2021年7月17日(土)御聖体降福式にて
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父(大阪)
御聖体の内に真に在し給うイエズスの聖心の御前で、讃美と、感謝と、礼拝、罪の償いを御捧げ致しましょう。
昨日7月16日付けで、フランシスコ教皇様が、スンモールム・ポンティフィクムをキャンセルする、という自発教書を発表されました。
聖伝のミサは、教皇聖ピオ五世が、「全ての司祭が、これを捧げる義務と、自由と、特権とを持っている」と、永久に宣言したこのミサ、そしてベネディクト十六世が、「どのような司祭でも、自由に、特別の許可なく、捧げる事ができる」と言われたミサ。
しかし「これからは、新しいミサだけが教会の唯一の声であって、司教はそれを特別に許可する事もできるし、制限する事もできる、聖伝のミサには司教の許しが必要だ」という、いわば権力の濫用が行なわれました。
スンモールム・ポンティフィクムから14年間の間、多くの特に若い人たちが、聖伝のミサの事を知り、多くの霊魂がそれに養われ、聖伝のミサを捧げる修道会では、あるいはその教会では、召命が、聖なる家族たち、信仰の復興など、素晴らしい実りを見てきました。
カトリック信者たちは、この「聖伝のミサという魚が欲しい、宝物が欲しい」と、世界中で望むようになりましたが、与えられたのは「石」でした。
私たち聖ピオ十世会はもちろん、使徒から受け継いだこの信仰の遺産を、変える事なく、天主の御助けを以って、捧げ続けていく決心です。
何故かというと、一度教皇様によって聖別されたこのミサ聖祭は、列聖されたミサ聖祭は、他の教皇様でもこれを廃止する事ができないからです。
私たちは、イエズス様の聖心がいつも私たちを守り、祝福して下さる事を確信しているので、何も心配する事ありません。全てこの世の色々な出来事を、ますます聖心が愛される為に御捧げ致しましょう。