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【参考文献】ルイーザ・ピカレッタの著書『天上の書』と「神の御旨の霊性祈祷会」に関する韓国カトリック司教協議会の信仰教理委員会が作成した意見書

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アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

ルイーザ・ピカレッタの著書『天上の書』と「神の御旨の霊性祈祷会」に関する韓国カトリック司教協議会の信仰教理委員会が作成した意見書が発表されました。ご参考までにご紹介致します。

CBCK
韓国カトリック司教協議会-韓国カトリック中央協議会 
CATHOLIC BISHOPS CONFERENCE OF KOREA
04918 서울시 광진구 면목로 74
TEL 02-460-7500 FAX 02-460-7505 www.cbck.or.kr cbck@cbck.kr 

中協司: 第2023-662号
2023. 10. 17.
受信 韓国男子修道会使徒生活団長上協議会会長 ユ・ドクヒョン大修道院長様
韓国カトリック女子修道会会長上連合会 会長 ナ・ヒョンオ修道女様
参照: 事務局長 キム・テワン神父、シスター キム・ウムジン様
タイトル: 『天上の書』と「神の御旨の霊性祈祷会」に関する司教会の信仰教理委員会の意見書伝達

+ 主の平安が共にありますように。

これまで司牧局長会議と総代理会議では、「神の御旨の霊性祈祷会」とここで教材として使用している『天上の書』ハングル翻訳書(1-20巻、カトリック出版社発行)についての議論があり、これらの会議の要請により、司教会の信仰教理委員会は何度か会議を行い、意見書をまとめました。

信仰教理委員会は『天上の書』に現れた深刻な誤りを提示し、「公的啓示よりも私的啓示に重要な位置を与えており、深刻な誤りがあるルイーザ・ピカレッタの著書を拡散させないようにし、「神の御旨の霊性祈祷会」の集まりも中止することが教会の善益のために必要であり、ソウル大司教区で取られた出版許可も撤回することが望ましい」という意見を伝えてきました。

司教会の2023年秋季定期総会は、このような意見に同意し、信仰教理委員会の意見書を教区と修道会に伝達し、信者の注意を促すこととし、ソウル大教区には『天上の書』の出版許可を撤回するよう要請することを決定したことをお知らせします。

つきましては、『天上の書』と「神の御心霊性祈祷会」に対する信仰教理委員会の意見書をお送りいたします。

主の豊かな恵みを祈ります。

添付:司教会議信仰教理委員会の意見書

          イ・チョルス
司教会議事務総長 イ・チョルス神父

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【訳者注】『天上の書』と「神の御心霊性祈祷会」に対する、韓国カトリック司教協議会の信仰教理委員会が作成した意見書によると、その概要は次の通りです。この意見書の日本語全訳については、あらためてご紹介いたします。

●『天上の書』は、ルイーザ・ピカレッタに起こった「私的啓示」を基にした一種の終末と予言の書である。その私的啓示は、ピカレッタの神秘体験、幻視、イエズスとの会話を主な内容としているが、ピカレッタに関する預言の言葉を主に含んでいる。
●天主の御旨が成就することを意味する 「フィアット( fiat)」 は聖書(聖母マリアの Fiat voluntas tua!)に根拠を置いているが、本書では特にピカレッタと共に開始された新時代の救い事業である「フィアット」事業を意味する。したがって、天主の御旨「フィアット」に従うとは、最終的にはピカレッタを通して開始される新しい時代についての預言の言葉に従うことをいう。
●この本では「フィアット」事業を通じて、ピカレッタが救いの歴史においてイエズスと聖母に匹敵する、さらにはそれらを上回る特別な場所に位置づけられている。ピカレッタは、単に救いの協力者や天主の特別な啓示を受けた者ではなく、救世主を完成させるために派遣された者、救霊事業の「道具」、天主の御心の「長女」、「新しい時代」を開く存在などとして描写されている。ピカレッタは聖母マリアと同じく救い事業の「道具」であるが、新しい救い事業をこの時代に展開するための「特権的な道具」として選ばれた人とされている。
●したがって、ピカレッタに下された「私的啓示」の根本的な特徴は、救いの歴史の中でピカレッタの「フィアット」事業の根源的な役割を強調することにある。このような主張はキリスト信仰にとって非常に深刻な結果につながるが、キリストを通して実現された救いの業績を退色させるだけでなく、キリストの救いを「 フィアット」事業に従属させるからである。
●新時代の救霊事業である「第三のフィアット」を強調し、それに伴うピカレッタの神性と使命を格上げしているため、イエズスの救いを軽視ないし無視する結果につながっている。実際に『天上の書』は、キリストの救霊事業よりもピカレッタ個人の位相と役割を浮き彫りにすることに重点を置き、ピカレッタをイエズスの救霊事業を完成させるために不可欠な存在として描写するため、イエズス様を通じて実現された救霊の経綸(けいりん:計画)をおとしめたり、未完成のものとする。まるでキリストの救いの業が不十分で、ピカレッタなしでは救いが実現しないかのように描写する。待望の「フィアット」(ルイサ・ピカレッタ)が待望の救い主(イエズス・キリスト)を上回るとまで言われる。
●このようなピカレッタの私的啓示に対する主張は、イエズス・キリストを通して実現された公的啓示を侵害するだけでなく、公的啓示が持つ唯一無二の決定的な特性を無視する結果につながる。


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