アフリカのカトリック司教団、同性の結合の祝福を行わないと言明
African Catholic bishops say no same-sex union blessings
アフリカのカトリック司教団、同性の結合の祝福を行わないと言明
2023年12月22日15時00分
ガーナとナイジェリアのカトリック司教団、同性愛の関係は天主の法と自国の法律に違反すると主張
ナイジェリアとガーナのカトリック司教団は、教皇フランシスコが最近、特定の状況下で司祭が同性の結合を祝福することを認めると宣言したにもかかわらず、そのような儀式を認めるのを拒否すると宣言した。
ナイジェリア・カトリック司教協議会(CBCN)とガーナ・カトリック司教協議会(GCBC)はいずれも、それぞれ水曜日と木曜日に別々の声明で、同性愛の結婚を祝福することは天主の法と教会の教えに反すると主張した。
「ナイジェリア・カトリック司教協議会は、結婚に関するカトリック教会の教えが変わらないことを、天主の民全体に保証する。したがって、教会の教えには、同性の結合や活動を祝福する可能性はない。それをするならば、天主の法、教会の教え、私たちの国の法律に反することになる」と、同協議会は述べた。
人類の生存を脅かすものとして同性愛に反対してきたガーナの司教団もまた、「私たちは、司祭が同性の結合や結婚を祝福することはできないことを繰り返して表明したい」と述べた。
バチカンの教理省が月曜日に発表した文書は、ローマ・カトリックの司祭が「ケースバイケース」で同性カップルを祝福することを奨励している。しかし、その手順が異性間の結婚の秘跡に取って代わることを目的としたものではなく、通常の教会の儀式や典礼の際に行われるものでもない、ということが強調された。バチカンによれば、この宣言は、「天主はすべての」タイプの人々を「歓迎する」が、そのような祝福は「不規則な」状況や関係を正当化するものではないということを反映したものである。ローマ・カトリックの教理によれば、祝福とは、司祭や役務者が、ある人物や人々を保護したり、好意を寄せたりするよう、天主に対して求めることである。
この文書の公表は、世論の憤慨と論争を巻き起こし、英国の司祭のグループまでもが反対を唱えた。木曜日、英国のカトリック聖職者会は500人の司祭が署名した書簡を発表し、教会の伝統的価値観を「変えることはできない」と主張した。
カトリックの教義は、同性に惹かれることは罪ではないが、同性愛行為に及ぶことは罪であると教えている。教皇フランシスコは2013年に教皇に就任して以来、教会がLGBTQの人々をさらに歓迎するようにさせるように踏み出してきた。
ガーナとナイジェリアの司教団体は、反同性愛の立場を維持する一方で、教皇が最近、同性婚の祝福を認めたことは解釈を誤っていると主張した。
「宣言によれば、祝福は誰にでも与えられるものの、それは人々が求めることができる祈りのことを言っている。罪の状態にある人々にとって、その祈りはその人々を回心へと導くためのものである。したがって、同性の関係にある人々のための祈りは、彼らの生き方を正当化するためのものではなく、彼らを回心の道へと導くためのものである」とGCBCは述べている。
ガーナとナイジェリアの法律は、程度の差はあるものの、LGBTQの結合を犯罪としている。
ナイジェリアの同性婚禁止法(2013年)は、有罪となった者に14年の禁固刑を課している。アフリカで最も人口の多いこの国で、同性婚の挙式を執行したり、挙式の証人になったり、挙式に参列したりした者は、10年の禁固刑に処される。8月には、同国のデルタ州で行われた同性結婚式に出席した100人以上の同性愛者とされる人々が警察に逮捕された。
ガーナの国会議員たちは最近、同性愛に関する法律を強化する動議を全会一致で可決したが、アムネスティ・インターナショナルのような人権団体は、これは同国の憲法に謳われている公民権を侵害しているとして非難している。
米国のカマラ・ハリス副大統領とフランスのクリズーラ・ザカロプールー国際パートナーシップ担当大臣は、ガーナをはじめとするアフリカ諸国に対し、同性愛者の権利促進で欧米に倣うよう促した。