【参考情報】ヴィガノ大司教、ロックダウンのオーストラリアに語り掛ける
2022年3月1日(火曜日)
Archbishop Viganò Addresses Locked Down Australia
カルロ・マリア・ヴィガノ大司教
親愛なるオーストラリア人の皆さん。
今、人類は世界的なクーデターによって脅かされています。グローバリストの犯罪者たちによる寡頭制が、政府や国際機関の最高レベルにその支持者を据えることに成功したのです。私たちは、一国だけに限定された現象について話しているのではありません。オーストラリアからカナダまで、フランスからイタリアまで、ドイツからオーストリアまで、多くの国々に広がる計画なのです。民主主義と人権という神話は、近代性と進歩ということをドグマとしてその神話を構築したまさに同じ人々によって、今日、組織的に破壊されています。人々の意志は侵害され、個々の国の利益は無視され、社会的・経済的構造は破壊され、労働者とビジネスの保護は踏みにじられ、人々の健康は製薬会社の利益に対する障害物とみなされているのです。そして、この2年間、スキャンダラスな自然権剥奪を正当化するために、パンデミックの緊急事態が押しつけられてきたように、すでに彼らは新しい緊急事態を計画しています。それは、気候緊急事態、コンピューター緊急事態、エネルギー緊急事態、戦争緊急事態などであり、そのすべては、引き起こされたこの災難を悪化させ、恒久化することを意図したものなのです。
「皆さんを統治する人々が権力を行使するのは、皆さんの利益のためではなく、むしろこのグローバリスト・エリートの利益を実現させるためなのです」
このクーデターを経験したのはオーストラリア人の皆さんだけではなく、憲法上の権利が侵害され、法の支配という最も基本的な原則が否定されたのも、皆さんだけではありません。皆さんを統治する人々が権力を行使するのは、皆さんの利益のためではなく、むしろこのグローバリスト・エリートの利益を実現させるためなのです。その利益とは、経済的性質と思想的性質を持つ利益であって、中身は、「グレート・リセット」によって富と権力を収奪すること、中国共産党独裁政権によって実験された社会信用システムの奴隷にすること、そして、法律で全ての人に強制される実験的血清によって免疫系を破壊された慢性疾患者の集団にすること、なのです。明日、戦争という口実のもと、彼らはこう言うでしょう。消費財の需要が増加し、ガスが入手できにくくなるため、新たな制限と新たな放棄が不可欠であり、自分たちの不幸な決断のもたらす悲惨な結果の代償を大衆に支払わせるのだ、と。
これらのことはすべて、不幸な偶然の積み重ねではなく、細部まで準備され、自らの建築家によって発表された犯罪計画の成果なのです。国連の「アジェンダ2030」と世界経済フォーラムの「グレート・リセット」は、世界各国の政府に押し付けられた台本であり、ほとんどがクラウス・シュワブの「明日のための若きリーダーたち」プログラムで訓練された民間の超国家機関の使者たちである人々によって作られたものです。それは、世界の平和、個々の国の主権、そして市民の生活そのものを脅かす破壊的なプロジェクトです。もし政府の指導者、裁判官、法執行機関のメンバーの共犯を利用しなかったならば、すでに非難され、断罪されていたであろうプロジェクトなのです。
「国民経済の破壊は最終目的ではありません――この破壊は、反キリストの出現の前提となる新世界秩序の確立を不可逆的にするためという目的の手段に過ぎないのです」
しかし、私たちは騙されるのを許してはなりません。国民経済の破壊は最終目的ではありません――この破壊は、反キリストの出現の前提となる新世界秩序の確立を不可逆的にするためという目的の手段に過ぎないのです。なぜなら、彼らが望んでいることは、世界の金融を適切に掌握するだけでなく、それによって皆さんのあらゆる行動を決定する力を持ち、何が正しくて何が間違っているかを確立し、皆さんのあらゆる動き、行動、思考の一つ一つを支配すること――皆さんを奴隷にし、皆さんを強制的に、アイデンティティーを持たない霊魂なき機械人形にすることなのです。
そのすべての背後には、「初めから人殺し」である人類の敵による地獄の働きがあるのを認めないわけにはいきません。彼は、真、正義、美であるすべてのものを憎んでいます。なぜなら、彼はそこに、創造主、主、贖い主である天主の完全性の光を見いだすからです。人間は天主の似姿として創造されましたが、サタンはこの天主の刻印そのものを取り消して、子どもの無垢なほほ笑みを絶やし、人々の正直さと正義を堕落させ、善への衝動を妨げ、不正で罪深く、悪質で、非人間的なものすべてを促進させようと望んでいるのです。サタンは、肉体と霊魂の両方が死に支配され、天主の法と福音の優しいくびきが、悪と反抗と憎悪の忌まわしい専制に取って代わられる世界を望んでいるのです。
「悪に打ち勝つ唯一の方法は、善をもって悪に対抗することです。この反キリスト教的の独裁体制を倒す唯一の方法は、皆さんの人生、皆さんの仕事、家族、そして国家で、王たるキリストに支配していただくことなのです」
親愛なるオーストラリア人の皆さん、この歴史的な戦いは、以下のことを知った上で戦わなければならないということを理解するよう、私は皆さん全員に強く勧めます。それは、私たちの主イエズス・キリストに立ち返ることによってのみ、皆さんが悪魔を打ち負かすことができるということ、主の掟に従うことによってのみ、皆さんが祖国に自由と調和と繁栄を見いだすことができるということ、キリストが支配するところでのみ、キリストの平和も支配することができるということです。Pax Christi in regno Christi.(キリストの支配によるキリストの平和)
もし皆さんが、主の御怒りを招き続け、主の法に違反し、主の御名を冒涜するために自由を求めるなら、皆さんの抵抗はすべて無駄であり、失敗に終わるでしょう。悪に打ち勝つ唯一の方法は、善をもって悪に対抗することです。この反キリスト教的な独裁体制を倒す唯一の方法は、皆さんの人生、皆さんの仕事、家族、そして国家で、王たるキリストに支配していただくことなのです。また、キリストとともに、御摂理の命令によって、いにしえの蛇の頭を踏み砕き、悪しき者【悪魔】を決定的に破壊する聖母、元后たる至聖なるマリアに支配していただくことができますように。
ですから、皆さんの行動の一つ一つを、私たちの主と無原罪の童貞のご保護のもとに置き、天主の恩寵のうちに身を置きながら、信仰をもって祈ってください。聖なる四旬節の始まりは、超自然的な精神をもって、苦行、断食、犠牲を捧げ、この世が与えることのできない平和、私たち全員を天主の父性を共にする兄弟姉妹とする一致、道、真理、命であるキリストに基づく自由を、天主の御稜威に懇願するようにすべての人を駆り立てるのです。
「キリスト信者の助け」なる南十字星の聖母、そしてオーストラリアの保護聖人である聖フランシスコ・ザビエルが、皆さんを祝福してくださいますように。私も皆さんを祝福します。
in nomine Patris, et Filii, et Spiritus Sancti. Amen.(聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。)
大司教カルロ・マリア・ヴィガノ
2022年2月27日
五旬節の主日
Dominica in Quinquagesima
Archbishop Viganò Addresses Locked Down Australia