アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
2016年7月9日(土)に大阪で聖伝のミサを捧げました。その時のお説教をご紹介いたします。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
2016年7月9日(土) 聖母の土曜日のミサ
小野田神父説教
聖母の汚れなき御心教会にようこそ。今日は2016年7月9日、聖母の土曜日のミサをしています。
このミサの後に前回の公教要理の続きを、今回は「愛徳について」お話ししたいと思っています。愛徳とは何か、愛徳は何を対象として、何を愛するのか。それで愛徳の行為とは何か、愛徳の実りとは何かについて、皆さんで話をしていきましょう。
フェレー司教様が、この来たる8月15日から来年の8月22日まで、1年と1週間の間、新しいロザリオの十字軍を起動させました。今回はこの1年の間に、1200万環のロザリオをマリア様に、特にファチマのマリア様に捧げたいとの事です。マリア様の汚れなき御心の勝利の、また教皇様が全世界の司教様たちと一致して、マリア様の御心にロシアを奉献しますように、それから特別に聖ピオ十世会が守られますように、という意向を以て、これを祈りと犠牲を捧げて下さいとの事です。特に犠牲は、小さな犠牲を5000万捧げようと呼びかけておられます。どうぞ来たる8月15日から来年の8月22日まで、寛大なご協力をお願い致します。詳しくはまた帰って皆さんにこの記録ができるようにしたいと思っています。
来月8月には初金・初土にミサがあり、10日から15日まで黙想会があります。その次に第3主日の前の金曜・土曜もこのミサがあります。特にこの黙想会はとても大切な、ファチマ100周年を記念する準備する黙想会です。どうぞ皆さんいらして下さい。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、来たる7月13日は、マリア様がファチマで子供たちに「ファチマの秘密」と言われているものを教えてくれたとても大切な日です。そこでファチマの秘密は一体何なのか、という事を黙想する事を提案します。
一体マリア様は子供たちに何を見せてくれたのか。ファチマのメッセージの核心、一番大切なのは何なのか。もしもそれをしないと私たちに、或いは私たちの社会に、或いはカトリック教会に何が起こってしまうのか。それが起こらないように何をしたら良いのか。私たちはマリア様のファチマのメッセージを実践する為に、ファチマ100周年を記念する為にどうしなければならないのかを、何か良い遷善の決心を立てる事に致しましょう。
7月13日にマリア様は子供たちに、地獄のビジョンを見せて下さいました。そのビジョンはあまりにも恐ろしく、子供たちは、「おそらくマリア様が助けて下さらなかったならば、数秒の事だけで息絶えてしまったに違いない。」と言っています。この地獄のビジョンを見せた後にマリア様は、「あなた達は、地獄に落ちる多くの霊魂たちを見ました。このこれを救う為に天主は、この地上に私の汚れなき御心に対する信心を確立する事を望んでいます。」と仰いました。まさにファチマのメッセージの核心はここにあります。
このファチマのマリア様の「汚れなき御心の信心を望んでいる」というのは、実は7月に秘密の中で仰っただけではありませんでした。実は既に1ヶ月前から、6月13日に、マリア様はその事を仰っていました。ですから7月13日のメッセージを深く理解する為にも、その1ヶ月前のマリア様の言葉もよく聞いて下さい。
6月13日、子供たちは2回目にマリア様の、ファチマのマリア様を見ます。ルチアはいつものようにこう言いました、「あなた様は私に何を望みますか?」するとマリア様は答えて、「私は、あなたたちがここに来月の13日も来る事を望みます。それからロザリオを毎日唱える事を望みます。あなたが読む事ができるように、勉強する事を望みます。後に、私が一体何を望むかを教えてあげましょう。」と言いました。次にルチアは頼まれていた事をマリア様に伝えます、「ある病気の人を治してほしい。」という事です。するとマリア様は、「この人はもしも回心するなら、罪を捨てるなら、回心するなら今年中に良くなるでしょう。」霊魂の癒しと肉身の癒しが非常に密接に繋がっている、という事を教えてくれます。
ルチアはマリア様がとても美しい方なので、天国から来た方であるという事を5月に聞いていたので、「私たちを天国に連れて行って下さい。」とすぐ切り出します。するとマリア様は、「はい。私はすぐにジャシンタとフランシスコを連れて行きましょう。でもあなたは少しの間ここに残っていなければなりません。イエズス様があなたを使って、私が崇敬され愛されるように、という事に使う事を望んでいるからです。イエズス様はこの地上に、私の汚れなき御心への信心が確立する事を望んでいます。」と6月に既に仰いました。
6月では更にこう言うのです、「もしもこの信心を実践する人がいれば、それを受け入れる人がいるならば、それが誰であってもどんな人でも、私は救いを約束します。これらの霊魂は天主様にとって非常に大切な霊魂となるでしょう。ちょうど私によって植えられて置かれた、天主様の御稜威の玉座を飾る為に私によって置かれた花のようになるでしょう。花のように大切なものと、天主にとって大切なものとなるでしょう。」と言いました。
ここでマリア様は、「聖母の御心、汚れなき御心に対する信心を、どれほどイエズス様がお望みなっているか」という事をはっきりと言われます。何故かというと、「この信心を実践する霊魂たちは、天主様の祭壇を飾る綺麗な、マリア様によって植えられ生け花とされた綺麗な花となって、天主にとってとても大切なものとなるでしょう。」と言っておられるからです。この私たちの教会の祭壇の綺麗な花を見て下さい。赤いバラと白い小さな花で、この花があるとこの天主様の祭壇がどれほど飾られて、どれほど綺麗にどれほど華やかになる事でしょうか。私たちもマリア様によって選ばれた天主様の祭壇を飾る為に置かれた花となって、天主様は私たちの事を非常に大切に思って下さるというようになる、というのです。
マリア様は、もっとすごい事を言われます、「私はこの救いを約束します。」と。私たちの救霊を約束できるのは天主様しかいません。マリア様は天主様の力を以て約束します。聖パウロでさえも、「私は自分の救いを恐れおののき思って達成しようとしている。」でもマリア様は、「約束します。」聖ベルナデッタにも言いました、「私はこの地上ではあなたの幸せを約束しませんけれども、来世では約束します。」マリア様は私たちの救いを必ず守ってくれます、約束してくれます。マリア様はその約束を破る事は決してありません。必ず救われるという事を保証してくれます。天国に行けるという事を確約してくれます。マリア様にとって詐欺はありません。必ずそれを実行されます。
そればかりでありません。マリア様はそれを、私たちが更に天主様の一番近くに行って、一番近くの一番花の綺麗なものとなるように、救われるだけではなく、「高い聖徳」までも約束されています。天主様にとってどれほど快い者となるか。天主様にとって大切で愛おしい者になるか。ものすごい聖徳にまで到達する事を保証して下さいます。「汚れなき御心を実践する者には、皆そうだ。」と言います。
するとルチアはその言葉を聞いて、特にジャシンタとフランシスコが先に天国に行って、自分はこの地上にいるというのを、一人ぼっち残されるというのを聞いてちょっと、「私はここに残らなければならないのですか?」と聞きます。ちょっと心配になったのでしょう。するとマリア様は、「いいえ、私の娘よ。あなたは1人ではありません。たくさん苦しんでいますか?がっかりしないで下さい。私は決してあなたを見放しません。決して見放しません。」と言います。「私の汚れなき御心があなたの避難所となるでしょう。天国に天主様へと導く道となるでしょう。」と約束します。決して見放さない、汚れなき御心がどんな危険からも守ってくれる避難所となる、という事を。
先月、大和くんが行方不明になって日本中で大騒ぎしましたけれども、自衛隊の施設の中に入っていて、水を飲んだり寒さを凌いでいて助かった、という話を聞きましたが、マリア様の中に入る者はどんな遭難者であれどんなのであれ、温かく、安全に守られる避難所を見出します。そればかりでなく、「たとえ道を迷ったような者であれ、天国に行く、天主様へ行く道となる。」とマリア様は仰って下さっています。
その時にマリア様はもう一度5月のように手を開いて、両手を開いて、子供たちを光の中で包みます。「ちょうどその光は、天主様の中に溶け込んで、入り込んでいるかのような眩やかしい光だった。」と言っています。ルチアの言うには、「ジャシンタとフランシスコの方は光が上の方に行って、ルチアの方は地上の方に行っていた向かっていた。」と言います。こうジャシンタとフランシスコは早く天国へ導かれる、記憶せられるという事だったのでしょう。しかしルチアには別の使命が残っている、という事を仰りたかったのだと思います。
するとマリア様は手の上に、手の平の前にご自分の御心をご覧になります、右の手にです。その右の手にあった御心は茨の冠で被せられた、棘が刺さっていた、というのをルチアは見ています。ちょうど書簡側にあるマリア様の汚れなき御心(の御影)が茨の冠でいっぱいであったというのと、そのまさにそれをご覧になります。ルチアはすぐに分かりました、「このこれが人類によって、人類の犯した罪によって冒辱を受けている、屈辱を受けている、苦しまれているマリア様の汚れなき御心である」という事を。「誰か、マリア様に対して犯される罪を償う為に、償いを求めている御心である」という事が理解できました。このマリア様の御心は、人類を愛する御心、私たちの為に苦しんでおられる母の御心であり、同時に償いを求めている御心でした。
7月13日にマリア様は、「この御心への信心を、天主様がこの地上で確立するという事を望んでいる。」という事を言われます。「もしもそうするならば、多くの霊魂が救われるでしょう。さもなければ、多くの霊魂は滅んでしまう。」そればかりではありません。このマリア様はこの私たちに攻め寄っている一番の危険について、つまり永遠の至福を、天国を失ってしまうというものすごい大損害について、この危険について私たちに警告しています。もしも私たちがこの聖母の汚れなき御心への信心を実践しないならば、多くの霊魂たちが、私たちの霊魂さえも滅んでしまう危険がある。
まさにここに、私たちの最も大切な宝があります。それを勝ち取る為でしたら全てをなげうってでもしなければならない「天国の宝」があります。イエズス様の御受難、イエズス様が人となって、天主が人となって私たちの地上に、私たちの間に住まわれたという事も、御受難を受けた事も、カトリック教会を立てられた事も、7つの秘跡を制定された事も、ミサ聖祭を世の終わりまで残るいけにえとして捧げた事も、御聖体の秘跡を制定した事も、カトリック司祭職を作った事も、悔悛の秘跡を告解の秘跡を制定した事も、やはりこの「救霊の為」でした。日本全国で多くの何十万という方々が殉教した。そのこれも「永遠の命の為」でした。多くの方が、たとえそれが王の妃であっても、その王様と結婚するのを放棄して、従順に謙遜に貞潔に生活をしたい、という救霊を確保したいとしたのも、修道生活を送りたい、償いの生活を送りたい、というのも、この「永遠の命の為」でした。聖エリザベトがポルトガルの聖エリザベトが毎日ミサに与ったのも、貧しい人に奉仕したのも、「イエズス様を愛し、多くの霊魂を天国に導く為」でした。
昨日ミサが終わった後で、皆さんとちょっとしたお喋りをしながら、「やっぱりカトリック信者は償いをしてなんぼや。カトリック信者の価値はここにある。」まさにキリスト教の核心を言った事で、まさにそこでありました。しかもこの私たちはその「償いをしてなんぼ」のその償いの負い目を、イエズス様に払わなければなりません、その負債を払わなければなりません。イエズス様に私たちの償いを払わなければならないのですけれども、もっとまけてくれる方法があります。マリア様の汚れなき御心への信心です。この信心はとても優しくて、とても快くて、これをする事によって、特別に天主様によって愛された者になる、私たちの償いがもっと価値のあるものになる、という事が保証されています。
マリア様は天主様のこの御旨を私たちに伝えてくれました、「天主は、私の汚れなき御心に対する信心をこの地上に確立するという事を望んでいる。」
マリア様はこう仰るのです、7月13日に、「罪人たちの為に、自分をいけにえとして捧げなさい。そう償いをする時にいけにえを捧げる時にいつもこう言いなさい、特に犠牲を捧げる時にこう言いなさい、『あぁイエズス様、これはあなたを愛する為、罪人の回心の為、御身の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為です。マリア様、このこれを御身の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為に捧げます。』」ルチアはフランシスコはジャシンタは、これを何度も何度も何度も何度も唱えました。マリア様は言います、「これをたくさん唱えなさい、特に犠牲をする時にたくさん唱えなさい、『イエズス様、これは御身を愛する為です。罪人の回心の為です。マリア様に対して犯される罪を償う為です。』またロザリオを唱えた時に、『あぁイエズスよ、我らの罪を赦し給え。我らを地獄の火より守り給え。また全ての霊魂、殊に主の御憐みを最も必要とする霊魂を天国へ導き給え。』というのを1連の後に唱えなさい。」と仰いました。
では私たちはどのような決心を立てたら良いでしょうか?
私たちの救霊という最も大切な大事業を、人生の大事業を達成する為に、天国は天はマリア様を通して、非常に簡単な道を私たちに教えてくれたという事です。それが「マリア様の汚れなき御心に対する信心」であるという事です。これを私たちも実践する事に致しましょう。ロザリオを罪人の回心の為に、世界の平和の為に、カトリック教会の為にお捧げ致しましょう。私たちは祈りと犠牲をお捧げ致しましょう。マリア様の御心に対して犯される罪を償う為にお捧げ致しましょう。ロザリオの十字軍をたくさん、皆さんからのたくさんロザリオを唱えて下さい。ではこのマリア様の御心の信心がますます私たちに深まりますように、特にこのそれに捧げられたこの私たちの御聖堂で与る私たちにとって、それが深まりますように、お祈りしていきましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟姉妹の皆様、
2016年7月9日(土)に大阪で聖伝のミサを捧げました。その時のお説教をご紹介いたします。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
2016年7月9日(土) 聖母の土曜日のミサ
小野田神父説教
聖母の汚れなき御心教会にようこそ。今日は2016年7月9日、聖母の土曜日のミサをしています。
このミサの後に前回の公教要理の続きを、今回は「愛徳について」お話ししたいと思っています。愛徳とは何か、愛徳は何を対象として、何を愛するのか。それで愛徳の行為とは何か、愛徳の実りとは何かについて、皆さんで話をしていきましょう。
フェレー司教様が、この来たる8月15日から来年の8月22日まで、1年と1週間の間、新しいロザリオの十字軍を起動させました。今回はこの1年の間に、1200万環のロザリオをマリア様に、特にファチマのマリア様に捧げたいとの事です。マリア様の汚れなき御心の勝利の、また教皇様が全世界の司教様たちと一致して、マリア様の御心にロシアを奉献しますように、それから特別に聖ピオ十世会が守られますように、という意向を以て、これを祈りと犠牲を捧げて下さいとの事です。特に犠牲は、小さな犠牲を5000万捧げようと呼びかけておられます。どうぞ来たる8月15日から来年の8月22日まで、寛大なご協力をお願い致します。詳しくはまた帰って皆さんにこの記録ができるようにしたいと思っています。
来月8月には初金・初土にミサがあり、10日から15日まで黙想会があります。その次に第3主日の前の金曜・土曜もこのミサがあります。特にこの黙想会はとても大切な、ファチマ100周年を記念する準備する黙想会です。どうぞ皆さんいらして下さい。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、来たる7月13日は、マリア様がファチマで子供たちに「ファチマの秘密」と言われているものを教えてくれたとても大切な日です。そこでファチマの秘密は一体何なのか、という事を黙想する事を提案します。
一体マリア様は子供たちに何を見せてくれたのか。ファチマのメッセージの核心、一番大切なのは何なのか。もしもそれをしないと私たちに、或いは私たちの社会に、或いはカトリック教会に何が起こってしまうのか。それが起こらないように何をしたら良いのか。私たちはマリア様のファチマのメッセージを実践する為に、ファチマ100周年を記念する為にどうしなければならないのかを、何か良い遷善の決心を立てる事に致しましょう。
7月13日にマリア様は子供たちに、地獄のビジョンを見せて下さいました。そのビジョンはあまりにも恐ろしく、子供たちは、「おそらくマリア様が助けて下さらなかったならば、数秒の事だけで息絶えてしまったに違いない。」と言っています。この地獄のビジョンを見せた後にマリア様は、「あなた達は、地獄に落ちる多くの霊魂たちを見ました。このこれを救う為に天主は、この地上に私の汚れなき御心に対する信心を確立する事を望んでいます。」と仰いました。まさにファチマのメッセージの核心はここにあります。
このファチマのマリア様の「汚れなき御心の信心を望んでいる」というのは、実は7月に秘密の中で仰っただけではありませんでした。実は既に1ヶ月前から、6月13日に、マリア様はその事を仰っていました。ですから7月13日のメッセージを深く理解する為にも、その1ヶ月前のマリア様の言葉もよく聞いて下さい。
6月13日、子供たちは2回目にマリア様の、ファチマのマリア様を見ます。ルチアはいつものようにこう言いました、「あなた様は私に何を望みますか?」するとマリア様は答えて、「私は、あなたたちがここに来月の13日も来る事を望みます。それからロザリオを毎日唱える事を望みます。あなたが読む事ができるように、勉強する事を望みます。後に、私が一体何を望むかを教えてあげましょう。」と言いました。次にルチアは頼まれていた事をマリア様に伝えます、「ある病気の人を治してほしい。」という事です。するとマリア様は、「この人はもしも回心するなら、罪を捨てるなら、回心するなら今年中に良くなるでしょう。」霊魂の癒しと肉身の癒しが非常に密接に繋がっている、という事を教えてくれます。
ルチアはマリア様がとても美しい方なので、天国から来た方であるという事を5月に聞いていたので、「私たちを天国に連れて行って下さい。」とすぐ切り出します。するとマリア様は、「はい。私はすぐにジャシンタとフランシスコを連れて行きましょう。でもあなたは少しの間ここに残っていなければなりません。イエズス様があなたを使って、私が崇敬され愛されるように、という事に使う事を望んでいるからです。イエズス様はこの地上に、私の汚れなき御心への信心が確立する事を望んでいます。」と6月に既に仰いました。
6月では更にこう言うのです、「もしもこの信心を実践する人がいれば、それを受け入れる人がいるならば、それが誰であってもどんな人でも、私は救いを約束します。これらの霊魂は天主様にとって非常に大切な霊魂となるでしょう。ちょうど私によって植えられて置かれた、天主様の御稜威の玉座を飾る為に私によって置かれた花のようになるでしょう。花のように大切なものと、天主にとって大切なものとなるでしょう。」と言いました。
ここでマリア様は、「聖母の御心、汚れなき御心に対する信心を、どれほどイエズス様がお望みなっているか」という事をはっきりと言われます。何故かというと、「この信心を実践する霊魂たちは、天主様の祭壇を飾る綺麗な、マリア様によって植えられ生け花とされた綺麗な花となって、天主にとってとても大切なものとなるでしょう。」と言っておられるからです。この私たちの教会の祭壇の綺麗な花を見て下さい。赤いバラと白い小さな花で、この花があるとこの天主様の祭壇がどれほど飾られて、どれほど綺麗にどれほど華やかになる事でしょうか。私たちもマリア様によって選ばれた天主様の祭壇を飾る為に置かれた花となって、天主様は私たちの事を非常に大切に思って下さるというようになる、というのです。
マリア様は、もっとすごい事を言われます、「私はこの救いを約束します。」と。私たちの救霊を約束できるのは天主様しかいません。マリア様は天主様の力を以て約束します。聖パウロでさえも、「私は自分の救いを恐れおののき思って達成しようとしている。」でもマリア様は、「約束します。」聖ベルナデッタにも言いました、「私はこの地上ではあなたの幸せを約束しませんけれども、来世では約束します。」マリア様は私たちの救いを必ず守ってくれます、約束してくれます。マリア様はその約束を破る事は決してありません。必ず救われるという事を保証してくれます。天国に行けるという事を確約してくれます。マリア様にとって詐欺はありません。必ずそれを実行されます。
そればかりでありません。マリア様はそれを、私たちが更に天主様の一番近くに行って、一番近くの一番花の綺麗なものとなるように、救われるだけではなく、「高い聖徳」までも約束されています。天主様にとってどれほど快い者となるか。天主様にとって大切で愛おしい者になるか。ものすごい聖徳にまで到達する事を保証して下さいます。「汚れなき御心を実践する者には、皆そうだ。」と言います。
するとルチアはその言葉を聞いて、特にジャシンタとフランシスコが先に天国に行って、自分はこの地上にいるというのを、一人ぼっち残されるというのを聞いてちょっと、「私はここに残らなければならないのですか?」と聞きます。ちょっと心配になったのでしょう。するとマリア様は、「いいえ、私の娘よ。あなたは1人ではありません。たくさん苦しんでいますか?がっかりしないで下さい。私は決してあなたを見放しません。決して見放しません。」と言います。「私の汚れなき御心があなたの避難所となるでしょう。天国に天主様へと導く道となるでしょう。」と約束します。決して見放さない、汚れなき御心がどんな危険からも守ってくれる避難所となる、という事を。
先月、大和くんが行方不明になって日本中で大騒ぎしましたけれども、自衛隊の施設の中に入っていて、水を飲んだり寒さを凌いでいて助かった、という話を聞きましたが、マリア様の中に入る者はどんな遭難者であれどんなのであれ、温かく、安全に守られる避難所を見出します。そればかりでなく、「たとえ道を迷ったような者であれ、天国に行く、天主様へ行く道となる。」とマリア様は仰って下さっています。
その時にマリア様はもう一度5月のように手を開いて、両手を開いて、子供たちを光の中で包みます。「ちょうどその光は、天主様の中に溶け込んで、入り込んでいるかのような眩やかしい光だった。」と言っています。ルチアの言うには、「ジャシンタとフランシスコの方は光が上の方に行って、ルチアの方は地上の方に行っていた向かっていた。」と言います。こうジャシンタとフランシスコは早く天国へ導かれる、記憶せられるという事だったのでしょう。しかしルチアには別の使命が残っている、という事を仰りたかったのだと思います。
するとマリア様は手の上に、手の平の前にご自分の御心をご覧になります、右の手にです。その右の手にあった御心は茨の冠で被せられた、棘が刺さっていた、というのをルチアは見ています。ちょうど書簡側にあるマリア様の汚れなき御心(の御影)が茨の冠でいっぱいであったというのと、そのまさにそれをご覧になります。ルチアはすぐに分かりました、「このこれが人類によって、人類の犯した罪によって冒辱を受けている、屈辱を受けている、苦しまれているマリア様の汚れなき御心である」という事を。「誰か、マリア様に対して犯される罪を償う為に、償いを求めている御心である」という事が理解できました。このマリア様の御心は、人類を愛する御心、私たちの為に苦しんでおられる母の御心であり、同時に償いを求めている御心でした。
7月13日にマリア様は、「この御心への信心を、天主様がこの地上で確立するという事を望んでいる。」という事を言われます。「もしもそうするならば、多くの霊魂が救われるでしょう。さもなければ、多くの霊魂は滅んでしまう。」そればかりではありません。このマリア様はこの私たちに攻め寄っている一番の危険について、つまり永遠の至福を、天国を失ってしまうというものすごい大損害について、この危険について私たちに警告しています。もしも私たちがこの聖母の汚れなき御心への信心を実践しないならば、多くの霊魂たちが、私たちの霊魂さえも滅んでしまう危険がある。
まさにここに、私たちの最も大切な宝があります。それを勝ち取る為でしたら全てをなげうってでもしなければならない「天国の宝」があります。イエズス様の御受難、イエズス様が人となって、天主が人となって私たちの地上に、私たちの間に住まわれたという事も、御受難を受けた事も、カトリック教会を立てられた事も、7つの秘跡を制定された事も、ミサ聖祭を世の終わりまで残るいけにえとして捧げた事も、御聖体の秘跡を制定した事も、カトリック司祭職を作った事も、悔悛の秘跡を告解の秘跡を制定した事も、やはりこの「救霊の為」でした。日本全国で多くの何十万という方々が殉教した。そのこれも「永遠の命の為」でした。多くの方が、たとえそれが王の妃であっても、その王様と結婚するのを放棄して、従順に謙遜に貞潔に生活をしたい、という救霊を確保したいとしたのも、修道生活を送りたい、償いの生活を送りたい、というのも、この「永遠の命の為」でした。聖エリザベトがポルトガルの聖エリザベトが毎日ミサに与ったのも、貧しい人に奉仕したのも、「イエズス様を愛し、多くの霊魂を天国に導く為」でした。
昨日ミサが終わった後で、皆さんとちょっとしたお喋りをしながら、「やっぱりカトリック信者は償いをしてなんぼや。カトリック信者の価値はここにある。」まさにキリスト教の核心を言った事で、まさにそこでありました。しかもこの私たちはその「償いをしてなんぼ」のその償いの負い目を、イエズス様に払わなければなりません、その負債を払わなければなりません。イエズス様に私たちの償いを払わなければならないのですけれども、もっとまけてくれる方法があります。マリア様の汚れなき御心への信心です。この信心はとても優しくて、とても快くて、これをする事によって、特別に天主様によって愛された者になる、私たちの償いがもっと価値のあるものになる、という事が保証されています。
マリア様は天主様のこの御旨を私たちに伝えてくれました、「天主は、私の汚れなき御心に対する信心をこの地上に確立するという事を望んでいる。」
マリア様はこう仰るのです、7月13日に、「罪人たちの為に、自分をいけにえとして捧げなさい。そう償いをする時にいけにえを捧げる時にいつもこう言いなさい、特に犠牲を捧げる時にこう言いなさい、『あぁイエズス様、これはあなたを愛する為、罪人の回心の為、御身の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為です。マリア様、このこれを御身の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為に捧げます。』」ルチアはフランシスコはジャシンタは、これを何度も何度も何度も何度も唱えました。マリア様は言います、「これをたくさん唱えなさい、特に犠牲をする時にたくさん唱えなさい、『イエズス様、これは御身を愛する為です。罪人の回心の為です。マリア様に対して犯される罪を償う為です。』またロザリオを唱えた時に、『あぁイエズスよ、我らの罪を赦し給え。我らを地獄の火より守り給え。また全ての霊魂、殊に主の御憐みを最も必要とする霊魂を天国へ導き給え。』というのを1連の後に唱えなさい。」と仰いました。
では私たちはどのような決心を立てたら良いでしょうか?
私たちの救霊という最も大切な大事業を、人生の大事業を達成する為に、天国は天はマリア様を通して、非常に簡単な道を私たちに教えてくれたという事です。それが「マリア様の汚れなき御心に対する信心」であるという事です。これを私たちも実践する事に致しましょう。ロザリオを罪人の回心の為に、世界の平和の為に、カトリック教会の為にお捧げ致しましょう。私たちは祈りと犠牲をお捧げ致しましょう。マリア様の御心に対して犯される罪を償う為にお捧げ致しましょう。ロザリオの十字軍をたくさん、皆さんからのたくさんロザリオを唱えて下さい。ではこのマリア様の御心の信心がますます私たちに深まりますように、特にこのそれに捧げられたこの私たちの御聖堂で与る私たちにとって、それが深まりますように、お祈りしていきましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。