アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
第十五回「聖ピオ十世会日本公式秋田巡礼」 2021年5月2日(日)~5月5日(水) に愛する兄弟姉妹の皆様をお招きいたします。
今現在、全世界は、いわゆる「コロナ禍」と言われるものの影響を受けています。今まで想像もできなかった、いろいろな制限や規制を受けています。同時に、アメリカやヨーロッパでは、リベラル派たちがキャンセル・カルチャー(マスコミなどの主張に合わない「邪魔者は消せ」という運動)を広めています。
これは究極的には、現実と天主をキャンセルするところに行きついてしまうでしょう。「平等」の名前のもとに「人間が天主に取って代わろうとすること」が起こりつつあります。「人間が創造主の地位を横領し、天主の名前を持つ全ての上にそそり上がろうとすること」です。
正に、教皇聖ピオ十世が訴えていたことが目の前で現実になろうとしています。
「かつて無かったほど、今この時代に、人類社会が苦しんでいる深く深刻な病を誰が無視することが出来るだろうか。この病気は日に日に深刻に重大になっており、神髄まで犯しつつ、人類の廃墟へと引きずっている。この病とは、尊敬する兄弟たちよ、あなたたちがよく知っているとおり、これこそ天主を打ち捨てることであり、背教である。」(エ・スプレーミ・アポストラートゥス 1903年10月4日)
更に、私たちにとってこれよりももっと大きな問題は、聖ピオ十世会総長パリャラーニ神父が指摘する通り、「罪の結果に関する、償いの必要性に関する、十字架への愛に関する、全人類を待ち受けている死と審判のために準備することに関する、教会の位階階級からの超自然的メッセージが完全に喪失して」いることです。
同じことを、ファチマのシスター・ルチアは、1957年、すでにフエンテス神父にこう警告していました。
「ローマから教皇様から全世界のために改悛への呼びかけがくると期待しないようにしましょう。その呼びかけが司教区の司教様がたから、あるいは修道会からくると期待しないようにしましょう。期待しないように。私たちの主はすでにこの手段を何度も使いました。しかし世は気に留めませんでした。今は私たち一人一人が自分で自分の霊的改革を始めなければなりません。一人一人は自分の霊魂を救わなければならないばかりか、その道に天主様が置かれ給うたすべての霊魂をも救わなければなりません。」
https://forocatolico.wordpress.com/2017/05/03/declaraciones-de-sor-lucia-al-r-p-agustin-fuentes-en-1957/
この世の光であるべきカトリック教会が光を放たなくなったら、地の塩であるカトリック教会が塩の味を失ったら、それは何という恐ろしい天罰でしょうか!
現代世界はかつての聖週間のようです。かつて聖木曜日には、私たちの主から愛された使徒たち、初代教皇と初代司教たちがこぞって私たちの主を裏切って逃げてしまったからです。ローマ兵士たちがイエズスのもとに武装してやってきたとき、使徒たちは主を捨て去りました。現代、司教たちさえも過去の教えを棄てて、カトリック教会でなくても「教会の他にも救いはある」とさえ発言しています。
霊魂の救い、永遠の命である天国に導くという最も大切な使命は捨てられ、カトリック教会の使命を、純粋に地上での平和、地球上の貧困の緩和など、人道主義のメッセージを伝達するのみという使命に縮小させてしまっています。天国の先取りとして地上に楽園を打ち立てることを目的として活動するようになってしまっています。
使徒たちだけでなく、かつて枝の主日には「ダヴィドの子にホザンナ!」と言って主を歓迎した民衆も、聖金曜日には「バラバを!」「十字架につけよ!」と叫んだように、教会外の人たちは、カトリック教会が地上のことに熱中すればするほど、教会にますます魅力を失ってしまっているかのようです。
私たちは一体どうすればよいのでしょうか?危機の時に使徒聖ヨハネだけは聖母のもとに行きました。聖母は、主の御受難のことを聖ヨハネから聞いた時、心は張り裂ける程だったことでしょう。しかし聖母は同時に、ヨハネに(そしてマグダラのマリアらに)勇気を与えたに違いありません。使徒たちのなかで聖ヨハネだけは、聖母と共に十字架の道を歩みました。聖ヨハネだけはイエズスのもとに戻ってくることができました。使徒ヨハネだけは、力強く、勇気をもって、聖母と共に十字架のもとに留まる特権を得ました。しかも、聖母がいらっしゃった時、聖ヨハネは保護されていました。つまりイエズスの弟子だということによる嫌がらせや迫害を受けることを逃れました。
十字架の上でイエズスは、使徒聖ヨハネを通して、聖母を私たちの母としてくださいました。「見よ、汝の母ここにあり!」と。子供たちは母のもとに行かなければなりません。現代世界の聖週間である今こそ、私たちは聖ヨハネのように、聖母のもとに行かなければなりません。教会の全歴史は、私たちが聖母のもとに避難する限り、必ず助けられることを証明しています。聖ドミニコも、レパントでも、ウィーンでも、どこでもそうでした。
十字架の上から私たちの主イエズス・キリストは、佇む聖母と、聖母と共にいる使徒聖ヨハネや聖マリア・マグダレナたちをご覧になりました。主は、彼らのことを決してお忘れにはなりませんでした。(使徒聖ヨハネもマグダレナ・マリアも流血の殉教をしませんでした。)
私たちも、聖母のもとに行きましょう。ロザリオを唱えましょう。
今から48年前の1973年、秋田で、聖母が伝えたメッセージにもう一度耳を傾けてください。
「前にも伝えたように、もし人々が悔い改めないなら、おん父は、全人類の上に大いなる罰を下そうとしておられます。そのときおん父は、大洪水よりも重い、いままでにない罰を下されるに違いありません。火が天から下り、その災いによって人類の多くの人々が死ぬでしょう。よい人も悪い人と共に、司祭も信者とともに死ぬでしょう。生き残った人々には、死んだ人々を羨むほどの苦難があるでしょう。
その時わたしたちに残る武器は、ロザリオと、おん子の残された印だけです。毎日ロザリオの祈りを唱えてください。ロザリオの祈りをもって、司教、司祭のために祈ってください。(…中略…)ロザリオの祈りをたくさん唱えてください。迫っている災難から助けることができるのは、わたしだけです。わたしに寄りすがる者は、助けられるでしょう」。 第三のメッセージ 1973 年 10 月 13 日(土曜日)
そこで、今年も5月の聖母聖月に秋田巡礼を行う予定です。新型コロナ禍の影響で、昨年の8月のように巡礼団は聖体奉仕会の訪問ができない可能性もあります。それでも、私たちは聖なる母のもとに行って、保護を求めましょう。これから私たちを襲おうとする危険から助けられますように。
今年のおおよそのプログラムは次の通りです。往復のチケットの手配のご参考としてください。
2021年5月2日(日)
午後3時からホテルクリプトンにチェックイン可能
午後6:00頃 聖伝のミサ
午後7:00頃 夕食 (ご到着の都合で夕食に間に合わない場合は、不要とすることもできます。要不要をご連絡ください)
2021年5月3日(月)・5月4日(火)
6:30 聖伝の歌ミサ
霊的講話・聖体奉仕会訪問など
※新型コロナ禍の感染拡大防止のために聖体奉仕会訪問禁止となっている場合は、巡礼団は聖体奉仕会の訪問ができない可能性もあります。
2021年5月5日(水)
6:30 聖伝の歌ミサ
インマクラータの騎士となる誓約式・霊的講話
14:00 解散予定
秋田巡礼のお申込みはWEBサイトから→ https://blog.goo.ne.jp/sspxjapan_akita_pilgrimage