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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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イエズス様は、悪と罪に打ち勝つ全てのものを、手段を私たちに与えて下さった。

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アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 12月31日に大阪で行った聖伝のミサ(御降誕の大祝日の八日間中の七日目)のお説教をご紹介いたします。


天主様の祝福が豊かにありますように!

2015年12月31日 御降誕の大祝日の八日間中の七日目
小野田神父 説教



 聖母の汚れ無き御心巡回教会にようこそ。今日は2015年12月31日の大晦日の、一年の最後の御ミサを捧げています。そこで今日の御ミサは感謝の意味で、イエズス様とマリア様に、皆さんの全てのご意向の為に、このミサを捧げています。今日と、今日のミサと明日と明後日の3日間のミサは、皆さんの為にミサをお捧げいたします。どうぞ心を合わせて下さい。

 特に、この一年の終わりに、私は天主様に、イエズス様に、マリア様に、本当に感謝しています。特に今年は、初金、初土曜を、新しいコロナホテルでやるようになって、御復活祭のミサもでき、クリスマスのミサも日本で初めて、深夜のミサからずっとする事ができました。本当に御恵みで、今年は大晦日の最後のミサもする事ができます。本当に感謝します。何よりも感謝したいのは、秋田の巡礼に多くの方が参加して良い巡礼ができた事です。また、8月には聖イグナチオの霊操による黙想会ができたことです。本当に感謝します。とても良い、実りの多い一年が今、過ぎ去ろうとしています。

 この聖ピオ十世会の大阪の信徒会長にも色々お世話になりました。ありがとうございます。侍者をして下さった方々や、聖歌隊の方々にも感謝致します。この会場を準備して下さる方や、お花を準備して下さる方や、秋田の巡礼の為の準備や、黙想会の為にしおりを作ったり、予約をして下さった方々に感謝致します。どうぞ、千倍もの一万倍もの多くの御恵みがありますように。

 今日はこの御ミサの後に、カトリック教会の習慣に従って、ローマの習慣に従って、「テ・デウム」を歌いたいと思います。特に一年の終わりですから、最後の、一年最後の聖体降福式も、短いものではありますけれども、それをイエズス様の前で感謝して、感謝を込めて聖体降福式をして、イエズス様に感謝と賛美を捧げて、この一年を締めくくろうと思います。この聖体降福式の時に、ローマの伝統に従って、「テ・デウム」という感謝の歌を歌います。どうぞ、皆さんも一緒に歌って下されば嬉しく思います。

 
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

 愛する兄弟の皆さん、小さなお友達、今日はこのミサにいらして下さってとても嬉しいです。イエズス様を、秣桶(まぐさおけ)にこうやって寝ておられるイエズス様を、今日は私たちは見て、イエズス様の元に近寄って、イエズス様、かわいい赤ちゃんとなって生まれて下さったイエズス様、イエズス様は、真の天主様であるのに、全能の天主様であるのに、どうしてこんなに幼い赤ちゃんになったのですか?という事を黙想しましょう。

 「イエズス様が全能の天主である」という事は、「何でもできる、力のある、この全てのものを創った御方だ」という事です。「力がある方」という事は、イエズス様は、こうも言いました、「信頼せよ、私はこの世に勝ったのだ。」と。イエズス様は御受難の時に弟子たちに向かって、「私は、この世に勝った。力ある天主だ。この世の罪も、悪も、悪魔も、全てのこの世の勢力に、私は勝った。だから心配するな、安心せよ。私は真の天主だ、全能の天主だ。」と、仰っています。

 また黙示録を見ると、聖ヨハネはこう言います、「ユダの獅子は勝った。」「ユダの獅子」というのはイエズス様の事で、「イエズス様は最高の、最後の勝利者である」という事です。

 聖パウロという使徒は、イエズス様について、「私を強めて下さる方において、私は全ての事ができる。」と、言っています。「私を強めて下さる方」というのは、もちろんイエズス・キリスト様の事です。

 イエズス様は、弟子たちにもこう言いました、「お前たちは、私がいなければ何もできない。お前たちはぶどうの枝だ。私はぶどうの木だ。お前たちは、私を離れては何もできない。何も実を結ぶ事ができない。」

 イエズス様は、力に満ちた、私たちに全ての御恵みと、全ての力を与える御方で、その力ある方が、この全てを創って、全てのものに命を与えている方が、こんなに小さく赤ちゃんになりました。一体何故なのでしょうか?

 何故かというと、イエズス様は私たちに力を与える為に、こうやって弱くなりました。御自分の弱さによって、私たちが力をつくように。イエズス様は赤ちゃんになったばかりではありません。生けるパン、天から下った生けるパンであるイエズス様は、まず私たちに、命を与えるパンとなって、もう人間ではないかのように、ただのパンの欠片であるかのようにもう見えて、私たちに力を与えようとしています。

 イエズス様はこうやる事によって、私たちに特別の力、武器を与えてくれました。「秘跡」と「お祈り」による武器です。特に秘跡は、7つの秘跡の内に、御聖体の秘跡が、最も私たちにとって力を与えて下さる、私たちに、悪に対して抵抗力を下さる武器です、助けです。

 この幼きイエズス様が真の天主である、と同じように、今、御聖体に、今ミサの後に御聖体礼拝をしますが、御聖体降福式をしますが、また御ミサの時に御聖体拝領をしますけれども、このパンのように見えるこの御聖体は、もはやパンではありません。これは、真にイエズス様の御体なのです。私たちを生かして、私たちに力を与え、私たちに罪に対する抵抗力を与え、聖徳を増し、成聖の恩寵を増す、天主の御子、イエズス・キリスト様の御体です。これを与える為に、イエズス様は幼子となって、人間となって、私たちの元にやって来られました。

 このイエズス様の御聖体がますます愛されますように、ますます礼拝されますように、感謝されますように、イエズス様に、イエズス様の御聖体がますます愛を込めて拝領されますように、お祈り致しましょう。イエズス様の愛の秘跡である御聖体が、愛されますように、お祈りしましょう。

 残念ながら、この一年を振り返ると、イエズス様の御聖体を、感謝を以って礼拝したり、相応しい態度で御聖体拝領をするような方は、ますます少なくなっているようです。私たちが、どうぞこのミサの時に、また御聖体降福式で、御聖体に相応しい、感謝と賛美をお捧げ致しましょう。

 イエズス様が下さった第2の武器は、小さくなったイエズス様が下さった第2の武器は、それは「お祈り」です。イエズス様は、生まれてから8日後、『イエズス』という名前をとる事をお望みになりました。天使から言われた通り、『イエズス様』という名前をとりました。『イエズス様』というのは、私たちを救う、『天主は私たちを救う』という意味で、イエズス様は私たちにこう言いました、「私の名前によって求めよ。聖父に求めよ。そうすれば何でも与えられる。」と。「聖父はお前たちに、何でも与えるだろう。」と。

 ですから、私たちもイエズス様の聖名によってお祈り致しましょう。御聖体を礼拝致しましょう。イエズス様の御名によってお祈り致しましょう。すると、この弱いイエズス様の力が私たちにますます、弱くなったイエズス様の力が私たちに与えられます。

 聖アウグスティヌスは私たちにこう言っています、こう書いています、「イエズス様が、こんなにも私たちに、この悪に打ち勝つ力と手段と与えているのに、『秘跡』と『祈りに』よって手段を与えているのに、私たちが、『あぁ、私たちは弱いから罪を犯すのだ。』という言い訳はもうできない。」と、言っています。

 「ちょうどそれはお医者さんが、最高のお医者さんが、『じゃあ、この簡単だ、この病気は簡単だ。この病気を治すには、毎日このこれを、この私の名前で病気が治るようにお願いして下さい。』或いは、『こうして下さい。』と、薬を与えられているにもかかわらず、それを敢えてしないものである。」

 或いは、「悪魔はイエズス様によってもう鎖に付けられてしまって、捕えられている。だから悪魔は私たちに何の害もする事ができない。もしも害をするとしたら、私たちが、悪魔が害を与える事を望むしかない。例えて言えば、犬に、獰猛な犬が鎖に繋がれているんだけれども、ただワンワン吠えているだけだ。この犬は鎖に繋がれているので、絶対私たちに咬み付く事はない。もしも咬み付かれるとしたら、わざわざその悪魔に近付いて、『さあ、さあ、咬み付いて。』と、手や足を出す愚か者しかいない。」

 「イエズス様は、悪と罪に打ち勝つ全てのものを、手段を私たちに与えて下さった。その為にこんなに小さくなったのだ。その為にこれほど苦しまれたのだ。この為に十字架の苦しみを全て引き受けたのだ。こうして弱くなったのだ。」と。

 愛する兄弟の皆さん、私たちは何と愚かだったでしょうか。イエズス様の下さった手段を使わずに、悪魔に手を差し出したり、吠えている犬に近付いて何と愚かにも咬まれてしまったり、危険な所に行ってしまった事が何度あった事でしょうか。イエズス様が、この一年たくさんお恵みを下さって、更に下さって、更に下ったにもかかわらず、イエズス様が私たちに、「秘跡」と「祈り」の効果を下さったにもかかわらず、そのお恵みにうまく応える事ができませんでした。

 願わくは、マリア様の御取り次ぎによって、この幼きイエズス様の元にいつも馳せ寄り、イエズス様を礼拝し、御聖体を礼拝し、イエズス様の御名によっていつも祈り、マリア様の御取り次ぎによっていつも祈り、私たちが悪と罪に打ち勝ち、ますます聖徳の道に行けますようにお祈り致しましょう。この一年受けた全ての御恵みを感謝致しましょう。

 聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

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