アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
先日ゲルトルード・フォン・ル・フォールの『教会への讃歌』の中から「至聖なるイエズスの聖心の祝日にあたりての連祷」をご紹介しました。
今回はフォン・ル・フォールが1951年に付け加えた「平和の元后への連祷 Litanei zur Regina Pacis」をご紹介します。(前田敬作・船山幸哉訳の日本語訳の『教会への讃歌』には訳出されていません。)2019年の今、「地上の平和は死なんばかり病んでいる」ように思えるからです。
平和の元后よ、我らのために祈り給え!
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
平和の元后への連祷
Litanei zur Regina Pacis (Königin des Friedens)
私たちの地上の平和のために祈ろう、何故なら地上の平和は死なんばかり病んでいるから。
優しい童貞マリアよ、地上を助けて下さい。私たちの憐れな世界の平和に、平和あれかしと言うように私たちを助けて下さい。
平和の霊によって挨拶された御身よ、私たちのために平和を得て下さい。
平和の御言葉を御胎内に宿された御身よ、私たちのために平和を得て下さい。
平和の聖なる幼子を与えた御身よ、私たちのために平和を得て下さい。
全てを和解させる方を助ける御身よ、
赦す方に常にハイと答える御身よ、
永遠の憐れみに捧げられた御方よ、私たちのために平和を得て下さい。
諸国の民々の野蛮な夜の中に光る慈悲の星よ、私たちは平和を望みます。
諸国の民々のハゲタカの中の優しさの鳩よ、私たちは平和を希求します。
彼らの心の枯れ果てた森の中で成長するオリーブの枝よ、私たちは平和を求めて焦燥します。
投獄された人々がついに解放されますように、
追放された人々が祖国に戻りますように、
全ての傷口らが閉じますように、私たちのために平和を得て下さい。
私たちの地上の魅力のために、私たちのために平和を得て下さい。
私たちの海の誰も犯さなかった御稜威よ、私たちのために平和を得て下さい。
私たちの山々の頂の純粋さのために、私たちのために平和を得て下さい。
おお、私たちの創造主から愛された御身よ、天主の被造物の最も祝福された御身よ、この被造の世界の代願者なる御身よ、私たちのために平和を得て下さい。
人々の苦悩のために、私たちは御身に平和を乞い求めます。
ゆりかごで眠る小さな赤子たちのために、私たちは御身に平和を乞い求めます。
自分たちの家で死ぬことを望んでいる多くの老人たちのために、私たちは御身に平和を乞い求めます。
身寄りの無いものたちの母なる御身よ、冷たい石の心の敵なる御身よ、
絶望の夜の内の輝く星よ、私たちは御身に平和を乞い求めます。
全ての戦場で血を滴らせながら死なんとする者たちに寄り添うた御身よ、平和を憐れみ給え。
爆弾が落ちているときに防空壕の中の私たちにまでおりてこられた御身よ、平和を憐れみ給え。
辱めを受けた不幸な女性たちを優しく受け入れた御身よ、平和を憐れみ給え、平和を憐れみ給え。
私たちと共に涙した御母よ、私たちと共に震えおののいた御母よ、
御母よ、御身の子供らとともに、慰められなかった御身よ、平和を憐れみ給え。
キリスト教世界について絶望したキリスト者たちのために、私たちの平和を救い給え。
既にキリスト教世界と共に行動する異教徒たちのために、私たちの平和を救い給え。
天主の似姿が暗くなろうとする全人類のために、救い給え、御母よ、平和を救い給え。
平和を救い給え、聖子のために。平和を救い給え。聖子は私たち全てのために空しく十字架につけられたのではなかった。
御母よ、御母よ、全ての人間たちのなかで最も苦しみに豊かだった方よ、滅びようとするこの世界を御腕に抱き給え。
私たちの周りには、かつて無かったほど惨(むご)たらしさと恐怖が支配しています。
しばしは、暗黒の長い夜は犯罪と流血を考えていると思わせるほどです。
御母よ、御母よ、私たちの平和は既に死んでいます。平和はもはや天国にしかありません。
人々が御身を取り除こうとするとき、御身は私たちと共に留まり給う。
たとえ軽蔑され給うとも、御身は愛で満たし給う。
たとえこの地上では御身の玉座はあまりにも壊れやすくすぐに崩れてしまいそうでありながら、御身は力強く留まり給う、私たちの平和を復活させるように天主に祈り給え。
願わくは、御身の墓に薔薇の花をまき散らし給た御方が、遅れることなく御身に平和の復活祭を与えて下さいますように。
羽ばたく羽根らのたつまきの内に、御身を天の輝きにおいて変容させるために天へと運び給うた御方が、すぐに御身に平和の復活祭を与えて下さいますように。
願わくは、御身の額に、私たちの将来の喜びである栄冠を被せ給う御方が、遅れることなく御身に平和の復活祭を与えて下さいますように。
御身は、生ける天主の花嫁、復活させる御方の御母、御身の天主の永遠の王国の元后。
アーメン、はい、そうなることでしょう。
私たちの死んだ平和のための復活祭、ついにそれはあるでしょう。平和があるでしょう、不幸な世界の平和のために。
Photo credit
愛する兄弟姉妹の皆様、
先日ゲルトルード・フォン・ル・フォールの『教会への讃歌』の中から「至聖なるイエズスの聖心の祝日にあたりての連祷」をご紹介しました。
今回はフォン・ル・フォールが1951年に付け加えた「平和の元后への連祷 Litanei zur Regina Pacis」をご紹介します。(前田敬作・船山幸哉訳の日本語訳の『教会への讃歌』には訳出されていません。)2019年の今、「地上の平和は死なんばかり病んでいる」ように思えるからです。
平和の元后よ、我らのために祈り給え!
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
平和の元后への連祷
Litanei zur Regina Pacis (Königin des Friedens)
私たちの地上の平和のために祈ろう、何故なら地上の平和は死なんばかり病んでいるから。
優しい童貞マリアよ、地上を助けて下さい。私たちの憐れな世界の平和に、平和あれかしと言うように私たちを助けて下さい。
平和の霊によって挨拶された御身よ、私たちのために平和を得て下さい。
平和の御言葉を御胎内に宿された御身よ、私たちのために平和を得て下さい。
平和の聖なる幼子を与えた御身よ、私たちのために平和を得て下さい。
全てを和解させる方を助ける御身よ、
赦す方に常にハイと答える御身よ、
永遠の憐れみに捧げられた御方よ、私たちのために平和を得て下さい。
諸国の民々の野蛮な夜の中に光る慈悲の星よ、私たちは平和を望みます。
諸国の民々のハゲタカの中の優しさの鳩よ、私たちは平和を希求します。
彼らの心の枯れ果てた森の中で成長するオリーブの枝よ、私たちは平和を求めて焦燥します。
投獄された人々がついに解放されますように、
追放された人々が祖国に戻りますように、
全ての傷口らが閉じますように、私たちのために平和を得て下さい。
私たちの地上の魅力のために、私たちのために平和を得て下さい。
私たちの海の誰も犯さなかった御稜威よ、私たちのために平和を得て下さい。
私たちの山々の頂の純粋さのために、私たちのために平和を得て下さい。
おお、私たちの創造主から愛された御身よ、天主の被造物の最も祝福された御身よ、この被造の世界の代願者なる御身よ、私たちのために平和を得て下さい。
人々の苦悩のために、私たちは御身に平和を乞い求めます。
ゆりかごで眠る小さな赤子たちのために、私たちは御身に平和を乞い求めます。
自分たちの家で死ぬことを望んでいる多くの老人たちのために、私たちは御身に平和を乞い求めます。
身寄りの無いものたちの母なる御身よ、冷たい石の心の敵なる御身よ、
絶望の夜の内の輝く星よ、私たちは御身に平和を乞い求めます。
全ての戦場で血を滴らせながら死なんとする者たちに寄り添うた御身よ、平和を憐れみ給え。
爆弾が落ちているときに防空壕の中の私たちにまでおりてこられた御身よ、平和を憐れみ給え。
辱めを受けた不幸な女性たちを優しく受け入れた御身よ、平和を憐れみ給え、平和を憐れみ給え。
私たちと共に涙した御母よ、私たちと共に震えおののいた御母よ、
御母よ、御身の子供らとともに、慰められなかった御身よ、平和を憐れみ給え。
キリスト教世界について絶望したキリスト者たちのために、私たちの平和を救い給え。
既にキリスト教世界と共に行動する異教徒たちのために、私たちの平和を救い給え。
天主の似姿が暗くなろうとする全人類のために、救い給え、御母よ、平和を救い給え。
平和を救い給え、聖子のために。平和を救い給え。聖子は私たち全てのために空しく十字架につけられたのではなかった。
御母よ、御母よ、全ての人間たちのなかで最も苦しみに豊かだった方よ、滅びようとするこの世界を御腕に抱き給え。
私たちの周りには、かつて無かったほど惨(むご)たらしさと恐怖が支配しています。
しばしは、暗黒の長い夜は犯罪と流血を考えていると思わせるほどです。
御母よ、御母よ、私たちの平和は既に死んでいます。平和はもはや天国にしかありません。
人々が御身を取り除こうとするとき、御身は私たちと共に留まり給う。
たとえ軽蔑され給うとも、御身は愛で満たし給う。
たとえこの地上では御身の玉座はあまりにも壊れやすくすぐに崩れてしまいそうでありながら、御身は力強く留まり給う、私たちの平和を復活させるように天主に祈り給え。
願わくは、御身の墓に薔薇の花をまき散らし給た御方が、遅れることなく御身に平和の復活祭を与えて下さいますように。
羽ばたく羽根らのたつまきの内に、御身を天の輝きにおいて変容させるために天へと運び給うた御方が、すぐに御身に平和の復活祭を与えて下さいますように。
願わくは、御身の額に、私たちの将来の喜びである栄冠を被せ給う御方が、遅れることなく御身に平和の復活祭を与えて下さいますように。
御身は、生ける天主の花嫁、復活させる御方の御母、御身の天主の永遠の王国の元后。
アーメン、はい、そうなることでしょう。
私たちの死んだ平和のための復活祭、ついにそれはあるでしょう。平和があるでしょう、不幸な世界の平和のために。
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