2022年3月5日(初土)聖母の汚れなき御心の随意ミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教(修道院)
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
今日は四旬節ですが、初土曜の信心として、聖体降福式をこのミサの直後に行なうので、随意ミサが許されています。そこで今は、聖母の汚れなき御心の随意ミサを行なっています。
この聖母の汚れなき御心への信心は、現代21世紀の私たちにとって非常に大切です。なぜかというと、マリア様は私たちに、最後の手段として、二つの事を与えて下さったからです。一つはこの世を救う為に「汚れなき御心の信心」を、もう一つは「ロザリオ」を使おうと。
私たちの今生きている時代は、ますますマリア様を必要としています。なぜかというと、コロナだけではなくて、世界戦争にまで発展するような時代が今、起こっているかのように思われるからです。これについてはたくさんの方が色々な事を述べています。一体原因は、ロシアだけが一方的に悪かったのでしょうか?それとも一体なぜ、このような事態が起こったのでしょうか?
それは、人類が、とどのつまりは私たちが、天主に対して戦いを挑んで、天主に対して逆らって、背いているからです。
天主が立てた創って下さった、男と女という、この人間を改造しようとしたり、あるいはその天主の秩序を無視しようとしたり、これにあえて逆らったり、結婚の制度を破壊しようとしたり、天主が与えて下さった子供たちを、罪のない子供たちを自分の都合で、利益の為に、大量に殺戮したり、青少年の純粋な心を不潔な教育で汚そうとしたり、あるいはイエズス・キリストの教会に対して嘘のニュースや嘘の情報を流したり、そして教会の美しい姿を汚そうとしたりしているからです。
そうする事のそのしっぺ返しが、それと全く同じ事が、私たちに対して跳ね返ってきているかのようです。
私たちが巷で聞く情報、テレビや新聞などで聞く情報は、あるいは中国や、あるいはロシアの人々が聞く情報とは、正反対の事が言われています。一体どこが本当で、どこが嘘なのか、私たちは眉に唾を付けながら聞かなければならないものがたくさんあります。
なぜかというと、私たちがイエズス・キリストの本当の事について、イエズス・キリストの立てたカトリック教会について、今まであまりにも嘘の情報を流してきて、本当の事を、真理を愛そうとしなかったが為に、誰も嘘に対して戦おうと、「それは嘘だ!」と言う人々がますますいなくなってしまっているからです。
では、これからどうしたら良いのでしょうか?
このような暗闇の中において、私たちはいつも、北極星のような、いつも輝く星を見出しています。荒れ狂う海に、いつも輝くマリア様が、私たちにどこを向いたら良いか、どっちの方に進んだら良いかを示して下さっています。ですからこの四旬節には是非、テレビとかラジオとかを是非止めて、マリア様の方を向いて、マリア様に話しかけて、マリア様の私たちに仰りたい事を聞く事に致しましょう。
良いニュースは、特にヨーロッパでは、オーストリア、フランスとか、イタリアとか、ベルギーとか、ドイツとか、スペインとか、さらには、その他の世界中の国々では、多くの今までなかった事が起こりつつあります。
これは政府のレベルではなくて、一般の人々の、ただの普通の人々の間で、マリア様にお祈りをする、色々な所で人々が集まって、ロザリオの行列をする、何千という所でそのような行事が、自然に発生して起こっています。それは今ヨーロッパ中に広まっています。アメリカでもそれが広まっています。おそらくそれが世界中に広がる事を望んでいます。
そして私たちもそれに参加して、今このミサを立てています。マリア様の方を向いて、マリア様の汚れなき御心に対して私たちは、私たちの行くべき道を、方向を、はっきりと定める事に致しましょう。マリア様はファチマで言いました、「私しか、あなたたちを救う事ができない」と。秋田でも言われました、「マリア様しか、私たちを助ける事ができない。」
ですから今日、皆さんが今日はこうやってミサに与って、初土の信心をされる事を非常にマリア様もイエズス様も喜んでおられると思います。そしてこのここから多くの御恵みが、憐れみが、世界中に行き渡ると確信しています。ですから私たちは、戦争がある事を望んでいません、平和を望んでいます。その為に一番良い事は、マリア様に向かう事です。そして今、私たちはこれを続ける事に致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。