アヴェ・マリア!
愛する兄弟姉妹の皆様、
いかがお過ごしでいらっしゃいますか?昨日の9月3日は、聖ピオ十世の祝日でした。
聖ピオ十世会本部が発行している Nouvelles de Chretiente (N. 141, mai/juin 2013) を読むとアメリカの神学校のプロジェクトの記事がありましたので、ご紹介します。
現在、アメリカのウィノナにある聖ピオ十世会の神学校はあまりも神学生がいっぱいで全員を収容するのに困難になっています。ほかの新しいミサの神学校は第二バチカン公会議以後召命はますます少なくなっているのですが、ウィノナでは召命は毎年増加しています。この傾向はとどまることを知らず、すぐに北米では神学生を受け入れることができなくなってしまうことが予想されます。
このうれしい叫びの問題を解決するために、いろいろな可能性と方法が研究されました。既存の神学校の建物を増築することをまず考慮しました。教室と神学生たちの部屋の棟を付け加える設計図が検討されました。しかし一番の問題は、聖堂と食堂の収容可能数を増やすことでした。これらを拡大するためには、聖堂と食堂とを全て壊してから建て直さなければなりません。古い建築物に新しい建築物を付け加えるときにいろいろな制限が法によって要求され、膨大な建築費用がかかることが予想されます。
次に、古い神学生がいなくなった神学校を購入することが検討されました。100近くの神学校などを訪問して見学しました。それらのうちで有力な候補を詳しく検討してみた結果、広さが十分でない問題、建物の強度の問題、維持費があまりにも高価である問題、また聖ピオ十世会であるという理由で売却を拒否されるという問題にぶち当たりました。
たとえば、或る神学校は訪問している最中に仏教のために売却されてしまいました。その周辺にも売りに出された神学校を見つけたのですが、聖ピオ十世会には売らないと拒否されました。仏教であれば良いが、カトリック聖伝にはダメだということです。そのほかにも、或る修道会に所属するよい建物があり、購入の意向があることを申し出ると、修道会としても良い返事を出したケースがあります。そこで長上に同意を求めると、カストゥリオン・オヨス枢機卿がストップをかけ、契約は成立しませんでした。
そこで既存の神学校を残しつつ第二の神学校を建設することも検討しました。しかし、神学校の機能を二つに分けることによって、維持費、教授陣、その他全てが二倍になってしまうのです。また神学校と神学生の教育との統一性を維持するために、できる限り神学校を一つにとどめることが望まれます。それによって神学生たちを教授陣がよりよく教育し評価することができるからです。
七年間の様々な研究の末に、2010年ウィノナの校長であるルルー神父様がフェレー司教様とアメリカのヴァージニアにある農地を視察し、アメリカの東海岸のヴァージニア州にある土地を購入することが決定されました。司祭養成に適した静かな自然に囲まれた場所であること、近辺に空港があること、税金が安いことから、ここが選ばれ、四二〇ヘクタールの土地(ウィノナの神学校の約三倍の面積)に神学校を建設することになりました。神学校に付属する農地は神学校を維持するための収入源にもなりますし、その他の活動のために利用されます。
この計画が完成した暁には、一三五名の神学生たちと司祭とが生活し、さらに叙階式のために訪問する司祭たちやその他の来客を、四〇名受け入れることができるようになります。神学校の中心は大聖堂で、叙階式をその中で執行することができるものです。主祭壇のほかに副祭壇が三つ作られ、地下聖堂には神学校教授や訪問の司祭たちのための十の祭壇が建てられます。
複数の教室は、各々約三五名の神学生たちを収容し、その他にも神学生全てを収容できる教室も作られます。
新しい神学校には、神学生たちだけに限られた禁域が作られ、沈黙と祈りと勉学の雰囲気を保つための特別の区域が予定されています。また、別棟には、神学校とは区別された「黙想の家」があり、神学生のみならず、信徒たちの黙想のためにも利用されます。天主の御助けによって工事は2015年の夏には完成することが期待されています。第一期は、神学校の建設で、地下聖堂、教室、寝室、食堂などの建設が行われます。これによってウィノナからヴァージニアに移転することで、神学生たちの部屋の不足問題を解消します。第二期は、大聖堂の建設で、これは神学校が移転した後に続けて行われます。
このプロジェクトは第一期に二千万ユーロ、第二期に一千二百万ユーロがかかります。最初の計画では、大聖堂は現在のウィノナの聖堂の三倍を予定していましたが、予算の関係で二倍に抑えることになりました。必要なものだけを残しています。
昔であればこのような建築をする場合百年以上を掛けることができました。私たちは五年で建築をしなければならないので(建築許可の有効期間が五年間)、費用が掛かってしまいます。しかし、霊魂たちの善のために、私たちの主イエズス・キリストのためにカトリック司祭を養成するために、天主の光栄のために、この神学校を建設プロジェクトを立ち上げました。
この神学校建設のために、ヴァージニア州バッキンガムの様々な方々がサポートしてくれています。ある日、建設許可をバッキンガムの地方行政庁から得る必要があったのですが、行政庁は聖ピオ十世会をよく知るために、二名の視察士をウィノナに派遣し神学校を視察見学しました。視察士は二日神学校に泊まり神学生たちの日常生活を見て大変感動し、私たちの神学校プロジェクトの承認を求めました。
移転の後には、聖ピオ十世会アメリカ管区は、ウィノナの既存の建物を機能し続け、あるいは学校、あるいは黙想の家、あるいはその他の目的のために利用する予定です。
私たちは、カトリック聖伝が果たすこの新しい神学校建設を、信仰の証として、聖伝の実りとして、世界中のカトリック教会に大きな影響を与えることができるものとして考えています。神学校は、全カトリックにとって大きな喜びであるはずです。霊魂の救いのために司祭がそこで養成されるのですから。この喜びは、二十一世紀において、この現代社会において、カトリック教会がその聖伝とともにこのような建築をすることができるという喜びであり、私たちの希望をさらに強くするものです。聖ピオ十世会がアメリカにおいて司祭養成の聖務を続けるために、どうしても必要とされるこの神学校は、カトリック聖伝の発展を明らかに示しています。新しいミサの神学校は廃校になる中、聖伝の神学校はより多くの召命を養成し続けていることを示しています。これは、全カトリック教会のための利益です。何故なら、カトリック教会のためにより多くの司祭を養成することこそ、聖伝がカトリック教会のためにすることのできる最大の奉仕であるからです。
私たちの日本からも、多くの司祭・修道者召命が与えられるように祈りましょう。
聖ピオ十世、我らのために祈り給え!
聖ピオ十世、日本のために祈り給え!
聖ピオ十世、全世界のために祈り給え!
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
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사랑하올 형제 자매 여러분,
한국성비오10세회(SSPX)
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愛する兄弟姉妹の皆様、
いかがお過ごしでいらっしゃいますか?昨日の9月3日は、聖ピオ十世の祝日でした。
聖ピオ十世会本部が発行している Nouvelles de Chretiente (N. 141, mai/juin 2013) を読むとアメリカの神学校のプロジェクトの記事がありましたので、ご紹介します。
現在、アメリカのウィノナにある聖ピオ十世会の神学校はあまりも神学生がいっぱいで全員を収容するのに困難になっています。ほかの新しいミサの神学校は第二バチカン公会議以後召命はますます少なくなっているのですが、ウィノナでは召命は毎年増加しています。この傾向はとどまることを知らず、すぐに北米では神学生を受け入れることができなくなってしまうことが予想されます。
このうれしい叫びの問題を解決するために、いろいろな可能性と方法が研究されました。既存の神学校の建物を増築することをまず考慮しました。教室と神学生たちの部屋の棟を付け加える設計図が検討されました。しかし一番の問題は、聖堂と食堂の収容可能数を増やすことでした。これらを拡大するためには、聖堂と食堂とを全て壊してから建て直さなければなりません。古い建築物に新しい建築物を付け加えるときにいろいろな制限が法によって要求され、膨大な建築費用がかかることが予想されます。
次に、古い神学生がいなくなった神学校を購入することが検討されました。100近くの神学校などを訪問して見学しました。それらのうちで有力な候補を詳しく検討してみた結果、広さが十分でない問題、建物の強度の問題、維持費があまりにも高価である問題、また聖ピオ十世会であるという理由で売却を拒否されるという問題にぶち当たりました。
たとえば、或る神学校は訪問している最中に仏教のために売却されてしまいました。その周辺にも売りに出された神学校を見つけたのですが、聖ピオ十世会には売らないと拒否されました。仏教であれば良いが、カトリック聖伝にはダメだということです。そのほかにも、或る修道会に所属するよい建物があり、購入の意向があることを申し出ると、修道会としても良い返事を出したケースがあります。そこで長上に同意を求めると、カストゥリオン・オヨス枢機卿がストップをかけ、契約は成立しませんでした。
そこで既存の神学校を残しつつ第二の神学校を建設することも検討しました。しかし、神学校の機能を二つに分けることによって、維持費、教授陣、その他全てが二倍になってしまうのです。また神学校と神学生の教育との統一性を維持するために、できる限り神学校を一つにとどめることが望まれます。それによって神学生たちを教授陣がよりよく教育し評価することができるからです。
七年間の様々な研究の末に、2010年ウィノナの校長であるルルー神父様がフェレー司教様とアメリカのヴァージニアにある農地を視察し、アメリカの東海岸のヴァージニア州にある土地を購入することが決定されました。司祭養成に適した静かな自然に囲まれた場所であること、近辺に空港があること、税金が安いことから、ここが選ばれ、四二〇ヘクタールの土地(ウィノナの神学校の約三倍の面積)に神学校を建設することになりました。神学校に付属する農地は神学校を維持するための収入源にもなりますし、その他の活動のために利用されます。
この計画が完成した暁には、一三五名の神学生たちと司祭とが生活し、さらに叙階式のために訪問する司祭たちやその他の来客を、四〇名受け入れることができるようになります。神学校の中心は大聖堂で、叙階式をその中で執行することができるものです。主祭壇のほかに副祭壇が三つ作られ、地下聖堂には神学校教授や訪問の司祭たちのための十の祭壇が建てられます。
複数の教室は、各々約三五名の神学生たちを収容し、その他にも神学生全てを収容できる教室も作られます。
新しい神学校には、神学生たちだけに限られた禁域が作られ、沈黙と祈りと勉学の雰囲気を保つための特別の区域が予定されています。また、別棟には、神学校とは区別された「黙想の家」があり、神学生のみならず、信徒たちの黙想のためにも利用されます。天主の御助けによって工事は2015年の夏には完成することが期待されています。第一期は、神学校の建設で、地下聖堂、教室、寝室、食堂などの建設が行われます。これによってウィノナからヴァージニアに移転することで、神学生たちの部屋の不足問題を解消します。第二期は、大聖堂の建設で、これは神学校が移転した後に続けて行われます。
このプロジェクトは第一期に二千万ユーロ、第二期に一千二百万ユーロがかかります。最初の計画では、大聖堂は現在のウィノナの聖堂の三倍を予定していましたが、予算の関係で二倍に抑えることになりました。必要なものだけを残しています。
昔であればこのような建築をする場合百年以上を掛けることができました。私たちは五年で建築をしなければならないので(建築許可の有効期間が五年間)、費用が掛かってしまいます。しかし、霊魂たちの善のために、私たちの主イエズス・キリストのためにカトリック司祭を養成するために、天主の光栄のために、この神学校を建設プロジェクトを立ち上げました。
この神学校建設のために、ヴァージニア州バッキンガムの様々な方々がサポートしてくれています。ある日、建設許可をバッキンガムの地方行政庁から得る必要があったのですが、行政庁は聖ピオ十世会をよく知るために、二名の視察士をウィノナに派遣し神学校を視察見学しました。視察士は二日神学校に泊まり神学生たちの日常生活を見て大変感動し、私たちの神学校プロジェクトの承認を求めました。
移転の後には、聖ピオ十世会アメリカ管区は、ウィノナの既存の建物を機能し続け、あるいは学校、あるいは黙想の家、あるいはその他の目的のために利用する予定です。
私たちは、カトリック聖伝が果たすこの新しい神学校建設を、信仰の証として、聖伝の実りとして、世界中のカトリック教会に大きな影響を与えることができるものとして考えています。神学校は、全カトリックにとって大きな喜びであるはずです。霊魂の救いのために司祭がそこで養成されるのですから。この喜びは、二十一世紀において、この現代社会において、カトリック教会がその聖伝とともにこのような建築をすることができるという喜びであり、私たちの希望をさらに強くするものです。聖ピオ十世会がアメリカにおいて司祭養成の聖務を続けるために、どうしても必要とされるこの神学校は、カトリック聖伝の発展を明らかに示しています。新しいミサの神学校は廃校になる中、聖伝の神学校はより多くの召命を養成し続けていることを示しています。これは、全カトリック教会のための利益です。何故なら、カトリック教会のためにより多くの司祭を養成することこそ、聖伝がカトリック教会のためにすることのできる最大の奉仕であるからです。
私たちの日本からも、多くの司祭・修道者召命が与えられるように祈りましょう。
聖ピオ十世、我らのために祈り給え!
聖ピオ十世、日本のために祈り給え!
聖ピオ十世、全世界のために祈り給え!
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
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