2019年1月5日(初土)聖母の汚れなき御心の随意ミサ
小野田神父 説教
聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。
今日は2019年1月5日、新年の初土曜日の信心で、マリア様の汚れなき御心の随意ミサを行なっています。
今日はこの後に、いつもの通りにいつもの感謝のお祈りを致します。その後、いつものようにイエズス様への、幼きイエズス様への接吻の式があります。
それから簡単な軽食をとった後、新年の聖母行列を行ないましょう。
次のミサは、一週間後の1月13日の主日、夕方にミサがあります。ワリエ神父様がいらっしゃいます。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、今日はマリア様の初土曜日で、そして明日はイエズス様の御公現の祝日です。
また今日はマリア様の聖母行列をするので、私たちもその3つのテーマを黙想致しましょう。
特に今日は初土曜日ですから、初土の信心をしましょう。今日の皆さんがなさった告解や御聖体拝領、そしてロザリオ、それから聖母行列、あるいはこの皆さんのなさる15分の黙想を、是非イエズス様の御降誕の黙想をなさって下さい。マリア様の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為に捧げて下さい。今日の初土の信心を良く行なう事ができるように、御降誕の黙想を一緒に致しましょう。
この御降誕にはもちろん、「イエズス様が私たちの為に肉体を持ってお生まれになった、天主の御言葉が、真の天主が、私たちの為にお生まれになった」という神秘と同時に、「私たちの霊魂にも、私たちの心の内にも、イエズス様がお生まれになる」という神秘があります。ですからイエズス様が私たちの心にちゃんとお生まれになる事ができますように、私たちの心を大きく広げる事にしましょう。
この御降誕の時の神秘と非常に関わって、これを完成するのが、御公現です。御公現というのは、イエズス様が御自分の事を、真の天主、人となった天主、という事を人々に知らせる事です。
3つのグループの人があります。そしてイエズス様がお示しになったと同じように、その順序に従って、その人類の歴史もそのようになります。
イエズス様はまず、お生まれになったその日、その夜、ユダヤ人の、牧場に野宿していた羊飼いたちに、 御自分の事をお示しになりました。羊飼いたちには天使たちの声を通して、御自分がお生まれになった事を知らせました。先ほど私たちが、“Gloria in excelsis Deo.”「天のいと高きところに天主に栄光、善意の人には平和あれ」と歌いましたけれども、これは世界で最初に天使たちが歌ったその言葉です、その歌です。私たちはそれをいつも歌ミサではこれを、この天使の歌を歌う事にしています。
この天使の声を聞いて、イエズス様の預言が成就された、天主が人となった、という事を見に来た羊飼いたちは、しるしが与えられました。まぐさ桶に寝かされている、産衣でくるまった子供です。そして羊飼いたちが見出したのは、その子供とお母さんでした。
第2は、異邦人たちでした。異邦人たちは星によって、救い主が来られたという事を知らされました。東の国から、ユダヤ人ではない人々が、お金と、労力と、長い距離を星に従って、ユダヤの王、人となった御言葉天主を礼拝しにやって来ます。その距離とその旅行は大変でした。
そしてこの3人の東の国の博士たちは、貧しい所におられた聖家族を見て、「これこそ、真の天主である」と理解しました。天主に捧げるべき「乳香」をこの子供に与えました。
この博士たちは更に、「これが本当の王である」という事を理解しました。こんなに貧しい所に住んでいたにもかかわらず、真理を理解しました。そこで、王の為に捧げるべき「黄金」も御捧げしました。
この博士たちは更に、王であり、天主であり、それと同時に、「私たちの為に苦しむべき、死すべき者である」という事も理解しました。その為に、その葬りの為の「没薬」をも御捧げしました。
そしてこの3人の王たちは、貴重な宝物をはるばる持って来て御捧げして、それから深い礼拝をしました。こうやってイエズス様は、御自分が真の天主であり、真の救い主である、という事を異邦の人々に、異邦人に、ユダヤ人以外の人々にも知らせました。これはお生まれになって13日後の事でした。1月6日です。
その後、お生まれになった40日後には、ユダヤの、救い主を待っていた義人たちに、神殿で祈りをしていた義人に、聖なる人々に、御自分を現わしました。代表が、シメオンという老人と、聖アンナというやはり預言者です。いつも御聖堂を離れずに、神殿を離れずに、祈りと断食をして、救い主を待っていました。
この2人は聖霊によって、「救い主が生まれた。救い主が今、神殿にやって来る」という事を知らされて、聖霊の働きによって、すぐに救い主をイエズス様を認めました。
この3つのグループに共通していた事は、イエズス様を見つけた時に、それと同時に、「マリア様がいらした」という事です。マリア様がイエズス様をお持ちになっていたから、お抱きになっていたからこそ、この人々はイエズス様を認める事ができました。
そしておそらくその3つのグループの人々は、等しくマリア様にお願いしたに違いありません。ちょうど私たちがミサの後にするかのように、「マリア様、お母様、この生まれたばかりの赤ちゃんにキスをしても良いですか?このお手々に触ってもいいですか?抱いても良いでしょうか?」シメオンはそうした、と書かれています。おそらく牧童も羊飼いたちも大胆に、あるいは博士たちも大胆に、「子供にどうぞ接吻させて下さい」とお願いしたに違いありません。
これを見るとイエズス様は、「自分が救い主であるという事を、マリア様と共にお知らせしたい」という事が分かります。マリア様は、真の救い主が来るという事を知らせる「暁の星」です。マリア様が通らなければ、イエズス様は通る事ができません。マリア様が通った所には、イエズス様が必ず通ります。
では、私たちは今日どのような遷善の決心をしたら良いでしょうか?
今日、新年の決心を立てる事に致しましょう。新年の決心は、「私たちのこの一年に、マリア様がいつもいらっしゃるようにお願いする」という事です。なぜかというと、マリア様がいらっしゃる所は全て、イエズス様の御恵みが来るからです。マリア様がいらっしゃらないと御恵みが届かないからです。今日、1年、私たちは、マリア様がいつも私たちのそばにいらして下さるように、お願い致しましょう。
そして第2には、イエズス様が、イエズス様の至聖なるミサが、昔からのローマの典礼のこのミサが、決して廃止されていないこのミサが、日本で毎日捧げられる事ができるように、このミサを捧げる聖伝の司祭が、聖ピオ十世会の司祭が、日本に常駐しますように、できるだけたくさん常駐しますように、マリア様を通してお祈り致しましょう。
そしてこの私たちの御聖堂に、多くの方々がイエズス様を探しにいらっしゃいますように、イエズス様の御恵みを受ける事ができますように、イエズス様から平和と、喜びと、御恵みと、慰めと、思ってもみないような奇跡的な良い出来事などを頂く事ができますように、マリア様にお祈り致しましょう。
ファチマのマリア様がこの周りを祝福して、御恵みの花びらと、そして御恵みの洪水で満たして下さいますように、この御聖堂の周囲が、マリア様の清い喜びと、平和と、幸福で満ち溢れますように、そしてここに、その平和と、喜びの中心地となりますように、その「私たちに本当の喜びを与える救い主イエズス様が、ここにいらっしゃる」という事を、マリア様が皆さんに、ここの多くの方々に知らせて下さいますように。
そしてできれば日本全土に、マリア様の御恵みが、マリア様を通してイエズス様の御恵みが染み通りますように、是非マリア様に日本を、この年の最初の初土に祝福して下さいますように、お祈り致しましょう。
新しくなる即位される天皇陛下、また今年洗礼を授かる多くの方々、今年生まれてくる赤ちゃんたち、今年結婚する方々、あるいは今年色々な新しい人生を歩むような方々、中学校に入る、あるいは高校に入る、大学に入る、あるいは就職をする、あるいは色々な方々を、マリア様が祝福して下さいますように。
私たちもますますマリア様に近付く事ができますように、より御恵みに溢れた年となりますように、お祈り致しましょう。
そして遂には、この私たちがこの地上でマリア様と共に、こう幸せで喜びに満ちた時を過ごした後には、永遠にマリア様と共に感謝して、幸せと喜びに満ちたものとなりますように、この地上での悲しみがマリア様と共に喜びにもしも変わるならば、今度は永遠では全く純粋な喜びに変わりますように、良い、ますます良い年になりますように、お祈り致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
小野田神父 説教
聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。
今日は2019年1月5日、新年の初土曜日の信心で、マリア様の汚れなき御心の随意ミサを行なっています。
今日はこの後に、いつもの通りにいつもの感謝のお祈りを致します。その後、いつものようにイエズス様への、幼きイエズス様への接吻の式があります。
それから簡単な軽食をとった後、新年の聖母行列を行ないましょう。
次のミサは、一週間後の1月13日の主日、夕方にミサがあります。ワリエ神父様がいらっしゃいます。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、今日はマリア様の初土曜日で、そして明日はイエズス様の御公現の祝日です。
また今日はマリア様の聖母行列をするので、私たちもその3つのテーマを黙想致しましょう。
特に今日は初土曜日ですから、初土の信心をしましょう。今日の皆さんがなさった告解や御聖体拝領、そしてロザリオ、それから聖母行列、あるいはこの皆さんのなさる15分の黙想を、是非イエズス様の御降誕の黙想をなさって下さい。マリア様の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為に捧げて下さい。今日の初土の信心を良く行なう事ができるように、御降誕の黙想を一緒に致しましょう。
この御降誕にはもちろん、「イエズス様が私たちの為に肉体を持ってお生まれになった、天主の御言葉が、真の天主が、私たちの為にお生まれになった」という神秘と同時に、「私たちの霊魂にも、私たちの心の内にも、イエズス様がお生まれになる」という神秘があります。ですからイエズス様が私たちの心にちゃんとお生まれになる事ができますように、私たちの心を大きく広げる事にしましょう。
この御降誕の時の神秘と非常に関わって、これを完成するのが、御公現です。御公現というのは、イエズス様が御自分の事を、真の天主、人となった天主、という事を人々に知らせる事です。
3つのグループの人があります。そしてイエズス様がお示しになったと同じように、その順序に従って、その人類の歴史もそのようになります。
イエズス様はまず、お生まれになったその日、その夜、ユダヤ人の、牧場に野宿していた羊飼いたちに、 御自分の事をお示しになりました。羊飼いたちには天使たちの声を通して、御自分がお生まれになった事を知らせました。先ほど私たちが、“Gloria in excelsis Deo.”「天のいと高きところに天主に栄光、善意の人には平和あれ」と歌いましたけれども、これは世界で最初に天使たちが歌ったその言葉です、その歌です。私たちはそれをいつも歌ミサではこれを、この天使の歌を歌う事にしています。
この天使の声を聞いて、イエズス様の預言が成就された、天主が人となった、という事を見に来た羊飼いたちは、しるしが与えられました。まぐさ桶に寝かされている、産衣でくるまった子供です。そして羊飼いたちが見出したのは、その子供とお母さんでした。
第2は、異邦人たちでした。異邦人たちは星によって、救い主が来られたという事を知らされました。東の国から、ユダヤ人ではない人々が、お金と、労力と、長い距離を星に従って、ユダヤの王、人となった御言葉天主を礼拝しにやって来ます。その距離とその旅行は大変でした。
そしてこの3人の東の国の博士たちは、貧しい所におられた聖家族を見て、「これこそ、真の天主である」と理解しました。天主に捧げるべき「乳香」をこの子供に与えました。
この博士たちは更に、「これが本当の王である」という事を理解しました。こんなに貧しい所に住んでいたにもかかわらず、真理を理解しました。そこで、王の為に捧げるべき「黄金」も御捧げしました。
この博士たちは更に、王であり、天主であり、それと同時に、「私たちの為に苦しむべき、死すべき者である」という事も理解しました。その為に、その葬りの為の「没薬」をも御捧げしました。
そしてこの3人の王たちは、貴重な宝物をはるばる持って来て御捧げして、それから深い礼拝をしました。こうやってイエズス様は、御自分が真の天主であり、真の救い主である、という事を異邦の人々に、異邦人に、ユダヤ人以外の人々にも知らせました。これはお生まれになって13日後の事でした。1月6日です。
その後、お生まれになった40日後には、ユダヤの、救い主を待っていた義人たちに、神殿で祈りをしていた義人に、聖なる人々に、御自分を現わしました。代表が、シメオンという老人と、聖アンナというやはり預言者です。いつも御聖堂を離れずに、神殿を離れずに、祈りと断食をして、救い主を待っていました。
この2人は聖霊によって、「救い主が生まれた。救い主が今、神殿にやって来る」という事を知らされて、聖霊の働きによって、すぐに救い主をイエズス様を認めました。
この3つのグループに共通していた事は、イエズス様を見つけた時に、それと同時に、「マリア様がいらした」という事です。マリア様がイエズス様をお持ちになっていたから、お抱きになっていたからこそ、この人々はイエズス様を認める事ができました。
そしておそらくその3つのグループの人々は、等しくマリア様にお願いしたに違いありません。ちょうど私たちがミサの後にするかのように、「マリア様、お母様、この生まれたばかりの赤ちゃんにキスをしても良いですか?このお手々に触ってもいいですか?抱いても良いでしょうか?」シメオンはそうした、と書かれています。おそらく牧童も羊飼いたちも大胆に、あるいは博士たちも大胆に、「子供にどうぞ接吻させて下さい」とお願いしたに違いありません。
これを見るとイエズス様は、「自分が救い主であるという事を、マリア様と共にお知らせしたい」という事が分かります。マリア様は、真の救い主が来るという事を知らせる「暁の星」です。マリア様が通らなければ、イエズス様は通る事ができません。マリア様が通った所には、イエズス様が必ず通ります。
では、私たちは今日どのような遷善の決心をしたら良いでしょうか?
今日、新年の決心を立てる事に致しましょう。新年の決心は、「私たちのこの一年に、マリア様がいつもいらっしゃるようにお願いする」という事です。なぜかというと、マリア様がいらっしゃる所は全て、イエズス様の御恵みが来るからです。マリア様がいらっしゃらないと御恵みが届かないからです。今日、1年、私たちは、マリア様がいつも私たちのそばにいらして下さるように、お願い致しましょう。
そして第2には、イエズス様が、イエズス様の至聖なるミサが、昔からのローマの典礼のこのミサが、決して廃止されていないこのミサが、日本で毎日捧げられる事ができるように、このミサを捧げる聖伝の司祭が、聖ピオ十世会の司祭が、日本に常駐しますように、できるだけたくさん常駐しますように、マリア様を通してお祈り致しましょう。
そしてこの私たちの御聖堂に、多くの方々がイエズス様を探しにいらっしゃいますように、イエズス様の御恵みを受ける事ができますように、イエズス様から平和と、喜びと、御恵みと、慰めと、思ってもみないような奇跡的な良い出来事などを頂く事ができますように、マリア様にお祈り致しましょう。
ファチマのマリア様がこの周りを祝福して、御恵みの花びらと、そして御恵みの洪水で満たして下さいますように、この御聖堂の周囲が、マリア様の清い喜びと、平和と、幸福で満ち溢れますように、そしてここに、その平和と、喜びの中心地となりますように、その「私たちに本当の喜びを与える救い主イエズス様が、ここにいらっしゃる」という事を、マリア様が皆さんに、ここの多くの方々に知らせて下さいますように。
そしてできれば日本全土に、マリア様の御恵みが、マリア様を通してイエズス様の御恵みが染み通りますように、是非マリア様に日本を、この年の最初の初土に祝福して下さいますように、お祈り致しましょう。
新しくなる即位される天皇陛下、また今年洗礼を授かる多くの方々、今年生まれてくる赤ちゃんたち、今年結婚する方々、あるいは今年色々な新しい人生を歩むような方々、中学校に入る、あるいは高校に入る、大学に入る、あるいは就職をする、あるいは色々な方々を、マリア様が祝福して下さいますように。
私たちもますますマリア様に近付く事ができますように、より御恵みに溢れた年となりますように、お祈り致しましょう。
そして遂には、この私たちがこの地上でマリア様と共に、こう幸せで喜びに満ちた時を過ごした後には、永遠にマリア様と共に感謝して、幸せと喜びに満ちたものとなりますように、この地上での悲しみがマリア様と共に喜びにもしも変わるならば、今度は永遠では全く純粋な喜びに変わりますように、良い、ますます良い年になりますように、お祈り致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。