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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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「天の国は、王子の婚宴の準備をする王に似ている」という婚宴の譬えの意味は何か?譬えの礼服というのは何なのか?私たちが礼服を着るには?

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聖父と聖子と聖霊との御名によって、アーメン。

聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。

今日は2022年10月16日、聖霊降臨後第19主日のミサを行っています。

お知らせが幾つかあります。
一つは、今日のミサの後にいつもの通りに御聖体降福式があります。どうぞ皆さん、参加なさってください。御聖体を讃美いたしましょう。

そのもう一つのお知らせは、11月の7日と8日の月・火と、この御御堂にアジア管区長のサマーズ神父様という方が来られて、夕方のミサと朝のミサ、早朝のミサをされます。是非、皆さん、管区長の訪問の時のミサに与ることができればとてもうれしく思います。

また11月は別なお客様の神父様も来られます。聖ピオ十世会の総長様でパレリャーニ神父様です。11月の28日の月曜日、それから29日の火曜日に、聖ピオ十世会の秘書長とともに、私もお供して参ります。その総長様にもぜひお会いになられミサに与ってそのお話を聴けたら、うれしく思います。

来年のお話ですが、1月の27日28日、金・土と、今度はもと聖ピオ十世会の総長であるフェレ―司教様もいらっしゃいます。特にまだ堅振の秘跡を受けていない方には、昔の通りのやり方に従って堅振の秘跡を授けるためにいらっしゃいます。

子供もまだ受けていない子供たちもいらっしゃるので受けるようにしてください。この堅振の秘跡を受けるためには、いまプログラムをいま考えています。お説教の中で、あるいは良い準備をしてから、いったい堅振の秘跡とは何かを、そしてどんなお恵みがあるのか、ということをよく学んで、受けていただきたいと思っています。それは皆さんがこの堅振の秘跡の恵みをよく受けるためです。

今日、福音では、イエズス様は譬えを話しました。天の国は、息子の王子の婚宴の準備をする王に似ている、と。

今日はこの婚姻の宴会、つまり婚宴の譬えの意味を一緒に黙想しながら、遷善の決心を立てましょう。

(1) 婚宴の譬えの意味

教父たちによると、最初に招かれた人たちはユダヤ人のことを意味しています。招いた王様というのは、天主三位一体です。御父です。王子の婚宴というのは、その王子というのは天主御子の天主の御言葉のことです。三位一体の第二のペルソナのことです。天主の御子、結婚する、婚姻をするというのは何かというと、この天主の御言葉が天主でありながら、天主の本性を保ちながら、人間の本性を自分のペルソナにおいて一致させること、天主が人間となること、天主が天主の本性と人間の本性が合体すること、これを結婚だと譬え、そしてこれを婚姻の宴会に人々を招いたということです。

最初に招かれたのは、ユダヤ人たちでした。ユダヤ人たちには、聖パウロのへブライ人の手紙によると、何度も何度もいろいろな方法で預言者が送られました。そしてユダヤ人たちにいろいろな方法で招きを送りました。しかし残念なことに選ばれたユダヤ人たちはその招待に応ずることを拒みました。望みませんでした。

もう一度「さあ来てください」と預言者が送られましたが、忙しい、仕事がある、この地上のことでいっぱいだ、と言って、部活がある、塾がある、お金儲けだ、と言って行きませんでした。

さらに「お願いですからきてください」と預言者を送ると、今度はその送られた預言者たちさえも殺害してしまいました。そしてそれを聞いて怒った天主は、このユダヤのエルサレムを本当に軍隊を送って、御摂理によって送って破壊してしまいます。それはちょうどローマが、西暦70年にエルサレムを滅亡させてしまった、という史実にぴったり合っています。

そこで選ばれた人たちはふさわしくなかった、ユダヤ人たちはあれほど招かれていたにもかかわらず来るのを拒んだ、だから今度は、そのさらに外に行って、招かれていなかった人々を全て誰でもかれでも出会う人を全て呼んでこいと弟子に僕(しもべ)に言います。そうして私たち異邦人がユダヤ人ではない私たちが、招かれました。善いものも悪い者もすべて主の宴会の席に連なるようにと招かれました。

(2)礼服を着ていない人とは?

宴会の席に行って天主御父はその招かれた人たちに出合おうと挨拶しようとやってくると、礼服を着ていない人を見て、「なぜ礼服を着ずに来なかったのか」と問います。するとかれは何も答えることができませんでした。

教父によると、礼服を着てこなかったというのは婚姻の結婚した人の新郎新婦の名誉のためではなくて、自分のために来たということを意味するからだと言っています。

ではこの礼服というのはいったい何なのでしょうか。

教父たちによると、これは成聖の恩寵のことです。成聖の恩寵というのは何かというと、私たちが罪を赦されて、イエズス・キリストの超自然のお恵みを受けて、私たちから決して離れることがない特別の天主の命を受けて、そしてその天主の友として友人として天主の子どもとして、私たちが天主の命に生きている特別な状態です。罪を全て許されたという状態です。成聖の、私たちを聖とすることができる特別の超自然のお恵みの状態にいる、これが礼服、新約の私たちが着るべき礼服です。

天主御子がご自分のペルソナにおいて天主の本性と人間の本性を一つに合体させた、これが婚宴ならば、私たちはそれに与るためには天主の恩寵、成聖の恩寵を身に着けていなければなりません、それを霊魂に宿していなければなりません。そうしなければ私たちはその婚宴の式に一致して与ることができないのです。

(3) 私たちの礼服とは?礼服を着るには?

いったい私たちはどうしたらその礼服を着ることができるのでしょうか。それは洗礼の秘跡を受けることによってです。罪を全て赦されて、天主の三位一体のお恵みが私たちの霊魂に注がれることによって、この礼服を着ることができます。

今日聖パウロの書簡では新しい人を着よ、とあります。これはもう古いアダムではなくて新しいアダム、イエズス・キリストを着よ、成聖の恩寵を身につけよ、という意味です。

でも私たちは洗礼を受けたからそれでよいのではありません。もしも大罪を犯してしまうと、私たちの身に着けていた成聖の恩寵はすべて失われてしまいます。なぜかというと、天主の命と罪の状態とは共存することができないからです。罪を犯すことによって私たちは天主の恩寵を脱ぎ捨ててしまって、そしてそれを捨て去ってしまうことになります。悪魔は私たちをしてこの成聖の衣を脱ぎ剥がそうと、そしてその脱がして永遠の暗闇である地獄に落とそうと企んでいます。

もしも不幸にして成聖の恩寵を失ってしまったら、私たちはどうしたらよいのでしょうか。お恵みの状態でなくなってしまったら、どうしたらよいのでしょうか。そのときにはイエズス様は特別の秘跡を私たちにくださいました。それが告解の秘跡です。悔悛の秘蹟です。罪を痛悔して、それをイエズス・キリストの代理である司祭に告白することによって、罪の赦しが与えられて、成聖の恩寵、礼服は私たちに回復します。天国の宴席に連なるその服をもう一度着ることができるようになります。なんというお恵みでしょうか。

(4) 遷善の決心

遷善の決心を立てましょう。マリア様はこの成聖の恩寵を、この充満を着ておられました。大天使ガブリエルは、マリア様にこう挨拶しました。『めでたし聖寵満ち満てる御方、主は御身とともにまします。』この天使祝詞を私たちはロザリオの月である十月に毎日唱えています。たくさん唱えています。マリア様の御取り次ぎによって、マリア様に倣って、この成聖の恩寵をいつも保っていることができますように、婚姻の席に御子の婚姻の席に連なることができますように、そのお恵みを請い求めましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


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