アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
こちらマニラでは、今週男性のための霊操による黙想会があり、17名が参加しました。
さて、秋田巡礼の際の早朝ミサのお説教をご紹介いたします。ここでのポイントは、
(1)私たちは天国への巡礼者である、この地上が目的では無く天国に向かう旅人である、
(2)そのためには、道先案内者、霊的ガイドに従わなければならない、
(3)この秋田巡礼の講話をよく聞く、
と言うことを再確認することです。
2015年5月3日 御復活後第4主日 小野田神父説教
「誰も私に、あなたはどこに行くのですか。と、尋ねる者はいない」
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する巡礼者の皆さん、今日は巡礼の第2日目です。この主日でイエズス様が、「誰も私に、あなたはどこに行くのですか。と、尋ねない。私は聖父の元に行く。皆これを知っているからだ。」と、仰います。
私たちは巡礼者です。私たちは天国に行く者であります。私たちの地上の巡礼を行っている者ですが、私たちの究極の巡礼の目的は、天の国、永遠の命にあります。
ところで、イエズス様と同じよう事を、私たちは言う事ができるでしょうか。誰も、私たちに対して、「あぁ、あなたは今、どこに向かっているのですか。何の為に生きているのですか。あなたの究極の目的は一体どこですか。」と、敢えて尋ねない、誰も尋ねない、と言う事ができる人がいるでしょうか。
もしかしたら、「あなたの生活を見ていると、本当に天国に真っ直ぐ行く方のようです。本当にあなたは、聖なる日常を送っていますね。」と、言うかもしれませんが、もしかしたら、「あぁ、あなたの生活を見ていると、どうも地獄に行くかのようです。本当にそれで大丈夫ですか、本当にそれで天国に到達するのですか。そんな事をやって大丈夫ですか。」と、私たちに尋ねる人がいるかもしれません。
そこで、今日は巡礼の真っ最中ですから、私たちが究極の目的地に、人生という巡礼の最後に、目的地に辿りつく事ができる為には、どうしたら良いか、一緒に黙想する事に致しましょう。
私たちが天国に辿りつく、天国の究極の目的というのは、つまり、私たちがイエズス・キリストと一致する、という事です。天国というのはつまり、新しいアダムであるイエズス・キリストの一体となって、イエズス・キリストの新しいアダムから生まれる、新しい人類になる、という事です。つまり、私たちは、イエズス・キリストのようにならなければなりません。新しいアダムのように、新しい服を、新しい人を着なければなりません。私たちは、キリスト化しなければなりません。キリストに倣わなければなりません。キリストに倣う、という事は、イエズス様のなさった、と、同じ事をしなければなりません。
イエズス様のなさった、という事はすなわち、マリア様に全てを委ねた、という事です。究極の目的に達する、まず第一の手段は、マリア様にピッタリと依存する事。マリア様に全てを奉献する、という事です。
そればかりではありません。私たちは巡礼を行って、聖体奉仕会に行こうとします。その時に私たちはバスに乗って行きます。バスをチャーターしてきました。ですから、私たちはそのバスに乗る事によって、ただそれに委ねれば良いのです。ただそのバスに、乗りさえすれば良いのです。マリア様に奉献するという事も、まさにそれと同じです。
実は、昨日私は、シュテーリン神父様を空港に迎えに行きました。ここにはタクシーも呼ばなければならないし、タクシー代も節約する為に、空港まで歩いて行きました。一時間もかかりましたが、おかげで足にマメができました。でも、空港までちゃんと行く事ができる為に、地図を見て、どのようにいったら良いかをちゃんと確かめて行きました。めくらめっぽうに行ったわけではありません。ですから、ちゃんと神父様に会って迎える事ができました。
一昨日、一足先に私は、フィリピン5名の方を連れて、マニラからやって来ました。皆初めて日本に来られたのですけれども、とっても安心だと言って、とても喜んで下さいました。何故かというと、神父様が一緒にいるのでもう迷う事はないし、全く安心しきって、もうただこうして下さい、この飛行機に乗って下さい、こうして下さい、と言う事をするだけで良いので、本当に安心して、全てが順調に来られた。
ところでまさに、第二の方法は、バスに乗るばかりではありません。バスに乗る、という事を私たちに教えて下さる方がいます。そのバスに乗るまでに辿りつく道を教えて下さる方を、イエズス様が私たちに送って下さいました。カトリック教会を私たちに送って下さいました。それが、今日巡礼を指導して下さっている、シュテーリン神父様です。管区長様であります。
聖ピオ十世会は、ただ司祭が、或いは好きな友好会や同好会が、集まって創られた団体ではありません。これは、私たちの創立者であるルフェーブル大司教様が、その創立しようとしていた土地の司教様、フリブールのシャリエール司教様に、公式の認可をもって、創られた修道院です。ちょうど秋田の聖体奉仕会が、新潟の伊藤司教様の下で創立されて、公式に認められた修道会であるのと全く同じです。
聖ピオ十世会については、悪口を言われたり、誤解をされてもいますが、この公式に成立された教会法は、教会法に則って成立された聖ピオ十世会は、今でも教会の中に燦然と存在し、創立の時から今に至るまで、ローマの枢機卿様たちが来て、それを訪問し、それに絶大な賛美の言葉を頂き、ローマからは、例えば今でもつい最近でも、多くの司教様、枢機卿様たちが、聖ピオ十世会を訪問し、神学について語り合い、という事を公式に続けており、いつでもカトリック教会の一修道院の、教会の命の一つとして、生ける枝の一つとして、花咲く枝として、実を結ぶ枝として、咲き誇っています。
その公式の公教会の選んだ、公式の総長によって、アジアに新しく派遣されたシュテーリン神父様は、まさに、天主が私たちに送ってくださった、真の、正当なる、正しい牧者であります。その牧者であるシュテーリン神父様が、アジア管区長様が、このマリア様の 生活を、日本の私たちの巡礼者と一緒に、聖化しよう、と足を運んで、私たちと共にいて下さり、時を過ごして下さり、私たちに、「さあ、天国に行く為にどうしたら良いか、バスに乗るにはどうしたら良いのか、これからどうやったら天国に必ず行く事ができるのか、巡礼者とはどうなのか。」と、いう道を教えて下さっています。
ですから、皆さんも目をカッと開けて、耳をカッと開いて、神父様のお話をよく聞いて下さい。神父様の、「こうしなさい。」と、言う事には、「はい。」と、素直に従順になって下さい。
旧約聖書によると、「不従順である。正当な牧者の正しい命令に従わないのは、不従順であるのは、それは魔術や、あるいは偶像崇拝と等しい。」と、言います。
私たちの聖徳の完成とは一体何でしょうか。聖徳の完成とはすなわち、イエズス・キリストの聖なる御旨を果たす、という事です。その聖なる御旨を果たす、という事を、イエズス様は代理者を通して、私たちに語られます。私たちに送られた代理者は、すなわちシュテーリン神父様で、その昨日からの言葉が、そのイエズス様が、私たちに教えようとされている言葉の一つ一つです。アヴィラの聖テレジアも、十字架の聖ヨハネも、同じ事を言っています、「私たちが、私たちに送られた正当な指導者、牧者の声を聞く事によって、私たちは、正しい、最も安全な救霊の道を進む事ができる。」
もちろん、明らかに罪を命令する事があれば、私たちは拒否しなければなりませんが、しかし、愛する兄弟の皆さん、巡礼者の皆さん、私たちのシュテーリン管区長神父様が、私たちに悪を命令する事はありえません。マリア様に対する愛と、マリア様に対する信仰と、その神秘の深みを、私たちに教えてくれるはずです。
どうぞ、耳を大きく開いて、全身全霊を傾けて、シュテーリン神父様の言葉を、今日はじっくりと聞いて、黙想なさって下さい。
最後に、私たちは聖霊にお祈り致しましょう。マリア様にお祈り致しましょう。ちょうど、聖パウロが今日言うように、「聞くに早く、語るに遅く。」
マリア様の御取次ぎによって、聖霊の御憐れみによって、私たちが、真理の言葉を、聞くに早く、私たちの無駄話や、その他の雑音は、語るに遅くありますように。この巡礼が、良い、実り豊かなものであるように、マリア様にお祈りする事に致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟姉妹の皆様、
こちらマニラでは、今週男性のための霊操による黙想会があり、17名が参加しました。
さて、秋田巡礼の際の早朝ミサのお説教をご紹介いたします。ここでのポイントは、
(1)私たちは天国への巡礼者である、この地上が目的では無く天国に向かう旅人である、
(2)そのためには、道先案内者、霊的ガイドに従わなければならない、
(3)この秋田巡礼の講話をよく聞く、
と言うことを再確認することです。
2015年5月3日 御復活後第4主日 小野田神父説教
「誰も私に、あなたはどこに行くのですか。と、尋ねる者はいない」
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する巡礼者の皆さん、今日は巡礼の第2日目です。この主日でイエズス様が、「誰も私に、あなたはどこに行くのですか。と、尋ねない。私は聖父の元に行く。皆これを知っているからだ。」と、仰います。
私たちは巡礼者です。私たちは天国に行く者であります。私たちの地上の巡礼を行っている者ですが、私たちの究極の巡礼の目的は、天の国、永遠の命にあります。
ところで、イエズス様と同じよう事を、私たちは言う事ができるでしょうか。誰も、私たちに対して、「あぁ、あなたは今、どこに向かっているのですか。何の為に生きているのですか。あなたの究極の目的は一体どこですか。」と、敢えて尋ねない、誰も尋ねない、と言う事ができる人がいるでしょうか。
もしかしたら、「あなたの生活を見ていると、本当に天国に真っ直ぐ行く方のようです。本当にあなたは、聖なる日常を送っていますね。」と、言うかもしれませんが、もしかしたら、「あぁ、あなたの生活を見ていると、どうも地獄に行くかのようです。本当にそれで大丈夫ですか、本当にそれで天国に到達するのですか。そんな事をやって大丈夫ですか。」と、私たちに尋ねる人がいるかもしれません。
そこで、今日は巡礼の真っ最中ですから、私たちが究極の目的地に、人生という巡礼の最後に、目的地に辿りつく事ができる為には、どうしたら良いか、一緒に黙想する事に致しましょう。
私たちが天国に辿りつく、天国の究極の目的というのは、つまり、私たちがイエズス・キリストと一致する、という事です。天国というのはつまり、新しいアダムであるイエズス・キリストの一体となって、イエズス・キリストの新しいアダムから生まれる、新しい人類になる、という事です。つまり、私たちは、イエズス・キリストのようにならなければなりません。新しいアダムのように、新しい服を、新しい人を着なければなりません。私たちは、キリスト化しなければなりません。キリストに倣わなければなりません。キリストに倣う、という事は、イエズス様のなさった、と、同じ事をしなければなりません。
イエズス様のなさった、という事はすなわち、マリア様に全てを委ねた、という事です。究極の目的に達する、まず第一の手段は、マリア様にピッタリと依存する事。マリア様に全てを奉献する、という事です。
そればかりではありません。私たちは巡礼を行って、聖体奉仕会に行こうとします。その時に私たちはバスに乗って行きます。バスをチャーターしてきました。ですから、私たちはそのバスに乗る事によって、ただそれに委ねれば良いのです。ただそのバスに、乗りさえすれば良いのです。マリア様に奉献するという事も、まさにそれと同じです。
実は、昨日私は、シュテーリン神父様を空港に迎えに行きました。ここにはタクシーも呼ばなければならないし、タクシー代も節約する為に、空港まで歩いて行きました。一時間もかかりましたが、おかげで足にマメができました。でも、空港までちゃんと行く事ができる為に、地図を見て、どのようにいったら良いかをちゃんと確かめて行きました。めくらめっぽうに行ったわけではありません。ですから、ちゃんと神父様に会って迎える事ができました。
一昨日、一足先に私は、フィリピン5名の方を連れて、マニラからやって来ました。皆初めて日本に来られたのですけれども、とっても安心だと言って、とても喜んで下さいました。何故かというと、神父様が一緒にいるのでもう迷う事はないし、全く安心しきって、もうただこうして下さい、この飛行機に乗って下さい、こうして下さい、と言う事をするだけで良いので、本当に安心して、全てが順調に来られた。
ところでまさに、第二の方法は、バスに乗るばかりではありません。バスに乗る、という事を私たちに教えて下さる方がいます。そのバスに乗るまでに辿りつく道を教えて下さる方を、イエズス様が私たちに送って下さいました。カトリック教会を私たちに送って下さいました。それが、今日巡礼を指導して下さっている、シュテーリン神父様です。管区長様であります。
聖ピオ十世会は、ただ司祭が、或いは好きな友好会や同好会が、集まって創られた団体ではありません。これは、私たちの創立者であるルフェーブル大司教様が、その創立しようとしていた土地の司教様、フリブールのシャリエール司教様に、公式の認可をもって、創られた修道院です。ちょうど秋田の聖体奉仕会が、新潟の伊藤司教様の下で創立されて、公式に認められた修道会であるのと全く同じです。
聖ピオ十世会については、悪口を言われたり、誤解をされてもいますが、この公式に成立された教会法は、教会法に則って成立された聖ピオ十世会は、今でも教会の中に燦然と存在し、創立の時から今に至るまで、ローマの枢機卿様たちが来て、それを訪問し、それに絶大な賛美の言葉を頂き、ローマからは、例えば今でもつい最近でも、多くの司教様、枢機卿様たちが、聖ピオ十世会を訪問し、神学について語り合い、という事を公式に続けており、いつでもカトリック教会の一修道院の、教会の命の一つとして、生ける枝の一つとして、花咲く枝として、実を結ぶ枝として、咲き誇っています。
その公式の公教会の選んだ、公式の総長によって、アジアに新しく派遣されたシュテーリン神父様は、まさに、天主が私たちに送ってくださった、真の、正当なる、正しい牧者であります。その牧者であるシュテーリン神父様が、アジア管区長様が、このマリア様の 生活を、日本の私たちの巡礼者と一緒に、聖化しよう、と足を運んで、私たちと共にいて下さり、時を過ごして下さり、私たちに、「さあ、天国に行く為にどうしたら良いか、バスに乗るにはどうしたら良いのか、これからどうやったら天国に必ず行く事ができるのか、巡礼者とはどうなのか。」と、いう道を教えて下さっています。
ですから、皆さんも目をカッと開けて、耳をカッと開いて、神父様のお話をよく聞いて下さい。神父様の、「こうしなさい。」と、言う事には、「はい。」と、素直に従順になって下さい。
旧約聖書によると、「不従順である。正当な牧者の正しい命令に従わないのは、不従順であるのは、それは魔術や、あるいは偶像崇拝と等しい。」と、言います。
私たちの聖徳の完成とは一体何でしょうか。聖徳の完成とはすなわち、イエズス・キリストの聖なる御旨を果たす、という事です。その聖なる御旨を果たす、という事を、イエズス様は代理者を通して、私たちに語られます。私たちに送られた代理者は、すなわちシュテーリン神父様で、その昨日からの言葉が、そのイエズス様が、私たちに教えようとされている言葉の一つ一つです。アヴィラの聖テレジアも、十字架の聖ヨハネも、同じ事を言っています、「私たちが、私たちに送られた正当な指導者、牧者の声を聞く事によって、私たちは、正しい、最も安全な救霊の道を進む事ができる。」
もちろん、明らかに罪を命令する事があれば、私たちは拒否しなければなりませんが、しかし、愛する兄弟の皆さん、巡礼者の皆さん、私たちのシュテーリン管区長神父様が、私たちに悪を命令する事はありえません。マリア様に対する愛と、マリア様に対する信仰と、その神秘の深みを、私たちに教えてくれるはずです。
どうぞ、耳を大きく開いて、全身全霊を傾けて、シュテーリン神父様の言葉を、今日はじっくりと聞いて、黙想なさって下さい。
最後に、私たちは聖霊にお祈り致しましょう。マリア様にお祈り致しましょう。ちょうど、聖パウロが今日言うように、「聞くに早く、語るに遅く。」
マリア様の御取次ぎによって、聖霊の御憐れみによって、私たちが、真理の言葉を、聞くに早く、私たちの無駄話や、その他の雑音は、語るに遅くありますように。この巡礼が、良い、実り豊かなものであるように、マリア様にお祈りする事に致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。