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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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十字架のもとで立たずむマリア様の御悲しみを黙想する

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2023年3月31日(金)大阪でのミサ説教

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

今日、聖母の悲しみの記念を行っています。

悲しみの聖母は、聖ピオ十世会のシスターそして奉献修道女たちの特別の守護の聖人マリアですので、聖ピオ十世会では特別に一級祝日として祝っています。このミサの直後に、四旬節の金曜日ですから、十字架の道行を行いましょう。今日は、マリア様の御悲しみを黙想しながら、十字架の道行を行いましょう。

このミサでは十字架のもとで立たずむマリア様の御悲しみを黙想致しましょう。

イエズス様は、十字架で両手を大きく開けて、私たちを迎えようとしています、ご自分の愛の王国に迎えようと。私たちの罪をすべて赦そうと、だから罪人たちに早く父のもとに帰るように、そのために唯一の橋である仲介者であるイエズス・キリストのもとにやってくるように、両手を広げて、待っておられます。

マリア様はそのイエズス様のお姿を十字架のもとで佇(ただず)んで、お待ちです。佇んでおられます。

イエズス様は罪がなく、お生まれになったときから、愛と憐れみと善だけを施してきた、聖にして聖にして聖なる御方、その御方が、いま全く正義に反して冤罪の死刑の罪を受けておられます。周りの人々は、権力も当局もローマ当局もユダヤの宗教当局、イエズス様を断罪しています。罪がないにもかかわらず。あれだけ恩を受けた群衆たちも、心無い人々は、イエズス様を罵(ののし)っています。なんという不正義、なんという理にかなわないこと、なんでこのようなことが許されるのでしょうか。私たちでしたら、どのように理解していいかわからない程です。しかしマリア様はそれをすべて、イエズス様とともにお捧げになります。

イエズス様の最初の言葉を聞いてください。
「父よ、彼らを許したまえ。彼らはその為すところを知らざるなり。」
マリア様もこれに合わせて言います。
「父よ、赦してください。人々を赦しください。憐れんでください。罪の赦しを与えてください。天国に導いてください。永遠の地獄の火から守ってください。」

悲しみの極度にいながら、イエズス様とマリア様の御考えは一緒でした。

イエズス様の第二の言葉も、盗賊への赦しの言葉でした。
「汝、われとともに今日楽園にあらん。」

第三の言葉は、聖母を私たちに与える言葉でした。このような忘恩の罪人である私たちに対して、あまりにも寛大なイエズス様は、マリア様を私たちに母として与えようとされます。マリア様はその言葉を聞いて、私たちのようなものであったとしても、イエズス様と同じ態度と同じ愛をもって、自分の子どもとして愛し、そして育もうとされています。私たちはどれほどの母を持つ名誉を受けたことでしょうか。

マリア様は十字架のもとに佇んで、悲しみを極められておりましたが、それをすべて、私たちのために 私たちの母として、捧げてくださいました。マリア様に是非御取次を請い願いましょう。また、私たちに罪の痛悔の恵みと、そしてマリア様の足元に一緒に留まるお恵みを、請い求めましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


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