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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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マリア様は私たちに最後の手段「汚れなき御心に対する信心」をくださった。この信心は霊魂の救いのために聖母から今一番求められている

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マリア様は私たちに最後の手段「汚れなき御心に対する信心」をくださった。この信心は、世界の存続のために、日本の存続のために、カトリック教会の存続のために、霊魂の救いのために、聖母から今一番求められているものです。

2023年4月1日(土)大阪でのミサ説教

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟姉妹の皆様、
今日は四月の初土曜日ですので、聖母の汚れなき御心の随意ミサを行っています。聖母の汚れなき御心の随意ミサは、初土曜日は二級の随意ミサとして捧げることができます。ですから三級の祝日があったとしても、私たちは三級の典礼があったとしても、ミサを捧げることが許されています。

今日は初土の信心をミサの後に行いましょう。ミサの後に御聖体降福式を行って、聖ピオ十世会を聖母の汚れなき御心に奉献し、これを更新して、そして十五分間マリア様のロザリオの玄義を黙想致しましょう。

なぜ初土の信心がそれほど重要なのでしょうか。今日はそれを一緒に黙想したいと思います。

マリア様からの秘密を受けたシスター・ルチアは、ある枢機卿様に死ぬ前に手紙を書きました。
「枢機卿様、悪魔は最後の戦いを家族・人間の命に関して、最終の戦いを行う、と言っています。悪魔は天主の創造の業を憎んでいます。特に、天主の似姿に従って造られた人間を、永遠の滅びに落とそうとしています。ですから、悪魔は人間の命を破壊しようと、そして命を生みだす最も神聖なものである家族を破壊しようと、天主の創造の御業を破壊しようと、今全力を尽くしています。」

いま皆さんもご存じのように、世界中のレベルで、性革命と呼ばれるものが展開されています。日本だけは大丈夫だということは、決してありません。

なぜか、ということを説明します。革命は、悪魔から始まりました。悪魔が「私は従わない。」「NON SERVIAM」と、言ったことから始まりました。被造物の分際でありながら、天主に逆らったのです。悪魔は地獄に落とされました。天主の創造の業を破壊して、多くの人間を地獄に引きずり降ろそうと思っています。その最初の犠牲者が、アダムとエワでした。

イエス・キリストによってたてなおされたお恵みの聖寵の世界、現実の世界の上に、超自然の世界が与えられました。天主への信仰、イエズス・キリストへの信仰、そして聖なるカトリック教会への信仰がありました。

しかし最初に(1517年)、マルチン・ルターが革命を起こしました。最初にカトリック教会を否みました。そして、秘跡を否みました。ミサ聖祭を拒否しました。教皇制とその客観的な聖伝を拒否しました。その結果生まれたのが、偽のキリスト教でした。

これは、プロテスタントの精神は、資本主義を生みだすようになりました。その結果、第二の革命がおこりました。それは、自由主義革命と言われるもので、特にフリーメイソンのロッジがそれを進めました。

もしも、プロテスタントの革命が1517年に起こったとしたら、フリーメイソンのロッジは最初にロンドンで1717年に創立されたと言われます。これが、このフリーメイソンたちが計画したのは、キリストという名前をこの地上から消し去ろうとすることでした。そしてキリスト教の文明、そのイエズス・キリストのもたらした福音それをすべてこの地上から消し去ろうとするものでした。

それはなぜかというと、それはお金がすべてだからです。お金儲けのためであれば、その邪魔になるものは消さなければならない。そのために邪魔だったのが、イエズス・キリストの福音でした。聖書の教えでした。

日本はいったい、そんなプロテスタントの革命には関係なかったではないか、と思わないでください。カトリックの宣教師たちが、聖フランシスコ・ザビエルから始まって日本に来た時に、それを妨害したのは、プロテスタントのオランダでした。プロテスタントのイギリスでした。そして、プロテスタントの精神に従ってカトリックを日本から排除させようと、為政者に促しました。そして、お金さえ、貿易さえできればほかはそれでよいとしました。

プロテスタントから生まれた自由主義革命は、更にその革命の原理をおし進めました。その自由主義の原理は、自由・平等・博愛です。この原理をもっと突き進めたところが、ついには天主の存在さえも否定する共産革命、ボリシェヴィキ革命でした。ロシアで1917年に最初に起こりました。そしてこれは世界中に広まることになりました。

カトリック教会のもとでは、私たちは天主の愛する子どもたちであって、天主の生命に与る者、天使たちの次に最も高貴なものとして創造されました。
しかし、自由主義革命では消費者となり、そして、ボリシェヴィキ革命ではただの労働力・機械の一部と物質の一部になりさがりました。

いま最後に悪魔が仕掛けようとしているのは、カトリック教会のみならず、イエズス・キリストのみならず、天主への信仰のみならず、現実をも否定しようとするものです。

私たちが目の前に見ている現実にもとづいた社会をも破壊しようとするものです。男・女・子ども・家族・社会・国家・人間の生命など、これをまったく破壊しつくそう、人間は邪魔だ、地球の保全のために人間はいらないとする、これが悪魔の主張です。悪魔は、人間の世界に対して、天主の創造の業に対して、いま最後の戦いを挑んでいます。

私たちはいま目の覚める時が来ました。テレビやマスコミを鵜呑みにする時はもう終わりました。家族を破壊させるために自然の秩序に逆らうことを、いま法律によって、性教育によって、子どもたちに押しつけようとしています。ジェンダー理論というのがあります。思春期の子どもたちや幼い子どもたちが、男であるか女であるかわからなくなっている、そしてもう一生取り返しがつかない手術を受けることをしています。多くの子どもたちが健康な体を切断しています。社会はいま大混乱に突入しようとしています。これは日本ではそんなことはないと思わないでください。私たちは男か女かわからず、どこの国の人かわからず、何を食べていいかわからず、毒をあるいは害虫を食べさせられるかもしれません。そうすることによって私たちは地球を守ることができると…。それに対して私たちはいったいどうしたらよいのでしょうか。

悪魔や、あるいは人工知能やあるいは世界の権力を牛耳るような人たちが後ろに控えて、イエズス・キリストの教会や信仰や現実に対して戦いを挑んでいます。私たちはいったい何をすればよいでしょうか。

私たちには天主がついています。全能の御父、私たちを愛するために御子をお送りくださった天主三位一体がついています。また、私たちには私たちを愛する御母マリア様がついています。マリア様は私たちを決して見放したりはしません。私たちが見放さないかぎり、私たちが「いい」と言わないかぎり助けてくださいます。マリア様は最初に、すでに蛇の頭を砕くと約束された方です。聖母の勝利は既に予告されています。「私の汚れなき御心は凱旋するでしょう、大勝利をおさめるでしょう」。

私たちには、希望する多くの理由があります。いま全世界で、聖伝のミサにカトリックのミサに立ち返る人が、特に青少年が全世界で広がっています。

司教様たちが反対している、司教様が聖伝のミサをしてはいけないと言っている、司教様が禁止している、ローマが禁止している・・・それにもかかわらず全世界で青年たちが、司祭たちが、教会の閉ざされた門の前で聖ピオ十世会とかぎらずに、門の前でミサを捧げています。なぜかというと私たちは知っているからです。私たちがもしもこの世界の文明を守ることを望むならば、手段は唯一これしかないということがわかっているからです。それがカトリックのミサです。マリア様に対する信心です。

御聖体をもうこれ以上粗末に与ることはできない、サーカスのようなミサはもうこりごりだ、イエズス・キリストはもうこれ以上侮辱されてはならない・・・多くの人たちが、特に若い人たちが、世界中で目覚めています、これが広がっています。この動きをいま誰も止めることができません。司教様であろうが、フランシスコ教皇さまであろうが、誰も止めることができません。なぜかというと私たちの永遠のいのちが、カトリック教会にかかっているからです。私たちの将来の世代が、子供達の永遠のいのちが、カトリック教会の聖伝が存続するか否かにかかっているからです。

そのためにマリア様は私たちに最後の手段を下さいました。汚れなき御心に対する信心です。ですから今日私たちはこれを行っています。この信心は、私たちにとってこの世界の存続のために、日本の存続のために、カトリック教会の存続のために、霊魂の救いのために今一番求められているものです。

教皇様は、確かにロシアを全世界の司教様と奉献しました。その後でマリア様の望んでいることは、この全世界にこの汚れなき御心の信心が確立されることです。私たちは今日その確立のために、このミサを捧げています。

マリア様の汚れなき御心を慰めるために、このいま壊されようとする世界を守るために、御聖体を拝領なさってください。十五分の黙想を致しましょう。マリア様の汚れなき御心に、私たちがいつも馳せ寄るお恵みを請い求めましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


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