2021年9月4日(初土)聖母の汚れなき御心の随意ミサ聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教(修道院)
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
昨日は、聖ピオ十世教皇様の祝日でした。21世紀に住む私たちの為に、三位一体の天主は、天主の御言葉イエズス様は、私たちに特別な光を与えて下さいました。
一つは、聖ピオ十世教皇様。その教皇職の光を以って、その教えを以って、勇気ある発言を以って、私たちにどのような行動を示すべきか、何を信じるべきか、という事を強く教えてくれました。
第二は、ファチマのマリア様でした。ファチマのマリア様は私たちに、天主の最後の救いの手段である汚れなき御心を教えてくれました。
ちょうど聖ピオ十世教皇様の祝日を祝い、また今日、初土の信心を行なっているので、まさにこの二つを、私たちがちょうど今実践しているかのようです。
聖ピオ十世がマリア様について教えた事を思い出すと、まず子供の頃から、マリア様に対する特別な信心がありました。マリア様を自分の母のように愛していました。そして教皇となられてからは、初土の信心を勧めていました。実はファチマのマリア様が仰る前から、教皇聖ピオ十世は、「初土曜日にミサに与って、そしてマリア様の御心を慰めるように」という事を教えていました。「聖体拝領を9回続けて、(これは初金も9回なので、それと同じように9回続けて)初金の信心をマリア様の御心にもするように」と勧めていました。実際ファチマではマリア様はそれを確信します。
また1904年、マリア様の無原罪の御孕りのドグマが制定されてからその50周年には、教皇様は特別の記念の50周年の回勅を出しました。『Ad Diem Illum』です。「マリア様がなぜこれほど大切なのか、これほど力があるのか」という事を神学的に説明しました。
「イエズス様は、天主御自身であるので、天主の御言葉において、天主の本性と人間の本性が一致合体しているので、イエズス様のなさったすべての苦しみは、天主としての苦しみの価値がある、だから無限の価値がある。これは厳密な意味において、全ての世の罪を償うに相応しい、正義に適うものである。(これは神学的なラテン語で言うと)“Condigno”の功徳がある、全く相応しい功徳がある」と教えました。
「それに引き換えマリア様は、罪の無い御方で、一切の罪の汚れの無い方であり、しかも十字架の下でイエズス様と共に苦しんだので、マリア様は例え天主ではなかったとしても、しかしほぼ無限のような、私たちの罪を償う為の功徳があるのは非常に相応しい、“Congruo”だ」と仰いました。
「イエズス様の功徳は、“Condigno”全く正義に適っている。マリア様は、“Congruo”そうあるのが相応しい。そして、マリア様のその功徳の多さに信頼するように」と私たちを招きました。
聖ピオ十世教皇様の言葉に従って、またマリア様の呼びかけに従って、今日、マリア様の汚れなき御心の方に馳せ寄りましょう。恵みの玉座に、憐れみの玉座に近寄りましょう。何故かというと、現代ほどそれが必要とされている、御恵みが必要とされている時はないからです。
今、全世界を襲う有事のような、あるいは革命が起こりつつあるような、あるいはあたかも戦争であるかのような、全世界を襲う危機、これは一体何故、このようなものがあるのでしょうか?
全世界で行なわれる堕胎のせいかもしれません、堕胎は天に復讐を呼ぶ罪でもあるからです。あるいは同性愛の合法化など各国がするからかもしれません、これはやはり天に復讐を呼び求める罪でもあるからです。あるいはイエズス様の御聖体に対する冒瀆かもしれません。あるいはパチャママ、その他の偶像崇拝、女神なる大地への崇拝が、教会の最も聖なる場所にも浸透しつつある、という事からかもしれません。
一体私たちはどうすれば良いでしょうか?
聖ピオ十世とファチマのマリア様は私たちに言います。「汚れなきマリア様だけが、私たちを助ける事ができる。何故かというと、マリア様の御取次ぎは無限の力があるから。イエズス様の心を揺り動かす事ができるから。またイエズス様の憐れみを勝ち取る事ができるから。」
ですから今日、多くの方がマリア様の元に来て、お祈りなさって、ミサに与って、御聖体降福式に与るのを、心から嬉しく思い、感謝致します。
マリア様にお祈り致しましょう。私たちを救って下さいますように、この世界の危機を早く終わらして下さいますように、特別の御恵みをお祈りしましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
昨日は、聖ピオ十世教皇様の祝日でした。21世紀に住む私たちの為に、三位一体の天主は、天主の御言葉イエズス様は、私たちに特別な光を与えて下さいました。
一つは、聖ピオ十世教皇様。その教皇職の光を以って、その教えを以って、勇気ある発言を以って、私たちにどのような行動を示すべきか、何を信じるべきか、という事を強く教えてくれました。
第二は、ファチマのマリア様でした。ファチマのマリア様は私たちに、天主の最後の救いの手段である汚れなき御心を教えてくれました。
ちょうど聖ピオ十世教皇様の祝日を祝い、また今日、初土の信心を行なっているので、まさにこの二つを、私たちがちょうど今実践しているかのようです。
聖ピオ十世がマリア様について教えた事を思い出すと、まず子供の頃から、マリア様に対する特別な信心がありました。マリア様を自分の母のように愛していました。そして教皇となられてからは、初土の信心を勧めていました。実はファチマのマリア様が仰る前から、教皇聖ピオ十世は、「初土曜日にミサに与って、そしてマリア様の御心を慰めるように」という事を教えていました。「聖体拝領を9回続けて、(これは初金も9回なので、それと同じように9回続けて)初金の信心をマリア様の御心にもするように」と勧めていました。実際ファチマではマリア様はそれを確信します。
また1904年、マリア様の無原罪の御孕りのドグマが制定されてからその50周年には、教皇様は特別の記念の50周年の回勅を出しました。『Ad Diem Illum』です。「マリア様がなぜこれほど大切なのか、これほど力があるのか」という事を神学的に説明しました。
「イエズス様は、天主御自身であるので、天主の御言葉において、天主の本性と人間の本性が一致合体しているので、イエズス様のなさったすべての苦しみは、天主としての苦しみの価値がある、だから無限の価値がある。これは厳密な意味において、全ての世の罪を償うに相応しい、正義に適うものである。(これは神学的なラテン語で言うと)“Condigno”の功徳がある、全く相応しい功徳がある」と教えました。
「それに引き換えマリア様は、罪の無い御方で、一切の罪の汚れの無い方であり、しかも十字架の下でイエズス様と共に苦しんだので、マリア様は例え天主ではなかったとしても、しかしほぼ無限のような、私たちの罪を償う為の功徳があるのは非常に相応しい、“Congruo”だ」と仰いました。
「イエズス様の功徳は、“Condigno”全く正義に適っている。マリア様は、“Congruo”そうあるのが相応しい。そして、マリア様のその功徳の多さに信頼するように」と私たちを招きました。
聖ピオ十世教皇様の言葉に従って、またマリア様の呼びかけに従って、今日、マリア様の汚れなき御心の方に馳せ寄りましょう。恵みの玉座に、憐れみの玉座に近寄りましょう。何故かというと、現代ほどそれが必要とされている、御恵みが必要とされている時はないからです。
今、全世界を襲う有事のような、あるいは革命が起こりつつあるような、あるいはあたかも戦争であるかのような、全世界を襲う危機、これは一体何故、このようなものがあるのでしょうか?
全世界で行なわれる堕胎のせいかもしれません、堕胎は天に復讐を呼ぶ罪でもあるからです。あるいは同性愛の合法化など各国がするからかもしれません、これはやはり天に復讐を呼び求める罪でもあるからです。あるいはイエズス様の御聖体に対する冒瀆かもしれません。あるいはパチャママ、その他の偶像崇拝、女神なる大地への崇拝が、教会の最も聖なる場所にも浸透しつつある、という事からかもしれません。
一体私たちはどうすれば良いでしょうか?
聖ピオ十世とファチマのマリア様は私たちに言います。「汚れなきマリア様だけが、私たちを助ける事ができる。何故かというと、マリア様の御取次ぎは無限の力があるから。イエズス様の心を揺り動かす事ができるから。またイエズス様の憐れみを勝ち取る事ができるから。」
ですから今日、多くの方がマリア様の元に来て、お祈りなさって、ミサに与って、御聖体降福式に与るのを、心から嬉しく思い、感謝致します。
マリア様にお祈り致しましょう。私たちを救って下さいますように、この世界の危機を早く終わらして下さいますように、特別の御恵みをお祈りしましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。