2017年9月2日(初土)聖母の汚れ無き御心の随意ミサ
小野田神父 説教
聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。
今日は2017年9月2日、9月の初土曜日のミサをしております。初土曜日の聖母の汚れなき御心の随意ミサをしております。
この御ミサが終わりましたら、土曜日にやっているように、公教要理の聖書の話があります。今日はぜひ、聖書に出てくるサドカイ派とかファリザイ派と出てくるのですけれども、一体このこれはどういう人々だったのか、という話をしたいと思っています。それをする事によって聖書を読んだ時に、「あぁ、そうだったのか」と分かる為の手がかりになればと思っています。
今月のミサは、来週の8日と9日にミサがあって、それから8日の金曜日と9日の土曜日にもミサがあります。それからレネー神父様が10日の主日にもミサに来て下さいます。なのでミサが今週は続けてあるのでご注意なさって下さい。それから9月の終わりにも29、30日とミサがあります。どうぞいらして下さい。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
今日は初土曜日のミサです。そこで初土曜の初土の信心というのは、一体なぜこれほど重要なのか?一体これはどこから、どれほど求められているか?という事を黙想する事を提案致します。
まず第1に、昨日は初金曜日でしたが、その初金の続きから少しお話をして、
次に、初土の信心というのは、特にファチマのマリア様が仰った、100年前のマリア様が仰ったそのそれを黙想して、ではマリア様は私たちに、このもしもこの初土の信心を実行するとどのような事を約束されたのか、
そして最後に、遷善の決心を立てる事に致しましょう。私たちは今日どのようにこのミサとこの信心をすべきか、という事を結論を立てる事に致しましょう。
まず第1の点は、昨日初金曜日のミサの時に黙想しましたが、それはイエズス様の聖心の信心の事です。イエズス様の聖心の信心の延長線上に、初土の信心があるのでマリア様の汚れなき御心の信心があるので、私たちはまず、イエズス様の聖心の望みを知らなければなりません。
イエズス様の聖心の望みというのは、「私たちを愛する」という事です。「私たちに善を施す」、私たちにただ自然の大きな恵みを与えるのみならず、「永遠の無限の喜びを与えたい」「永遠の救いを与えたい」という事です。そしてその為にも、「この地上で全ての善を与えたい、祝福を与えたい」という事です。この愛に満ちるイエズス様の心、これをこの事を考えて、これを愛を愛でもって返す、これがイエズス様の聖心に対する信心でした。
しかし残念ながら、このイエズス様の聖心の信心はあまり顧みられませんでした。イエズス様の聖心の信心がより良く確立する為に、イエズス様は最後の手段を取られました。これは、昔は選ばれた聖人たちだけが知っていた秘密であって、それはイエズス様の聖心に対する信心と共になされる、「マリア様の汚れなき御心に対する信心」でした。そしてこの信心を私たちに、最後の手段として与えようと思われたのでした。それがファチマでの、今から100年前のファチマでの決定的なメッセージの核心でした。
ちょうど教皇様が、聖ピオ十世教皇様が教皇様になって最初に言った書いた回勅は、「全ての事をキリストにおいて復興させる。全てをイエズス様のもとに立て直す。全てはイエズス様の御旨のままにする」という事でしたけれども、その第2の回勅は、「マリア様の無原罪の御孕り」に関する、そのドグマ50周年の回勅でした。1904年2月2日に書かれたものです。
その回勅の中で、「イエズス様へと行く時には、必ずマリア様を通らなければならない。なぜならば、イエズス様はマリア様を通して来たから。旧約の色々な出来事を見ても、必ず何か大きな出来事の時には、マリア様を前兆とするものがある。マリア様とイエズス様は決して離れる事ができない。」だからマリア様の無原罪の御孕りというのは聖ピオ十世にとって非常に大切なものであって、「私たちがキリストの、全てをキリストに基づかせる為には、マリア様を必ず通さなければならない」と仰っていますが、まさにそれと同じように、「イエズス様の聖心の望みを果たす為にも、マリア様の御心を通すのが一番だ」という事を私たちに教えています、ファチマのマリア様は教えています。
ファチマのマリア様というのは何を仰ったかというと、今から100年前の7月13日に、子供たちに地獄の様子を見せたのです。子供たちの前でマリア様がお現れになって両手を広げて、両手から光線のようなものが地上を照らすと、すると地面があっという間に消えてしまって、その下に地獄の光景が見えたのです。火の大海原でした。何万何百万という多くの多くの、数多くの霊魂たちが雪のように地獄に落ちていて、そして獣のような、見た事もない恐ろしい形相をした悪魔によって苦しめられている、という光景でした。
マリア様がその年端もいかないような、最年長で10歳、最年少は6歳の女の子に、この地獄の恐ろしい光景を見せたというのには理由があります。
なぜかというと、私たちの「罪の結果」という現実を知らなければならないからです。それは子供も大人も、どうしても避ける事ができない現実であって、それを知らなければならないからです。マリア様はその事を子供たちに、ありのままを見せました、「あなたたちは、かわいそうな罪人たちが落ちる地獄を見ました。」
でもマリア様は、子供たちをただ恐ろしがらせただけではありませんでした。すぐに希望の言葉を仰いました、「この霊魂たちを救う事を望んでおられるその天主は、イエズス様はこの霊魂を救う為に、私の汚れなき御心に対する信心を確立する事を望んでいる。もしもそれができれば、多くの霊魂は救われるでしょう。地上には平和が訪れるでしょう」と約束されました。そしてその為に、マリア様は同じ7月13日に、「2つの事をお願いする、その為に来る」と言いました。
1つは、「教皇様が、世界中の司教様たちと一緒になって、ロシアをマリア様の汚れなき御心に奉献する」という事。もう1つは初土の、「5ヶ月間、月の最初の土曜日に、罪の償いの為に、マリア様に対して犯される罪を償う為に、御聖体拝領をする、という初土の信心をする」事。
「そうすればロシアは回心するでしょう。ロシアは救われるでしょう。そして多くの霊魂も救われるでしょう。世界には平和が訪れるでしょう」と約束されました。
「もしもそうしないならば、ロシアは世界中に誤謬を広めて、戦争や教会に対する迫害を挑発したり、飢饉などが起こり、そして多くの良い人々は殉教しなければならない。無くなってしまう国々もあるでしょう」とさえ言われました。
実際にマリア様はこのお約束の通り、1929年6月13日に、トゥイという所でシスタールチアに現れて、同じ事をそれをお願いしました。
初金曜日の時に、イエズス様の聖心に対して2つの事があると言いましたが、それは「イエズス様を愛する為に、私たちが私たち自身を、イエズス様の聖心に奉献する」という事。もう1つは、「イエズス様に対して、犯される罪を償う」という事です。マリア様はこの2つの事をもっと具体的に私たちに、ルチアを通して教えました。
「私たちがマリア様の汚れなき御心に奉献する」という事が大切ですけれども、それのみならず、特に、「教皇様が、世界中のカトリックの司教様と共に、汚れなき御心にロシアを奉献する、という事をお願いしに参りました」と1929年に仰いました。それから荘厳に5ヶ月の間続けて、マリア様の汚れなき御心に対する償いの信心をするように、教皇様がそれを励まして、勧めて、それを公にする事をお求めになりました
それからその2年の後に、1931年の8月には、イエズス様が今度はシスタールチアにこう言うのです、「あぁ、私のしもべたちに、特に聖職者たちにこう知らせなさい。彼らは私の命令を、特に、『マリア様の汚れなき御心にロシアを奉献する』という事を実行するのを遅らせている。そして遅らせる事によって、フランスの王の真似をしている。彼らはもしも遅らせるならば、フランスの王が遭った不幸と同じ事が起こるだろう、という事を知らせなさい。しかしイエズスとマリアの助けにすがるのは、決して遅れすぎるという事はない」と。
シスタールチアはある時、ゴンサロ神父様に手紙を書いています、イエズス様はこう仰っている、「教会の高位聖職者たちは、教皇様と司教様たちは、フランスの王たちと同じように、イエズス様の要求をする事を望まなかった。その為に彼らは後悔するだろう。しかし後にそれをする事になるけれども、それは非常に遅れるだろう」と。
そこである時にはシスタールチアは、やはりにこのように手紙を書いています、「教皇様の為にたくさんお祈りをして下さい。教皇様はついにロシアの奉献をするでしょうけれども、非常に遅れるでしょう。でも決して遅すぎるという事はありません。汚れなき御心はロシアを救うでしょう。なぜならばロシアはマリア様の御心に委ねられているからです」と手紙を書きました。
ファチマのマリア様は、そして汚れなき御心に対する信心として、2つの事をお願いしました。「私たちが汚れなき御心に自らを奉献する事、教皇様がロシアをマリア様の汚れなき御心に奉献するという事」そして、「私たちが5ヶ月間続けて、月の最初の土曜日に償いの為に御聖体拝領をする事。マリア様と共に15の玄義を15分間黙想する事。ロザリオを唱える事。告解をする事。」その信心をする事によって、私たちは本来ならばどうしても受ける事ができなかったような特別のお恵みを受ける事ができる、と約束されました。
どんなお恵みかというと、「霊魂が救われる。そしてこの世界に平和がやって来る」という事でした。
シスタールチアは教皇様に手紙を書きました。1940年12月2日の日付でした。その手紙の中で、「ポルトガルの司教様たちは、ポルトガルをマリア様の汚れなき御心に奉献したので、その奉献の為に、特別の保護をポルトガルに約束されている。それはこのポルトガルが戦争から逃れるという事、戦争から免れるという事であって、もしもこれは世界が他の国々がマリア様の汚れなき御心に奉献されたならば、その国々が当然受けるだろうという事へのしるしとして、これが与えられる。」
同時にその手紙の中で教皇様に、「どうぞ教皇様、ですから世界中のカトリックの司教様たちと一緒に、ロシアを汚れなき御心に奉献なさって下さい。それがマリア様のお願いされている事です。そして初土の信心をどうぞ公に勧めて下さい」とお願いしていました。
残念ながら、まだこのロシアの奉献、世界中の司教様たちと一致したロシアの奉献はまだなされていません。その為にロシアはまだ、ボリシェヴィキ革命の後に共産権をどんどん進めていました。
つい最近本屋で見かける本の中には、100年前のロシア革命の本や、あるいは第二次世界大戦でなぜ日本が戦争に巻き込まれたのか、戦争をするようになったのか、という事を分析する本ですけれども、その中では、「つい最近の研究によって、実はコミンテルが、あるいはロシアの共産主義が、日本とアメリカを対立させるように計らっていた。アメリカの中に多くのスパイがいて、共産主義に対して好意的に見るように動いていた。ベノナ作戦があった」などと、「秘密のスパイたちが工作をしていた」という事がますます明らかになっています。ですから日本と全然関係ないという話では全くありません。
もしもマリア様の汚れなき御心への信心がなされなければ、本当に世界中が戦争の中に巻き込まれてしまう可能性があります。多くあります。今まであれほど力があったイエズス会が、あるいはフランスの王であっても、瞬く間に革命でギロチンの憂き目に遭ったり、イエズス会というすばらしい修道会であっても、解散させられたり、教皇様によって解散させられる事になったりしました。もしもマリア様のこの世界への平和の為のこの2つがなされないとしたならば、世界はあっという間にどのようになってしまうか分りません。
イエズス様は仰っています、「もしも教会の聖職者たちが私の願いを果たそうとしないならば、フランスの王の不幸の後を継ぐ事になるだろう」と。
では私たちは今日、どのような遷善の決心を立てなければならないでしょうか?
1つは、「私たちに、この世界の平和の為の、私たちの霊魂の救いの為の最後の手段が与えられている」という事をますます深く自覚するという事です。ファチマは100年前でもう終わって、ファチマの巡礼に行って終わったのではありません。まだ果たされていない事があります。私たちが「初土の信心をする」という事と、「ロシアの奉献がなされなければならない」という事です。
その為にまず、今日のこの御ミサでこの御聖体拝領で、マリア様の汚れなき御心に対する罪の償いの為に、御聖体を拝領なさって下さい。どうぞ15分間、マリア様と共にロザリオの黙想なさって下さい。すでに御ミサの前にロザリオはなされましたので、どうぞこれを汚れなき御心に対して犯される罪を償う為にお捧げ下さい。
そしてどうぞ、教皇様がロシアを奉献されますように、世界中の司教様たちと共にロシアを奉献するようにお祈り下さい。日本の司教様たちが、日本をマリア様の汚れなき御心に奉献するように、これを更新するようにお祈り下さい。私たちも私たち自身も、マリア様の汚れなき御心に私たち自身を奉献致しましょう。そうする事によって、マリア様は特別のお恵みを約束されています。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
小野田神父 説教
聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。
今日は2017年9月2日、9月の初土曜日のミサをしております。初土曜日の聖母の汚れなき御心の随意ミサをしております。
この御ミサが終わりましたら、土曜日にやっているように、公教要理の聖書の話があります。今日はぜひ、聖書に出てくるサドカイ派とかファリザイ派と出てくるのですけれども、一体このこれはどういう人々だったのか、という話をしたいと思っています。それをする事によって聖書を読んだ時に、「あぁ、そうだったのか」と分かる為の手がかりになればと思っています。
今月のミサは、来週の8日と9日にミサがあって、それから8日の金曜日と9日の土曜日にもミサがあります。それからレネー神父様が10日の主日にもミサに来て下さいます。なのでミサが今週は続けてあるのでご注意なさって下さい。それから9月の終わりにも29、30日とミサがあります。どうぞいらして下さい。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
今日は初土曜日のミサです。そこで初土曜の初土の信心というのは、一体なぜこれほど重要なのか?一体これはどこから、どれほど求められているか?という事を黙想する事を提案致します。
まず第1に、昨日は初金曜日でしたが、その初金の続きから少しお話をして、
次に、初土の信心というのは、特にファチマのマリア様が仰った、100年前のマリア様が仰ったそのそれを黙想して、ではマリア様は私たちに、このもしもこの初土の信心を実行するとどのような事を約束されたのか、
そして最後に、遷善の決心を立てる事に致しましょう。私たちは今日どのようにこのミサとこの信心をすべきか、という事を結論を立てる事に致しましょう。
まず第1の点は、昨日初金曜日のミサの時に黙想しましたが、それはイエズス様の聖心の信心の事です。イエズス様の聖心の信心の延長線上に、初土の信心があるのでマリア様の汚れなき御心の信心があるので、私たちはまず、イエズス様の聖心の望みを知らなければなりません。
イエズス様の聖心の望みというのは、「私たちを愛する」という事です。「私たちに善を施す」、私たちにただ自然の大きな恵みを与えるのみならず、「永遠の無限の喜びを与えたい」「永遠の救いを与えたい」という事です。そしてその為にも、「この地上で全ての善を与えたい、祝福を与えたい」という事です。この愛に満ちるイエズス様の心、これをこの事を考えて、これを愛を愛でもって返す、これがイエズス様の聖心に対する信心でした。
しかし残念ながら、このイエズス様の聖心の信心はあまり顧みられませんでした。イエズス様の聖心の信心がより良く確立する為に、イエズス様は最後の手段を取られました。これは、昔は選ばれた聖人たちだけが知っていた秘密であって、それはイエズス様の聖心に対する信心と共になされる、「マリア様の汚れなき御心に対する信心」でした。そしてこの信心を私たちに、最後の手段として与えようと思われたのでした。それがファチマでの、今から100年前のファチマでの決定的なメッセージの核心でした。
ちょうど教皇様が、聖ピオ十世教皇様が教皇様になって最初に言った書いた回勅は、「全ての事をキリストにおいて復興させる。全てをイエズス様のもとに立て直す。全てはイエズス様の御旨のままにする」という事でしたけれども、その第2の回勅は、「マリア様の無原罪の御孕り」に関する、そのドグマ50周年の回勅でした。1904年2月2日に書かれたものです。
その回勅の中で、「イエズス様へと行く時には、必ずマリア様を通らなければならない。なぜならば、イエズス様はマリア様を通して来たから。旧約の色々な出来事を見ても、必ず何か大きな出来事の時には、マリア様を前兆とするものがある。マリア様とイエズス様は決して離れる事ができない。」だからマリア様の無原罪の御孕りというのは聖ピオ十世にとって非常に大切なものであって、「私たちがキリストの、全てをキリストに基づかせる為には、マリア様を必ず通さなければならない」と仰っていますが、まさにそれと同じように、「イエズス様の聖心の望みを果たす為にも、マリア様の御心を通すのが一番だ」という事を私たちに教えています、ファチマのマリア様は教えています。
ファチマのマリア様というのは何を仰ったかというと、今から100年前の7月13日に、子供たちに地獄の様子を見せたのです。子供たちの前でマリア様がお現れになって両手を広げて、両手から光線のようなものが地上を照らすと、すると地面があっという間に消えてしまって、その下に地獄の光景が見えたのです。火の大海原でした。何万何百万という多くの多くの、数多くの霊魂たちが雪のように地獄に落ちていて、そして獣のような、見た事もない恐ろしい形相をした悪魔によって苦しめられている、という光景でした。
マリア様がその年端もいかないような、最年長で10歳、最年少は6歳の女の子に、この地獄の恐ろしい光景を見せたというのには理由があります。
なぜかというと、私たちの「罪の結果」という現実を知らなければならないからです。それは子供も大人も、どうしても避ける事ができない現実であって、それを知らなければならないからです。マリア様はその事を子供たちに、ありのままを見せました、「あなたたちは、かわいそうな罪人たちが落ちる地獄を見ました。」
でもマリア様は、子供たちをただ恐ろしがらせただけではありませんでした。すぐに希望の言葉を仰いました、「この霊魂たちを救う事を望んでおられるその天主は、イエズス様はこの霊魂を救う為に、私の汚れなき御心に対する信心を確立する事を望んでいる。もしもそれができれば、多くの霊魂は救われるでしょう。地上には平和が訪れるでしょう」と約束されました。そしてその為に、マリア様は同じ7月13日に、「2つの事をお願いする、その為に来る」と言いました。
1つは、「教皇様が、世界中の司教様たちと一緒になって、ロシアをマリア様の汚れなき御心に奉献する」という事。もう1つは初土の、「5ヶ月間、月の最初の土曜日に、罪の償いの為に、マリア様に対して犯される罪を償う為に、御聖体拝領をする、という初土の信心をする」事。
「そうすればロシアは回心するでしょう。ロシアは救われるでしょう。そして多くの霊魂も救われるでしょう。世界には平和が訪れるでしょう」と約束されました。
「もしもそうしないならば、ロシアは世界中に誤謬を広めて、戦争や教会に対する迫害を挑発したり、飢饉などが起こり、そして多くの良い人々は殉教しなければならない。無くなってしまう国々もあるでしょう」とさえ言われました。
実際にマリア様はこのお約束の通り、1929年6月13日に、トゥイという所でシスタールチアに現れて、同じ事をそれをお願いしました。
初金曜日の時に、イエズス様の聖心に対して2つの事があると言いましたが、それは「イエズス様を愛する為に、私たちが私たち自身を、イエズス様の聖心に奉献する」という事。もう1つは、「イエズス様に対して、犯される罪を償う」という事です。マリア様はこの2つの事をもっと具体的に私たちに、ルチアを通して教えました。
「私たちがマリア様の汚れなき御心に奉献する」という事が大切ですけれども、それのみならず、特に、「教皇様が、世界中のカトリックの司教様と共に、汚れなき御心にロシアを奉献する、という事をお願いしに参りました」と1929年に仰いました。それから荘厳に5ヶ月の間続けて、マリア様の汚れなき御心に対する償いの信心をするように、教皇様がそれを励まして、勧めて、それを公にする事をお求めになりました
それからその2年の後に、1931年の8月には、イエズス様が今度はシスタールチアにこう言うのです、「あぁ、私のしもべたちに、特に聖職者たちにこう知らせなさい。彼らは私の命令を、特に、『マリア様の汚れなき御心にロシアを奉献する』という事を実行するのを遅らせている。そして遅らせる事によって、フランスの王の真似をしている。彼らはもしも遅らせるならば、フランスの王が遭った不幸と同じ事が起こるだろう、という事を知らせなさい。しかしイエズスとマリアの助けにすがるのは、決して遅れすぎるという事はない」と。
シスタールチアはある時、ゴンサロ神父様に手紙を書いています、イエズス様はこう仰っている、「教会の高位聖職者たちは、教皇様と司教様たちは、フランスの王たちと同じように、イエズス様の要求をする事を望まなかった。その為に彼らは後悔するだろう。しかし後にそれをする事になるけれども、それは非常に遅れるだろう」と。
そこである時にはシスタールチアは、やはりにこのように手紙を書いています、「教皇様の為にたくさんお祈りをして下さい。教皇様はついにロシアの奉献をするでしょうけれども、非常に遅れるでしょう。でも決して遅すぎるという事はありません。汚れなき御心はロシアを救うでしょう。なぜならばロシアはマリア様の御心に委ねられているからです」と手紙を書きました。
ファチマのマリア様は、そして汚れなき御心に対する信心として、2つの事をお願いしました。「私たちが汚れなき御心に自らを奉献する事、教皇様がロシアをマリア様の汚れなき御心に奉献するという事」そして、「私たちが5ヶ月間続けて、月の最初の土曜日に償いの為に御聖体拝領をする事。マリア様と共に15の玄義を15分間黙想する事。ロザリオを唱える事。告解をする事。」その信心をする事によって、私たちは本来ならばどうしても受ける事ができなかったような特別のお恵みを受ける事ができる、と約束されました。
どんなお恵みかというと、「霊魂が救われる。そしてこの世界に平和がやって来る」という事でした。
シスタールチアは教皇様に手紙を書きました。1940年12月2日の日付でした。その手紙の中で、「ポルトガルの司教様たちは、ポルトガルをマリア様の汚れなき御心に奉献したので、その奉献の為に、特別の保護をポルトガルに約束されている。それはこのポルトガルが戦争から逃れるという事、戦争から免れるという事であって、もしもこれは世界が他の国々がマリア様の汚れなき御心に奉献されたならば、その国々が当然受けるだろうという事へのしるしとして、これが与えられる。」
同時にその手紙の中で教皇様に、「どうぞ教皇様、ですから世界中のカトリックの司教様たちと一緒に、ロシアを汚れなき御心に奉献なさって下さい。それがマリア様のお願いされている事です。そして初土の信心をどうぞ公に勧めて下さい」とお願いしていました。
残念ながら、まだこのロシアの奉献、世界中の司教様たちと一致したロシアの奉献はまだなされていません。その為にロシアはまだ、ボリシェヴィキ革命の後に共産権をどんどん進めていました。
つい最近本屋で見かける本の中には、100年前のロシア革命の本や、あるいは第二次世界大戦でなぜ日本が戦争に巻き込まれたのか、戦争をするようになったのか、という事を分析する本ですけれども、その中では、「つい最近の研究によって、実はコミンテルが、あるいはロシアの共産主義が、日本とアメリカを対立させるように計らっていた。アメリカの中に多くのスパイがいて、共産主義に対して好意的に見るように動いていた。ベノナ作戦があった」などと、「秘密のスパイたちが工作をしていた」という事がますます明らかになっています。ですから日本と全然関係ないという話では全くありません。
もしもマリア様の汚れなき御心への信心がなされなければ、本当に世界中が戦争の中に巻き込まれてしまう可能性があります。多くあります。今まであれほど力があったイエズス会が、あるいはフランスの王であっても、瞬く間に革命でギロチンの憂き目に遭ったり、イエズス会というすばらしい修道会であっても、解散させられたり、教皇様によって解散させられる事になったりしました。もしもマリア様のこの世界への平和の為のこの2つがなされないとしたならば、世界はあっという間にどのようになってしまうか分りません。
イエズス様は仰っています、「もしも教会の聖職者たちが私の願いを果たそうとしないならば、フランスの王の不幸の後を継ぐ事になるだろう」と。
では私たちは今日、どのような遷善の決心を立てなければならないでしょうか?
1つは、「私たちに、この世界の平和の為の、私たちの霊魂の救いの為の最後の手段が与えられている」という事をますます深く自覚するという事です。ファチマは100年前でもう終わって、ファチマの巡礼に行って終わったのではありません。まだ果たされていない事があります。私たちが「初土の信心をする」という事と、「ロシアの奉献がなされなければならない」という事です。
その為にまず、今日のこの御ミサでこの御聖体拝領で、マリア様の汚れなき御心に対する罪の償いの為に、御聖体を拝領なさって下さい。どうぞ15分間、マリア様と共にロザリオの黙想なさって下さい。すでに御ミサの前にロザリオはなされましたので、どうぞこれを汚れなき御心に対して犯される罪を償う為にお捧げ下さい。
そしてどうぞ、教皇様がロシアを奉献されますように、世界中の司教様たちと共にロシアを奉献するようにお祈り下さい。日本の司教様たちが、日本をマリア様の汚れなき御心に奉献するように、これを更新するようにお祈り下さい。私たちも私たち自身も、マリア様の汚れなき御心に私たち自身を奉献致しましょう。そうする事によって、マリア様は特別のお恵みを約束されています。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。