Quantcast
Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4247

2017年7月17日(月) 聖母の汚れ無き御心の随意ミサ 「ファチマの聖母の3回目のご出現を黙想して」

$
0
0
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

2017年7月17日(月)に東京で聖伝のミサを捧げました。そのときの説教をご紹介いたします。

2017年7月17日(月)聖母の汚れなき御心の随意のミサ
小野田神父 説教
聖なる日本の殉教者巡回教会にようこそ。

今日は2017年7月17日、聖母の汚れなき御心の随意ミサを行っています。
なぜかというと、今日はこの午後に、築地教会から国会議事堂へと目指して、日比谷公園まで午後の16時からマーチ・フォー・ライフがあるからです。私たちも、ファチマのマリア様と一緒に行きたいと思っているからです。

また8月22日は、本当ならば日本でミサを捧げたい、日本の第1級の守護者としてマリア様の汚れなき御心のミサをしたいところが、残念ながら今年は捧げる事ができないので、特に今日お捧げしたいと思ったからです。

今日は御ミサの後に皆さんのお弁当の後、13時から15時頃まで「カトリック教会の命に関する教え」について話をする事を考えています。
特にいつも私が長い話をすると退屈すると思われるので、ピオさんとマリさんにも短いお話をお願いしました。そしてその次に、私が教会の教えについて話をしたいと思っています。
15時頃ここを出て、16時からマーチが始まる予定です。時間のある方はどうぞいらして下さい。


“Adeamus cum fiducia ad thronum gratiae.”
「聖寵の玉座に、私たちは信頼をもって近づこう。」

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟の皆さん、今日は7月17日で、ファチマでマリア様が第3回目にお現れになった7月13日の御出現の直後でもあり、汚れなき御心の随意ミサをしておりますので、ファチマでマリア様が私たちに何を仰ったのか、という事を一緒に黙想する事にしましょう。

そして何を仰って、それを聞いた、見た子供たちが一体どのような反応をしたか、それを垣間見て、

最後に、私たちは今日遷善の決心を立てる事に致しましょう。

実は6月の御出現の時に後で、子供たちは特にルチアは、主任司祭とお母様からひどく疑われました。特にお母さんは、「この子は嘘をついている。絶対にもうそこには行ってはいけない。」主任司祭も、「これは悪魔の仕業だ」と思っていました。そこでルチアは、「本当に自分は悪魔から騙されているのではないか」という夢さえ見て、何度もうなされて、何度も何度も何度も苦しみました。そして愛するお母さんからは信じてもらえないし、神父様からも信じてもらえないし、「どうしたら良いだろうか。」

その事をジャシンタに言うと、ジャシンタは、「あぁ、でも悪魔はそんなにきれいではない。あの女の方はとってもきれいだ。」そして「もう、苦しいからお母さんに、『これは嘘だ』と言った方が良いんじゃないか。」「ダメだよ!それをしたら本当に嘘になってしまう。だからそんな事をしたらダメだ。」

ルチアは本当にどうして良いか困ってしまいました。そして悩みに悩んで、苦しみに苦しんで、遂に「7月13日には行かない」と決心します。その事をジャシンタとフランシスコに言うのですけれども、ジャシンタはその時に涙を流して泣き崩れて、「何で行かないのか!」と言って、何とかルチアを説得しようとします。するとルチアは、「もう行かない。もう決めた」と言うのです。7月13日の事をジャシンタに、「明日行かないよ」と言うと、ジャシンタはその後ずっと夜も寝ずに、フランシスコと一緒に、「ルチアが行くように」とお祈りをしていたそうです。

ところが7月13日になってみると、何かルチアの手記によると、「とても抵抗できないものが来て、どうしても行きたくなった」との事です。そこでジャシンタとフランシスコの家に行って、もう既に行ってしまったのかという事を探しに来ると、涙を流したまま子供たちはそこにいました。「あれ?ジャシンタとフランシスコ、あなたたち行かないの?」と言うと、「ルチアちゃんが行かないから行かない。一緒に行こう。」するとルチアは、「じゃあ行こう。」一緒に行きます。

既に1000名、あるいはある報告によると2000名の人々がコヴァ・ダ・イリアに集まっていました。その中を通り抜けて子供たちが行くと、ロザリオを開始します。その「子供たちがコヴァ・ダ・イリアに行った」という事を聞くと、ルチアとフランシスコとジャシンタの両親たちも、遠くからそ〜っと後を付けて、どうなるかという事を見に行きます。ロザリオが終わった頃、マリア様がやはり樫の木の上にお現れになりました。

ルチアはいつもの通り聞きます、「あなた様は一体私に何をお望みですか?」

するとこの女性は、「私は、あなたたちが来月の13日にまたここに来る事を望みます。それから世界の平和の為に、戦争が終わる為に、ロザリオの聖母の名誉の為に、毎日ロザリオを祈り続ける事を望みます。なぜならば、ロザリオの元后だけがあなたたちを助ける事ができるからです。」

するとルチアは言いました、「あなた様が私たちに現れているという事を信じる為に、皆が見て信じる事ができるように、どうぞあなたが一体どなたであるか、仰って下さい、そして奇跡も行なって下さい。」

するとマリア様は、「ここに毎月いらっしゃい。10月にはあなたに、私が一体誰であり、何を求めているか言いましょう。そして皆が見て信じる事ができるように、奇跡も行います。」

この嬉しい約束を聞いたルチアは、「ではこの病気の方を治して下さい」などと頼みました。ルチアがその記録を書いた時に、一体詳しく何を求めたのかは覚えていませんでしたが、しかしマリア様が、「年内にそのお恵みを得る為には、ロザリオを毎日唱えなければならない」という事を仰ったという事だけは覚えていました。

そしてマリア様は言葉を続けて、「罪人たちの為に犠牲を捧げなさい。そしてたくさんこう言いなさい、特にあなたたちが犠牲を捧げる時にはこう言いなさい、『これはイエズス様を愛する為、御身を愛する為、罪人の回心の為、またマリアの汚れなき御心に対して犯される罪を償う為です。』」とこう言うと、マリア様はいきなり両手を広げました。

想像して下さい。このマリア様が私たちの前に、樫の木の上に現れて立って、両手を開いた事を思って下さい。するとマリア様の手から燦然と輝く光が光線が出て、地上を照らしました。すると地面はあっという間に消えてしまって、その地の底に火の大洋、大海原を見ました。

その火の大海原のような所には、悪魔たちと人間の形をした霊魂がたくさんいるのを見ました。悪魔たちは人間と区別ができて、非常におどろおどろしく、恐ろしい形相をしていて、知らない動物のようでした。見ると嫌気と恐ろしさのあまり死んでしまいそうになりました。

人間は炭で焼かれた炭火のように、上がったり下がったりして、叫び声や苦しいうなり声、苦しみと絶望の声を上げていました。大きな煙との中で、霊魂たちはきっと喉が詰まって声が出ないような感じでうなされて、平衡感覚を失って、重さがなく上がったり下がったり、ちょうど真夜中に雪が降るように、たくさんの霊魂が地獄にと落ち、そして苦しんでいるのを見ました。

その地獄の光景をマリア様はお見せになって、その一瞬間の後にその光景は見えなくなりました。ルチアが後で言うには、後で記録しているには、「もしも私たちが天国に行くという保証がなかったら、おそらく恐ろしさのあまりそのまま息絶えてしまった事だろう。」

想像を絶するような現実の世界を見てしまいました。マリア様は仰いました、「あなたたちは、あわれな罪人たちが行く地獄を見ました。彼らを救う為に、天主はこの世に私の汚れなき御心に対する信心を確立しようと願っています。もしも私があなたたちに言う事がなされるならば、多くの霊魂は救われるでしょう。そしてこの地上には平和が訪れるでしょう。しかしもしも天主を犯し続けるなら、罪を犯して天主を冒瀆し続けるならば、更に悪い戦争がピオ十一世の時に起こるでしょう。天主はこの世の罪の為に、この世を罰しようとしておられます。」

「その罰する手段は、戦争と飢饉と、教会と教皇様に対する迫害です。これを防ぐ為に、私はあなたたちに2つの事を求める為にやって来るでしょう。ロシアを私の汚れなき御心に奉献する事。そして初土の罪の償いの聖体拝領をする事を求めにやって来るでしょう。もしも私の要求が聞き入れられるならば、ロシアは回心して、この世に平和が来るでしょう。もしもそうでないならば、ロシアは世界中にその誤謬を広め、戦争を挑発し、教会を迫害し、そして多くの良い人は善人は殉教するでしょう。教皇様も多く苦しまなければならないでしょう。様々な国々が、この地上から無くなってしまうでしょう。」

「しかし終わりには、私の汚れなき御心が凱旋します。教皇様はロシアを私の汚れなき御心に奉献するでしょう。そして平和の一時期が与えられるでしょう。あなたたちがロザリオを唱える時に、特に玄義の終わりに一連の終わりに、こう言いなさい、『あぁイエズスよ、我らの罪を赦し給え。我らを地獄の火より守り給え。また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を、天国に導き給え』。」

こうするとしばらくの間沈黙があり、ルチアは、「何か更にお望みの事はありますか?」と言うと、「今回はもうありません」と言って天に昇り始められ、そして姿をお消しになりました。

3人の子供たちの内で、地獄の姿の様子を見た一番小さな子はジャシンタでした、6歳でした。この地獄の光景は、この聖ジャシンタに非常に多くの感動を与え、そして「地獄に落ちる霊魂を救う為であったらば、どんな犠牲さえもへのかっぱだ、何でもない」と思わせるほどになりました。その為にそのジャシンタは、その地獄のビジョンを見た後に、多くの犠牲と祈りと苦行を、喜んで捧げるようになりました。

ある時ジャシンタはこう言います、「あぁ、地獄!地獄!地獄に行く霊魂がかわいそう!本当にかわいそう。多くの人が生きながら焼かれて、あそこにいる、地獄にいる、火に燃えている木のように焼かれている。」そして手を合わせて、「あぁイエズスよ、我らの罪を赦し給え。我らを地獄の火より守り給え」というお祈りを何度も何度も唱えていました。

時にはジーッと考えたようになっていると、「何を考えてるの?」「地獄の霊魂を考えているの。かわいそうだ。」

ある時にはハッと起きたようになって、「フランシスコ!フランシスコ!ねえ一緒にお祈りしてる!?地獄に霊魂が落ちない為に、救う為に、たくさんお祈りしなきゃ!多くの霊魂が地獄に落ちているから。本当に多くの霊魂が!」「あぁ、この罪人たちがかわいそう!もしも彼らに地獄の事を見せてあげる事ができたら、きっと罪を犯さないだろうに。ルチアちゃん、皆に地獄ってどういう所か言ってあげて。そしたらきっともう罪を犯さなくなるから。そして地獄に落ちなくなるから。ねぇマリア様に言って、『地獄を見せてあげて下さい』って。多くの霊魂が地獄に落ちている、本当に多くの霊魂が。」

ルチアもジャシンタも、ちょうど昨日のイエズス様のように、「この群衆がかわいそうだ、もしもこのまま行ったら、その道の途中で倒れてしまうだろう。」
「罪人がかわいそうだ。もしもこのまま行ったら地獄に落ちてしまうだろう。何とかしなければならない。」

ジャシンタは、「一体、何の罪を犯して霊魂は地獄に落ちているのだろうか?もしもその罪が分かったら、それの罪を犯さないように助けてあげるのに。ミサに行かない事かしら?お祈りをしない事かしら?悪口を言う事かしら?天主様を冒瀆する事かしら?」詳しい罪については、ジャシンタはあまりにも幼かったので分からなかったのですけれども、罪がどれほど重大な事かという事は分かりました。

ある時リスボンの病院にいた時に、ルチアはジャシンタから聞いてます。マリア様がお現れになって、ジャシンタに教えてくれたそれは、「『多くの霊魂がなぜ地獄に落ちるのか?』と聞いたら、マリア様は、『肉の罪によって落ちるているのだ』と教えてくれた」と言います。

ジャシンタがその地獄に霊魂が落ちないようにする為に、第2に考えたのは、マリア様の汚れなき御心への信心でした。ジャシンタは知っていました、「マリア様の汚れなき御心は、絶対に私たちを見放さない。見捨てたりしない」という事を。「天の優しいお母様は、どんな事があっても私たちを助けてくれる」と知っていました。また「汚れなき御心は、私たちの避難所であって、天主へと導く道だ」という事も聞いて知っていました。ですからジャシンタはいつもこう言っていました、「私はマリア様の汚れなき御心が大好き。私たちの天の優しいお母様の心だから。」

いつもジャシンタは、「マリアの甘美な御心よ、私の救いとなって下さい」と何度も何度もフルス神父様から教えられた射祷を唱えていました。「私、このお祈りが大好き。マリア様の汚れなき御心が大好き。マリア様の汚れなき御心よ、甘美な御心よ、罪人を回心させて下さい。マリア様の汚れなき御心よ、罪人を地獄から救って下さい」と、何度も何度も唱えていました。

では私たちは一体今日、どのような遷善の決心を立てたら良いでしょうか?

7月、8月と暑い時期になりますけれども、私たちもジャシンタに倣って、霊魂の救い、多くの霊魂が地獄に落ちているという、その地獄の事を黙想致しましょう。多くの霊魂が地獄に落ちないように、救う事ができるように。

「もしも」、これは聖ベルナルドが言う事ですが、「私たちが地獄の事を黙想しながらこの地上で生活するならば、地獄に行く事を避ける事ができる。そして私たちはこの地上で聖人のように、天国のように生きる事ができる。しかし、もしも地獄の事をコロッと忘れて生活するならば、遂には地獄に行ってしまうし、私たちはこの世で地獄のような生活をするだろう。」

第2に提案したいのは、マリア様の汚れなき御心の信心を実践する、という事です。マリア様も地獄に霊魂が落ちないように、それを救う為に、これをお願いに来られました。特に御聖体を拝領する時には、罪の償いの為に、イエズス様を愛する為に、特にマリア様の汚れなき御心に対する罪を償う為に、罪人の回心の為に、聖体拝領をなさって下さい。そして私たちの日常生活を、犠牲を、苦しみを、罪人の回心の為にお捧げ下さい。

第3に、もしもできれば、昨日私たちはマリア様の御心に奉献されて、その中に入る喜びを得ましたけれども、どうぞこの御心の中にいつも留まって、マリア様の御心の玉座にいつも近寄って下さい。そして必要な助けとお恵みを見出して下さい。マリア様の御心の中という新しい命の中を歩んで下さい。そして私たちがマリア様の御心に奉献されて、その中に近付いて歩めば歩むほど、その私たちは多くのお恵みを受ける事ができて、遂には教皇様が世界中の司教様と一緒に、ロシアを奉献するお恵みを勝ち取る事ができるはずです。御心に奉献された霊魂が多くなれば多くなるほど、その事が実践されるはずです。

ですから、御心に奉献された、新しい命の生活を歩んで下さい。そしてそうする事によって遂には、マリア様の凱旋に与る事ができます。

マリア様は、「凱旋する」と仰いました。パリには凱旋門があります、ローマにも凱旋門というものがあります。これは勝利した軍隊の将軍がパレードをして、その戦利品を持って市民の前に、そのただの勝利ではなく、その勝利を見せびらかして、そのそれを喜び合うというのが凱旋です。マリア様は私たちに「それをする」と約束されました。

私たちもマリア様の汚れなき御心へと歩めば歩むほど、遂にはその凱旋のマーチにも与る事ができるはずです。この地上での凱旋マーチに与る事によって、ついには天国でのマリア様の凱旋に与る事ができるように、このミサをお捧げ致しましょう。

“Adeamus cum fiducia ad thronum gratiae.”

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 4247

Trending Articles