2022年12月31日 修道院ミサ 説教
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄妹姉妹の皆様、今日は一年の最後のごミサです。
教会の伝統に従って、今日御聖体降福式の時に、テ・デウムを歌いましょう。テ・デウムを歌うのは、年の最後の教会の習慣ですから。
今年、イエズス様から多くのお恵みをいただきました。多くの方々が聖伝のカトリックを発見して、これこそが本物だと、たくさんの方が集いました。
2020年には、復活祭は東京と大阪を合わせて80人でしたが、今年は180名でした。今年のクリスマスは少なくとも193名、夜中のミサにも来た人々を入れると200名以上の方々がミサに与りました。
日本中から、北海道から沖縄からまで多くの方々がミサに与りました。総長様やアジア管区長様の訪問もありました。6名の方々が洗礼を受けました。中には奇跡的に洗礼を受ける恵みを受けた方もあります。来年も、新年すぐに洗礼を受ける方々がいらっしゃいます。多くのお恵みを感謝いたします。
そして、愛する兄妹姉妹の皆様からの特別のサポートと、お祈り、奉仕、それから忠実さ、信心、良い模範に心から感謝いたします。皆様のその愛に、イエズス様が百倍の何百倍もの報いとして祝福してくださいますように、お祈りいたします。今日このミサは、クリスマスの時から毎日やっている皆さんのためのミサ、7回目をいま捧げています。どうぞ私の感謝、そして聖ピオ十世会の心からの感謝の気持ちをお受けください。来年も多くのお恵みが待っていると期待しています。これほど皆さんが寛大であるので、イエズス様も寛大でいらっしゃらないはずがありません。
今日、教会は聖シルヴェストロ教皇殉教者の記念も行っています。この祝日は、もともと年の終わりとは特に関係はなかったのですけれども、昔から、初代から、この12月31日に聖シルヴェストロのミサをします。この教皇様はどんな人だったのかと言うと、特にコンスタンティノというローマ皇帝に洗礼を授けたということで有名です。ローマ皇帝コンスタンティノは、キリスト教に迫害を中止して――お母さんが聖ヘレナです――そして自分はまだカトリックではなかったにも関わらず教会に平和を与えて、キリスト教は自由だ、と。
今までその直前まではローマ帝国の最大の迫害の時代だったのです。しかし、あっという間にそれを変えて、キリスト教に平和を与えました。教会は、地上に教会を建てることができるようになりました。カタコンベではなく、地上に建物を建てることができるようになり、そして今まで奪われてしまっていたような物を教会に返却したり、あるいはローマ皇帝が自ら進んで教会を建てるように援助しました。そんな時代の教皇です。聖シルヴェストロは、ニケア公会議を裁可した制裁した教皇様としても有名です。この教皇様は私たちに大きな希望を与えています。どんなに迫害があったとしても、どんなに苦しい時代があったとしても、お祈りの力はもっと強く、そしてあっという間に状況は変わることができるということです。
ぜひ、マリア様を通して聖シルヴェストロを通してこのお恵みをいただき、2023年が私たちにとってより良い恵みに溢れた年となりますように、お祈りいたしましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。