2022年8月5日(初金)イエズスの至聖なる聖心の随意ミサ(雪の聖母の大聖堂の祝日)
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父説教
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
イエズス様のいと尊き御血の月が終わって、遂に8月に入りました。
8月は、イエズス様の聖心の愛の傑作であるマリア様を、私たちに多く見せています。
イエズスの聖心を形造ったマリア様、イエズスの聖心が愛しているマリア様、そのマリア様の汚れない御体(おんからだ)、そして汚れない御心(みこころ)、その御生涯をかざる被昇天(ひしょうてん)など、8月はマリア様の祝日で散りばめられています。
イエズス様の愛の最大の傑作であるマリア様に私たちは関心をよせましょう。私たちの視線と注意を向けましょう。この世の人たちが、あるいは低俗な快楽に身を任せているとしたら、イエズス様は私たちに崇高な、天の清い、汚れのない御母を私たちに見せて、模範にしようとさせています。
御自分の聖心の愛のその炎は、マリア様のまず御体を、清いものとしようとしました。全く罪の汚れのない、情念のメラメラと燃えるような情欲から一切逃れて、そしていつも冷静で、そして雪のように真っ白い心と体を持たれたマリア様のその御体は、今日雪の聖母の大聖堂の、それがマリア様の御体の清さと崇高さを、汚れのなさを象徴しているのではないでしょうか。
聖パウロは言います、「あなたたちの体は、天主から受けた聖霊の聖所であって、自分のものではないと知らないのか」(コリント前6:19)と。イエズス・キリストを御宿しになるべく準備されたマリア様の御体は、どれほど純潔で清いものでなければならなかったことでしょうか。
ぜひ今日、イエズスの聖心に乞い願いましょう。聖母の聖徳に私たちが学ぶことができますように、真似をすることができますように、と。
この地上の人たちが関心を持っているような低俗なことではなくて、目をいつも高く上げていることができますように、マリア様のおられる天にいつも目を上げることができますように、マリア様に倣う心と体を持つことができますように、イエズスの聖心にぜひお祈り致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。