アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
来る9月29日は日本の守護者である大天使聖ミカエルの大祝日です。聖ピオ十世会日本の創立の年に当たり、聖フランシスコ・ザベリオにならって、聖ピオ十世会の全てのミッションと信徒の方々を大天使聖ミカエルに奉献する予定です。心を合わせてお祈りください。
「聖フランシスコ・ザビエルと大天使聖ミカエルと日本」というメッセージをご紹介いたします。
聖フランシスコ・ザビエルと大天使聖ミカエルと日本
愛する兄弟の皆様、
9月29日は大天使聖ミカエル、日本の守護者の祝日です。日本の守護者は二人というか二位あります。聖母の汚れなき御心(最上位の守護の聖人)と大天使聖ミカエルです。何故でしょうか?
日本におけるカトリック教会の歴史を少しお話したいと思います。
聖フランシスコ・ザビエル(ザベリオ)は1506年、スペインに生まれました。イエズス会の宣教師としてインドに派遣されます。マラッカにいた時、日本人アンジロウ(或いはヤジロウとも言われています)に出会い、1549年8月15日にアンジロウの故郷・鹿児島に上陸しました。パウロ・デ・サンタフェという霊名を受けた日本人信徒のアンジロウは、聖フランシスコ・ザベリオの日本への航海を大いに助けてくれました。
アンジロウは、時の領主 島津第十五代 貴久(しまづ たかひさ)に面会に行きますが、その時、インドから持ってきた幼きイエズスを膝に抱く聖母の美しい御影(ごえい)をもっていきそれを島津貴久に見せました。島津はそれを見ると大変に感激して、跪いて最高の敬意を表し、そこに居合わせた者たち全てにもそうするように命じたほどです。貴久の母親もこれを見て感激して、自分にも一つ欲しい、と言い、キリスト教の教えについて書いたものを願いました。アンジロウは数日一生懸命これを作って彼女に送ります。
聖フランシスコ・ザベリオは、聖ミカエルの日(すなわち1549年9月29日)に、一宇治城(いちうじじょう:薩摩の国の伊集院あったお城で、現在の城山公園)で島津貴久と面会します。島津はこの聖なる宣教師を大切に迎え、数日後、彼にキリシタンの教えを説く許可を与えます。もしも臣下たちが選むならば誰でもこの信仰を受け入れることができると信仰を許しました。
そこで、聖フランシスコ・ザベリオは日本とその宣教活動をを大天使聖ミカエルに捧げたのです。
1549年に書かれた手紙の中で、彼は次のように述べています。
「私たちは、実に、たった一つのことしか頭にありません。それは、日本人に私たちの主イエズス・キリストの知識と信仰をもたらすことであり、私たちが仕える主の助けによってこれを達成できると信じています。…しかし、もしもこのように敬虔で善き大義のために私たちの生命を捧げることを天主がお望みであれば、私たちは間違いなくそれを天主の最大の恩恵の一つであると考え、私たちは今の生活 -- この続く死のようなものですが -- に終わりをもたらし、祝福された永遠のかの生命に入らせてくれる敵たちに感謝することでしょう。
わたしたちは、敵のどんな脅しや恐怖によっても、真理を宣べ伝えることをやめないことを決意しています。もし天主が、彼らの霊魂の救いをあきらめるよりも、私たちの命を失うことを望んでおられるならば、天主の善き助けを得て、天主から強さと勇気を与えられて、日本人を迷信の暗闇から福音の光の中に引き込むために、私たちは天主の命令に従うことを決意しています。
私は、このようなことにおいて、天主の助けが私たちに足りないことは決してないと極めて大きい希望を持っています。何故なら、私たちは自分の力に頼らず、私たちのすべての希望を私たちの主の力と最高の権能に、そして主のいもと聖なる御母と、全ての天使たちに、とりわけ戦闘教会の頭である大天使聖ミカエルの保護に置いたからです。
私たちはまた、この大天使に多くの希望を託し、彼の保護と警護のもとに日本を置きました。そして、大天使聖ミカエルと、その他の天使たち、つまり人間らの守護の天使たちに、私たちは毎日自分たちと私たちの事業を祈り託しています。それは、天使たちが自分たちの擁護のもとにある日本人たちの回心と救いのために天主に絶えず懇願するためです。」
では、愛する兄弟姉妹の皆様、来る9月29日には大阪の聖ピオ十世会の聖堂で大天使聖ミカエルの聖伝のミサが捧げられます。聖フランシスコ・ザベリオの捧げたミサです。大天使聖ミカエルに祈りましょう。私たちが聖フランシスコ・ザベリオの信仰と精神とを続けることができますように。イエズス・キリストに関する真理を宣言し、日本に住むすべての方々が福音の光に導かれ、永遠の霊魂の救いを得ることができますように!