アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
今日は主の昇天の前日です。また今日は5月13日ですから、ファティマの聖母の御出現の記念日でもあります。98年前のこの日、聖母マリア様はこう言いました。
「世界の平和、そして戦争の終わりを得るために、毎日ロザリオを祈りなさい。」 (ファチマの聖母 1917年5月13日)
記念日と言えば、今年はいろいろな記念がありました。秋田の聖母の涙の40周年。高山右近の帰天400周年、など。
ところで、2015年5月8日は、豊臣秀頼の自害により大阪夏の陣の終結から400周年でした。(フィリピンからの秋田巡礼者5名と一緒に、大阪城天守閣にその日に登閣しました。)
聖フランシスコ・ザベリオは、日本を大天使聖ミカエルに奉献しました。聖ミカエルが、謙遜に「誰が天主に如くものあるぞ」と雄叫びを上げてサタンと闘ったように、日本も聖ミカエルに倣い、天主に従うことができるように、との祈りが込められていました。聖伝の典礼暦によると、地方教会の祝日として、5月8日は、大天使聖ミカエルがガルガノ山に御出現した祝日です。
キリシタンを迫害した豊臣秀吉の子孫である、豊臣氏が大天使聖ミカエルの祝日に滅んだことは、御摂理を感じます。秀吉が作った大阪城は、31年しか存続せず、徳川によって灰燼に帰します。キリシタンを迫害した徳川は別の大坂城を建設しますが、天守は36年後に落雷によって焼失します。御摂理を思います。
ところで、聖マキシミリアノ・コルベの精神に完全に忠実に従った、聖なる創立者の作ったままの会則(これは1974年に公式のMIによって捨てられてしまった)によって「無原罪の聖母の騎士会」(MI)が2000年5月6日に、ワルシャワの聖ピオ十世会修道院において再び始められ、その15年後の2015年5月6日、日本の秋田で15周年を祝うかのように入会式がありました。
そこで今日は、「無原罪の聖母の騎士たちへの手紙 第6号」の日本語訳を愛する兄弟姉妹の皆様にご紹介いたします。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
無原罪の聖母の騎士たちへの手紙 第6号 カール・シュテーリン(聖ピオ十世会アジア管区長)
親愛なる無原罪の聖母(インマクラータ)の騎士の皆さん!
聖マキシミリアノ・コルベにとって、「マリア月」(5月)はいつも大変特別な重要性がありました。聖コルベは、騎士たち全員に聖母への信心(の行い)を二倍にし、聖母へさらに近づくよう求めました。そうすれば、聖母は騎士たちを導き、さらに多くの聖寵で満たしてくださるからです。実際、聖コルベの生涯における統計を見ると、マリア月の間には、騎士たちの数が非常に増え、この会が成長したのです。多くの例の中でいくつかの事実を示します。1922年5月に、聖コルベは最初の会報「無原罪の聖母の騎士(Rycerz Niepokalanej)」を5000部発行しました。この会報は15年後には約100万部になりました。1930年5月には、日本で「無原罪の聖母の園」を発足させました。
聖なる創立者の精神に完全に忠実に、聖伝の会則によって「無原罪の聖母の騎士会」(MI)を再発足させるのに、御摂理はまたマリア月を選んだのです。2000年5月6日に、ワルシャワの聖ピオ十世会修道院において、最初の騎士たちが聖マキシミリアノ・コルベご自身によって定められた入会の儀式に基づいて入会しました。この儀式は1974年に公式のMIによって捨て去られたものでした。
これはまことに慎ましく小さな始まりで、MIは最初の数年間はあまり拡大しませんでした。しかし2002年5月、フランスのモルゴンにある聖伝のカプチン会の修道士たちが、フランスにおける最初の騎士たちを入会させ始めました。2年後、マクドナルド、スタフキ両神父が米国のMIをスタートさせ、スイスが2005年に後を追います。2014年には聖伝のMIはドイツ、オーストリア、アジアで公式に設立されました。2014年8月、MIの国際事務局はポーランドからスイスの聖ピオ十世会本部へ移されました。そのとき、騎士の数は約7000人でした。2015年5月の今日では、私たちの軍隊はすでに約1万人を数えます。
このようにこの数カ月の間 MI が非常に急速に拡大したことがおわかりいただけるでしょう。これは、まぎれもなく無原罪の聖母ご自身から来る特別な聖寵です。無原罪の聖母は、自分たちの霊魂を救いたいと強く望んでいるカトリック信者、あらゆる方向から攻撃を受けていると自覚しているカトリック信者に対して大変慈悲深くしてくださるのです。無原罪の聖母は次のことを私たちにはっきりと示してくださいます。すなわち、私たちがこの世で最も危険なこの時代に、妥協せずに信仰を保ちたい、聖人になりたいと望んでいるのなら、私たちは無原罪の聖母の忠実な子どもに、奴隷に、騎士になり、無原罪の聖母の英雄的徳、最も深い謙遜、汚れなき純粋さ、完全な従順をまねなければならない、ということです。
親愛なる騎士の皆さん、このマリア月の間に、祈りや犠牲によって、聖母ご自身によって今皆さんに与えられた長上への子としての従順によって、沢山の霊魂の改心の恩寵が得られるよう、特別な努力を行うようにしてください。
私は、皆さんを聖母の汚れなき御心に深く投げ入れ、皆さんの心が聖母において燃えるように望みます。
カール・シュテーリン神父
大変重要
無原罪の聖母の旗の下にあって成長しつつある私たちの小さな軍隊、私たちの霊的家族に関するニュースを皆さんに送ることをお許しください。
1.入会(2015年5月10日現在、アジア管区の騎士870名)
4月最初の週に、インドで100人以上の騎士が入会しました(パラヤムコッタイ、トゥティコリン、ボンベイ)。フィリピン全土からの聖伝の巡礼の終わりには、無原罪の聖母の騎士会がこの国に設立され、483人の最初の騎士が入会しました。
5月6日、秋田(日本)の聖伝の巡礼の終わりに、37人が自らを「無原罪の聖母の御手の道具」(騎士会の奉献の言葉より)として奉献しました。これでアジア管区には870人の騎士がいることになります。このあと数週間のうちにも、インド(ボンベイ、ゴア、ヤーコード黙想センター、チェンナイ)とフィリピン(ジェネラルサントス、ダバオ、マニラ、カガヤンデオロ、ブトゥアン、イリガン市、セブなど)で、さらに入会があるでしょう。5月中に私たちは、聖母の切実なお求めにお答えすることを望んでいる多くの寛大な霊魂を天の元后の足元に投げ入れたいと思います。聖母からのお求めはこれです。「地獄の永遠の火から多くの霊魂を救い、唯一の真理と命への道を開き、彼らを私の天主なる子へと連れて行き、ついには彼らが天国で永遠に幸せになるよう、私を助けてください。」
2.MIフィリピン
無原罪の聖母の騎士会に参加したいと望んでいる信者が大変多いため、私はダバオの聖ヨゼフ修道院長のティモシー・ファイファー神父様をフィリピン全土のMIのモデレーターに指名しました。神父様はMIフィリピンの全国登録名簿を管理し、資料(ちらし、小冊子、カテキズム、証明書、入会用紙、儀式説明書など)を提供します。またニュースレターやそのほかの資料のフィリピン主要言語への翻訳の責任者です。フィリピンにはMIの三つの主要な事務所が設けられました。マニラ、イロイロ、ダバオです。さらに主要なセンターには、登録所が設けられることになっており、そこでは将来の騎士たちが入会登録をすることができます。
3.巡礼
すでに述べたように、多くの騎士たちがボホール(4月16-19日)や秋田(5月2-6日)の巡礼で入会しました。巡礼のテーマは、私たちの生活における聖母の重要性、特にこの終末の時代における重要性です。多くの巡礼者たちが理解したのは、自分の生活の中で達成すべき重要な任務を持っていること、そしてこの地上では愛すること以上に偉大なことは何もないこと、つまり友や親戚、隣人たちに善をなし、支援し、「最も良きこと」を効果的に願うことだということです。しかし、「最も良きこと」というのは、ここ地上には存在しません。地上ではすべてに限界があり、終わりがやって来るからです。人間の心は愛することを望んでおり、愛し愛されることを止めたり、少なくしたり、終わらせたりしません。しかし、これは天国においてのみ、天主からの賜物として存在するのです。多くの人々をこの幸せに導き、同時にそれらの人々が永遠の不幸や絶望へ向かうのを防ぐこと。これこそがマリア様が私たちに求めておられることです。聖母の御手の道具となることで、聖母は私たちを使って多くの人々の心に触れられるのです。聖母がファチマでこう言われたように。「祈り、犠牲を捧げなさい。多くの人々が地獄に行くのは、彼らのために祈り、犠牲を捧げる人がいないからなのです」。
私たちはよく、巡礼者たちから次のような意見を聞きます。「神父様、私が地上でそんなに多くのことができるなんて知りませんでした。私の生活がそんなに重要で、そんなに多くの人々の無限の命と幸せが私にかかっているなんて知りませんでした。はい、分かりました。聖母の騎士になりたく思います」。
無原罪の聖母がこれらの信者たちに与えてくださった熱心さに、私たちは感謝します。今、無原罪の聖母の騎士になった彼らの多くが、惜しみない力で多くの人々を無原罪の聖母のところに連れていくことを私たちは確信しています。
4.ファチマ2017
前回のニュースレターで、私はファチマの聖母のご出現100周年を特別に準備したいという私たちの望みを皆さんにお知らせしました。私たちの主の敵が彼らの周年記念(プロテスタント500周年、フリーメーソン300周年、共産主義100周年)を祝うであろうとき、私たちは聖母の足元に少なくとも10万人の騎士を集めて小さな霊的軍団をつくりたいと望んでおり、聖母がそれをお使いになって「サタンのかしらを砕き」「世界中の異端を滅ぼし」てくださればと思います。しかし、そのためには、祈りと犠牲とによって霊魂の救いのためだけに働くにもかかわらず、ファチマの聖母の素晴らしいメッセージを人々に知らせ、人々の気分を高揚させ、彼らをこの小さな軍隊に加わらせることを望む使徒たち、力を惜しまない騎士たちが必要です。
ですから、今後のニュースレターではファチマについてもっと多くの情報を皆さんにお伝えします。皆さんは自分自身の聖化のためにそれを使うだけでなく、それをよく研究することによって、ほかの人々にそれを伝えられるようになってください。そのようにして、皆さんは「ファチマの使徒」になるのです。聖母がお約束になられたように、皆さんの報いは大きなものになると確信できるでしょう。
まず第一に、私は皆さんにファチマの天使の祈りを繰り返し祈るよう求めます。
天使の祈りは以下の通りです(この祈りは、聖母が3人の子どもたちにご出現になる前に、天使によって子どもたちに与えられました)。
わが天主よ、私は御身を信じ、礼拝し、御身に希望し、御身を愛します!
御身を信じない人々、礼拝しない人々、御身に希望しない人々、御身を愛さない人々全てのために、赦しを乞い求めます。
至聖なる三位一体、聖父と聖子と聖霊よ、私は御身を深く礼拝いたします。
私は、世界中のすべての御聖櫃の中にましまし給うイエズス・キリストのいとも尊き御体、御血、御霊魂、神性を、天主御自身が犯されている侮辱、冒涜、無関心を償うために、御身にお捧げいたします。
イエズスの至聖なる聖心とマリアの汚れなき御心の無限の功徳により、私はあわれな罪人の回心を御身に願います。
愛する兄弟姉妹の皆様、
今日は主の昇天の前日です。また今日は5月13日ですから、ファティマの聖母の御出現の記念日でもあります。98年前のこの日、聖母マリア様はこう言いました。
「世界の平和、そして戦争の終わりを得るために、毎日ロザリオを祈りなさい。」 (ファチマの聖母 1917年5月13日)
記念日と言えば、今年はいろいろな記念がありました。秋田の聖母の涙の40周年。高山右近の帰天400周年、など。
ところで、2015年5月8日は、豊臣秀頼の自害により大阪夏の陣の終結から400周年でした。(フィリピンからの秋田巡礼者5名と一緒に、大阪城天守閣にその日に登閣しました。)
聖フランシスコ・ザベリオは、日本を大天使聖ミカエルに奉献しました。聖ミカエルが、謙遜に「誰が天主に如くものあるぞ」と雄叫びを上げてサタンと闘ったように、日本も聖ミカエルに倣い、天主に従うことができるように、との祈りが込められていました。聖伝の典礼暦によると、地方教会の祝日として、5月8日は、大天使聖ミカエルがガルガノ山に御出現した祝日です。
キリシタンを迫害した豊臣秀吉の子孫である、豊臣氏が大天使聖ミカエルの祝日に滅んだことは、御摂理を感じます。秀吉が作った大阪城は、31年しか存続せず、徳川によって灰燼に帰します。キリシタンを迫害した徳川は別の大坂城を建設しますが、天守は36年後に落雷によって焼失します。御摂理を思います。
ところで、聖マキシミリアノ・コルベの精神に完全に忠実に従った、聖なる創立者の作ったままの会則(これは1974年に公式のMIによって捨てられてしまった)によって「無原罪の聖母の騎士会」(MI)が2000年5月6日に、ワルシャワの聖ピオ十世会修道院において再び始められ、その15年後の2015年5月6日、日本の秋田で15周年を祝うかのように入会式がありました。
そこで今日は、「無原罪の聖母の騎士たちへの手紙 第6号」の日本語訳を愛する兄弟姉妹の皆様にご紹介いたします。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
無原罪の聖母の騎士たちへの手紙 第6号 カール・シュテーリン(聖ピオ十世会アジア管区長)
親愛なる無原罪の聖母(インマクラータ)の騎士の皆さん!
聖マキシミリアノ・コルベにとって、「マリア月」(5月)はいつも大変特別な重要性がありました。聖コルベは、騎士たち全員に聖母への信心(の行い)を二倍にし、聖母へさらに近づくよう求めました。そうすれば、聖母は騎士たちを導き、さらに多くの聖寵で満たしてくださるからです。実際、聖コルベの生涯における統計を見ると、マリア月の間には、騎士たちの数が非常に増え、この会が成長したのです。多くの例の中でいくつかの事実を示します。1922年5月に、聖コルベは最初の会報「無原罪の聖母の騎士(Rycerz Niepokalanej)」を5000部発行しました。この会報は15年後には約100万部になりました。1930年5月には、日本で「無原罪の聖母の園」を発足させました。
聖なる創立者の精神に完全に忠実に、聖伝の会則によって「無原罪の聖母の騎士会」(MI)を再発足させるのに、御摂理はまたマリア月を選んだのです。2000年5月6日に、ワルシャワの聖ピオ十世会修道院において、最初の騎士たちが聖マキシミリアノ・コルベご自身によって定められた入会の儀式に基づいて入会しました。この儀式は1974年に公式のMIによって捨て去られたものでした。
これはまことに慎ましく小さな始まりで、MIは最初の数年間はあまり拡大しませんでした。しかし2002年5月、フランスのモルゴンにある聖伝のカプチン会の修道士たちが、フランスにおける最初の騎士たちを入会させ始めました。2年後、マクドナルド、スタフキ両神父が米国のMIをスタートさせ、スイスが2005年に後を追います。2014年には聖伝のMIはドイツ、オーストリア、アジアで公式に設立されました。2014年8月、MIの国際事務局はポーランドからスイスの聖ピオ十世会本部へ移されました。そのとき、騎士の数は約7000人でした。2015年5月の今日では、私たちの軍隊はすでに約1万人を数えます。
このようにこの数カ月の間 MI が非常に急速に拡大したことがおわかりいただけるでしょう。これは、まぎれもなく無原罪の聖母ご自身から来る特別な聖寵です。無原罪の聖母は、自分たちの霊魂を救いたいと強く望んでいるカトリック信者、あらゆる方向から攻撃を受けていると自覚しているカトリック信者に対して大変慈悲深くしてくださるのです。無原罪の聖母は次のことを私たちにはっきりと示してくださいます。すなわち、私たちがこの世で最も危険なこの時代に、妥協せずに信仰を保ちたい、聖人になりたいと望んでいるのなら、私たちは無原罪の聖母の忠実な子どもに、奴隷に、騎士になり、無原罪の聖母の英雄的徳、最も深い謙遜、汚れなき純粋さ、完全な従順をまねなければならない、ということです。
親愛なる騎士の皆さん、このマリア月の間に、祈りや犠牲によって、聖母ご自身によって今皆さんに与えられた長上への子としての従順によって、沢山の霊魂の改心の恩寵が得られるよう、特別な努力を行うようにしてください。
私は、皆さんを聖母の汚れなき御心に深く投げ入れ、皆さんの心が聖母において燃えるように望みます。
カール・シュテーリン神父
大変重要
無原罪の聖母の旗の下にあって成長しつつある私たちの小さな軍隊、私たちの霊的家族に関するニュースを皆さんに送ることをお許しください。
1.入会(2015年5月10日現在、アジア管区の騎士870名)
4月最初の週に、インドで100人以上の騎士が入会しました(パラヤムコッタイ、トゥティコリン、ボンベイ)。フィリピン全土からの聖伝の巡礼の終わりには、無原罪の聖母の騎士会がこの国に設立され、483人の最初の騎士が入会しました。
5月6日、秋田(日本)の聖伝の巡礼の終わりに、37人が自らを「無原罪の聖母の御手の道具」(騎士会の奉献の言葉より)として奉献しました。これでアジア管区には870人の騎士がいることになります。このあと数週間のうちにも、インド(ボンベイ、ゴア、ヤーコード黙想センター、チェンナイ)とフィリピン(ジェネラルサントス、ダバオ、マニラ、カガヤンデオロ、ブトゥアン、イリガン市、セブなど)で、さらに入会があるでしょう。5月中に私たちは、聖母の切実なお求めにお答えすることを望んでいる多くの寛大な霊魂を天の元后の足元に投げ入れたいと思います。聖母からのお求めはこれです。「地獄の永遠の火から多くの霊魂を救い、唯一の真理と命への道を開き、彼らを私の天主なる子へと連れて行き、ついには彼らが天国で永遠に幸せになるよう、私を助けてください。」
2.MIフィリピン
無原罪の聖母の騎士会に参加したいと望んでいる信者が大変多いため、私はダバオの聖ヨゼフ修道院長のティモシー・ファイファー神父様をフィリピン全土のMIのモデレーターに指名しました。神父様はMIフィリピンの全国登録名簿を管理し、資料(ちらし、小冊子、カテキズム、証明書、入会用紙、儀式説明書など)を提供します。またニュースレターやそのほかの資料のフィリピン主要言語への翻訳の責任者です。フィリピンにはMIの三つの主要な事務所が設けられました。マニラ、イロイロ、ダバオです。さらに主要なセンターには、登録所が設けられることになっており、そこでは将来の騎士たちが入会登録をすることができます。
3.巡礼
すでに述べたように、多くの騎士たちがボホール(4月16-19日)や秋田(5月2-6日)の巡礼で入会しました。巡礼のテーマは、私たちの生活における聖母の重要性、特にこの終末の時代における重要性です。多くの巡礼者たちが理解したのは、自分の生活の中で達成すべき重要な任務を持っていること、そしてこの地上では愛すること以上に偉大なことは何もないこと、つまり友や親戚、隣人たちに善をなし、支援し、「最も良きこと」を効果的に願うことだということです。しかし、「最も良きこと」というのは、ここ地上には存在しません。地上ではすべてに限界があり、終わりがやって来るからです。人間の心は愛することを望んでおり、愛し愛されることを止めたり、少なくしたり、終わらせたりしません。しかし、これは天国においてのみ、天主からの賜物として存在するのです。多くの人々をこの幸せに導き、同時にそれらの人々が永遠の不幸や絶望へ向かうのを防ぐこと。これこそがマリア様が私たちに求めておられることです。聖母の御手の道具となることで、聖母は私たちを使って多くの人々の心に触れられるのです。聖母がファチマでこう言われたように。「祈り、犠牲を捧げなさい。多くの人々が地獄に行くのは、彼らのために祈り、犠牲を捧げる人がいないからなのです」。
私たちはよく、巡礼者たちから次のような意見を聞きます。「神父様、私が地上でそんなに多くのことができるなんて知りませんでした。私の生活がそんなに重要で、そんなに多くの人々の無限の命と幸せが私にかかっているなんて知りませんでした。はい、分かりました。聖母の騎士になりたく思います」。
無原罪の聖母がこれらの信者たちに与えてくださった熱心さに、私たちは感謝します。今、無原罪の聖母の騎士になった彼らの多くが、惜しみない力で多くの人々を無原罪の聖母のところに連れていくことを私たちは確信しています。
4.ファチマ2017
前回のニュースレターで、私はファチマの聖母のご出現100周年を特別に準備したいという私たちの望みを皆さんにお知らせしました。私たちの主の敵が彼らの周年記念(プロテスタント500周年、フリーメーソン300周年、共産主義100周年)を祝うであろうとき、私たちは聖母の足元に少なくとも10万人の騎士を集めて小さな霊的軍団をつくりたいと望んでおり、聖母がそれをお使いになって「サタンのかしらを砕き」「世界中の異端を滅ぼし」てくださればと思います。しかし、そのためには、祈りと犠牲とによって霊魂の救いのためだけに働くにもかかわらず、ファチマの聖母の素晴らしいメッセージを人々に知らせ、人々の気分を高揚させ、彼らをこの小さな軍隊に加わらせることを望む使徒たち、力を惜しまない騎士たちが必要です。
ですから、今後のニュースレターではファチマについてもっと多くの情報を皆さんにお伝えします。皆さんは自分自身の聖化のためにそれを使うだけでなく、それをよく研究することによって、ほかの人々にそれを伝えられるようになってください。そのようにして、皆さんは「ファチマの使徒」になるのです。聖母がお約束になられたように、皆さんの報いは大きなものになると確信できるでしょう。
まず第一に、私は皆さんにファチマの天使の祈りを繰り返し祈るよう求めます。
天使の祈りは以下の通りです(この祈りは、聖母が3人の子どもたちにご出現になる前に、天使によって子どもたちに与えられました)。
わが天主よ、私は御身を信じ、礼拝し、御身に希望し、御身を愛します!
御身を信じない人々、礼拝しない人々、御身に希望しない人々、御身を愛さない人々全てのために、赦しを乞い求めます。
至聖なる三位一体、聖父と聖子と聖霊よ、私は御身を深く礼拝いたします。
私は、世界中のすべての御聖櫃の中にましまし給うイエズス・キリストのいとも尊き御体、御血、御霊魂、神性を、天主御自身が犯されている侮辱、冒涜、無関心を償うために、御身にお捧げいたします。
イエズスの至聖なる聖心とマリアの汚れなき御心の無限の功徳により、私はあわれな罪人の回心を御身に願います。