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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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イエズス・キリスト「心の貧しい人はしあわせである、天の国はかれらのものだからである。」

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アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

マテオによる聖福音の第五章からの引用です。

人々のむれを見たイエズスが、山に登っておすわりになると、弟子たちは、おそばに近よった。イエズスは、話しはじめて、こうお教えになった。

心の貧しい人はしあわせである、天の国はかれらのものだからである。
柔和な人はしあわせである。かれらは地をゆずりうけるであろうから。
悲しむ人はしあわせである。かれらは慰めをうけるであろうから。
正義にうえかわく人はしあわせである。かれらは飽かされるであろうから。
あわれみのある人はしあわせである。かれらもあわれみをうけるであろうから。
心の清い人はしあわせである。かれらは天主を見るであろうから。
平和のためにはたらく人はしあわせである。かれらは天主の子らと呼ばれるであろうから。
正義のために迫害される人はしあわせである。天の国はかれらのものだからである。

私のために、あなたたちをののしり、あるいは責め、人々が、あるいは数数のざん言をいうとき、あなたたちはしあわせである。よろこびによろこべ。あなたたちは、天において大きなむくいをうけるであろう。先人の預言者たちも、同じように迫害された。

あなたたちは、地の塩である。塩がその味を失ってしまったら、何で塩の味をつけられようか。もう役にたたず、外にすてられて、人にふまれるばかりである。
あなたたちは世の光である。山の上にある町はかくしておけない。また、あかりをともしたら、桝の下にはいれないで、燭台の上におくものだ。こうすれば、あかりは、部屋中の人をみな、てらしだしてくれる。このように、あなたたちも、人の前で光を輝かせよ。そうすれば、人は、あなたたちのよい行ないを見て、天においでになるおん父をあがめるであろう。

私が、律法や預言者を廃するためにきたと思ってはいけない。廃しようとしてきたのではなくて、完成するためにきたのである。

まことに、私はいう。天地のすぎゆくまでは、律法の一点一画もすたれず、ことごとく実現するであろう。だから、たといもっとも小さな掟の一つでも、それを破り、そしてそのようにおしえる人は、天国でいちばん小さなものとなるであろう。ところが、それを実行し、他人にもそのように教える人は、天国で偉大な人となるであろう。

私はいう。もしあなたたちの正義が、律法学士やファリザイ人たちのそれにまさらないかぎり、たしかに天国にはいれないだろう。

あなたたちも知っているとおり、昔の人は"殺すな、殺す者は審判される"と教えられていた。
しかし、私はいう、兄弟に怒る人はみな審判をうけ、兄弟に向かって"白痴"という人は衆義所にわたされ、"気違い"という人はゲヘンナの火をうけるであろう。だから、あなたが、祭壇にそなえものを捧げようとするとき、兄弟が、何かあなたに対して、ふくむ所があるのを思い出したら、供え物を、そこ、祭壇の前において、まず、兄弟のところに行って和睦し、それから帰って、供え物をささげよ。あなたは、反対者と、道の途中で和解せよ。そうしないと、相手はあなたを裁判官にわたし、裁判官は下役にわたし、ついに牢に入れてしまう。
まことに私はいう。あなたは、一厘のこらずかえすまで、その牢を出られないだろう。

あなたたちが知っているように、"姦通するな"と教えられていた。
しかし、私はいう。色情をもって女を見れば、その人はもう心の中で姦通したのだ。右の目がつまずきになるなら、抜き出してすてよ。あなたにとっては、全身がゲヘンナに投げこまれるより、体の一部をうしなう方が、ましである。右の手がつまずきになるなら、切りすてよ。全身がゲヘンナにいくよりは、休の一部をうしなう方が、ましである。

また、"妻を離縁するときには、離縁状を与えよ"といわれている。
しかし、私はいう。同棲の場合は別だが、それ以外の場合に妻を出す人は、妻に姦通の機会を与えることであり、出された女をめとる人も、姦通することになる。

また、あなたたちも知っているとおり、昔の人は、"にせの誓いをするな、主に対する誓いをはたせ"と教えられていた。
しかし私はいう。決して誓ってはならない。天を指して誓ってはならぬ。そこは天主の玉座である。地を指しても誓ってはならぬ。そこは天主の足台である。イエルザレムを指しても誓ってはならぬ。そこは大王の都である。自分の頭を指しても誓ってはならぬ。あなたは、一本の髪の毛さえ、白くも黒くもできないものである。あなたたちは、はいならはい、いいえならいいえ、とだけいえ。それ以上のことは、悪魔から出る。

また、あなたたちも知っているとおり、"目には目を、歯には歯を"と教えられていた。
しかし、私はいう。悪人にさからってはならない。人が、あなたの右の頬を打ったら、ほかの頬も向けよ。人が、あなたを訴えて、上着をとろうとしたら、マントもやるがよい。人が、あなたを一千歩歩かせるために徴用したら、かれといっしょに二千歩を歩け。あなたにものを乞う人があったら与え、借りたい人にも、背中を向けてはならない。

あなたたちも知っているとおり、"隣人を愛し、敵を憎め"と教えられていた。
しかし、私はいう。あなたたちは、敵を愛し、迫害する人のために祈れ。こうして、あなたたちは、天においでになるあなたたちの父の子となるのである。天の父は、悪人の上にも善人の上にも、陽をのぼらせ、義人にも不義の人にも、雨をお降らせになる。自分を愛してくれる人を愛したとて、なんのむくいがあろう?そんなことは、税吏でさえも、しているではないか。自分の兄弟にだけ挨拶したとて、なんのすぐれたことがあろう?そんなことは異邦人でさえも、しているではないか。

あなたたちの天の父が完全であるように、あなたたちも完全なものになれ。


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