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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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イエズス様が2000年前になさった5000人を養う奇跡は、私たちの祭壇の上での全実体変化の奇跡の前兆:毎日、世の終わりまで、全世界中で、何億人という霊魂を養いつづけておられる

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2022年3月27日(主日)四旬節第四主日のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教(大阪)

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟姉妹の皆様、今日は四旬節第四主日で、「レターレの主日」「喜びの主日」とも呼ばれています。何故かというと、四旬節はちょうど中間に来て、そして紫の色に少し白を混ぜたバラ色の祭服を司祭が着けて、花も飾り、そしてオルガンも音を奏でることが許される主日であるからです。
この主日から教会は、四旬節の後半に、特に主の御受難の神秘の中に入っていきます。

ユダヤの暦によると、一日は夕方から始まります、そして夕方で終わります。ですからローマの時間割では、木曜日と金曜日は別の日ですけれども、旧約では、天主の考えでは、聖木曜日の夕方から聖金曜日の夕方までで一日なのです。つまり最後の晩餐、最初のミサ聖祭と、十字架のいけにえ、これは全く同じ日に行なわれました。

ちょうどそれをかたどるかのように、四旬節の後半の最初に、レターレの主日の最初にこの福音において、イエズス・キリストはパンを増加させたことを私たちに思い起こさせます。

主は、過越祭が近付いた時、ユダヤの祭りの過越が近付いた時に、このパンの増加を行ないました。御自分の元にやって来る5000名以上の人々を見て、この人々を養おうと思われました。五切れのパンと二匹の魚で、5000人を養います。もしもここにいらしている皆さんの数が25名だとすると、その200倍の方々を、五切れのパンで満腹されました。これは、御聖体の奇跡を示しています。考えてみて下さい。5000人を養われました。砂漠で。

つい最近私が読んだ中に、福者エレナ・アイエロというイタリア人の修道女の話があります。この方は修道会を創立する創立者となるのですけれども、1935年9月11日に、孤児などの世話をして、多くの孤児たちがたくさんこの修道院の世話になってきて、そしてこの子供たちを養う為のお金が全くなかった、お金がゼロだった。そこで一緒のシスター・アグネスがシスター・エレナにやって来て言います。
「シスター、子供たちの為に買うパンのお金を下さい。」
するとお財布の中に何もないのを見て、「シスター、今ミサが捧げられているので、ちょうど神父様がいらしたので、ミサに与って下さい。主が何とかして下さるでしょう。」「はい、マザー。」そしてそのシスターと一緒に、福者シスター・エレナはミサに与ります。

すると、御聖体奉挙の時に、聖堂中にえも言えない香りが漂って、たまたまその時に、この聖変化が終わった後に祈祷書を開くと、悲しみのマリア様と幼きイエズスの聖テレジアの御影(ごえい)の間に、お金が挟まっていたとのことです。50リラあった。シスターはここにお金が無いということをよく知っていました。「あぁ、おそらくイエズス様は、私たちを見捨ててなかったのだろう」と思って、その50リラをミサが終わるとシスターに渡して、「さぁ、これで子供たちの為にパンを買って下さい」と言いました。

これが本当に奇跡である、ということを確認するかのように、もう一度、夕方ロザリオのお祈りをした後に、同じように良い香りが御聖堂に漂い、シスター・エレナが祈祷書を開けると、やはり同じ悲しみのマリア様と幼きイエズスの聖テレジアの御影(ごえい)の間に、50リラが挟っていました。そして、しかも紙には「50+50=100」と書かれていて、更にギリシャ語で何か書かれていました。さっきはなかった50リラが入って、この文字も書かれている。そしてこれがイエズス様からの奇跡である、と確信したシスター・エレナは、翌日神父様にこのギリシャ語の意味を聞こうと思って、神父様にお話をするのですけれども、ギリシャ語の字は消えてなくなっていた、だから何が書かれていたのか今では分からない、と。

この奇跡も素晴らしいのですけれども、イエズス様が2000年前になさった5000人を養う奇跡はもっと素晴らしいものです。

しかし、私たちの主が、毎日御聖堂で、私たちの祭壇の上でなさって下さる全実体変化の聖変化の奇跡は、さらに私たちの想像を超える奇跡です。

何故かというと、一度や二度ではなくて、毎日、世の終わりまで、最後の晩餐の時から続けて、全世界中で、私たちの為に、何億人という人々を、霊魂を養う為に、奇跡が行なわれ続けているからです。

この今日のパンの増加の奇跡は、私たちに更に大きな奇跡が起こっている、ということを理解することができるように、あえて主があらかじめなさって下さった奇跡です。

私たちはこの主の憐れみに、全幅の信頼を置きましょう。主の憐み深い愛にますます信頼し、感謝致しましょう。奇跡を行なったその対象は、砂漠にまでも、何もない所にでも主を慕ってやって来た5000人の人々です。これは私たちの霊魂であるかのようです。私たちは主の御元を慕って、四旬節を半ばまでやって来ました。復活祭では、私たちに多くの恵みを下さるに違いありません。私たちを御聖体で豊かに養って下さり、養い続けて下さるに違いありません。ですから今日はどうぞ、良い遷善の決心を立てて下さい。御聖体を私たちは愛し、そしてイエズス・キリストの愛に信頼するという決心を立てましょう。マリア様にこの御恵みを乞い求めましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

Photo Credit


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