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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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イエズスがどのようにお生まれになったかを見ると、イエズスの愛がどれほど深かったかがわかる

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2022年12月18日 名古屋 説教

聖父と聖子と聖霊の御名によりて、アーメン。

愛する兄弟姉妹の皆様、

あと一週間で、私たちは御降誕を迎えます。私たちの主イエズス・キリストがお生まれになります。

【イエズス・キリストがお生まれになる:歴史の中心点】
では、イエズス様がお生まれになるという意味は何なのでしょうか。これは私たちの人類の歴史の中で、まさに中心、一番の中心点となる出来事でした。なぜかと言うと、この全宇宙を作った全能・永遠の天主・創造主・三位一体の御ひとり子が、人間となった、そして私たちのためにお生まれになった、その日であるからです。ですから、いま西暦2022年、イエス様の御誕生から数えて2022年、お恵みの年2022年を数えるのは全く理に適っている数え方です。なぜかというと、この主の御降誕ほど偉大な人類の歴史の中心点はないからです。

【イエズス・キリストがお生まれになる:私たちに永遠の命を与えるため】
では、一体何が起こったのでしょうか。天主が人間となった。お生まれになった。いったい何のために。それは私たちに永遠の生命(いのち)を与えるためでした。私たちが今地上に生きているのは、この地上でエンジョイするためではありません。なぜかと言うとこの地上でいくら幸せがあったとしても、たった60年、もしかしたら皆さんは健康で100年、もしかしたら長寿に恵まれて130年、あるいはもしかしたら医学の進歩によって150年、長生きされるかもしれません。でもその後でどうなるのでしょうか。

イエズス様は私たちに永遠の生命を、不老不死、限りのない生命の喜びを私たちに与えるために、天主でありながら人間となって、死を受けるために人間となって、お生まれになりました。これは私たちを、ただひたすらにお愛ししてくださったからです。

考えても見てください。王様が、最も偉大な王様が私たちにその富を与えるために、乞食となった、ということを考えてください。イエズス様がなさったことはさらに大きなことです。

【イエズス・キリストがお生まれになる:私たちを愛するため】
最後に、イエズス様がどのようにお生まれになったかという事をもう少し考えてみると、イエズス様の愛がどれほど深かったかということがわかります。

どんなに貧しい人でも、どんなにお金がない子供でも、生まれてくる家があります。どんなに貧しくても、暖房はちょっとはあります。きれいな布団もあります。しかし、もしも王様の王子様がお生まれになったとしたら、どれほどきれいなベッドで、きれいな清潔に洗濯したお布団で、あるいは暖かいお布団で、電気毛布もして、それからストーブも焚いて、それからお付きの人もついて、先生もついて、看護婦さんもついて、それからきれいにお部屋が飾られて、赤ちゃんが産まれるのを、王子様が生まれるのをお姫様が生まれるのを楽しみに、皆さんが歓迎して喜んで待っているではないでしょうか。

しかし王の王、全能の天主、この宇宙のすべてを支配する方、所有している方、私たちの全てを握っている統治している方がお生まれになる時には、旅人でした。その方がお生まれになる時には、部屋もありませんでした。ベッドもありませんでした。暖房もありませんでした。暖房だったのは、動物の吐く息だけでした。寝る所は動物が食べる餌の上でした。藁(わら)の上で、動物の体から出るいろいろな汚いものが入っていたかもしれません。マリア様とヨゼフ様が一生懸命きれいにされたかもしれません。しかし寒い凍える冬の中で、王子様が、王、天主様が、イエズス様がお生まれになりました。

イエズス様がこれで何を私たちに教えているかというと、私たちを愛するがためにどんな苦しいことでも喜んで受けたい、私たちを愛するがためにもう狂ってしまった、そこまでめくらになってしまった、ということ意味しています。

【イエズス・キリストがお生まれになる:私たちの罪を償い、私たちを豊かにするため】
イエズス様はこのことを通して、人間は傲慢と肉欲と驕りで罪を犯したからそれを償うために喜んで私は苦しみを受けますよ、とおっしゃっているかのようです。イエズス様がお生まれになった時からお亡くなりになるまで、十字架の上でお亡くなりになるまで、毎日苦しみの連続でした。なぜでしょう。それは私たちを愛していたからです。なぜかと言うと私たちが苦しまないために、自分がすべてその苦しみを受けになったからです。私たちが永遠の生命を受けることができるように、ご自分は死を喜んで受け取りました。私たちが豊かになることができるように、あえて自分は貧しくなりました。まぐさ桶に、ベトレヘムの馬小屋に横たわっている可愛い赤ちゃん、まことの天主、全能永遠の天主、人となったイエズス・キリスト、このイエズス様は私たちに、どれほど私たちのこと愛しているか、ということをお生まれになって見せております。

まぐさ桶、十字架、そして御聖体御聖櫃、この三つは、イエズス様が私たちへの愛をどれほど深いかということを見せることができる私達に知らせている三つの場所です。イエズス様はベトレヘムでお生まれになることによって、ああ愛するお前たちも旅人だ、天国に歩んでいる旅人だ、だからあんまりこの地上のことに愛着しなくてもいいよ、お前の究極の辿り着くところは天国だから、私が天国に導いてあげるから、あんまりこの必要でない地上のことで罪を犯して喧嘩をしたり嘘をついたり盗んだりしなくていいよ、もっと本物の宝を目指して生活しなさい、とイエズス様は仰っています。

もしも私たちが寒い!イヤだ!つらーい!という時は、凍えて泣いているイエズス様をご覧になってください。イエズス様は私たちのためにこれほど苦しんでおられるのですから、私たちもイエズス様のために犠牲をお捧げいたしましょう。

【遷善の決心】
最後に、マリア様にお祈りいたしましょう。マリア様の御取り次ぎで私たちが、イエズス様がどれほど私たちのことを愛しておられるかということを、少しでも理解することができますように。なぜかと言うとイエズス様の私たちへの愛はあまりにも多いので、それを本当に知ったら、あまりにも感謝と幸せで気絶して、もう死んでしまうかもしれません。でも私たちが知ることができるのはほんのたった少しだったとしても、あまりにも大きな愛なので、私たちは感謝してもしきれません。マリア様にその恵みを請い求めましょう。またマリア様が私達に御取次ぎをして、イエズス様をお愛しすることができるようにお祈りしましょう。特に私たちは、イエズス様に対する愛で罪を憎みます。イエズス様をもう悲しませないようにするお恵みを、請い求めましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


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