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聖母の御訪問の祝日は、お母さんのお腹の中にいる子供たちの命を全て大切に守らなければならないという義務を教えている

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2022年7月2日(初土)童貞聖マリアの御訪問のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父説教

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟姉妹の皆さん、今日マリア様の御訪問の祝日、その玄義を黙想して、私たちにとっての意義を黙想致しましょう。

3月25日、御告げの日、天主の力である大天使聖ガブリエルは、三位一体に送られて、永遠の昔からの計画をマリア様に御告げをします、「聖寵に充ち満てる御方、私はあなたに挨拶します。」

一体何のことだろうか?と思っていると、「恐れるな、マリア。あなたは身ごもって子を産む。約束された救い主の母となる」ということをマリア様は知らされます。「一体、男を知らないのにどうしてそうなるか?」すると「聖霊の力がマリア様を覆って、そして聖霊の力によって聖母は身ごもる、子供を産む。その子供をイエズスと名付けよ。そして民を罪から救う方である。天主の言葉には不可能なことがない。エリザベトあなたのいとこも、石女(うまずめ)だと言われたのに、身ごもって今はもう六ヶ月目だ。」

マリア様はそれを聞いて、「私は主の婢女(はしため)です。仰せの如く私になりますように。」
天主の御母となって、天主の御子を身ごもったその直後、マリア様がなさったことは、老婆エリザベトを訪問することでした。

マリア様はイエズス様を携えて、聖エリザベトを訪問すると、聖エリザベトは聖霊に満たされて、「何としたこと!主の母が私を訪問して下さった!あなたの言葉を聞くと、私の胎内にいる子供は喜んで飛び跳ねました。踊りました。」この瞬間、洗者聖ヨハネは特別の御恵みを、マリア様の仲介を通して、マリア様の声を通して、私たちの主から受けました。特別の保護、特別の祝福、罪の赦しを得て、聖寵に満たされました。聖エリザベトのみならず、洗者聖ヨハネも聖寵に満たされました。

これは私たちに一体、何を物語っているでしょうか?

胎内にいる、お母さんのお腹の中にいる小さな赤ちゃんたちも、立派な人間である、ということを教えています。天主の目からとても大切な、天主の似姿と肖像によって創られた存在である、ということを教えています。天主の御子となるべき存在である、ということを教えています。洗者聖ヨハネのように聖化されるべき存在であって、守られるべき存在であって、そしてイエズス・キリストの兄弟となるべき、天主の子供となるべき存在である、ということを教えています。

この御訪問の祝日は、まさに私たちにとって、お母さんのお腹の中にいる子供たちの命を全て大切に守らなければならない、という義務を教えています。

では私たちは一体どうしたら良いでしょうか?

今、日本では、そして世界では、子供たちの命が物であるかのように、邪魔ものであるかのように考えられています。不都合であるかのように、子供を身ごもっていることはあたかも病気であるかのように、あたかも都合が悪いことであるかのように考える人もいます。天主からの祝福であるにも関わらず、大切な命の贈り物であるにも関わらず、そのような死の文化が今、ジワジワと世界中に広がっています。これについて私たちはどうしたら良いでしょうか?

私たちは是非、マリア様にお願いするしかないと考えています。ちょうど今年の3月25日に、教皇様が世界中の司教様たちと合わせて、ロシアを聖母の汚れなき御心に奉献した時、特にアメリカの司教様たちは、教皇様の意向に合わせて、多くの司教様たちが名乗り出て、ロシアを奉献すると言いました。そして実際そうしました。するとあたかもそれに返答するかのように、イエズス様の祝日が洗者聖ヨハネの祝日と重なった今年の6月24日には、いきなり歴史的な事件が起こりました。アメリカの最高裁判所が、「今までの判決は間違っていた。私たちには、憲法が堕胎をする権利を認めた、などということはあり得ない」と宣言しました。

それまで、多くの方々がその為に祈っていたのですけれども、ちょうど奉献が行われた後に、この判決がいきなり出たということは、本当に奇跡的なことだと言われています。しかも洗者聖ヨハネの祝日とイエズス様の聖心の祝日が重なったこの日に。

これはちょうど、御訪問の祝日のことを意味しているのではないのでしょうか?マリア様が取り次いで下さったのではないでしょうか?マリア様であれば、歴史的な判決を覆すことさえも簡単にできます。

アメリカでは同じようなことが500年前に起こりました。アステカでは死の文化が、アステカの人々をメキシコに住んでいた人々を恐れさせていました。蛇の神が、人間の言うには、「太陽が今動いているのは、人間の血が必要だ。生きた人間の血が必要なので、生きた人間の心臓を取って、それを捧げなければ、太陽は止まってしまう。それを飲んで太陽を動かさなければならない」と蛇は教えていました。ですから、何万という人々、子供や罪のない人々が殺されて、人身御供とされて、心臓が捧げられていました。その死の文化が、アステカの文化でした、恐るべき堕落でした。

その時に、マリア様が現れました。グアダルーペのマリア様でした、1531年。その御出現を以って、その人身御供を完全にストップすることができました。その代わりに入ってきたのが、命の文化でした。命を大切にする文化でした、カトリックの文明でした。命の主であるイエズス・キリストが、マリア様の御取り次ぎによって入ってきたのです。

是非、明日のマーチ・フォー・ライフに私たちもそれをお祈り致しましょう。マリア様が是非この大阪の街の人々を訪問して下さいますように、イエズス様を携えて、私たち一人ひとりに命の大切さを息吹いて下さいますように、胎内にいる子供たち、弱い子供たち、あるいは邪魔者とされるような老人や、あるいは病気の方々を、マリア様が守って下さいますように、そしてイエズス・キリストが教えるように、私たち人間が、天主の子供となるべきとても大切な存在である、ということを私たち一人一人が知ることができますように、光で満たされますように、マリア様がその光を下さいますように、私たちの大阪の一番中心の道をお通りになって、祝福して下さいますように、大阪から始まって日本中に、世界中に、マリア様の祝福が満ち渡りますように、聖霊の祝福がありますように、お祈り致しましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


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