Quantcast
Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4247

2015年秋田巡礼 SSPX 霊的講話9「聖母マリア様の時の終わりにおける役割、黙示録13章とファチマの秘密」

$
0
0
アヴェ・マリア・インマクラータ!

 愛する兄弟姉妹の皆様、

 2015年5月5日に秋田巡礼でシュテーリン神父様がなさって下さった霊的講話その9をご紹介します。ここでシュテーリン神父様は、聖母マリア様の時の終わり----つまり現代----における役割について、黙示録13章と、ファチマの3つの秘密との関係について説明してくれます。

 黙示録の竜は、霊魂を地獄に落とそうと全力を尽くしている。【=ファチマ第1の秘密:地獄のビジョン】
 黙示録の第1の獣は、近代自由主義であり、1717年に開始したフリーメーソンによる啓蒙思想、1917年に権力を取った共産主義。【=ファチマ第2の秘密:ロシアの誤謬】
 黙示録の第2の獣は、偽の宗教的権力。【ファチマ第3の秘密:教会の危機、無原罪の聖母】

 とても興味深い内容です。どうぞお読み下さい。

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


2015年5月5日 秋田巡礼 シュテーリン神父様霊的講話9

同時通訳:小野田圭志神父


 「無原罪の聖母の騎士」に入会した日には、全贖宥を受ける事ができます。入会の記念日、入会をしたその日には毎年、全贖宥を受ける事ができます。それから、イエズス様の大祝日にも全贖宥を受ける事ができます。小野田神父がすぐに、日本語で、私が今申し上げた本“インマクラータ無原罪の聖母、私たちの理想”を出版する事を願っています。

 今英語では、この「無原罪の聖母、私たちの理想」が再版、印刷中なので、できたら皆さんの手元に届くはずです。

 私が今回巡礼で申し上げた事は、特に今現代、この時代に於いて必要な事です。終末の時代、というのは特別な時代だという事を良く理解しておかなければなりません。

 世は、この世には終わりがあります。全歴史というのは、永遠の命の準備にしか過ぎません。この世の人生というのは、永遠の命、永遠の至聖所へと向かう巡礼にしか過ぎません。旅路というのには、必ず始まりと終わりがあります。天主の御国のみ、終わりがありません。私たちの旅路は、マリア様を通して始まらなければなりません。何故かというと、イエズス様はこの地上に、マリア様を通してのみ来られたからです。論理的にいえば、この私たちの旅路も、マリア様を通してのみ終わります。

 ですから天主はこのように決定しました。この世は、終末は、マリア様の時代で終わる。天主はこの全世界に、御自分の大傑作を見せようと思っています。全世界はこの事を自覚しなければなりません、「おお、インマクラータよ、無原罪の聖母よ、あなたは一体どなたですか?」もしも天主様が、これほどの大傑作を作る事ができたならば、天主御自身はどれほどのものでいらっしゃるであろうか。

 ですから、マリア様はこの「時」の終わりに、終末に、ご自分の力がどれほどであるか、ということを皆に見せます。私たちは「戦闘の教会」に属しています。戦闘の教会は、同時に、イエズス・キリストの淨配、花嫁であります。花嫁も、花婿の苦しみの一部、花婿の十字架の一部を共にします。イエズス様もですから、御自分の生きている間に、教会の終わり、特に終わりについての苦しみについて話されます。イエズス様の人生の一番大切な時期も、その終わりにかけてでした。つまり、十字架にかけられて、御死去される、その瞬間でした。

 この地上に於ける天主の王国であるカトリック教会も、悪との戦いを続けます。いつも戦っています。教会はやはりその最初に、苦しみの迫害の時代を通り、黄金の素晴らしい時代がありました。しかし、その後にも、イエズス様が、その黄金の時代を、素晴らしい時代を通った後に苦しみになったように、教会にも苦しみがあるでしょう。もちろん、悪魔はいつも教会に対して攻撃を仕掛けてきますし、教会に戦いを挑んできました。

 皆さん、日本では、血を流す殉教の長い歴史がありました。教会では、多くの異端や、或いは間違ったイデオロギーによって教会を破壊しようとする運動がたくさんあり、攻撃されてきました。しかし、少しずつ天主の王国は、木が成長して大きな大木になって、鳥が宿す事ができるようになるように、少しずつ成長して大きくなっています。

 ちょうど、イエズス・キリストが、聖金曜日の受難の日を迎えたように、花嫁である教会も、聖金曜日を迎えなければなりません。その時、見かけ上、悪魔は教会に勝って、教会を打ち負かしたかのように見えるかもしれません。しかしその瞬間、教会は勝利し、悪魔は敗北するでしょう。

 教会についても、イエズス様に起こった事と同じ事が、教会にも起こります。天主は、竜と獣が全世界を支配する事を許します。全諸国と、民族と言語は、悪魔のイデオロギーに従うでしょう。その時は大棄教の時代によって、民族たちはイエズス・キリストから離れてしまうでしょう。天主への愛は消え、無くなってしまうでしょう。つまり人々は、成聖の恩寵について、全く無関心で過ごすという事です。「聖なる場所には、荒らすもののいとわしいものが置かれるでしょう。」【ダニエル書9章26節、マテオ24章15~16節】「反キリストが登場するでしょう。」「黙示録の最初の獣、第二の獣が出るでしょう。」

 見かけ上、キリストの軍隊は、敗北を喫すかのように思われます。残った少数の者だけが、十字架の下で、マリア様の元に残るでしょう。全世界は悪魔のイデオロギーになびき、そのままイデオロギーは、二つの言葉に要約されます。まず、天主に対しては、「Non serviam.“私はあなたに仕えない。”」人類に対しては、アダムとエヴァに言ったのと同じように、「お前たちは神々のようになるだろう。」

 フリーメイソンというのは複雑なシステムです。しかし実際は、この二つの言葉を、「Non serviam.」【私は仕えない】と、「天主のようになるだろう。」この二つを、人間の生活の色々なところで、色々なうまいやり方で、非常に巧妙なやり方で浸透させるのがフリーメイソンです。

 第一の獣というのは、世界を支配する権力のことであって、フリーメイソンとか共産主義の事です。黙示録の第2の獣は、偽りの預言者です。宗教的な権力。黙示録によれば、見かけ上は、天主の子羊であるかのように見えるが、しかし、語る言葉は、竜の言葉を語っている。見かけ上、外見的にはキリスト教のように見えるけれども、しかしその語っている内容、その教えている内容は、この世の教えであって、フリーメイソンの教えであって、自由主義の教えであります。

 私たちは今この時代に生きています。今何故、私たちがこの時代に生きているかというと、宗教的にも、政治的にも、経済的にも、文化的にも、全てこのイデオロギーに浸透されているからです。

 ラサレットのマリア様はこう言います。マリア様は私たちの今の時代についてこう言っています、160年前に既にこう言っていました、「多くの人々は、信仰に背を向けるでしょう。真の宗教から遠ざかる司祭と修道者の数は、大きなものとなるでしょう。悪魔は、天主に奉献された人々の中でも、信仰を変えてしまうでしょう。悪魔は彼らを盲目として、堕落天使、悪魔の精神を彼らに受け入れさせるでしょう。悪い本【現代では、悪いebook】は、洪水のように全世界に溢れ、暗闇の精神が広がり、天主への奉仕に於いて緩慢な態度が、どこにも見られるでしょう。真の信仰は、ほぼ消されてしまったかのようです。偽りの光が世界を照らすでしょう。」

 これはマリア様のラサレットの言葉のいくつかの引用です。ラサレットではマリア様はこう言います、「私はこの世界に重要な呼びかけをしています。私は生ける天主の弟子たちに、イエズス・キリストの真に従う者たちに呼びかけます。私は私の子供達に呼びかけます。私に信心をもつ人々に呼びかけます。私に全てを与え、奉献した人々に呼びかけます。」マリア様は、このような方たちに呼びかけて、「道具となって下さい。」と、お願いしています。それは、勝利を収める為です。同じ様に、マリア様はルチアに同じ事を言っています。

 この全世界に於ける背教についての、唯一の解決策、唯一の答えは、マリア様です。わたしたちは最終の戦いに、今、挑んでいます。私たちの聖なる信仰について、ほぼ悪魔はこの世を征服し尽くしてしまったかのようです。

 ですから、この事をよく理解して下さい。天主様は、この最後の時に、黙示録の女性を、婦人を私たちに下さいました。悪魔はほぼ全能の様な、何でもできるような力で攻撃をして、カトリック教会とその真の信仰を破壊し尽くしてしまうかのように見えます。この信じられないような、悪魔の、悪からの大攻撃と大勝利を見て、私たちにはただ唯一のチャンスが残されています。それは、太陽をまとった女性、つまりファチマに太陽の奇跡が起こりましたけれども、マリア様のみです。

 では、「ファチマの偉大なる秘密」という事について語らせて下さい。1917年7月13日、マリア様は3人の子供たちに現れました。マリア様は、1つの大きな秘密を教えて下さったのですけれども、それは3つの部分に分かれていました。何故かというと、その徐々に1つ1つ教えて下さったからです。

 第1の秘密は、マリア様が子供たちに地獄の火を見せて下さった時に、教えられました。ルチアはこの秘密について、皆が「これは一体秘密は何なんですか?秘密は何ですか?」と聞かれた時に、言う事ができずに、ただ「黙示録12章を読んで下さい、そこに全て書かれています。」と、答えました。

 黙示録12章には、「太陽を着た女性」と同時に、その敵である、「竜と獣」について書かれていました。竜は非常に女性に対して怒り狂い、彼女の子孫の残りに対して戦いを挑んだ。この彼らの子孫は、天主の掟を守り、イエズス・キリストの証明を持っていた。この「竜」というのはサタン自身の事であって、サタンは天主からの呪いを受けています。『お前と女性との間に、お前と婦人との間に、敵対を置く。彼女はお前の頭を踏み砕くだろう。』この蛇、このドラゴンこの竜、サタンは、マリア様に対して何の攻撃もできないので、仕方なく、マリア様の子孫に攻撃をします。サタンの持つ野望、野心とはたった1つです、「彼らを地獄に引きずり落とす。」これだけです。どんな手段でも構いません、地獄に突き落とせば、それで用が足ります。

 そこで第1のファチマの秘密は、地獄の火の事でした。ルチアはこう言っています、「私たちは、火の、海の様な大海原を見ました。」この火の海の中には、悪魔や可哀相な霊魂達がたくさんいました。このルチアは、地獄で苦しんでいる恐るべき苦しみについて語っています。マリア様はその後に子供たちに、「あなたたちは今、可哀相な霊魂達が、罪人たちが落ちる地獄を見ました。地獄の火に落ちる事を避ける為に、天主は、この地上に於いて、私の汚れ無き御心に対する信心を確立する事を望んでいます。」

 この今住んでいるこの世の中を、この観点から見て下さい。この綺麗なマスク、或いはこの美しい見かけ上の姿の後ろには、悪魔の顔があって、「人間を一人残らず地獄に引きずり下ろそう。」という野望に燃えている、という現実を見て下さい。地獄に落ちるのを止めようとする人は、誰もいません。それと同時に、黙示録の女性が太陽を着飾って、皆さんの前に立っています。この方は皆さんに、「さぁ、地獄にこう駆け走っている、地獄に落ちようと走っているこの人たちの霊魂を救おうと思っています。だからその救うために、私の汚れ無き御心をあなたに見せています。私の母としての燃える愛を見て下さい。女王としての信じられないような輝きの光を見て下さい。」

 汚れ無き御心に対する信心とはすなわち、私たちがマリア様の子として、マリア様の奴隷として、マリア様の騎士として働くという事です。何千万、何百万という人々の霊魂を地獄の火から救う為に、一人の幼きイエズスの聖テレジア、一人の小さなヤシンタ、一人の皆さんが必要なのです。


 さて、では、悪魔を助ける獣について研究します。まず海から出る獣は、7つの頭をもっていて、7つの頭には10の角が付いていて、その角には10の冠がついています。冠というのは、王様のように、権力の事です。この獣に、全ての民族、全ての言語、全ての国民を支配する力が与えられた。命の書に書かれていない人々は全て、この獣を礼拝した。

 この黙示録の第1の獣に対応するのが、ファチマの第2の秘密であって、この第2の秘密とはすなわち、ロシアによる無神論的な迫害、或いはプロパガンダについてです。この第2の秘密は、2つの側面があって、1つは無神論的な唯物論、物、この物だけ物質だけ、というもので、それはフリーメイソンです。もう1つの側面は、唯物論的無神論であって、これは共産主義です。つまり【無神論的唯物論も唯物論的無神論も】元を正せば同じ事です。では、この獣に対してどうやって戦ったら良いでしょうか?政治を使いますか?いいえ。「聖母」がこの答えです。

 「私の汚れ無き御心に奉献しなさい。特にロシアを、私の汚れ無き御心に奉献しなさい。」

 このロシアの奉献については、この有名なビジョンの後に、マリア様のお願いされた事です。この「奉献」ということは、「真理に回心する」という事を意味しています。ロシアがカトリック教会に回心すると、私たちは今のところ、不可能な様に思われます。

 もしも私たちがマリア様に信頼するのならば、マリア様はアメリカ大陸を、メキシコや南米を、グァダルーペの聖母は回心させたではないですか。最悪の教会の敵であったラティスボンを回心させたではないですか。そのマリア様に信頼するならば、ロシアさえも簡単に回心できます。

 第2の獣も黙示録で現れます。先程、偽りの預言者、宗教的な権力について語りました。これは教会からそれが出て、表面的にイエズス・キリストの教えを真似します。ですから、子羊のように見えるのでけれども、教えは竜の教えです。これに対応するのが、ファチマの第3の秘密です。これは、この本当の第3の秘密というのは、2000年にローマによって発表されたものではありません。故グルーナー神父様と、その他ファチマの専門家たちは、声をそろえて、「まだ、第3の秘密は私たちに発表されていない、公表されていない。」という33の理由を説明しています。

 専門家たちは、第3の秘密の本当の内容は何か、という事をはっきりと言う事ができています。何故かというと、その第3の秘密を知って、読んだ事のある人々の証言を全てまとめると、それが全体像が、おぼろげながらに浮かんでくるからです。第3の秘密は、『教会の内部における、最悪の危機』について語っています。と同時に、この危機に打ち勝つ解決策について語り、それは『マリア様』です。

 この3つの秘密の最後をまとめくくるように、マリア様は最後に、『私の汚れ無き御心は大勝利を収めるでしょう。』

 ファチマの偉大なる大秘密によれば、悪魔の、3つの次元による、3つのやり方による、3面の攻撃について語られています。何故かというと、悪魔は、反三位一体を求めているから、真似するからです。

 竜は、霊魂の破滅を求めます。2頭の獣は、その目的を達成する為の手段です。
 第1は、近代的な、近代の自由主義であって、フリーメイソンと共産主義です。
 第2は、新しい世界宗教です。この2つの怪物のような獣に対立するのは、黙示録の女性、すなわちマリア様です。

 私はもう一度繰り返します。私たちには、勝つ、たった唯1つのチャンスしか残されていません。皆さん、マリア様の足下に身を委ねて下さい。マリア様のマントの下に身を隠して下さい。あなたの汚い手をマリア様にあげて下さい。あなたの卑しい惨めな生活をマリア様に捧げて下さい。マリア様のご謙遜なお願いに応えて下さい。マリア様はこうお願しています、「私が霊魂を救う為に、私を助けて下さい。」

 皆さんがこれをすればするほど、少しずつ私たちがこれをする事ができるように、学んでいかなければなりません。やればやるほど、もっと良くやる事ができるようになるからです。そうすればするほど、皆さんは益々強くなります。私たちが以前よく犯していた罪は、益々消えていくでしょう。

 皆さんはこの暗闇の世界で、益々光となるでしょう。主の前に、残された貴重な時間を失う事は益々少なくなるでしょう。皆さんは、天国でご自分の場所を確保する事になります。そこの同じ天国に、多くの霊魂たちを引き寄せる事になります。

 「無原罪の聖母の騎士」です。

 これで拷問を終わります。ご清聴ありがとうございました。(大拍手)



Viewing all articles
Browse latest Browse all 4247

Trending Articles