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聖ベルナルドの聖徳の秘訣:祈りの精神、イエズスの御名に対する愛、マリア様

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2022年8月20日聖ベルナルドの祝日
トマス小野田神父説教(修道院)

父と子と聖霊の御名によってアーメン。

愛する兄弟姉妹の皆さん今日は聖ベルナルドの祝日です。

フィリピンにはブラザーたちの修練院があって、それが聖ベルナルド修練院といいます。聖ベルナルドに捧げられていますので、どうぞ聖ピオ十世会の修道士たちの修練院のためにもお祈りください。

では聖ベルナルドという方はいったいどういう人だったのでしょうか。私達に何を教えているのでしょうか。少し黙想いたしましょう。

聖ベルナルドは、フランスのリジョンの近くのフォンティーヌというところにある裕福な家庭に生まれました。特にお母さんの影響で非常に信心深い生活を送り、そしてお母さんの遺言に従って若いうちからシトー会の修道士となりました。

特に幼少のころから頭脳が優秀で、特に聖書を深く理解するために勉強を好んでしていました。聖ベルナルドが修道院に入会した時には、自分の兄弟たちや自分の友人の多くの男性たちを誘って「一緒に修道院に行こう」と言って修道生活に入ったので、その当時ブルゴーニュ地方にいた高貴な貴族の女性たちは非常に悲しんだとのことです。

若いときから才能があることを示して25歳で修道院長の職を任されました。美しい谷と呼ばれるクレルヴォ―にシトー会の修道院を創立するようにとステファノ・ハルヴィン修道院長に依頼されて(一緒に)修道院を作りました。

その聖ベルナルドは多くの霊魂たちを集めて、そして修道院に弟子たちを集めたので、聖ベルナルドのクレルヴォーの修道院から、その子供の修道院、その孫の修道院と広がって、多くの修道生活の大きな発展を見ることになりました。

いったい聖ベルナルドの秘訣は何だったのでしょうか。それは聖ベルナルドの祈りの精神でした。これは現代の私たちに、そして特に私に非常に多くの警告をしています。

聖ベルナルドの弟子のうちの一人に後に教皇聖エウジニオ三世となった人がいます。自分のもと弟子だった子供のような新しい教皇に聖ベルナルドは慈父の愛をもってこのように警告しています。

「教皇様、教皇様、立派な仕事だったとしても、もしも祈りの生活を失ってしまうならばその教皇の職といえども呪われた仕事となってしまう。」

祈りがわたしたちにとって非常に大切だ、ということを聖ベルナルドはいつも教えていました。ですからたとえ聖ベルナルドが他の所に移動しなければならない、他の修道院を視察にいかなければならなかったとしても、聖ベルナルドが動くところにはいつも修道院が一緒にいるようにその沈黙が動いていたといわれています。私達はどれほど聖ベルナルドに学ばなければならないのでしょうか。

聖ベルナルドの特に愛の対象はイエズス様でした。そしてマリア様でした。有名な聖ベルナルドの言葉は「イエズスの御名に対する愛」であって、イエズス様の御名、聖なる名前は「口には蜜であって耳には美しいメロディであって心には喜びだ」Jesus, in ore mel, in aure melos, in corde jubilus と言っていました。イエズスの御名がないような話は聞いても面白くないし楽しくない、と。聖ベルナルドはいつもイエズス様のことを黙想していたからです。

聖ベルナルドの聖徳のもう一つの秘密はマリア様でした。いつもマリア様を仰ぎ求めていました。

「夜空に輝く星であるマリア様を、いつも道に迷う時嵐のような時どんな時でもマリア様を仰げ、見つめよ、そうすれば私たちは決して道を迷うことがない」とおっしゃっていました。聖ベルナルドの御取り次ぎによって、私たちもイエズス様に対する愛とマリア様に対する愛そして祈りの精神を請い求めましょう。

父と子と聖霊の御名によってアーメン。


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