【参考情報】カルロ・マリア・ヴィガノ大司教によるアメリカ国民へのメッセージ
Message to the American People by Archbishop Carlo Maria Viganò
キリストの社会的王権は、過去二世紀にわたってフリーメーソンが激しく抵抗してきた「キリスト教の秩序」(ordo Christianus)を生み出す原理でした。なぜなら、フリーメーソンが推し進める革命は混沌であり、無秩序であり、サタンの専制政治を押し付けるための天主の秩序に対する地獄の反逆であるからです。 今、私たちの周りで起こっていることを見ると、キリスト教社会を破壊した者たちによってなされた進歩と自由の約束が、いかに偽りであったか、また、天主を無視するばかりか、天主に真っ向から対立して建てられた新しいバベルの塔という見込みが、いかに偽りであったかが分かります。 この問題は本質的に道徳的です。実際には、宗教的なのです。私たちは、個人の生活においてだけでなく、社会生活においても、天主を第一の場所に戻さなければなりません。私たちは、革命が私たちの主イエズス・キリストから引きはがした王冠を、主のもとに戻さなければなりません。そのためには、個人および社会が真の深い回心を起こすことが必要です。もし私たちが、キリストに属する国々、キリストに属さねばならない国々を、キリストの王国から排除し続けるなら、この世界規模の専制政治の終わりを望むことは絶対に不可能です。2021年12月21日
マルコ・トサッティ
親愛なる「Stilum Curiae」の友人および敵の皆さん、カルロ・マリア・ヴィガノ大司教はゲートウェイ・パンディット(The Gateway Pundit)でアメリカ国民へのメッセージを発表しました。お楽しみください。
アメリカ国民へのメッセージ
カルロ・マリア・ヴィガノ大司教
2021年12月18日
親愛なるアメリカ国民の皆さん、友人の皆さん、
この2年間、国際的な巨大金融の利益の奴隷となった陰謀家たちのエリート集団によって、かねてから計画されていた世界規模のクーデターが世界中で実行されています。
このクーデターは、他の季節性インフルエンザのウイルスとほぼ同等の死亡率を持つウイルスを根拠に、有効な治療法を非合法化させて禁止し、明らかに効果がなく、しかも深刻で致命的な副作用の危険性を伴う実験的遺伝子血清を配布するという、緊急パンデミックによって可能になったのです。
私たちは皆、主流メディアがどれほど非常識なパンデミックの物語(ナラティブ)の支持に貢献したかについて、危機に瀕している私たちの利益について、そしてこれらの権力者集団の目標、すなわち世界人口の減少、生存者の慢性疾患化、市民の基本的権利と自然な自由を侵害する管理形態の押し付けについて知っています。
しかし、このグロテスクな茶番劇が始まって2年、戦争よりも多くの犠牲者を出し、社会構造、国民経済、法の支配の根幹を破壊しているにもかかわらず、各国の政策やいわゆるパンデミックへの対応には何の変化もないのです。
昨年、まだ多くの人がこの脅威の重大さを理解していなかった頃、私はいち早くこのクーデターを非難し、すぐに陰謀論者と決めつけられました。
今日、ますます多くの人々が目を開きつつあり、このパンデミックの緊急事態と「環境保護的(エコロジカルな)な緊急事態」が、世界経済フォーラム、国連、WHO、そして思想的に明らかに反人間的であり、これは明確に言うべきですが、反キリスト教的である、無数の組織や財団の集合が企てた犯罪計画の一部であることを人々は理解し始めています。
グレート・リセットの犯罪性を明確に裏付ける要素の一つは、さまざまな国家が完璧に同期して行動し、単一の指示のもとに単一の脚本が存在していることを実証していることです。
そして、治療の欠如、より多くの死者を出すために意図的に行われた間違った治療、都市封鎖とマスクの決定、実際には遺伝子血清であるいわゆる「ワクチン」の悪影響に関する陰謀的な沈黙、そして犯罪的な間違いの継続的な繰り返しが、すべて統治者と組織の共犯のおかげで可能であったことを見るのは、憂慮すべきことです。
政治家や宗教指導者、国民の代表者、科学者や医師、ジャーナリスト、メディアで働く人々は、文字通り国民や法律、憲法、そして最も基本的な倫理原則を裏切ってきました。
トランプ大統領に対する2020年の大統領選挙の不正選挙は、この世界規模の作戦にとって本質的なものであることを示しています。なぜなら、法の原則に反して違法な制限を課すためには、サイコ(心理)・パンデミックを支持し、その物語を支えてくれる米大統領を利用できることが必要であったからです。
ディープ・ステートの一部である民主党は、ディープ・チャーチがベルゴリオに自らの宣伝者を見いだしたように、システムの共犯者としてその任務を遂行しているのです。
最近の最高裁の判決や、ワクチン接種の義務が違憲とされたアメリカのいくつかの州の自主的な動きは、この犯罪計画が崩壊し、責任者が特定されて裁かれることに希望を与えています。アメリカでも全世界でも。
このような裏切り行為に至ることが、どうして可能だったのでしょうか。共通善を支持せずに、むしろ地獄のような死と奴隷のマシーンを育てるために、私たちを統治する者たちから、私たちが敵とみなされるようになったのは、どうしてなのでしょうか。
その答えは、今や明らかです。世界中で、変質させられた自由の概念の名の下に、私たちは社会と法律から天主を徐々に排除してきたからです。
私たちは、国家の法律が従うべき、あらゆる時代のあらゆる人間に有効な、永遠で超越的な原則が存在することを否定してきました。
私たちは、この絶対的な原則を、個人の恣意性、つまり、誰もが自分自身の立法者であるという原則に置き換えてきたのです。
放埓(ほうらつ)であり、自由放任である、この非常識な自由の名のもとに、私たちは天主の法と自然の法則を侵害するのを許し、母親の胎内の子どもを、まさに生まれる瞬間まで殺すことを合法化し、病棟で病人と老人を殺し、自然な家族と結婚を破壊し、悪徳と罪の権利を認め、社会の善より個人の逸脱を優先させたのです。
要するに、私たちは、人々の法律と社会生活に不可欠な基盤を構成する道徳秩序全体を破壊してしまったのです。
プラトンは、すでに紀元前4世紀、最後の著作「法律」の中でこれらのことを書き、アテネの政治危機の原因を、まさにこの永遠の原理と人間の法との間にある天主の秩序―コスモス―が破壊されたことにあるとしたのでした。
こういったギリシャ・ローマ世界の自然な道徳原理は、キリスト教にその成就を見いだし、西洋文明を超自然的な推進力を与えることで築いたのです。
キリスト教は、不正に対する最も強力な防御であり、強者が弱者を、暴力をふるう者が平和を愛する者を、悪人が善人を抑圧することに対する最も強力な砦です。なぜなら、キリスト教の道徳は、私たち一人ひとりに、市民としてかつ支配者として、私たちの行動について天主と隣人に対する説明責任を負わせるからです。
数日後に誕生をお祝いする天主の御子は、古代の傷を癒やすために、また不従順によって破壊された秩序を恩寵によって回復させるために、時と歴史の中でご托身になりました。
キリストの社会的王権は、過去二世紀にわたってフリーメーソンが激しく抵抗してきた「キリスト教の秩序」(ordo Christianus)を生み出す原理でした。なぜなら、フリーメーソンが推し進める革命は混沌であり、無秩序であり、サタンの専制政治を押し付けるための天主の秩序に対する地獄の反逆であるからです。
今、私たちの周りで起こっていることを見ると、キリスト教社会を破壊した者たちによってなされた進歩と自由の約束が、いかに偽りであったか、また、天主を無視するばかりか、天主に真っ向から対立して建てられた新しいバベルの塔という見込みが、いかに偽りであったかが分かります。
敵の地獄のような挑戦は、何世紀にもわたって変わることなく繰り返されていますが、それはどうしようもなく失敗する運命にあります。
この千年来の陰謀の陰にいる敵は常に同じであり、変わるのは、敵に協力する特定の個々人だけです。
親愛なるアメリカ人の兄弟姉妹の皆さん! 親愛なる愛国者の皆さん! 今が、アメリカ合衆国と全人類の未来にとって決定的な瞬間です。
しかし、パンデミックの緊急事態、地球温暖化やグリーン経済という茶番劇、そしてディープ・ステートの共犯を得てグレート・リセットが意図的に引き起こした経済危機は、すべてもっと深刻な問題の単なる結果に過ぎません。私たちがその問題を打ち破りたいのなら、そのことを深く理解することが不可欠です。
この問題は本質的に道徳的です。実際には、宗教的なのです。
私たちは、個人の生活においてだけでなく、社会生活においても、天主を第一の場所に戻さなければなりません。
私たちは、革命が私たちの主イエズス・キリストから引きはがした王冠を、主のもとに戻さなければなりません。そのためには、個人および社会が真の深い回心を起こすことが必要です。
なぜなら、もし私たちが、キリストに属し、キリストに属さねばならない国々をキリストの王国から排除し続けるなら、この世界規模の専制政治の終わりを望むことは絶対に不可能だからです。
そのため、「ロー対ウェード」を覆す運動も非常に重要な意味を持つのです。なぜなら、胎児の命の神聖さを尊重することが、「永遠の法」を反映するものとなるためには、実定法によって是認されなければならないからです。
皆さんは、正義への憧れに突き動かされており、それは正当で良い望みです。「正義に飢え渇く人は幸いである」と主は言われています(マテオ5章6節)。
しかし、この正義は、これが霊的な戦いだという認識に基づいていなければなりません。この霊的な戦いにおいては、超越的かつ永遠の基準 --- 異教徒の哲学者たちでさえ垣間見ていた、そして天主なる教師である天主の御子の啓示に成就を見いだした基準 --- を保持しながら、曖昧な言葉を使わず、妥協せず、立場をはっきりさせることが必要です。
今日私は、「反グローバリズム同盟」のための訴えを更新します。この訴えの目的はまさに、新世界秩序の奴隷となることを望まない人々の市民的、社会的、政治的行動を奮い立たせる、道徳的かつ霊的な再生の運動を構成することです。
国や地方レベルで、グレート・リセットに反対する方法を見いだすことができ、現在進行中のクーデターを糾弾するための調整を行う運動です。
なぜなら、私たちの敵が何者であり、その狙いと目的が何であるかを認識することで、私たちは、敵が追求しようとする犯罪行為を妨害し、敵を後退させることができるからです。
この点で、パンデミックの茶番劇とワクチン接種義務への反対は、皆さん一人一人が決意と勇気をもって行わなければなりません。
したがって、皆さんの行動は、新世界秩序とその反人間的かつ反キリスト的な母体の嘘と欺瞞を明るみに出す、真実のわざとならねばならないのです。
そしてこの点で、主に平信徒とすべての善意ある人々――それぞれが自分の持つ専門的・市民的役割において――が、今日の権力を握る人々による暴力的抑圧を正当化することのないよう、強固ながら平和的な抵抗をするために共に調整し組織しなければなりません。
アメリカの愛国者としてのアイデンティティーと、皆さんの人生を奮い立たせるべき信仰を誇りに思ってください。
祖国を愛し、仕事に誠実で、家族を守り健全な価値観で子どもを育て、老人を敬い、受胎から自然の終わりまで生命を守るという理由だけで劣等感を抱くことを、誰にも許してはなりません。
顔の見えない権力が天主の法を蔑ろにし、罪と悪を合法的で望ましいものとして提示し、正義と道徳を軽蔑し、自然な家族を破壊して最悪の倒錯を促進し、無防備で弱い被造物(人間)の死を計画し、自らの利益や権力の維持のために人類を搾取するというディストピア世界を宣伝する人々に、脅かされたり誘惑されたりしてはなりません。
偉大なフルトン・シーン大司教にふさわしい後継者となってください。私たちの主から受けた命令を裏切り、皆さんに不当な命令を課し、天主と人類に対する前代未聞の犯罪の証拠の前で沈黙を守る牧者たちの後には従わないでください。
この聖なるクリスマスが、飼い葉桶に横たわる王たる幼子を前に、皆さんの心を照らし、心を燃え立たせるものでありますように。
そして、天使らの九つの階級と三人の博士たちの賛辞が、羊飼いの素朴な礼拝と一つになったように、今日、天主の下の一つの国家であるアメリカ合衆国の道徳的再生に皆さんが参加することが、私たちの主の祝福を受け、皆さんを統治する人々を皆さんの周りに集めますように。アーメン。
天主が皆さんを祝福し、天主がアメリカ合衆国を祝福してくださいますように。
+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ
2021年12月18日