アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、フランソワ=グザヴィエ・シュッペ神父(1823~1904年)著「事実と特別な啓示によって説明された煉獄の教義」の一部をご紹介いたします。
第一部 煉獄、正義の神秘
第1章
天主の計画における煉獄。
煉獄は、私たちの聖なる宗教(カトリック)において重要な位置を占めている。それは、イエズス・キリストの御業の主要な部分の一つを形成し、人間の救いの経綸において本質的な役割を果たしている。
聖なる天主の教会は、その全体として考えると、三つの部分、すなわち、戦闘の教会、凱旋の教会、苦しみの教会つまり煉獄、から構成されていることを思い起こそう。この三重の教会はイエズス・キリストの神秘体を構成し、煉獄にある霊魂は、地上の信徒や天上の選民と同様に、その構成員である。
福音書において教会は通常、天の王国と呼ばれる。煉獄も天国や地上の教会と同様、その広大な王国の一地方である。
3つの姉妹の教会は互いに絶え間ない関係を持ち、諸聖人の通功と呼ばれる絶え間ない交わり(コミュニケーション)を行っている。これらの関係は、すべての選民が目指す最終目標である栄光へと霊魂を導くことであって、それ以外に目的はない。3つの教会は、永遠の都、栄光のエルサレムである天国に住むために、互いに助け合っている。
私たち地上の戦闘の教会の信徒が、煉獄の霊魂とどのような関係にあるかと考えれば、それは彼らの苦しみを助けることである。天主は私たちに、死者のための祈り、煉獄の霊魂への献身という、彼らの神秘的な牢獄への鍵を与えてくださったのだ。