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聖母の汚れなき御心への奉献更新のため:良き訓(すす)めの御母

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二 十 四 日 良き訓(すす)めの御母

   彼等皆イエズスの母マリアと共に、心を同じうして
耐え忍びつつ祈祷(いのり)に従事し居たり。       (使徒行録 一 。一四)

 これは主の御昇天後に於ける弟子達の有様を記した言葉である。長い間聖(とうと)い師と仰いで来た天主御子イエズスが、最後の別れを告げられて、カンラン山の上から天にお昇りになり、その懐かしい御姿が雲に遮(さえぎ)られて見えなくなった時弟子達の悲しみはどれほどであったろう! 然しあの思い出深い最後の晩餐(ばんさん)の広間に帰って、主の御母聖マリアと共に一心に祈っている間に、彼等の悲しみは不思議にも和(やわら)いで来た。その時彼等は、聖母が主に代わって新たに彼等の中心、彼等の助け、彼等の慰めになられた事を明らかに悟(さと)った。
 そしてこの聖母に対する信頼は、彼等が聖霊の賜物(たまもの)を受けて、イエズスの御命令通り、万国に別れ行き、万民に布教(ふきょう)するようになっても、少しも変わる事がなかったのである。
 実に聖マリアは、御子の在(いま)さぬ後の弟子達の根拠(こんきょ)として、此の世に残され給うたのであった。故に主の御昇天後、聖母の御立場は今までの隠(かく)れたそれとは全く打って変わり、天主の御母として弟子達は勿論(もちろん)、諸所(しょしょ)の初代教会の信者等にも、公然の尊敬と信頼とを受け給うようになったのである。しかもその尊敬と信頼とはイエズスの聖教(みおしえ)が拡(ひろ)まり行くにつれ、益々深く、厚くなるばかりであった。
 いかに聖霊の降臨(こうりん)を受け、その七つの賜物(たまもの)に強められた篤信(とくしん)の使徒達であっても、やはり人間である以上、時には悩(なや)み、迷い、勇気を落とす事もあったろう。そういう時、彼等が依(よ)り縋(すが)って慰め、勧告(すすめ)、激励(はげまし)の中(うち)でとなえる「良き訓(すす)めの御母」という言葉は、極めて古い頃から伝わったものであると云われている。そして聖母が「良き訓(すす)め」を以て人々をお助けになった事実も、昔から数(かず)限(かぎ)りもなく言い伝えられているのである。
 例えば使徒聖ヤコボはスペイン地方に赴(おもむ)き、イエズスの福音(ふくいん)をのべ伝えつつ、サラゴッサという町に至った時、大いなる艱難(かんなん)と恥辱(はずかしめ)に逢(あ)い、殆(ほとん)ど意気沮喪(そそう)せんとして、遠いユデアに在(いま)し給う聖マリアを心に念じ、御助けを求めた。すると忽ち聖母が目の前に現れ給うて彼を励まし、良き勧告(すすめ)を以て力(ちから)をつけられたと云う話しがある。今も其の町にはその御助けを記念する為に建てられた聖母の御堂が残っているという。
その他、聖マリアが熱烈な不断(ふだん)の御祈祷(おいのり)によって、初代教会に与えられた御慰(おんなぐさ)めや御助けはどれほどあったか知れぬのである。
 この同じ聖母は今日我等の為にも祈り給い、悩みの時には慰めを、迷いの時にはよき勧告を、落胆(らくたん)の時には激励(はげまし)をお与えになる。
否(いな)、今日のみではない、聖マリアは聖子(おんこ)イエズスと共に、総(すべ)ての罪人(つみびと)を救い天国に導く事を念願(ねんがん)として、その御生涯を祈りと苦難と犠牲の内に過ごし給うたお方である故に、永遠の世界に入られてからもなお継続して、世の終りまで御助けを与え給うのである。
故に我等は常々聖ヤコボを始め初代教会の信者の如く厚い信頼を以て聖マリアに祈り、困難の時にその「良き御訓(おんすす)め」を戴くように勉(つと)めよう。
   
   祈   願

 ああ、良き訓(すす)めの御母よ、我等は御身の御跡(みあと)を慕(した)いて完(かん)徳(とく)への道を進まんと志す者なれども、智慧、暗き身の不束(ふつつか)さよりして、時に邪道(じゃどう)に踏(ぶ)み迷い、滅亡(ほろび)の淵(ふち)に陥(おちい)る危険あるを如何(いかん)にせん。
されば御憐(おんあわ)れみを以て常に我等の為に祈り給え。しかして危うき時には御身の「良き訓(すす)め」の光を以て我等の智慧(ちえ)を照らし、苟(いやしく)も正しき道を踏み外す如き憂(うれ)いをなからしめ給わん事を、恭(うやうや)しく天使祝詞(しゅくし)三度繰(く)り返して願い奉る。


(天使祝詞 三度)





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