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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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聖アポリナリス:信仰を永遠の命の為に守らなければならない。私たちは謙遜に、天主の権威に従って、天主の教えに従わなければならない。

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2022年7月23日(土)証聖者聖アポリナリスのミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教(修道院)

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟姉妹の皆様、今日は聖アポリナリス司教殉教者の祝日です。ですから今日は、聖アポリナリスという方がどのような方であったかを一緒に黙想致しましょう。そして今日の書簡、それから福音の黙想を致しましょう。

聖アポリナリスという方は、司教殉教者で、使徒聖ペトロの弟子でした。聖ペトロと一緒にローマにやって来ました。そして聖ペトロから特別に愛されて、司教として聖別されて、そしてラヴェンナというイタリアの街に司教として送られました。ラヴェンナというのは後に、ローマ皇帝の居住地となる所で、重要な都市でした。

ところで、聖アポリナリスがラヴェンナで多くの人々をキリスト教に回心させていました。色々な有名な話があります。ある時には、ルッフィーノという貴族(パトリキ)の娘の病を癒したとか、あるいは亡くなった女の子をよみがえらせた、等という話があります。その為に多くの人々がイエズス・キリストを信じて、アポリナリス司教の下に従いました。

ところが、異教の司祭たちは、それを非常に苦々しく思って、アポリナリスを迫害します。そして街から追放させてしまいます。一度は船に乗せられて、その船が遭難して危うく亡くなってしまうところですけれども、うまく難を逃れて、そして身を隠して、もう一度ラヴェンナに戻ってきます。

しかし、ラヴェンナに戻ってきたことが、隠れていたのがまた知られて、投獄されます。その投獄された時に牢獄を守っていたのが、実はアポリナリス司教に非常に好意を寄せていたので、秘密の内に夜、脱獄することを手伝います。

しかし、聖アポリナリスが牢から逃げ出したということを知った敵たちは、キリスト教に反対する分子たちは、この司教様の後を追って、そして遂にその司教様を傷付けて、そして半殺しにして、そしてそのまま捨てて行ってしまいました。

キリスト教信者たちはそのことを知らせを聞いて、すぐに司教を探し出して、すぐ看護をしたのですけれども、その数日後に亡くなってしまいました。しかし聖アポリナリスは、看護するキリスト教信者に、「決して信仰を無くしてはいけない。信仰を固く守らなければならない。永遠の命の為に守らなければならない」と強く訴えて、そして霊魂を天主に返していきました。

今では、ラヴェンナに大きな教会が建てられて、そこに聖遺物があり、そしてそこが墓となっています。

では、今日の福音や書簡で教えたことは、何を教えているのでしょうか?

実は書簡と福音で共通しているところは、「謙遜」の話なのです。書簡では、「天主の権威に服せよ。」あるいは福音では、「天で偉大になろうと思う者は、幼な子のようにならなければならない」とあります。

なぜかというと、実はせっかくこの偉大な司教聖アポリナリスを生み出したラヴェンナですけれども、皇帝の居住地だということで、その地位を利用してローマに対して従うことを拒もうとして、従順から抜け出そうとした時があったからです。

ですから聖アポリナリスの御取り次ぎで、ラヴェンナも、司教座も、後継者も、天主の権威に従わなけれならない、謙遜にならなければならない、天で偉大になる為には、今、地上で謙遜でなければならない、ということを訴えています。

では、私たちにこれは何を教えているのでしょうか?

これは今、21世紀のシノドス性に関するシノドス、あるいは聖伝に従わずに、「私たちの新しいやり方をやるのだ、という態度への警告です。

天主の定めた婚姻、男と女ではなくて、私たちが口にするのも恥ずかしいようなことを認めなければならないなどと言う、天主の権威に従わない、私たちの人間の思い通りにする、という人たちへの大きな警告であると思います。

聖アポリナリスが亡くなる時に遺言のように訴えた、「私たちは信仰を守らなければならない」というそのことを教えています。

そしてアポリナリスがおそらく後世の人たちに訴えるであろう、私たちは謙遜に、天主の権威に従って、その天主の教えに従わなければならない。天の国で偉大な者となる為には、ますます幼な子のように純粋に素直にならなければならないということを訴えています。

ですから私たちは、これからも続けて、聖伝の教えを、使徒たちから教えられた教えをそのまま、ミサを、聖伝のミサをそのまま、七つの秘跡をそのまま、カトリックの教えをそのまま、婚姻の秘跡をそのまま、倫理に関すること、道徳に関すること、信仰に関することをそのまま、教会に関する教えもそのまま、守らなければなりません。

天主の御助けによって、剛毅の徳を、剛毅の徳と剛毅の賜物を頂きながら、正しい主の信仰の真理、信仰の光、それを、私たちはどのようなことがあっても天主の御助けを以って守る、その徳を、御恵みを乞い求めましょう。聖アポリナリスにお祈り致しましょう。聖母マリア様にもお祈り致しましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


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