アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
たった今、聖ピオ十世会総長から、聖ピオ十世会のすべての会員らへのメッセージが送られてきました。
聖ピオ十世会では、今年の4月3日に「御悲しみの聖母」を初めて一級祝日として祝います。一級祝日として祝う理由は、十字架の元にたたずむ悲しみの聖母は、聖ピオ十世会のシスターたちの守護の聖人だからです。しかも、コロナウイルス騒動で今までなかったような境遇のもとでの祝日です。明日のこともどうなるか分からず、このような状況がいつまで続くのかも不明で、いつ通常の生活に戻れるのかも不確実な時を送っています。このような時こそ、聖ピオ十世会と聖ピオ十世会のすべての会員、すべての信徒の方々を、聖母の母の手に委ねきる格別の機会です。
総長は、聖ピオ十世会とそのすべての会員が聖母から守られるために、難しい状況にあって賢明な判断を下すことができるために、すべての聖ピオ十世会司祭らにこの祝日のミサを捧げるように依頼しました。聖母の御取り次ぎによって、この試練を乗り切った暁には、ますます使徒的熱意に満ちてより強くなっていることをこいねがうためです。
さらに総長は、この祝日の日には、各修道院ごとに、聖ピオ十世会の会員がすべて集まり、御聖体の前で「聖ピオ十世会を聖母の汚れなき御心に奉献する祈り」を唱えることを求めています。
今年はちょうど初金曜日がこの聖母の御悲しみの祝日に当たります。その日は、天主の御助けで、御ミサが大阪の聖母の汚れ無き御心聖堂で捧げられる予定です。
初金曜日ですので、御聖体の前で聖時間を過ごしたいと思っています。聖ピオ十世会とその会員、信徒の方々が守られますように、聖ピオ十世会日本の聖堂とミサ会場が守られますように、特別に聖母の憐れみの母の御心に奉献します。この悲しみに満ちたマリア様の汚れ無き御心を通して、イエズス様の聖心の愛の淵に沈められる事ができますように。
最後に総長は、通常ならば四旬節のすべての金曜日は大小斎を守るのですが、この特別な日においては、大小斎を免除し、断食はしないことを願われました。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、我が心に深く印し給え。
我がためにかく傷つけられ、苦しみ給いたる御子の苦痛を、我に分かち給え。
命のあらん限り、御身と共に熱き涙を流し、はりつけられ給いしイエズスと苦しみを共にするを得しめ給え。
2020年4月3日に唱える「聖ピオ十世司祭兄弟会を童貞マリアとその悲しみに満ちた汚れ無き御心に奉献する祈り」を以下に掲載します。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父
聖ピオ十世司祭兄弟会を童貞マリアとその悲しみに満ちた汚れ無き御心に奉献する祈り
汚れ無き天主の御母よ、母なる教会を根底から揺り動かさんとする未曾有の嵐の只中、人類の危急存亡の秋(とき)、我ら御身によりすがり奉る。かつて十字架の下(もと)に佇み、御身の天主なる御子の御受難を共にいたく苦しみ給うた御身は、今日、御子の神秘体なる教会の受難を、共に如何ばかり苦しみ忍び給うや。
外にては共産主義がどこ彼処にもその誤謬を広めしが、今や教会さえもがこれに感染せる程なり。果てには教会の中心にて、誤てる宗教統一主義の菌が無数の霊魂を毒し、真の信仰の一致と唯一の救霊の箱船とから霊魂を遠ざけ、或いはその外に留めしむるなり。
かくも多くの破壊と背信との只中で、己の無力をよくわきまえつつ、力ある童貞、キリスト信者の助けなる御身に今日(こんにち)向い奉る、この我らが兄弟会を復興者の小さき軍隊となし給い、古(いにしえ)の範に従い、全能の天主がこれを嘉(よみ)し給わんことを。陣立を整えた軍勢の如く恐るべき威光を具えし童貞女よ、我らは我らに委ねられし責務の重大なるを顧み、己に頼らず、むしろ、蛇の頭(こうべ)を踏み砕くべく原初(はじめ)より約束されし御身の母なる力ある保護に、我らの身を委ねんと欲し奉る。我らに迫り来る危険の只中にて、我らをして天主の教会に奉仕させんとかたじけなくも召し出し給いし天主にひれ伏し奉る。願わくは御身によりて、我らの召命を聖なるものとして固め給わんことを、おお、契約の櫃よ。
それ故、汚れ無き童貞よ、今日御身の聖寵の玉座の前にひれ伏し奉る。おお、いとも甘美なる我らが御母よ、御身の賛美と栄光とをいや増さんと望みつつ、御身の御子キリストが御身を愛し給うたその愛に、我らが拙き愛を加え捧げ奉らんが為、今ここに、我らが聖ピオ十世司祭兄弟会を、その司祭、神学生、修道士、修道女、奉献修道女、第三会会員、及び全ての霊的家族共々、御身に、とりわけ御身の悲しみに満ちた汚れ無き御心の称号に、取り消し得ざるべく、我らは奉献し奉る。
御身は今や、この我らが兄弟会の元后にてましますが故に、我らが財産と住処を永久に御身に、御身の御手のうちに、捧げかつ委ね奉る。そは我らが財産と住処が真に御身のものとならんが為なり。また、我らが肉体と霊魂、我らが全てを御身に引き渡し、奉献し奉る。そは御身が御身の思いのまま、我らを司り給わんが為なり。我らに委ねられし霊魂をも、御身に委ね奉る。そは御身がこれら霊魂を母なる保護の下(もと)に置き給わんが為なり。更には我らが使徒職をも御身に任せ奉る。そは我らが使徒職が御身の使徒職とならんが為なり、おお、使徒の元后よ。
しかれば、今後我らが兄弟会は御身の支配に属したり。ダヴィドの塔よ、我らが兄弟会が決して道から外れることの無きよう堅く守り給え。忠実なる童貞よ、会員の一人一人が揺るぎなく堅忍すべく守り給え。いと清き童貞よ、御身は全世界においてあらゆる異端を撲滅すべき権能を受け給いたれば、我らが信仰を無辜の童貞の如く守り給え。聖寵満ち満てる御者よ、教会の為、古(いにしえ)より伝わる、尊ぶべき、聖寵をもたらすローマ典礼に則ったミサの犠牲を守り給い、またその為我ら信者を守り給え。諸聖人の元后よ、司祭、修道者、家庭の聖徳を我らの間に咲き乱れさせ給え。天主の聖寵の御母よ、我らが兄弟会を、聖なるローマカトリック教会の実り豊かな常に活ける枝として守り給え。教会の御母よ、より多くの霊魂を救わんが為、我らがより従順でより相応しい、天主の御手の中の道具となるべき聖寵を、我らに得しめ給え。慈愛深き童貞よ、天主なる刈り入れ主が御自分の刈り入れに呼び給う多くの働き手を我らに送り給え。そは御身が我らの祈りを聞き容れ給いしを、我らが知る為なればなり。至高にして永遠なる司祭の御母よ、またカトリック司祭職を復興させ給い、司祭なるキリストの霊魂の輝きをカトリック司祭職に取り戻すべく我らがうち働き奉り、遂にはこの輝ける光によりて、主の堅固なる御国を、各人、家庭、諸民族が受け入れ奉るべき聖寵を我らに与え給え。
殉教者と証聖者の元后よ、イエズスとマリアの使徒の名を誇りとし、全てをキリストにおいて復興させ、主の御国を広め、また御身の悲しみに満ちた汚れ無き御心の栄えある凱旋を準備し奉らんが為、我ら最後の息の尽くるまでうち働き奉らんことを、ここに約束し奉る、おお、マリアよ。アーメン。