校、法律や裁判所、芸術、メディア、私生活と公生活のすべての分野で、私たちの主を統治していただくように勧告します。

ファチマの牧童の子どもたちに汚れなき聖母がご出現になった記念日を、私たちはお祝いしたばかりです。回心して苦行をしなければ、世界には危険と天罰が待ち受けているという聖母の警告を思い出しましょう。「この種の悪魔は、祈祷と断食をしないかぎり追い出せない」(マテオ17章21節)と主は言われます。ロシアを汚れなき御心に奉献することで天主の御母の要求に完全に従う教皇を待つ間に、私たちは自分自身と家族を奉献し、王たるキリストの御旗の下で恩寵の生活を耐え忍びましょう。私たちの至聖なる母にして元后である至聖なるマリアも、キリストとともに統治してくださいますように。

+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ

2021年5月15日
御昇天後の土曜日


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