2024年6月8日(土)東京 御聖体降福式での黙想
昨日はイエズスの聖心の祝日でした。
愛熱の燃えるかまどである聖心の愛を黙想しましょう。
イエズスの聖心は、マリア様を、御父のつぎに、すべての天使たちや人間に勝って、お愛しされました。
イエズスの聖心は、マリア様のためには、人類のすべてを覆っていた原罪の法則を特別に免除されました。
イエズスの聖心はすべての被造物のなかから聖母の霊魂を選ばれました。マリア様は天主の御母に選ばれました。
イエズス様が御住みになる生ける御聖櫃となるにふさわしいマリア様は、いつもイエズス様への愛に燃えていました。「心を尽くし力を尽くし霊魂を尽くし精神を尽くしすべてを超えて天主を愛する」、この掟を完璧に守ろうと、聖母は生涯これを貫き通しました。
天主の御子の聖心は、マリア様の子どもとなることをお望みになったのみならず、マリア様と一緒に三十年間一緒にご生活されることを望みました。あたかもマリア様のために、地上に天国を運んできたかのようです。
天主の御子は、マリア様の命令に従順に従いました。
イエズスの聖心の愛を見て、聖母はイエズスを愛します。
マリア様は、ご自分が天主から心から愛されていることをよく御存じで、天主の愛を、愛で返答しようとされました。
マリア様の御心に燃える愛の火は、イエズス様の聖心にある燃える愛の火と、まったく一心同体であったのです。
マリア様の御心は、イエズスの聖心の愛を持って、天主御父の栄光と霊魂の救いのために、愛の炎を轟々(ごうごう)と燃やしておられました。
イエズス様の聖心は、わたしたちをも愛しておられます。
マリア様のご胎内には一度だけお孕(やど)りになりましたが、御聖体拝領によってわたしたちの心には何度も本当にいらっしゃろうとされます。
マリア様は一度無原罪の御孕(やど)りによって原罪の汚れなくすべての罪・汚れなく孕(やど)られましたが、わたしたちも洗礼の秘跡で罪と罰を赦されました。しかも告解の秘跡を何度も何度も繰り返そうとされます。罪の赦しを与えようとされます。
マリア様は三十年間イエズス様と生活を共にしましたが、イエズス様は御聖櫃のうちに留まることによって、わたしたちと世の終わりまで、生活を共にされるのです。
マリアさまは、イエズス様の聖心から愛されていることをよく御存じです。すべてを愛によって返そうとします。残念ながら私たちは、愛されていることを知ろうともせず、あるいは知っていてもあまりにも冷淡な心で、それに返答していません。
マリア様は、イエズス様をお愛しするがあまり十字架の下(もと)まで立ち留まりましたが、わたしたちは十字架を避けようとします。
マリア様は、イエズス様をお喜ばせするために罪を一切犯しませんでした、全てに超えて天主をお愛しなさいましたが、残念ながらわたしたちはいつも自分ばかり愛しています………。
しかし、イエズス様は、わたしたちの弱さをよく御存じでしたので、わたしたちにマリア様をくださいました。汚れなき御心をわたしたちにくださいました。
ですからわたしたちの足りないところはマリア様が補ってくださるようにしてくださいました。
イエズス様の聖心の愛に感謝いたしましょう。