初土曜日の信心:聖霊降臨の神秘を黙想する
栄えの玄義 第3玄義黙想
2020年6月6日(初土)御聖体降福式にて
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父
『栄えの玄義 第3玄義:この一連を捧げて、聖霊の降臨し給いたるを黙想し、聖母の御取次ぎによりて聖霊の賜物を乞い願わん。』
マリア様の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為に、15分間、ロザリオの玄義を黙想致しましょう。
今日は聖霊降臨の8日目の最後の日ですので、栄えの玄義の第3玄義、聖霊が降臨し給いたるを黙想致しましょう。
最初は11人、後には聖マチアを加えて、マリア様と共に弟子たちは、最後の晩餐の高間で、イエズス様の御教えを命令のごとく、聖霊の降臨を待ち望んで、祈りをしていました。
主の御昇天から10日目、聖霊降臨の主日、主の最初の日、大きな音と共に、舌の形をした炎が、弟子たちに降り、見違えるように弟子たちを変容させていきました。今まで恐れ、信仰の揺らついていた弟子たちが、大胆に、「イエズス・キリストだけが、真の救い主である!」何も恐れずに、皆の前に宣言するようになりました。
この時に中心的な役割を果たして下さったのが、聖霊の浄配であるマリア様です。
聖霊のいとも清き浄配であるマリア様、聖霊を一度も罪によって悲しませた事のない、聖霊の愛の火に燃えるマリア様の汚れなき御心。
マリア様の願いは、聖霊にとっては、それを叶える事は当然なすべき事。聖霊にとっての、聖霊の意志とマリア様の意志はピタリと一致しているがゆえに、マリア様が願う事は、聖霊は、三位一体は、全て叶えようとされます。
マリア様が祈ったからこそ、聖霊は溢れるほど、使徒たちと、そして多くの人々に降りました。聖霊降臨の日に3000名、洗礼を受けました。
マリア様が祈ればこそ、21世紀の現代でも、回心の恵みと、聖寵、憐れみは、滝のように、雪崩のように、天から降り注がれます。残念なのは、私たちがマリア様に信頼して、それを祈らない事です。
天主三位一体は、この地上で私たちを救う為に、聖母の汚れなき御心の信心を確立しようと望んでおられます。
聖母の御心への信心が行なわれれば、私たちの心にも聖寵が、聖霊が、聖霊の御恵みが溢れるばかり与えられる、この世は天国のように、愛に満ちた場所になります。
もしそうでなければ、ロシアが誤謬を広めて、戦争と、飢饉と、教会に対する迫害、多くの人々が、善人も悪人も死に、地上から消滅してしまう民族や国々も出てきて、この世は地獄のようになってしまいます。