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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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煉獄は、少なくとも贖罪のための通常の場は、地の下に位置しており、煉獄の霊魂たちと呪われた霊魂たちは、同じ地下の空間に、つまり聖書が地獄と呼ぶ深い所にいる

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「事実と特別な啓示によって説明された煉獄の教義」
フランソワ=グザヴィエ・シュッペ神父(1823~1904年)著
第一部 煉獄、正義の神秘

第4章

煉獄の場所 - 神学者たちの教え - トレント公会議の公教要理 - 聖トマス・アクィナス

信仰は、煉獄の場所について正確なことは何も教えていないが、最も一般的な意見、すなわち聖書の言葉と最もよく一致し、神学者の間で最も一般的に受け入れられている意見は、呪われた者が落ちる地獄からそう遠くない地の底に煉獄を置くというものである。聖ロベルト・ベラルミンによれば、神学者たちはほぼ全員一致で、煉獄は、少なくとも贖罪のための通常の場は、地の下に位置しており、煉獄の霊魂たちと呪われた霊魂たちは、同じ地下の空間に、つまり聖書が地獄と呼ぶ深い所にいる、と教えている(1)。(1) De purgatorio. lib. 2. cap. 6.

使徒信経で、イエズス・キリストは死後、地獄【日本語では誤解を避けるために「古聖所」と訳されている】に下られた、と言うとき、トレント公会議の公教要理(1)は、「地獄【古聖所】という語は、まだ天国の永遠の至福を得ていない霊魂たちがとどまる隠れた場所を意味する。しかしこのような場所は全部、同一種類のものではない。そのうちのあるものは恐しい暗い牢獄で、断罪された人々の魂はそこで汚れた霊たちと一緒に永遠に消えない火によって苦しめられている。これはゲヘンナ、深い淵とも呼ばれ、厳密な意味での地獄である。つぎに煉獄の火がある。そこでは、敬虔な人々の霊魂がいかなる汚れも受け入れない永遠の天の祖国に入るため、一定の期間、苦しみを受けるところである。第三の場所は、キリストの到来前の聖人たちの霊魂がとどまっていたところで、かれらはそこで何らの苦痛も感じることなくあがないの希望に生き、平和な生活を楽しんでいた。キリストは古聖所にお下りになり、アブラハムのふところにあって救い主を待っていたこれの敬虔な人々の霊魂を解放した。救い主の現存は、直ちに捕われ人たちに輝かしい光をもたらし、かれらの霊魂を無限の喜びと歓喜をもって満たし、天主を直観するというあれほど望んでいた至福を分け与えた。こうして、主が改心した盗賊に対して「今日あなたは、私とともに天国にあるであろう」とおおせられて約束されたことが実現した。」

聖トマス(2)は言う。「煉獄の償いのために二重の場所があるというのは、非常にありうることである。第一の場所は、一般的な霊魂たちのためのものであり、地獄に近い所、地の下にある。第二の場所は特殊なケースのためのものであり、そこで多くの【煉獄の霊魂たちの】出現が起こったのであろう」。これは多くの聖人たちの言葉や、特別な【私的】啓示に対応した答えになる。- それゆえに聖なる博士【聖トマス・アクィナス】は、他の多くの人々と同様に、天主の正義が特定の霊魂の浄化に特別な場所を割り当てることがあり、生きる者を指導するため、あるいは死者に必要な祝福を与えるため、あるいは天主の知恵と憐みにふさわしい他の理由のために、それらの霊魂の出現を許すことがある、と認めている。

これが煉獄の場所に関する教義の概略である。私たちは論争のある問題点は取り扱わないので、その論証も反論も付け加えはしない。スアレスやベラルミンのような著者の著作を読めばわかることである。地獄が地の下にあるという意見は、現代科学を何も恐れるに及ばないということを指摘するだけにしよう。純粋な自然科学は、このような超自然的秩序に属する問題には無力である。

さらに、霊魂という霊は、物体が存在しないかのように、物体が占める場所にいることができることを知っている。したがって、地質学者がよく言うように、地球の内部が火の海であろうと、その他の状態であろうと、地球の内部が霊魂、それも復活した肉体をまとった霊魂の住処となることを妨げるものは何もない。

使徒聖パウロは、空気中には多くの闇の霊【悪霊】が満ちていると教えている。私たちは闇の力、すなわち大気中に蔓延する悪霊と戦わなければならない(3)。一方、私たちを守ってくれる善良な天使たちも、この世界では決して少なくないことを知っている。さて、もし天使たちや他の霊たちが、物理世界を全く変化を起こさせないで大気中に住むことができるのならば、なぜ死者の霊魂たちが大地の下の懐に留ることができないようなことがあるのだろうか。

(1) Catech. Rom. cap. 6. §1. — (2) Supplém. Part. 3. Quest. Ult. — (3) Ephes. VI, 12.


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